1 - 東北大学大学院法学研究科・法学部

2016年度法情報学演習
第5回 リーガル・リサーチの手法
(文献・判例・法令の検索)
2016年11月10日(木)
東北大学法学研究科 金谷吉成
<[email protected]>
2016年度法情報学演習
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2016年11月10日
法情報学?情報法学?
 法情報学
– 情報科学の立場から「法とは何か」(法の存在論と認
識論)を明らかにしようとする
 cf. 法哲学、法社会学、法史学
– 「法情報」そのものの存在論の解明
 法学教育における法情報検索と法情報処理
 リーガル・リサーチ、リーガル・ライティング
 情報法学
– 情報をとりまく環境の変化が、法律や制度にどのよう
な影響を与えるかを明らかにしようとする
– 情報にかかわる法制度の検討
 インターネット法、サイバー法
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
リーガル・リサーチとは
レポート
報告書
答案
課題
問題
自分の考えのよりどころ
裏づけ
資料
文献
リーガル・リサーチの場合、
講義テキストの他、法令、判例、文献など
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
法令・判例・文献の関係
法令
法令が適用された
判例を探す
文献に
引用されている
法令条文を探す
適用された
法令を探す
法令の解釈、
解説を探す
判例の解説を探す
判例
文献
文献中の判例を探す
出典:いしかわまりこ他『リーガル・リサーチ』4頁(日本評論社,第4版,2012年)
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
リサーチの方法
1. 存在の調査…どんなものがあるか?
2. 所在の調査…どこにあるか?
3. 入手…どうしたらよいか?
– 法令、判例、文献について
– タイトル、著者(編者)、出版社、出版年月、
掲載誌、掲載ページ、URL
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
検索対象を明らかにする
資料の種類、媒体、内容
– 種類:図書・雑誌・新聞記事など
– 媒体:印刷物、CD-ROM、インターネットなど
– 内容:論文、教科書、コンメンタール(逐条解説
書)など
それぞれに特徴がある
– 課題・問題にあった資料を選ぶことが大事
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
索引と目録
索引(index)
– 入手すべき資料を特定する
例) 『法律判例文献情報』
『法律時報』「文献月報」
「法律文献総合INDEX」
目録(catalog)
– 特定した資料の物理的所在を明らかにする
例) OPAC
国立情報学研究所 Webcat Plus
国立国会図書館 NDL-OPAC
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
入手
図書館
– 法学部図書室
– 東北大学附属図書館
– 他大学の大学図書館
– 公立図書館
– 国立国会図書館
オンラインデータベース
CD-ROM/DVD(オフラインデータベース)
ウェブサイト
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
資料の種類、媒体、内容
種類:図書・雑誌・新聞記事など
媒体:印刷体資料、デジタル資料
内容:
– 法令集、判例集など、公の記録や文書
– 研究書、論文、教科書、コンメンタール(逐条解
説書)、新聞記事など
– 辞典・事典、統計、白書、年表、年鑑などの参
考資料
– 探すためのツール(索引、目録)
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
図書
 単行本
– 研究書、概説書・体系書、教科書、論文集
 全集・選集
– 特定の分野やテーマについて編集された図書、個人
論文集
 叢書・双書・講座もの
– 一定のテーマのもと、シリーズとして編集され、継続し
て刊行される出版物
 差し替え式図書(加除式図書、ルーズリーフ式図書)
– 追加・削除・書き換えがあったページを差し替えること
で、最新の内容を保つようにされた図書
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
図書に関する注意点
奥付を確認する
– 書名、著者名・編者名・訳者名、出版社、印刷
会社、発行年月日、版数、価格等
改訂版
– 改訂・改版:前の版に加筆や修正をして印刷
– 増刷:同じ内容で印刷。誤植が修正されること
がある。原則として内容の改変はない。
– 引用する場合には、版(場合によっては刷も)
を明らかにすることが重要
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
雑誌
 商業誌
– 『ジュリスト』『法律時報』『法学教室』『法学セミナー』『法曹時報』
– 『判例時報』『判例タイムズ』
 公的刊行物
– 最高裁判所の判例集
– 『時の法令』『法令全書』
 大学紀要
– 『法学』(東北大学法学会)
– TKC「法学紀要データベース」参照
 学会誌
– 『公法研究』『私法』『刑法雑誌』
『情報ネットワーク・ローレビュー』『法とコンピュータ』
 法学関係以外の雑誌
– 『文藝春秋』『中央公論』
– 『週刊ダイヤモンド』『週刊東洋経済』『日経ビジネス』
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
新聞
 日刊紙
– 全国紙、ブロック紙、地方紙
– 同じ日付でも版数によって、内容・構成が異なっている
場合がある
 国、各種団体、政党が発行する新聞、機関紙
– 『官報』『裁判所時報』
– 『日弁連新聞』
 過去の新聞に関しては、省スペース化を図る目
的から、縮刷版を発行しているものもある
– マイクロフィルム
– CD-ROM/DVD
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
デジタル資料
 オフラインデータベース(CD-ROM等)
オンラインデータベース(D1-Law.com、TKC等)
ウェブサイト
 利点
– データの検索や取り出し、コピーが簡単
– 膨大なデータの中から、必要な部分を短時間に探し出
せる
