自殺サイト 773 自殺サイトとは 自殺サイトとは、自殺願望者または自殺に興 味を持っている人が集うネット上のウェブサ イトのことである。 利用者の多くは明確な自殺の意志を持たず、 ただ漠然とした将来に対する不安から、自殺 する傾向がみられる。ネットで知り合っただ けの男女が、これらのサイトを介して、初対 面でいきなり一緒に自殺するという事件が、 日本の各地でみられ、社会問題となっている。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E6%AE %BA%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88 サイトの傾向 自殺サイトは元来、自殺的願望のある個人が起こした サイトが利用されたり、自殺防止を呼び掛ける筈の、 管理者が不在がちな掲示板が付いているサイトで、救 いを求めてきたはずの閲覧者同士が掲示板上で意気投 合するケースが指摘されている。 またこの他にも、死に対してある種のロマンチックな 幻想を抱いている人が文芸活動的に興したサイトが、 作者の興味が余所へ移った後でも残り続け、次第に自 殺願望の人を集める場合もあるようだ。 中には、作者の個人的な趣味嗜好から自殺方法を延々 と書き綴ったサイトも少なからず存在しており、作者 の思惑は兎も角として、自殺願望のある者を呼び寄せ ている事もある http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E6%AE%BA%E3%8 2%B5%E3%82%A4%E3%83%88 自殺サイト関係の事件例 北海道恵庭市盤尻の山中で男性1人と女性3人の計4人が乗用車の中で死ん でいるのが22日に見つかった事件で、4人のうち男性と女性1人が9月下 旬から10月上旬にかけてインターネットの自殺サイトの掲示板を通じて知 り合っていたことが分かった。4人の所持品の中から「死にたい」などと書 かれた遺書とみられるメモも2枚見つかった。ほかの女性2人も自殺サイト で知り合い、千歳署は集団自殺したとみて調べている。 同署は4人のうち千歳市のパート従業員(19)と恵庭市のアルバイト (20)の女性2人の身元を確認。残る2人は大阪市の会社員の男性(3 5)と埼玉県本庄市の派遣社員の女性(23)とみて確認を急いでいる。恵 庭市の女性を除く3人については10月上旬に家族から捜索願が出されてい た。 これまでの調べで、男性と本庄市の女性が自殺サイトの掲示板の書き込み で連絡をとったことが判明。道内の女性2人とも自殺サイトを通じて知り 合った可能性が高い。4人は今月9日午後3時ごろ、新千歳空港のレンタ カー会社で車を借り、10日午後2時ごろ、恵庭市内のレストランで一緒に 食事をしていたことも分かった。 4人が遺体で見つかったとき、車の運転席に男性、助手席に本庄市の女性、 後部座席に道内の女性2人が倒れていた。4人の死因は一酸化炭素中毒で、 死後10日ほどたっており、後部座席の足元には練炭をたいた七輪が四つ あった。4人は食事後、山中に向かい、集団自殺したとみられる。 自殺に関する調査 平成20年2月21日~3月9日に内閣府(自殺対策 推進室)により自殺に関しての調査が行われた。 調査目的は、自殺に対する国民の意識や自殺サイトへ の接触などの実態を把握し、今後の施策の参考とする ためである。 調査対象 は、 (1) 母集団 全国20歳以上の者 (2) 標本数 3,000人 (3) 抽出方法 層化2段無作為抽出法 調査実施委託機関 社団法人 新情報センター http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/index.htm l 1、自殺サイトへの接触度 自殺サイトを開いて見たことがあるか聞いたところ,「見たことがあ る」と答えた者の割合は1.9%,「見たことがない」は92.5%となってい る。 性別に見ても,大きな差異は見られない。 年齢別に見ると,「見たことがある」と答えた者の割合は20歳代で高 くなっている。 http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/2-1.html 2、自殺サイトを見たきっかけ 自殺サイトを見たことがあると答えた者(35人)に,そのきっかけを聞いた ところ,「テレビ番組を見て」(16人),「検索エンジンから」(12人), 「新聞記事を見て」(10人)が多くなっている。 