教材1_母平均の区間推定(t分布)2013

小標本に関する平均の推定と検定
標本が小さい場合,標本分散から母分散を推定するときの不
確実さを加味したt分布を用いて,推定や検定を行う
t分布の形は標本分散の自由度f(ふつうf=n-1,nは標本数)に
よって,分布の形が決まる
0.4
自由度が無限大のt分布は
正規分布と一致する
0.3
f=1
f=3
f=5
f=100
正規分布
0.2
0.1
0
-5
-3
-1
1
3
5
t分布の特徴
1) 正規分布と同じように左右対称である.したがって,平均より
大きい値あるいは小さい値を取る確率はそれぞれ0.5,0.5である.
2) 標本数nが大きくなればなるほど,t分布は正規分布に近づく.
nが無限大のときには正規分布とt分布は一致する.
t分布による母平均の区間推定
点推定:母平均
区間推定:
x
x
は標本平均
下の測定値にデータ(100個以内)を入れるとt分布に基づく信頼率p%の区間
推定,あるいは有意水準p%のときに帰無仮説:母平均μを指定した値の場
合の有意確率p-値を自動的に計算する.ただし測定値に値を誤入力したとき
はDelキーで削除すること.セルを移動させると式が変わってしまう.
標本番号 測定値
1
2
3
4
5
6
7
8
9
t分布に基づく区間推定
信頼率%
95
上限
下限
#DIV/0!
#DIV/0!
母平均の点推定
±
#DIV/0!
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例:t分布による母平均の区間推定
A公園の桜から6本を無作為に選び,木に着く花の数を数えた.
下の測定値にデータ(100個以内)を入れるとt分布に基づく信頼率p%の区間
123, 156, 168, 190, 211, 234の6つのデータを得た.A公園の桜
推定,あるいは有意水準p%のときに帰無仮説:母平均μを指定した値の場
合の有意確率p-値を自動的に計算する.ただし測定値に値を誤入力したとき
の花の数(の平均)を95%信頼区間および99%信頼区間をつ
はDelキーで削除すること.セルを移動させると式が変わってしまう.
けて推定せよ.
標本番号 測定値
1
2
3
4
5
6
7
8
9
t分布に基づく区間推定
信頼率%
上限
下限
#DIV/0!
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母平均の点推定
±
#DIV/0!
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エクセルによる実際の計算
標本番号 測定値
1
123
2
156
3
168
4
190
5
211
6
234
7
8
9
t分布に基づく区間推定
信頼率%
95
上限
下限
222.1671
138.4996
母平均の点推定
±
180.3333
41.83376
95%信頼区間をつけた区間推定値
138.5    222.2
あるいは
  180.3  41.8
エクセルによる実際の計算
標本番号 測定値
1
123
2
156
3
168
4
190
5
211
6
234
7
8
9
t分布に基づく区間推定
信頼率%
99
上限
下限
245.9526
114.7141
母平均の点推定
±
180.3333
65.61926
99%信頼区間をつけた区間推定値
114.7    246.0
あるいは
  180.3  65.6
エクセルの分析ツールを使う方法
基本統計量を選ぶ
エクセルの分析ツールを使う方法
データの範囲を
入力
信頼率を入れる
エクセルの分析ツールを使う方法
4.信頼区間の大きさが下の表の一番下に出力される.必要に応じて,
平均からこの値を加えたり,引いたりすると,信頼区間が出る.
正規分布とt分布での区間推定の比較
95%信頼区間をつけた区間推定値
1.960
39.9
  180.3  2.571
6
138.4    222.2
99%信頼区間をつけた区間推定値
148.4    212.2
2.576
39.9
  180.3  4.032 
6
114.6    246.0
138.3    222.3
予習問題
番号
M大学の学生から20人を無作為に選び,
立ち幅跳びをした結果,右のデータを得た.
95%信頼区間をつけて,母平均を区間推
定せよ.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
距離m
1.25
1.41
1.21
1.34
1.43
1.27
1.29
1.16
1.33
1.3
1.12
1.17
1.15
1.25
1.26
1.13
1.19
1.28
1.28
1.37