– リスト化、並べ替え、プリントアウト、編集加工も容易
 欠点
– 過去のすべての資料がデジタル化されているわけで
はない
– データの更新頻度によっては、タイムラグができる
– 内容の信頼性に問題がある場合もある
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
ウェブサイトの利用上の注意点
 最新情報の収集に優れている
 しかし、その一方で、リーガル・リサーチが対象と
する資料は紙媒体のものが大半であり、網羅的
な情報収集を行うには、インターネットと印刷体資
料の両方を検索する必要がある。
 また、内容が確かでない情報、発信元や発信時
が不明な情報、更新がされず放置されたままの
情報もあり、利用に値するかどうかの吟味が必要。
– 政府機関、国会、裁判所、地方公共団体のウェブサイ
トを利用する
– ドメイン名に注意する(例:○○○.go.jp)
 ウェブ上の資料の引用方法については、後述。
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
リサーチの目的
 何のためにリーガル・リサーチをするのか
–
–
–
–
–
講義の予習・復習をする
レポートを書く
ゼミ発表の準備をする
論文を書く
具体的な法律問題を解決する
目的によって、できるだけ詳しく調べたい、論点を理解
するために2~3冊程度の図書を読んでおきたい、最新
の資料だけ読みたいなどのレベルがそれぞれある
リサーチの目的に応じて方法を使い分けることが大切
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
リサーチの方法
 インターネットやデータベースを利用する
– 手軽で便利。ただし、オールマイティではない。
 研究書・体系書・教科書の注を利用する
– 芋づる式
– 参考となる資料を効率よく知ることができる
– ただし、あくまでも著者の視点で選ばれた資料に限定され、必ず
しも網羅的ではない。
– 執筆時点以降に発表された新しい資料の情報は得られない。
 図書館や書店の書棚で選ぶ
– 書棚を見渡すことで、関連がありそうな資料がわかる
– 目次を見ることで、資料の要・不要の判断ができる
– ただし、貸出中、売切れ、絶版の本は見落としてしまう問題もある
 索引を利用する
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
リサーチの手順
 問題を整理する
– ことばの意味を確認しておく
– どのような資料を入手したいのか、明らかにしておく
(法令なのか判例なのか文献なのか、図書なのか雑
誌なのか新聞なのか)
 索引を用いて適切な資料を見つけ出し、資料リス
トを作成する
– 資料の検索・特定ができたら、資料の書誌情報をリス
トにしておく
 目録を用いてどこの図書館で入手できるかを調
べる
– 大学の図書館にない場合でも、他大学の図書館や公
立図書館から、図書館間の相互協力によって、複写依
頼、貸出し依頼ができることもある
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
データベース検索
キーワード、日付、タイトル、著者名などを
用いて検索を行う
– データベースによって、キーワードを収録デー
タの全文から探すもの、見出しから探すもの、
抄録から探すもの、又は氏名の間に空白を入
れるもの入れないものなど、“癖”が存在する。
– 採録対象や更新頻度にも注意が必要
– 説明書やマニュアルを確認すること
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
and検索、or検索、not検索
 and検索
– 複数のキーワードがすべて含まれる検索
– 対象を絞り込むための検索
 or検索
– 複数のキーワードのいずれかが含まれる検索
– 対象を拡大するための検索
 not検索
– 指定したキーワードが含まれないものにヒットする
and検索
2016年11月10日
or検索
not検索
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2016年度法情報学演習
and検索、or検索、not検索の例
 名誉毀損による不法行為の事例
“不法行為” and “名誉毀損”
“不法行為” and “名誉毀損” and “ネットワーク”
 自然災害と公害のいずれか
“自然災害” or “公害”
 製造物責任
“製造物責任” or “PL” or “プロダクトライアビリティ”
さらに、“欠陥” “リコール” などのキーワードを追加
 「自動車」または「オートバイ」と「歩行者」が関係
した「交通事故」で、「交差点」以外の場所で発生
した事件
( “交通事故” and ( “自動車” or “オートバイ” ) and “歩行者” ) not “交差点”
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
キーワード入力
OR →
AND
↓
NOT
cf. 東北大学附属図書館オンライン目録
Google 検索オプション
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
部分一致検索、完全一致検索
 部分一致検索
– andやorなどの条件による検索の他に重要
– キーワードがあいまいだったり、キーワード入力を省略したりする
ために利用できる
– 最近は部分一致検索が多いが、完全一致検索のデータベースも
存在する
 前方一致検索
– あるキーワードで始まる単語すべてを検索対象とする
– 「時効*」→時効中断、時効期間などがヒット
– 「最高裁*」→最高裁判所にも最高裁にもヒット
 後方一致検索
– あるキーワードで終わる単語すべてを検索対象とする
– 「*時効」→取得時効、消滅時効などがヒット
 完全一致検索
– キーワードと完全に一致する単語のみを検索対象とする
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
うまく検索できないときは
 検索結果が少ない、又はゼロの場合
– キーワードを単語に切り分けてみる
例) 「ごともの権利条約」
→「こども」and「権利」and「条約」
– 同義語をor検索に指定してみる
 検索結果が多い場合
– 専門用語や複合語に変えてみる
例) 「損害」and「賠償」→「損害賠償」
「放送」or「有線放送」or「ウェブ」→「公衆送信」
