Si検出器の不感層厚測定 2010/06/29・30@タンデム 渡辺・角谷・塩田・加藤 上野・柄沢・桶谷・甲田 目次 1. 実験目的 2. 実験装置・手順 3. 実験結果 4. 考察 2010年度P4 2 目次 1. 実験目的 2. 実験装置・手順 3. 実験結果 4. 考察 2010年度P4 3 実験目的 Si検出器(325μm, 500μm)の不感層厚測定 325μm/500μm 不感層 有感層 2010年度P4 4 目次 1. 実験目的 2. 実験装置・手順 3. 実験結果 4. 考察 2010年度P4 5 Si検出器 325μm/500μm 不感層 有感層 2010年度P4 6 実験装置 不感層厚測定 Si検出器 500μm/325μm スリット 45° α-Source 247Am 2010年度P4 7 実験装置 不感層厚測定 Si検出器 500μm/325μm スリット 6Li ビーム 45° Target 197Au 2010年度P4 8 回路の概略 Output resister stop start Pulse generator Gate generator Gate generator veto Logic fan in fan out Visual scaler gate out Si detector Preamp PC1(toyo) PC2 STROBO shape out Variable attenuator 2010年度P4 ADC 9 データ収集の方法 Output resister 数値化された 情報を集計 stop start Pulse generator Gate generator Gate generator veto Logic fan in fan out Visual scaler gate out Si detector Preamp PC1(toyo) PC2 STROBO shape out Variable attenuator 2010年度P4 ADC 10 データ収集の方法 Output resister ANAPAWによりchごとの カウント数をグラフ化 stop start Pulse generator Gate generator Gate generator veto Logic fan in fan out Visual scaler gate out Si detector Preamp PC1(toyo) PC2 STROBO shape out Variable attenuator 2010年度P4 ADC 11 不感層厚測定手順 500μm Si検出器 500μm 表裏測定 スリット 6Li ビーム 45° Target 197Au 2010年度P4 12 不感層厚測定手順 325μm Si検出器 325μm スリット 6Li ビーム 45° Target 197Au 2010年度P4 13 不感層厚測定手順 325μm 6Li ビーム 51.5°48.3° Si検出器 325μm スリット 41.7°38.5° 45° Target 197Au 2010年度P4 14 不感層厚測定手順 325μm 6Li ビーム 51.5°48.3° Si検出器 325μm 裏側も測定 スリット 41.7°38.5° 45° Target 197Au 2010年度P4 15 不感層厚-電圧依存性測定手順 Si検出器にかける電圧を変えて不感層厚測定 140・160・180・200・220 230・240・250・260・270V Si detector Preamp 500μm 60MΩ ※Preampでの電圧降下を除いた電圧が検出器にかかる ⇒250-270Vの値で頭打ちになったので、 不感層厚の測定の実験では、260Vで行った 2010年度P4 16 不感層厚計算 500μm裏側 • 表側の不感層はないと仮定 • E-ch対応をキャリブレ-ション 1. パルサーと線源 2. パルサーとビーム 3. 線源とビーム 2010年度P4 17 1. パルサーと線源 • 線源エネルギー 5.48MeV – 331ch • x [ch]に対応するエネルギーを計算 V ax b V E a b E x パルサーによりfitting 線源の(ch,E)によりfitting 2010年度P4 18 1. パルサーと線源 E E a x b E x裏 x x x表 不感層で失われたエネルギー E 2010年度P4 a x 19 1. パルサーと線源 • 検出器の角度を変更し E を測定 (38.5°41.7°45°48.3°51.5°) E [MeV] Si不感層厚[μm] Lise++により換算 2010年度P4 20 2. パルサーとビーム • ビームエネルギー 23.85MeV – 1548ch(45°方向) 1. 同様に6Liビームの(ch,E)より不感層厚決定 2010年度P4 21 3. 線源とビーム • 線源エネルギー 5.48MeV – 331ch • ビームエネルギー 23.85MeV – 1548ch(45°方向) (ch,E)の関係を求め、不感層厚決定 2010年度P4 22 不感層厚計算 325μm • 500μmの2.同様にパルサーとビームにより (ch,E)を求めて不感層厚決定 • 検出面が5つのセグメントに分かれている 2010年度P4 23 目次 1. 実験目的 2. 実験装置・手順 3. 実験結果 4. 