遠隔会議システムを利用すると - tsukuba.ac.jp

いばらきを結ぶ地域医療教育ネットワー
ク
讃岐勝、鈴木英雄、前野哲博
筑波大学医学医療系
教育IT EXPO
東京ビッグサイト
平成26年5月21日
茨城県の医師の現状
• 人口10万対医師数が全国46位(167.0人)
– 全国平均:226.5人
– 47位:埼玉県、45位:千葉県
厚生労働省:平成24年医師・歯科・薬剤師調査より
地域医療再生基金
• H21-25
• H23-25
• H23-25
国の平成22年度補正予算において策定した「茨城県地域医療再生計画(期
間:平成23年度~25年度)」の積み増し分として、平成24年12月に「東
日本 大震災復興特別会計予備費」による震災対策として東北3県と本県に
措置された地域医療再生臨時特例交付金を活用して、災害対策関連事業を
実施します。
• H25
国の平成24年度補正予算において、新たに地域医療再生臨時特例交付金が
措置されたことから、本県では、「新たな地域医療再生計画」を策定し、
地域枠の定員増、寄附講座の継続、若手医師研修環境整備、女性支援対策、
在宅医療推進事業、災害対策事業の各種事業を実施します。
茨城県医療対策課より抜粋
茨城県の医学教育の現状
• 医学部@茨城県
– 筑波大学のみ
• 筑波大学附属病院の所在
– つくば市
– 附属病院地域医療教育センター・
ステーション:
水戸×2、笠間市、
日立市、ひたちなか市、
かすみがうら市、など
– 教育施設など
多くの地域に医師を派遣!!!
筑波大学が
中心となっ
て
医師の確保
被災地への医師派遣
e-ラーニング
e-ラーニング
筑波大学が
中心となっ
て
医師の確保
若手医師の海外派遣
医学部の定員増
ネットワークの整備内容
• 質の高い地域医療教育を行うためのネットワーク整備
– 遠隔地間での遠隔講義
– 教育コンテンツの共同利用
– 症例相談
– レジデント(研修医)との振り返り(コミュニケーショ
ン)
– 多くの拠点に
医師にとって魅力のある県にするため
• 魅力あるセミナー・プログラム
• 子育て支援
• その他
各担当
• 前野教授(医師)
– 全体の統括(医学教育・地域医療)
• 鈴木准教授(医師)
– 各病院との交渉
• 医学教育のための推進するためには、医師
が
病院と交渉する必要あり
• 讃岐研究員(技術担当)
本講演:
– 機器選定&設定など
システムの話を
• 医師とは別に管理者が必要
メインに
セミナーを行うとすると・・・
• 医学部@茨城県
– 筑波大学のみ
• 筑波大学附属病院の所在
– つくば市
– 附属病院地域医療教育センター・
ステーション:
水戸×2、笠間市、
日立市、ひたちなか市、
かすみがうら市、など
– 教育施設など
セミナーを
企画
多くの地域に医師を派遣!!!
セミナーを行うとすると・・・
• 実例:
– 18:00まで勤務。その後、合同セミナー(2時間
くらい)
遠 スケジュール:
スケジュール:
隔
18:00 : 勤務
18:00 : 勤務終
会
終了
議 了
シ
長距離移動
部屋移動
20:30
ナー開始
:
セミ
22:30 :
ナー終了
帰宅
1:30 :
セミ
就寝
ス
テ
ム
を
利
用
す
る
と
19:00 :
ナー開始
セミ
21:00 : セミ
ナー終了
帰宅
になることを期待して、
23:00 : 就寝
種々の機器の導入を進めた
医学医療系・附属病院の取り組み
• ~H23:テレビ会議システムの導入
– 筑波大学
• H24:テレビ会議システムの増加
– 水戸共同病院、茨城県立中央病院
ここまでが昨年の報告
昨年の報告(概要)
• 筑波大学―水戸協同病院
• 筑波大学―茨城県立中央病院―
日立総合病院―国際医療福祉大学病院(栃木)
セミナーを
企画
録画した術中動画を利用した検討会
4拠点
会場での動画
テレビ会議での動画
• HD動画を用いて、カンファレンス
• 音声はリアルタイム、動画は少し荒くなる(血管は見える)
– 「DVDによる再生」、「確認のための動画共有」
医学医療系・附属病院の取り組み
• ~H23:テレビ会議システムの導入
– 筑波大学
• H24:テレビ会議システムの増加
– 水戸共同病院、茨城県立中央病院
ここまでが昨年の報告
H25:拠点の増加(地域医療再生基金によるプロジェクト)
1. 接続拠点を増加したい。
2. 別のネットワークにあるテレビ会議システムと接続したい
3. 専用機がなくとも接続をしたい。
映像センター&プリンストン&ポリコムジャパンを含めて
協議させていただきました。
1. 接続拠点を増加したい。
2. 別のネットワークにあるテレビ会議システムと接続したい
3. 専用機がなくとも接続をしたい。
• Before: 最大4台(software-MCU)
• After: hardware-MCU(多拠点接続装置)の設置
MCU
1. 接続拠点を増加したい。
2. 別のネットワークにあるテレビ会議システムと接続したい
3. 専用機がなくとも接続をしたい。
• IBBN(いばらきブロードバンドネットワーク)という
茨城県のイントラの中にテレビ会議システム@病院が数
十台ある。。。
医
小児
療
Internet
IBBN
行
政
放射
線
1. 接続拠点を増加したい。
2. 別のネットワークにあるテレビ会議システムと接続したい
3. 専用機がなくとも接続をしたい。
• IBBN(いばらきブロードバンドネットワーク)という
茨城県のイントラの中にテレビ会議システム@病院が数
十台ある。。。
医
小児
療
?