 適切なキーワードを思いつかない場合
– その事例を特徴づける最も個有な概念をまず1語だけ
指定してみる
– 固有名詞をキーワードとすることが可能な場合は、固
有名詞を指定してみるのが有効
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
検索サイト
 Yahoo! JAPAN http://www.yahoo.co.jp/
– 検索の他、ニュースや天気予報など各種のサービスを
提供するサイト。検索では、カテゴリ検索が特徴的。
トップ > カテゴリ一覧 > 政治 > 法
トップ > カテゴリ一覧 > 社会科学 > 法学
 Google http://www.google.co.jp/
– 現在、最も広く使われている検索サイト。インターネット
上にある膨大な情報を素早く検索することができる。リ
ンク切れサイトであっても、「キャッシュ」機能によってリ
ンク切れ前の情報を確認することができる。
 goo http://www.goo.ne.jp/
– 一般的な検索サイト。国語・英和・和英・専門用語集な
どの各種事典の検索サービスが利用できる。
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
その他の検索サイト(国内・海外)
 国内の検索サイト
– インフォシーク http://www.infoseek.co.jp/
– フレッシュアイ http://www.fresheye.com/
– Excite http://www.excite.co.jp/
 海外の検索サイト
–
–
–
–
–
Yahoo! http://www.yahoo.com/
AltaVista http://www.altavista.com/
Excite http://www.excite.com/
Lycos http://www.lycos.com/
Webcrawler http://www.webcrawler.com/
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
ウィキペディア(Wikipedia)
 ウィキペディア http://ja.wikipedia.org/wiki/
– インターネット上で無料で利用できる百科事典
– 誰もが参加して執筆、編集できる
– 使い方
 検索ボックスにキーワードを入力
 ウィキポータル「社会科学-法学」
 カテゴリ「社会-法」
– 新語の取り入れが速い
– サブカルチャー、人物プロフィール、芸能、流行など
ジャンルが限定されていない
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
ウィキペディア利用上の注意
 ウィキペディアの問題点
– 項目の選定や内容が恣意的であったり、不正確だった
りするものがある
– 執筆者名が不明であることも多い
– 項目の中には、時間をかけ練り直されて生成された記
事がある一方で、項目が作成されはじめたばかりで、
幅広い見地から書かれていないものもある
– ウィキペディアの内容をそのままコピーして大学等の
レポートを作成する例がしばしば問題となっている
 必ず法令や判例、教科書や論文等の原典にあた
ること
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
その他、役立つウェブサイト
 韋駄天(名古屋大学)
http://www.kl.i.is.nagoya-u.ac.jp/idaten/
– 大審院判例を読みやすくするソフト
– カタカナをひらがなにし、濁点、句点・読点を付け、
旧字体を新字体にする
 法律用語辞書(岡口裁判官)
http://okaguchi.at.infoseek.co.jp/jisyo.htm
– パソコンの漢字変換(IMEやATOK)に法律用語を
まとめて登録できる漢字変換辞書
– http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/business/
se136961.html
からダウンロードできる。
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
法学部で利用できるオンラインデータベース
 D1-law.com第一法規法情報総合データベース(学内限定)
現行法規[履歴検索]、判例体系、法律判例文献情報
https://www.d1-law.com/ip_login/
 LEX/DBインターネット(法学部内限定,同時アクセス10)
http://www.tkclex.ne.jp/lexbin/ACLogin.aspx
 法律文献総合INDEX(法学部内限定,同時アクセス5)
http://www.horitsujiho.jp/hobsgateway/GatewayAuth.aspx?me
thod=03
 Lexis.com(要パスワード)
http://www.lexis.com/
 Westlaw International(学内限定又は要パスワード)
http://www.library.tohoku.ac.jp/dbsi/westlaw/
 Hein-On-Line(法学部内限定)
http://HeinOnline.org/
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
その他の参考情報
 東北大学附属図書館ウェブサイトは
「宝の山」 http://tul.library.tohoku.ac.jp/
– データベース・ツールインデックス
D→ D1-law.com
M→ MAGAZINEPLUS
–
–
–
–
–
–
利用後は必ずログアウトすること
朝日新聞データベース
河北新報データベース
日経テレコン21
JapanKnowledge+(辞典・事典)
など
「電子ジャーナル」も豊富
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
はじめに
1. 文献の存在の調査…どんなものがある
か?
2. 文献の所在の調査…どこにあるか?
3. 文献の入手…どうしたらよいか?
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
文献調査の例
1. 課題・問題を整理する
– ことばの意味を調べる
– 法令、判例を探す必要があれば、法令の公布・施行
年月日、判決の言渡し日の確認
2.
3.
4.
5.
6.
7.
