自殺サイト

自殺サイト
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自殺サイトとは
 自殺サイトとは、自殺願望者または自殺に興
味を持っている人が集うネット上のウェブサ
イトのことである。
 利用者の多くは明確な自殺の意志を持たず、
ただ漠然とした将来に対する不安から、自殺
する傾向がみられる。ネットで知り合っただ
けの男女が、これらのサイトを介して、初対
面でいきなり一緒に自殺するという事件が、
日本の各地でみられ、社会問題となっている。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E6%AE
%BA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88
サイトの傾向
自殺サイトは元来、自殺的願望のある個人が起こした
サイトが利用されたり、自殺防止を呼び掛ける筈の、
管理者が不在がちな掲示板が付いているサイトで、救
いを求めてきたはずの閲覧者同士が掲示板上で意気投
合するケースが指摘されている。
またこの他にも、死に対してある種のロマンチックな
幻想を抱いている人が文芸活動的に興したサイトが、
作者の興味が余所へ移った後でも残り続け、次第に自
殺願望の人を集める場合もあるようだ。
中には、作者の個人的な趣味嗜好から自殺方法を延々
と書き綴ったサイトも少なからず存在しており、作者
の思惑は兎も角として、自殺願望のある者を呼び寄せ
ている事もある
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%8
2%B5%E3%82%A4%E3%83%88
自殺サイト関係の事件例
北海道恵庭市盤尻の山中で男性1人と女性3人の計4人が乗用車の中で死ん
でいるのが22日に見つかった事件で、4人のうち男性と女性1人が9月下
旬から10月上旬にかけてインターネットの自殺サイトの掲示板を通じて知
り合っていたことが分かった。4人の所持品の中から「死にたい」などと書
かれた遺書とみられるメモも2枚見つかった。ほかの女性2人も自殺サイト
で知り合い、千歳署は集団自殺したとみて調べている。
同署は4人のうち千歳市のパート従業員(19)と恵庭市のアルバイト
(20)の女性2人の身元を確認。残る2人は大阪市の会社員の男性(3
5)と埼玉県本庄市の派遣社員の女性(23)とみて確認を急いでいる。恵
庭市の女性を除く3人については10月上旬に家族から捜索願が出されてい
た。
これまでの調べで、男性と本庄市の女性が自殺サイトの掲示板の書き込み
で連絡をとったことが判明。道内の女性2人とも自殺サイトを通じて知り
合った可能性が高い。4人は今月9日午後3時ごろ、新千歳空港のレンタ
カー会社で車を借り、10日午後2時ごろ、恵庭市内のレストランで一緒に
食事をしていたことも分かった。
4人が遺体で見つかったとき、車の運転席に男性、助手席に本庄市の女性、
後部座席に道内の女性2人が倒れていた。4人の死因は一酸化炭素中毒で、
死後10日ほどたっており、後部座席の足元には練炭をたいた七輪が四つ
あった。4人は食事後、山中に向かい、集団自殺したとみられる。
自殺に関する調査
平成20年2月21日~3月9日に内閣府(自殺対策
推進室)により自殺に関しての調査が行われた。
調査目的は、自殺に対する国民の意識や自殺サイトへ
の接触などの実態を把握し、今後の施策の参考とする
ためである。
 調査対象 は、 (1) 母集団 全国20歳以上の者 (2)
標本数 3,000人 (3) 抽出方法 層化2段無作為抽出法
調査実施委託機関

社団法人 新情報センター
 http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/index.htm
l
1、自殺サイトへの接触度
自殺サイトを開いて見たことがあるか聞いたところ,「見たことがあ
る」と答えた者の割合は1.9%,「見たことがない」は92.5%となってい
る。
性別に見ても,大きな差異は見られない。
年齢別に見ると,「見たことがある」と答えた者の割合は20歳代で高
くなっている。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/2-1.html
2、自殺サイトを見たきっかけ
自殺サイトを見たことがあると答えた者(35人)に,そのきっかけを聞いた
ところ,「テレビ番組を見て」(16人),「検索エンジンから」(12人),