考察 2010年度P4 24 不感層厚 500μm θ (i)パルサーと線源 (ii)パルサーとビーム (iii)ビームと線源 alpha=V/E a/alpha Δ(a/alpha) 表ch 38.5 1.255E-01 1.680E-02 1.119E-04 裏ch数 裏と表のch差 E差[MeV] Δ(E差) [MeV] 不感層の厚さ[um] 1548 1397.9 150.1 2.505 1.669E-02 16.1 41.7 1393.2 154.8 2.596 1.729E-02 16.6 45 1398 150 2.519 1.678E-02 16.1 48.3 1394.4 153.6 2.576 1.716E-02 16.5 51.5 1393.9 154.1 2.572 1.713E-02 16.5 1548 1397.9 150.1 2.305 3.246E-03 14.8 41.7 1393.2 154.8 2.389 3.364E-03 15.3 45 1398 150 2.318 3.265E-03 14.9 48.3 1394.4 153.6 2.370 3.338E-03 15.2 51.5 1393.9 154.1 2.367 3.333E-03 15.2 1548 1397.9 150.1 2.252 0.000E+00 14.5 41.7 1393.2 154.8 2.333 0.000E+00 15.0 45 1398 150 2.265 0.000E+00 14.6 48.3 1394.4 153.6 2.315 0.000E+00 14.9 51.5 1393.9 154.1 2.312 0.000E+00 14.9 38.5 1.364E-01 1.546E-02 2.177E-05 38.5 1.510E-02 0.000E+00 2010年度P4 25 不感層厚 325μm 角度 α a/alpha Δ(a/alpha) 表ch 裏ch数 38.5 4.421E-02 4.267E-02 2.391E-05 572.4 41.7 4.326E-02 2.923E-02 8.915E-06 862.69 151.69 45 4.035E-02 3.089E-02 1.101E-05 807.19 48.3 4.724E-02 2.733E-02 3.576E-06 51.5 4.698E-02 2.637E-02 5.863E-06 裏と表のch差 Δ(E差) [MeV] E差[MeV] 不感層の厚さ[um] 0 0 711 2.078E+01 6.328E-03 93.9 137.02 670.17 2.070E+01 7.379E-03 93.7 911.72 150.48 761.24 2.081E+01 2.717E-03 94.0 956.48 168.32 788.16 2.078E+01 4.591E-03 93.9 2010年度P4 26 目次 1. 実験目的 2. 実験装置・手順 3. 実験結果 4. 考察 2010年度P4 27 エネルギー精度 エネルギー精度 パルサー 非常に精度良く決定可能 線源 エネルギーに広がりがある ビーム エネルギーに広がりがある 2010年度P4 28 不感層厚 500μm 不感層厚[μm] キャリブレーション 1. 16.4 パルサー 線源 2. 15.1 パルサー ビーム 3. 14.8 線源 ビーム 2010年度P4 29 不感層厚 500μm 不感層厚[μm] キャリブレーション 1. 16.4 パルサー 線源 2. 15.1 パルサー ビーム 3. 14.8 線源 ビーム 1. 2. に比べて 3. は精度が悪いと考えられる 2010年度P4 30 不感層厚さの決定(500um) 実験結果より、5つのセグメントごとの不感層を以下のように決定した。 θ i ii iii iとiiから 誤差 iとiiとiiiから 誤差 38.5 16.1 14.8 14.5 15.5 0.7 15.1 1.0 41.7 16.6 15.3 15.0 16.0 0.7 15.6 1.5 45 16.1 14.9 14.6 15.5 0.6 15.2 1.0 48.3 16.5 15.2 14.9 15.9 0.7 15.5 1.4 51.5 16.5 15.2 14.9 15.9 0.7 15.5 1.4 誤差は、i、iiの平均値からi、iiの測定値が含まれるように決定した(系統誤差)。 真の値はこの誤差の範囲内にあると考えられる。 2010年度P4 31 不感層厚さの決定(325um) • 結果より、裏側の不感層厚は平均をとって 93.9umとした。 角度 不感層の厚さ[um] 38.5 --- 41.7 93.9 45 93.7 48.3 94.0 51.5 93.9 2010年度P4 32 検出器裏側(7ch)での測定エネルギー (325um) • 7chはキャリブレーションをおこなっていない ので、ピーク位置のch数とその半値幅のみを、 次のグラフにまとめる。 • 原理的には、ch数は全て等しいはずである。 2010年度P4 33 検出器裏側(7ch)での測定エネルギー (325um) 表から入射 2010年度P4 34 検出器裏側(7ch)での測定エネルギー (325um) 裏から入射 2010年度P4 35 検出器裏側(7ch)での測定エネルギー (325um) • 両方の場合について、それぞれグラフの形が ほぼ一致したことから、検出器裏側での測定 エネルギーはすべての角度で等しいと考えら れる。 2010年度P4 36 謝辞 昨年の経験者として僕たちの実験の手助けをし てくださったTAの横田さん、そして最初から最後 まで丁寧にご指導してくださった川畑先生には 大変感謝しています。ありがとうございました。 後期からもお世話になると思うので、よろしくお 願いします。 2010年度P4 37
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