法令・判例を探す
図書を探す
雑誌を探す
新聞記事を探す
インターネットで探す
その他の情報を探す
– 人物・団体を調べる
– 白書・統計資料を調べる
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
文献の種類
種類:図書・雑誌・新聞記事など
媒体:印刷物、CD-ROM、インターネットな
ど
内容:論文、教科書、コンメンタール(逐条
解説書)など
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
ことばの意味・概念を調べる
『法律学小辞典 第4版補訂版』(金子宏ほ
か編、有斐閣) 2008年
『有斐閣法律用語辞典 第3版』(法令用語
研究会編、有斐閣) 2006年
『新法律学辞典 第3版』(竹内昭夫ほか編、
有斐閣) 1989年
『現代法律百科大辞典』(伊藤正己ほか編、
全8巻、ぎょうせい) 2000年
『図解による法律用語辞典 補訂4版』(自由
国民社) 2011年
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
新しいことばを調べる現代用語集
 『現代用語の基礎知識』(自由国民社)年刊
 『知恵蔵』(朝日新聞社)休刊
 『イミダス』(集英社)休刊
– 『知恵蔵』と『イミダス』は、2006年11月発行の2007
年版を最後に休刊となった。2007年以降は、Web
サイトとして存続している。
http://kotobank.jp/dictionary/chiezo/
http://imidas.jp/
– 東北大学では、附属図書館の「データベース・ツー
ルインデックス」から『現代用語の基礎知識』と『知
恵蔵』の利用が可能(それぞれ、「JapanKnowledge
+」「聞蔵IIビジュアル for Libraries/朝日新聞デー
タベース」からアクセス)
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
読み方がわからない用語、難読語、法律用語
パソコンの「手書き文字入力」を利用する
例) 心神耗弱(刑法39条など)
囲繞地通行権(民法210条など)
– 法令の現代語化が進んでいるので、読みの難
しいことばは少なくなってきている
– しかし、判例などを読むときは、古い言い方に
ついても知っておく必要がある
法律用語としての意味を知る
例) 「善意」「悪意」
「送付」「送達」「送致」
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
論文はどこに掲載される?
 論文は雑誌や紀要などの定期刊行物、図
書である学術書や記念論文集に収録され
るなどして公刊される。
 論文を探して入手するためにはその論文
が掲載されている雑誌名・巻号、または図
書名を特定する必要がある。
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
法学総合雑誌
 『ジュリスト』(有斐閣) 月刊(2011年までは月2回刊)
– 臨時増刊: 「平成○○年度重要判例解説」(年刊) 、
「学説展望」「判例展望」(適宜)など
– 別冊ジュリスト: 「判例百選シリーズ」
– 『論究ジュリスト』季刊(2012年5月に創刊)
 『法律時報』(日本評論社) 月刊
– 12月号「○○年学界回顧」
– 別冊: 「判例回顧と展望」「私法判例リマークス」
 『法学教室』(有斐閣) 月刊
– 別冊: 「基本問題シリーズ」「基本判例シリーズ」
 『法学セミナー』(日本評論社) 月刊
– 別冊: 「基本法コンメンタール」「基本判例シリーズ」
– 増刊: 「新司法試験の問題と解説○○年」
 『法曹時報』(法曹会)月刊
– 最高裁判所調査官解説
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
判例雑誌
『判例時報』(判例時報社) 旬刊
『判例タイムズ』(判例タイムズ社) 月2回刊
– 判例タイムズ社ホームページ
http://www.hanta.co.jp/
– 『判例タイムズDVD』
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
分野別法学雑誌
 『民商法雑誌』(有斐閣) 月刊
 『民事月報』(法務省民事局/法曹会)月刊
 『刑事法ジャーナル』(イウス出版/成文堂)季刊
 『現代刑事法』(現代法律出版発行、立花書房発
売) 月刊 → 2005年に廃刊
 『警察学論集』(警察大学校編、立花書房) 月刊
 『旬刊 商事法務』(商事法務) 月3回刊
 『NBL』(商事法務) 月2回刊
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
大学紀要
『法学』(東北大学)
『法学論叢』(京都大学)
『一橋論叢』(一橋大学)
『早稲田法学』(早稲田大学)
『法学研究』(慶應義塾大学)
『法学協会雑誌』(法学協会)
『国家学会雑誌』(国家学会)
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
学会誌
 『公法研究』(日本公法学会,有斐閣)
 『私法』(日本私法学会,有斐閣)
 『刑法雑誌』(日本刑法学会,有斐閣)
 『情報ネットワーク・ローレビュー』(情報ネットワー
ク法学会,商事法務)
 『法とコンピュータ』(法とコンピュータ学会、第一
法規)
– その他
日本医事法学会、金融法学会、日本家族<社会と法>学会、
企業法学会、日本経済法学会、日本公証法学会、
日本工業所有権法学会、日本交通法学会、国際法学会、
日本国際経済法学会、信託法学会、租税法学会、著作権学会、
比較法学会、日米法学会、日仏法学会、日独法学会、
日本教育法学会、農業法学会、法制史学会、日本法社会学会、
法と心理学会、法と精神医療学会、日本法哲学会、
日本労働法学会、民事訴訟学会、日本空法学会など
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
「記念論文集」に注意
 論文が「記念論文集」に掲載されることもある
– 個々の研究者の退職や長寿(還暦、古稀など)を記念
して発行する記念論文集
– 大学、学部、研究所、研修所などの研究機関の記念
論文集
– 特定のテーマの記念誌
 藤田宙靖・高橋和之編『憲法論集――樋口陽一先生古稀記
念』(創文社、2004年)
 稲葉馨・亘理格編『行政法の思考様式――藤田宙靖博士東
北大学退職記念』(青林書院、2008年)
– 記念論文集に掲載されている論文は、雑誌論文の
データベース、たとえば国立国会図書館の「雑誌記事
索引」には収録されていないので、注意が必要
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
論文をどのようなツールで探すか
 『法律判例文献情報』(法律判例文献情報研究会
編、国立国会図書館専門資料部監修、第一法規
出版刊)
 『法律時報』「文献月報」(日本評論社) 月刊
– 『戦後法学文献総目録』(法律時報編集部編、日本評
論社)
– 『法学文献総目録』(法律時報編集部編、日本評論社)
 『法律関係雑誌記事索引』(法務図書館) 休刊
