ネットいじめ いたずらへの対応 771 リスク・アセスメント 犯罪者はなぜ犯罪を犯すのか?? 『犯罪者は犯罪を犯すための苦労やリスク成 功報酬のレベルを天秤にかける。』 犯罪予防の対策を強化し危機管理を徹底し、 犯罪を犯すためのリスクを高めることに よって、犯罪が起こしにくい土壌を作ると いうのがリスク・アセスメントの考え方の基 本である。 犯罪や事件が起きてしまってから対策を講じて も、犯人逮捕・同一犯罪への対策には役に立っ ても、第一の被害者は救えなかったことになる。 リスクを徹底に分析し、管理し、評価し、犯罪 を予防することによって未然に防ぐ、この考え 方は危険が起きた時の緊急対策に力を入れるよ り、ずっと効果的に犯罪を回避することができ る。 第一の被害者を出さないためには 『転ばぬ先の杖』つまりリスク・アセスメントが 必要なのである。 ①ネットいじめ・いたずらへの対 応 電子掲示板に氏名・住所・電話番号が書き込まれた! 見知らぬ人からの電話やメールが多い・・・ インターネットの検索窓に携帯の電話番号を入れて検索 すると、本名とメールアドレス・電話番号・住所が書き 込まれた掲示板が見つかった。 このような事件の場合、被害届けが出されず犯罪として カウントされない場合も多い これは、れっきとした犯罪であり、名誉毀損で 告訴し刑事責任を追及できる。 多少大げさと思われてもアクションを起こさない限り 減少しない。 刑法第230条の名誉毀損罪と判決が下れば・・ 3年以下の懲役 禁固または50万円以下の罰金 更に精神的に苦痛を強いられた場合 民法709条により損害賠償(慰謝料)を 請求することも出来る。 慰謝料はケースバイケースである。 告訴するためには、掲載されていた証拠の提 出が必要となるため、不快なページも削除せ ず、サイトのコピーを必ず電子データとして 保存しておく必要がある。 保存したつもりでも、後日開くと別の文字が 表示されてくる場合がある。 そのような場合はデジタルカメラなどでパソ コンの画面全体を文字が見えるように写して 保存しておく。 ネットいじめにはどう対処するか・・・ 匿名性の高いインターネット上の事、難しいよ うであるが、意外に特定されるケースも多い。 そもそも本名・住所・電話番号 などを知っている相手となると該当者は限られ てくる。 同級生・同窓生などの中から消去法で該当者を 消していくと絞り込める場合も少なくない 『ウザい』・『死ね』・『臭い』 誹謗中傷や仲間はずれにする。 嫌がらせを書き込むなどは様々なネット イジメのケースに適応する。 『死ね』などの書き込みは冗談では すまされない。 犯罪として厳しく取り扱っていく 姿勢が大切 事件の被害者になることを未然に防ぐ ためには・・・ 不用意に 個人情報をオープンにしない 名簿会社による情報の漏洩策が十分でない以上 不本意に名簿に個人情報を記載しないことも ひとつの対応策だ。 ②運営する掲示板が荒らされたらどうすればよいか 荒らされた理由には、知人であれば運営者間 あるいは、書き込み者間の間に何らかの トラブルがあるケースが多い。 あるいは、全く知らない相手が宣伝目的で、 リンクを書き込んでくることもある。 そのような場合は身元を隠すプロクシサーバ 経由で書き込みがされるのが大半。 嫌がらせの対処法 プロクシサーバからは投稿できないように する。 掲示板自体をパスワードによってアクセス 制限を行う。 タグを禁止ワードにして投稿制限をかける ③不幸な手紙やチェーンメールがきたら どう対処するか・・・ 『この電子メールを24時間以内に5人に 転送しないと不幸になる。 また、下記の5名にお金を振り込み、次に回す ときには自分の名前と口座を追加し、 1番上の人をはずした名前リストをつけて 送るように・・・』 とメールが来たらどうするか・・・ メールをうけとったら・・・ 送信してきた人に罪状をつたえる。 メール送信を続ける場合は法的に訴える という連絡を行う事も手立て。 返信しても返信メールを跳ね返してアドレス の場合、国民生活センターなどに届け、個人 では深入りしないようにする。 不確かな情報メールにかかれている 病院の電話番号などは、病院などへの 逆恨みからこのようないたずらの矛先に されるケースもある。 いたずらの片棒を担いでしまうことにも なりかねない メールは十分に確認してから 行動することが重要である。 まとめ 最近は個人のホームページが普及している。 そのため個人ページが荒されたりネットいじめが ふえてきているのではないかと思う。 ①ネットいじめの対処法・・ 個人情報をオープンにしない ②掲示板が荒らされたら・・ 制限をかける 不幸なメールやチェーンメールなどは・・ 関心を示さない。
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