IBBN
行
政
放射
線
Internet
• Blackbox
• ルーティング可能
• プロトコルの伝送
1. 接続拠点を増加したい。
2. 別のネットワークにあるテレビ会議システムと接続したい
3. 専用機がなくとも接続をしたい。
• IBBN(いばらきブロードバンドネットワーク)という
茨城県のイントラの中にテレビ会議システム@病院が数
十台ある。。。
医
小児
療
MC
U
IBBN
行
政
放射
線
Internet
複数のNICを持つMCUは
複数ネットワークを接続するに最
適な
1. 接続拠点を増加したい。
2. 別のネットワークにあるテレビ会議システムと接続したい
3. 専用機がなくとも接続をしたい。
• ここまでで達成できたこと
– 大規模・中規模の病院間を結ぶインフラ整備
整備したのは、高々30病院程度
県内には、183の病院、155の診療所
(茨城県保健福祉課厚生総務課より:2014年4月1日現
在)
• 残るは・・・
– 小規模の病院・診療所でも使えるシステムの整備
カバーできたのは10分の1に過ぎない
1. 接続拠点を増加したい。
2. 別のネットワークにあるテレビ会議システムと接続したい
3. 専用機がなくとも接続をしたい。
• インフラに費用を負担できない
• 機器に費用を負担できない
インターネットの
利用
既存PCの利用
• Skypeみたいなもので
• Polycomなどのテレビ会議システム接続可能
• セキュアなもの(・・・でも、病院のFWを抜けれるも
の)
• 回線が細くとも動作可能なもの
• 画像・映像・音声がきれいなもの
• 費用負担がないもの(少ないもの)
WEB会議システム:Vidyoの導入
• 【実績】いくつかの附属病院で導入
– 九州大学病院: 世界に向けてグローバルに遠隔カンファ
レンス
• 【通信】
– www, httpsといったブラウザでインターネットができれ
ばOK
– トラフィックはyoutube程度(実際にはかなり少ない)
• 【連携】
– 既存テレビ会議システムと容易に接続可能(vidyo
Gateway)
実際の画面
• PC, Mac OS X,
iphone, ipad,
Androidによる接
続
• テレビ会議システムも
追加
• WEB会議とTV会議を接続して専用機器がなくとも接続
することが可能です(各通信は暗号化されています)。
2Mbpsで送信
多拠点
接続装置
2Mbpsで送信
各TV会議システムは、
受信の際に
(2+2+2) x 1.4 = 8.4Mbps
の帯域が必要である。
2Mbpsで送信
6Mbpsで受信
512Kbps
512Kbps
2Mbpsで送信
TV会議・
WEB会議接
続装置
600Kbps
WEB会議
サーバ
516Kbps
256Kbps
256Kbps
WEB会議システムは、
受信の際に
(600+512+512+256+256) x 1.4
= 約2.4Mbps
の帯域が必要である(youtube 720p程度)。
リモートによる遠隔サポート
• リモートログインによるサポート
会議の管理
導入に関わる苦労・・・病院ならでは
• インターネットを使う事にも抵抗がある。
– 中小の病院&診療所では、診療LANとインターネットの
LANの出口が一緒
• トラフィックによって業務に支障が出るのでは?
• 情報はもれないのか?
– 医師がテレビ・WEB会議でしたいことは診療(最
• 終目標)
鈴木准教授(医師)
熱意をもって交渉
– 各病院との交渉
• 医学教育のための推進するためには、医師
が
病院と交渉する必要あり
• 讃岐研究員(技術担当)
頑張って説明・設定
– 機器選定&設定など
• 医師とは別に管理者が必要
「まとめ」と「運用してわかったこと」
• MCUの底力
– 拠点数の増加
– 複数ネットワークの接続
– WEB会議との接続:エコーキャンセリング機能
TV会
議・
多拠点2Mbpsで送信
2Mbpsで送信
WEB会
接続装
2Mbpsで送信 議接続
置
6Mbpsで受信 装置
2Mbpsで送信
• Vidyoによる爆発的なユーザの増加
– 病院単位からユーザ単位へ
512Kbps WEB会 512Kbps
議サー
600Kbps
516Kbps
バ
256Kbps
256Kbps
将来の展望・・・
• 教育だけではなく医療へ・・・
– クリアすべきルールはたくさん
• 個人情報
• 患者への了解
• 画像の鮮明さ
• 法整備などなど
時間が解決するはず
謝辞
• 本システムの構築にあたり
– 茨城県地域医療再生基金
• インフラ整備のため
– 筑波大学学術情報メディアセンター
– つくばWAN
– 茨城県企画部情報政策課
• ハードウェアおよびシステムの構築
– ポリコムジャパン
– プリンストン
– 映像センター
• Special thanks to 篠澤さん、高橋さん@映像センター
ご清聴ありがとうございました。