– 法務図書館 検索ページ(蔵書・法律雑誌記事索引)
http://lib.moj.go.jp/opac/wopc/pc/pages/TopPage.jsp
 『最高裁判所図書館邦文法律雑誌記事索引』(最
高裁判所図書館) 休刊
– 最高裁判所図書館 蔵書検索システム
http://www.opac8.com/user/courts/court.html
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
データベースを用いた文献検索
 『法律文献総合INDEX』(日本評論社)
http://www.horitsujiho.jp/hobsgateway/GatewayAuth.aspx?method=03
 『法律判例文献情報』(第一法規)
https://www.d1-law.com/ip_login/
 雑誌記事索引(国立国会図書館)略称「雑索(ザッサク)」
http://opac.ndl.go.jp/
 CiNii(サイニィ)
http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/newdb/detail.php?id=8
 MAGAZINEPLUS
http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/newdb/detail.php?id=9
 聞蔵IIビジュアル for Libraries(朝日新聞データベース)
http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/newdb/detail.php?id=36
 河北新報データベース KD
http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/newdb/detail.php?id=37
 日経テレコン21
http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/newdb/detail.php?id=83
 JapanKnowledge+
http://tul.library.tohoku.ac.jp/modules/newdb/detail.php?id=188
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
図書を探す
 書名がわからない、どんな本を読んだらよいのか
わからないときは、まず索引で探す
– 『法律判例文献情報』(第一法規)
– 『法律時報法律文献総合INDEX』(日本評論社)
– 『雑誌記事索引』(国立国会図書館)
 書名がわかったら、目録で探す
–
–
–
–
東北大学法学部図書室文献目録
東北大学附属図書館蔵書検索
国立情報学研究所 Webcat Plus
国立国会図書館 NDL-OPAC
 書誌情報がわかったら、図書館や書店で入手す
る
2016年11月10日
47
2016年度法情報学演習
文献の所在の調査 … どこにあるか?
 東北大学法学部図書室文献目録
http://www.law.tohoku.ac.jp/library/mokuroku.ht
ml
 東北大学附属図書館蔵書検索
http://www.library.tohoku.ac.jp/opac/
 Webcat Plus http://webcatplus.nii.ac.jp/
 大学図書館やその他研究教育機関の図書館
 国立国会図書館 NDL-OPAC(国立国会図書館)
http://opac.ndl.go.jp/
 Books(日本書籍出版協会)
http://www.books.or.jp/
2016年11月10日
48
2016年度法情報学演習
大学図書館やその他研究教育機関の図書館
 日本の図書館(筑波大学附属図書館)
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/other/japan.html
 日本国内の大学図書館関係WWWサーバ(東京
工業大学附属図書館)
http://www.libra.titech.ac.jp/libraries_Japan.html
 日本の図書館と目録サービスへジャンプ!!(農林
水産研究情報センター)
http://ss.cc.affrc.go.jp/ric/opac/opac.html
 図書館リンク集(日本図書館協会)
http://www.jla.or.jp/link/
2016年11月10日
49
2016年度法情報学演習
文献の入手 … どうしたらよいか?
法学部図書室の利用
附属図書館の利用
他の図書館からの取り寄せ
オンラインブックストアの利用
2016年11月10日
50
2016年度法情報学演習
東北大学附属図書館 My Library
東北大学附属図書館 My Library
https://www.library.tohoku.ac.jp/mylibrary/
– 文献の「予約/取寄」「複写・借用申込」
– キャンパス間資料搬送サービス
2016年11月10日
51
2016年度法情報学演習
オンラインブックストア
 東北大生協 http://www.coop.org.tohoku.ac.jp/
 丸善 → ジュンク堂書店
 紀伊國屋書店 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/
 三省堂書店 http://www.books-sanseido.co.jp/
 ジュンク堂書店 http://www.junkudo.co.jp/
 TRC図書館流通センター http://www.trc.co.jp/
 HonyaClub http://www.honyaclub.com/
 Amazon.co.jp http://www.amazon.co.jp/
 オンライン書店ビーケーワン http://www.bk1.co.jp/
 セブンアンドワイ http://www.7andy.jp/
2016年11月10日
52
2016年度法情報学演習
その他
 新刊書籍のチェック
– 有斐閣 http://www.yuhikaku.co.jp/
– 日本評論社 http://www.nippyo.co.jp/
– 判例タイムズ社 http://www.hanta.co.jp/
 分野毎に文献データベースが作成されているケースもあ
る
– 国際法文献検索システム(広島大学法学部西谷研究室)→サー
ビス終了
http://yamato.eco.hiroshima-u.ac.jp/illrs/
– 社会・労働関係論文データベース(法政大学大原社会問題研究
所)
http://oohara.mt.tama.hosei.ac.jp/kensaku/ronbun.html
 文献速報(神戸学院大学法学部資料室)→サービス終了
http://www.law.kobegakuin.ac.jp/~hogakubu/siryositu/bu
nken/bunken.html
2016年11月10日
53
2016年度法情報学演習
法令・立法資料の探し方
法令とは何か
法令はどこに収録されているか
法令の探し方
2016年11月10日
54
2016年度法情報学演習
法令とは?