「新聞記事を見て」(10人)が多くなっている。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/2-1.html
3、自殺サイトの規制について
自殺サイトを法的に規制することについて聞いたところ,
「規制すべきではない」と答えた者の割合が2.8%,「どちら
かといえば規制すべきではない」は4.6%となっている。一方
「規制すべきである」と答えた者の割合は50.6%,「どちら
かといえば規制すべきである」は25.5%となっている。
性別に見ると,規制に反対の意見を答えた者の割合は男性
で高くなっている。
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/rep
ort/2-1.html
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/2-1.html
自殺サイトの問題点
 自殺サイトの一番の問題点は、
“事”の重大性を認識すらせずに、「苦しまず
に死ねる方法を紹介します」という情報を垂
れ流したり、「心中仲間募集掲示板」という
掲示板を設置したりしていることにあります。
その情報に誘発されて突発的に自殺する人が
いる、ということを考えていないようだ。
 また、サイトの中で設置されている掲示板に
も問題がある。
「ただの匿名の掲示板だから」と、無責任な
発言をする人があまりにも多い。
これらのサイトの掲示板の中には自殺未遂の常連者がいた
りして、
「この方法なら苦しまずに逝けるよ」
「この薬なら苦しくないよ」
と、自殺に悩む若者たちに物知りげに語っている。
他にも安易に自殺を薦める発言をしたり、自殺に悩んでい
る人を煽ったりはやし立てたりしている人がいる。
死んだ経験がないのに、死ぬのがいいことなのか悪いこと
なのか、楽なことなのか苦しいことなのかも分からないの
に・・・
「この方法なら苦しまずに逝けるよ」という無責任な一言
で、本当に死んでしまう子供がいるかもしれないの
に・・・
精神的に落ちている人にとっては、ジョーク程度の軽い煽
りだけでも次の日起き上がれないほどのダメージになるか
もしれないのに・・・
ただの掲示板でも、自殺をしようとしてる人にとっては大
きな影響を与えるのである。
自殺サイトへの対処法
~家族~
家族が、無関心である事は非常に致命的である。中には家族の名前
が出た報道を見て、初めて家族の深刻な状況に気付く場合もあるよ
うだが、そうなっては手遅れである事だけは間違い無い。過去には、
子供が突然姿を消したので、パソコンに残された閲覧履歴を見た親
が捜索願を出し、間一髪で発見・自殺を思い留まらせる事に成功し
た事例も報道されている。
特にプライバシーの尊重を求めながらも、危うい均衡状態を保って
いる未成年者の場合は、家族の働き掛けが大きな防止要因になる事
も多い。独立した別個の人格である事を尊重しながらも、些細なサ
インも見逃さないケアが求められており、近年の多忙を極める社会
状況にあって、なお難しい問題が突きつけられているのかも知れな
い。特に「親の手に負えない」事態に発展している場合は、「家族
の恥」などと悠長に迷わず、的確に公的機関の援助を求める事も、
大いに必要と思われる。
~政府~
 国会でも自殺系サイトの情報開示などについて議論が
行われ、今後の法規制として自殺系サイトで自殺をほ
のめかす書き込みに関しては上で述べたとおり、プロ
バイダが書き込んだ人物を特定し警察へ通報するよう
にさせる、もしくはプロバイダ側から自殺系サイトを
閲覧出来ないようにするフィルタリングを行わせると
いった動きがあり、今後は自殺系サイトが消える可能
性もある。
 http://www.weblio.jp/content/%E8%87%AA%E6%AE%BA%E7
%B3%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88#.E6.9C.AA.E
7.84.B6.E3.81.AB.E9.98.B2.E3.81.8C.E3.82.8C.E3.81.9F.E4.BE.
8B.E3.81.A8.E5.AF.BE.E5.BF.9Cえる可能性が出てきてはい
る。
死体サイト
 自殺サイトのほかにも、「死体画像」な
どのキーワードで検索すると、山中の白
骨化した死体などの写真が掲載されてい
るサイトがある。
 動物虐待に関する書き込みがあり、虐待
の様子の画像を掲載しているサイトもあ
る。