株式会社 2016.03.20 全就連 社会保険ワンポイント情報 14号 今月のテーマ 健康保険の標準報酬月額上限の引き上げ 平成28年度から、被用者が加入している健 康保険等の標準報酬月額の上限が引き上げ られます。健康保険法及び船員保険法におけ る現在の標準報酬月額の上限は、47等級で 121万円となっています。28年4月からは、こ の上に3等級が追加されます。標準報酬月額 で47等級だった者が50等級まで引き上げら れると、1箇月あたり約1万8千円、年間約21 万6千円の保険料の増額となり、事業主はこ の2分の1余りを負担することになります。 実務の留意事項 報酬月額が123万5千円以上の方は、平成 28年4月から新しい等級が適用され、健康保 険料・介護保険料の負担額が増えることとな ります。新しい標準報酬月額は、平成27年の 算定(定時決定)、または直近の月額変更(随 時改定)で計算された報酬月額から新しく追加 される等級にあてはめられ、平成28年4月か ら適用されます。 新しい標準報酬月額の適用に際しては、保 険者(健康保険組合等)が職権で改定すること となっておりますので、特に届出を行う必要は ありませんが、改定の通知が保険者から届く ので、確認の上、忘れずに変更する必要があ ります。 額540万円、厚生年金保険が支給1回(同 じ月に2回以上支給されたときは合算)あた り150万円となっています。このうち、健康 保険の上限額については、2016年4月1 日より573万円に引き上げられます。なお、 2016年4月1日以降に支給された賞与額 が対象となります。 今後の健康保険 標準賞与額の上限の改定 標準賞与額についても上限が設けられてお り、健康保険が年度(4月から翌年3月)累計 言うまでもなく、保険料を折半している被保 険者もそうですが、事業主の負担も増加し ます。やはり、高齢化と医療技術の高度化 の2つの「高」化の影響だと思われますが、 医療費の増加は近年著しく、この傾向が止 まらない限り健康保険料の引き上げは続く とみておいた方が、何かと間違いはないも のと判断できます。
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