法律(国会が制定する法規範)と命令(国
の行政機関が制定する法規範)の総称を
言う
法律・政令・府令・省令の他、規則や地方
公共団体(都道府県、市町村)の条例、条
約などを指して「法令」ということもある
その他、法令とは区別されるが、法令の施
行に関係した訓令・通達といったものがあ
る
2016年11月10日
55
2016年度法情報学演習
法令の種類と上下関係
憲法
条約
法律
最高裁判所
規則
衆議院規則
参議院規則
司法機関
立法機関
条例
政令
地方公共団体
の規則
内閣府令・省令
地方公共団体
規則・庁令
2016年11月10日
行政機関
56
2016年度法情報学演習
法律のできるまで(国会の立法過程)
 法律案の提出
– 内閣提出法律案(閣法) ← 内閣法制局 ← 各省庁
– 衆議院議員提出法律案(衆法) ← 衆議院法制局
– 参議院議員提出法律案(参法) ← 参議院法制局
 法律案の審査
1.
2.
3.
4.
5.
6.
2016年11月10日
法律案の提出
付託
委員会の審査
本会議の審査
両院協議会
奏上
57
2016年度法情報学演習
(奏上)
審議
(国会提出)
国会
(奏上)
天皇
先議の議院
(衆議院又は参議院)
閣議
(決定)
議長
(送付)
(付託)
本会議
(可決)
委員会
(可決)
事務次官等会議
(委員長報告)
(回付)
内閣法制局
(審査)
後議の議院
(衆議院又は参議院)
内閣官房
(送付)
国立印刷局
(原案の予備審査)
議長
(奏上)
(印刷)
(閣議請議)
公布
(官報)
(付託)
大臣
本会議
(可決―成立)
委員会
(可決)
○○省
(法律案の原案作成)
関係省庁
(意見調整)
(委員長報告)
2016年11月10日
大臣
58
出典:内閣法制局「法律ができるまで」
http://www.clb.go.jp/law/2016年度法情報学演習
公布と施行
『官報』(国立印刷局)日刊
– 天皇の国事行為により公布(憲法7条1号)
– 公布にあたって法律番号が付けられる
– 『官報』の掲載年月日が法令の公布年月日
施行
– 法令の効力を実際に発生させる
– 施行期日を附則に明示/政令に委任
2016年11月10日
59
2016年度法情報学演習
政令、内閣府令・省令、規則、条例の制定
 政令は、内閣が制定(憲法73条6号)
 内閣府令・省令は、各府省大臣が制定(国家行
政組織法12条1項)
 最高裁判所規則は、最高裁判所裁判官会議が
制定(憲法77条1項)
 衆議院規則、参議院規則は、各議院で制定(憲
法58条2項)
 条例は、地方自治体の議会が制定(憲法94条、
地方自治法96条1項1号)
2016年11月10日
60
2016年度法情報学演習
法令の改正
 全部改正
– 既存の法律を存続させるものの、実際には中身をす
べて書き改める改正の方式
例)教育基本法(平成18.12.22法120) 制定文
 廃止制定
– 既存の法律を廃止し、その代わりとなる新しい法令を
制定する方式
例)国籍法(昭和25.5.4法147) 附則2項
 一部改正
– 条文の全文ではなく一部を改める改正の方式
– 「○○法の一部を改正する法律」として制定・公布
 「織り込み方式」「溶け込み方式」
例)情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改
正する法律(平成23.6.24法74)
2016年11月10日
61
2016年度法情報学演習
停止、廃止・失効
停止
– 法令の施行を停止し、効力を生じさせない状態
例)陪審法ノ停止ニ関スル法律(昭和18.4.1法88号)
廃止・失効
– 「○○法を廃止する法律」を制定することで廃止
– 時限法としてあらかじめ有効期限を定める
– 廃止等の手続きはとられないけれども実効性
が失われる場合
2016年11月10日
62
2016年度法情報学演習
現行法令の調べ方:『官報』
 『官報』(国立印刷局)日刊
– 国会で法案が議決されると、『官報』に掲載されて公布される
– 法令のほか、国の政策を周知する事項、国民の権利義務に深く
関連した各種重要事項を掲載
 インターネットで『官報』を調べる
– 「官報情報検索サービス」(国立印刷局)
「インターネット版官報」(国立印刷局)
http://www.npb.go.jp/
– 「首相官邸 > 資料集 > 官報」(内閣官房内閣広報室)
http://www.kantei.go.jp/
– 「官報検索」(全国官報販売協同組合)
http://www.gov-book.or.jp/
 『法令全書』(国立印刷局)月刊
– 公布されたすべての法令を『官報』から抜粋し、種類別・年月日順
に編集
2016年11月10日
63
2016年度法情報学演習
現行法令の調べ方:六法
 六法
– 『六法全書』(青山善充他編、有斐閣)年刊
– 『有斐閣 判例六法Professional』(青山善充他編、有斐
閣)年刊
– 『模範六法』(判例六法編集委員会編、三省堂)年刊
