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標準模型の適用限界
ーユニタリティーの見地からー
KMI リトリート
棚橋誠治
2012.04.09
スケール間の階層性
• 素粒子標準模型には適用限界があるはず
• 標準模型ヒッグスには電弱スケールを安定化
させる機構がない
• 標準模型を超える新物理のエネルギース
ケールは1TeVを大きく超えることができない
低エネルギー有効理論としての標準模型
• 標準模型が破綻するエネルギースケールは
どこか?
• 散乱振幅のユニタリティー
• 素粒子質量の起源を考えるうえで、ユニタリティーは、
新世界への窓となりうる「重要で基本的な」問題であ
る。
• ヒッグス粒子が存在しなくても、TeVスケールでのユニ
タリティーが保証できる模型が存在する。電弱精密測
定やフレーバー精密測定とも矛盾しない。
T.Abe, S.Matsuzaki, M.T., PRD78:055020, 2008;
T.Abe, R.S.Chivukula, N.D.Christensen,K.Hsieh, S.Matsuzaki, E.H.Simmons, M.T, PRD79:075016,2009;
T.Abe, R.S.Chivukula,E.H.Simmons, M.Tanabashi, PRD85:035015, 2012
• 「ユニタリティー和則」(Unitarity Sum Rule)を検証して
いくことで標準模型の適用限界を見積もる