http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/2-1.html 3、自殺サイトの規制について 自殺サイトを法的に規制することについて聞いたところ, 「規制すべきではない」と答えた者の割合が2.8%,「どちら かといえば規制すべきではない」は4.6%となっている。一方 「規制すべきである」と答えた者の割合は50.6%,「どちら かといえば規制すべきである」は25.5%となっている。 性別に見ると,規制に反対の意見を答えた者の割合は男性 で高くなっている。 http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/rep ort/2-1.html http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/survey/report/2-1.html 自殺サイトの問題点 自殺サイトの一番の問題点は、 “事”の重大性を認識すらせずに、「苦しまず に死ねる方法を紹介します」という情報を垂 れ流したり、「心中仲間募集掲示板」という 掲示板を設置したりしていることにあります。 その情報に誘発されて突発的に自殺する人が いる、ということを考えていないようだ。 また、サイトの中で設置されている掲示板に も問題がある。 「ただの匿名の掲示板だから」と、無責任な 発言をする人があまりにも多い。 これらのサイトの掲示板の中には自殺未遂の常連者がいた りして、 「この方法なら苦しまずに逝けるよ」 「この薬なら苦しくないよ」 と、自殺に悩む若者たちに物知りげに語っている。 他にも安易に自殺を薦める発言をしたり、自殺に悩んでい る人を煽ったりはやし立てたりしている人がいる。 死んだ経験がないのに、死ぬのがいいことなのか悪いこと なのか、楽なことなのか苦しいことなのかも分からないの に・・・ 「この方法なら苦しまずに逝けるよ」という無責任な一言 で、本当に死んでしまう子供がいるかもしれないの に・・・ 精神的に落ちている人にとっては、ジョーク程度の軽い煽 りだけでも次の日起き上がれないほどのダメージになるか もしれないのに・・・ ただの掲示板でも、自殺をしようとしてる人にとっては大 きな影響を与えるのである。 自殺サイトへの対処法 ~家族~ 家族が、無関心である事は非常に致命的である。中には家族の名前 が出た報道を見て、初めて家族の深刻な状況に気付く場合もあるよ うだが、そうなっては手遅れである事だけは間違い無い。過去には、 子供が突然姿を消したので、パソコンに残された閲覧履歴を見た親 が捜索願を出し、間一髪で発見・自殺を思い留まらせる事に成功し た事例も報道されている。 特にプライバシーの尊重を求めながらも、危うい均衡状態を保って いる未成年者の場合は、家族の働き掛けが大きな防止要因になる事 も多い。独立した別個の人格である事を尊重しながらも、些細なサ インも見逃さないケアが求められており、近年の多忙を極める社会 状況にあって、なお難しい問題が突きつけられているのかも知れな い。特に「親の手に負えない」事態に発展している場合は、「家族 の恥」などと悠長に迷わず、的確に公的機関の援助を求める事も、 大いに必要と思われる。 ~政府~ 国会でも自殺系サイトの情報開示などについて議論が 行われ、今後の法規制として自殺系サイトで自殺をほ のめかす書き込みに関しては上で述べたとおり、プロ バイダが書き込んだ人物を特定し警察へ通報するよう にさせる、もしくはプロバイダ側から自殺系サイトを 閲覧出来ないようにするフィルタリングを行わせると いった動きがあり、今後は自殺系サイトが消える可能 性もある。 http://www.weblio.jp/content/%E8%87%AA%E6%AE%BA%E7 %B3%BB%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88#.E6.9C.AA.E 7.84.B6.E3.81.AB.E9.98.B2.E3.81.8C.E3.82.8C.E3.81.9F.E4.BE. 8B.E3.81.A8.E5.AF.BE.E5.BF.9Cえる可能性が出てきてはい る。 死体サイト 自殺サイトのほかにも、「死体画像」な どのキーワードで検索すると、山中の白 骨化した死体などの写真が掲載されてい るサイトがある。 動物虐待に関する書き込みがあり、虐待 の様子の画像を掲載しているサイトもあ る。
© Copyright 2025 ExpyDoc