– 『岩波 判例基本六法』(奥田昌道他編、岩波書店)年刊
– 『コンサイス判例六法』 (判例六法編集委員会編、三省
堂)年刊
– 『ポケット六法』 (平井宜雄他編、有斐閣)年刊
– 『岩波 コンパクト六法』 (奥田昌道他編、岩波書店)年刊
– 『デイリー六法』(佐藤幸治編、三省堂)年刊
など
2016年11月10日
64
2016年度法情報学演習
現行法令の調べ方:差し替え式法令集
「現在有効な全法律」を集めている差し替
え式(ルーズリーフ式)総合法令集
– 『現行日本法規』(ぎょうせい)
– 『現行法規総覧』(第一法規出版)
主題別法令集
– 『税務六法』『環境六法』『教育六法』
– 差し替え式の主題別法令集として
『労働法規総覧』『消費者保護関係法令質疑応答集』
『実務税務六法』『建設六法』など
2016年11月10日
65
2016年度法情報学演習
条約
 外務省編集の条約集
– 『条約集』(外務省国際法局編、国立印刷局)年刊
– 『主要条約集』 (外務省国際法局編、国立印刷局)
2006年
 一般の条約集
–
–
–
–
『国際条約集』(大沼保昭他編、有斐閣)年刊
『解説条約集』(広部和也・杉原高嶺編、三省堂)年刊
『ベーシック条約集』(松井 芳郎編、東信堂)年刊
『基本経済条約集』(小寺彰・中川淳司編、有斐閣)
2002年
– 『国際人権条約・宣言集 第3版』(松井芳郎他編、東信
堂)2005年
 『現行日本法規』『現行法規総覧』の条約巻にも
収録されている
2016年11月10日
66
2016年度法情報学演習
訓令、通達、告示等
『基本行政通知処理基準』 (ぎょうせい)
『基本行政通達集』(ぎょうせい)
– 訓令、告示は『官報』に掲載されるので、『官
報』を調べる
– その他、それぞれの分野について通達集が出
ていたり、専門分野の法令集に収録されること
もある
– また、機関によっては、所管の法令に加えて訓
令、通達、告示をウェブページで公開している
場合がある
2016年11月10日
67
2016年度法情報学演習
法令沿革を調べる
六法
– 法令タイトルの次に沿革が掲載されている
差し替え式法令集
– 『現行日本法規』「改廃経過一覧」
– 『現行法規総覧』「改廃法令沿革索引」
『日本法令索引』(国立国会図書館)
– 〔現行法令編〕〔旧法令編〕〔明治前期編〕
– http://hourei.ndl.go.jp/
2016年11月10日
68
2016年度法情報学演習
法令データベース
 インターネット
– D1-Law.com『現行法規[履歴検索]』(第一法規)
 附属図書館の「データベース・ツールインデックス」
– 電子政府の総合窓口(電子政府利用支援センター)
http://www.e-gov.go.jp/
– 政府統計の総合窓口(独立行政法人統計センター)
http://e-stat.go.jp/
 CD-ROM
–
–
–
–
『リーガルベース法令版』(日本法律情報センター)
『現行法令 CD-ROM』(ぎょうせい)
『電子版 現行法規』(第一法規出版)
『六法全書 電子復刻版DVD』(有斐閣)
2016年11月10日
69
2016年度法情報学演習
地方公共団体の法令集
 「○○市条例集」「××市例規集」として差し替え
式形態で編集されていることが多い
→当地の図書館で利用できる
 インターネット
– 「全国条例データベース」(鹿児島大学法文学部)
http://joreimaster.leh.kagoshima-u.ac.jp/
– 自治体Web例規集へのリンク集(洋々亭)
http://www.hi-ho.ne.jp/tomita/reikidb/reikilink.htm
– 「全国自治体マップ検索」(地方自治情報センター)
http://www.nippon-net.ne.jp/
– 「都道府県の条例」(国立国会図書館議会官庁資料室)
http://rnavi.ndl.go.jp/politics/entry/Japan-horei-local.php
2016年11月10日
70
2016年度法情報学演習
古い法令の調べ方
 現行法を調べると、改正の情報が出ている
 必要な時期(制定年)と法律番号を調べる
– その年度の六法全書を見る
 失効法令の情報
– 『現行日本法規』『現行法規総覧』の「改廃経過一覧」
の巻や『日本法令索引』の廃止失効法令一覧を用い
て調べる
 廃止された法令の条文
– 『旧法令集』(有斐閣)や『現行日本法規』『現行法規
総覧』の「旧法令」の巻に収録されていることもある
2016年11月10日
71
2016年度法情報学演習
新しい法令の調べ方
 六法に載っていない or 現在審議中である
 『官報』を調べるのが基本
 制定日の見当をつけて新聞記事を検索したり、
『法学セミナー』や『ジュリスト』などの雑誌で法令
の制定情報を確認するのも有効
 その他
– 『知恵蔵』(朝日新聞社)←朝日新聞データベース
– 『現代用語の基礎知識』(自由国民社)←JapanKnowledge+
– 『イミダス』(集英社)など
2016年11月10日
72
2016年度法情報学演習
新しい法令の調べ方
『時の法令』(国立印刷局、隔週刊)
– 『時の法令』法令・連載データ検索
http://garyusha.com/modules/search/
『ジュリスト』(有斐閣、月刊)
『法令解説資料総覧』(第一法規出版、月
刊)
– 主管省庁の担当官による解説が載ることが多
い
『日本近代立法資料叢書』(商事法務研究会)
2016年11月10日
73
2016年度法情報学演習
立法過程の調査
委員会会議録と本会議会議録があり、詳し
い審議内容はこれらの会議録によって知る
ことができる
– 『衆議院委員会会議録』『衆議院会議録』
– 『参議院委員会会議録』『参議院会議録』
インターネット
– 国会会議録検索システム(国立国会図書館)
http://kokkai.ndl.go.jp/
2016年11月10日
74
2016年度法情報学演習
インターネットで立法情報を調べる
 首相官邸 http://www.kantei.go.jp/
– 官報や白書、現在の政策概要、官公庁へのリンクがある。また、国の政
策一覧を見ることもできる。(政策情報ポータル)
 政府刊行物 http://www.gov-book.or.jp/
– 政府刊行物に関する情報など。官報検索サービスがある。一か月分の
官報を独立行政法人国立印刷局のページで読むことができる。
 内閣法制局 http://www.clb.go.jp/
– 内閣提出法案、提出条約の件名、最近公布された法律および条約の件
名等 の情報がある。
 衆議院 http://www.shugiin.go.jp/
– 第142回国会(1998年1月)以降の法律案・決議案等について、提出時の
本文が参照できる。また、議案の審議経過情報を見ることもできる。
 参議院 http://www.sangiin.go.jp/
– 参議院で行われた最新の決議の一覧などが掲載されている。また、参議
院の会議録(会議の日から30日以内のもの)や現在審議中の議案につ
いての情報もある。
2016年11月10日
75
2016年度法情報学演習
インターネット審議中継
衆議院インターネット審議中継
http://www.shugiintv.go.jp/
参議院インターネット審議中継
http://www.webtv.sangiin.go.jp/
2016年11月10日
76
2016年度法情報学演習
実際に調べてみよう
消費者契約法
ロースクールについて調べる
不正アクセス行為の禁止に関する法律
プロバイダ責任制限法
個人情報保護法
2016年11月10日
77
2016年度法情報学演習
判例の探し方
判例とは何か
判例はどこに収録されているか
判例の探し方
2016年11月10日
78
2016年度法情報学演習
判例とは
広義の判例
– 過去に下された裁判
実際の社会で生じる事件や紛争について、裁判で
事実を認定し、法律を解釈・適用して、裁判所とし
て結論を示す
狭義の判例
– 広義の判例に含まれる原則のうち、現在拘束
力をもつものをいう
判例の中から形成された法=判例法
2016年11月10日
79
2016年度法情報学演習
1年間の裁判件数と資料別収録件数
いしかわまりこ他『リーガル・リサーチ』(日本評論社,第4版,2012年)147頁
データは「平成22年 司法統計年報 1.民事・行政編 2.刑事編」より
件数(既済)
(民・行・刑)
最高裁判所
高等裁判所
地方裁判所
簡易裁判所
総数
10,862
49,806
1,129,195
2,212,395
3,402,288
知財878
判例集
49
(0.449%)
7
(0.014)
56
(0.0016%)
裁判所
Webサイト
107
(0.98%)
470 (0.943%)
裁判所時報
379 (43.166%)
412
(0.036%)
7
(0.0003%)
996
(0.029%)
87
(0.798%)
0
0
0
107
(0.003%)
判例時報
81
(0.74%)
133
(0.267%)
203
(0.0179%)
0
417
(0.0122%)
判例タイムズ
82
(0.75%)
142
(0.285%)
172
(0.015%)
2
(0.00009%)
398
(0.0116%)
契約データベ
2016年11月10日
ース(A社)
247
(2.267%)
862
(1.73%)
1308
(0.12%)
21
(0.0009%)
80
2438
2016年度法情報学演習
(0.071%)
裁判所の種類、事件の種類、裁判の種類
裁判所の種類
– 最高裁判所、高等裁判所、地方裁判所・家庭
裁判所、簡易裁判所
事件の種類
– 民事事件、刑事事件
– 行政事件、家事事件、少年事件
裁判の種類
– 判決、決定、命令
2016年11月10日
81
2016年度法情報学演習
民事裁判の流れ
原告
(訴えた人)
被告
裁判所
訴え(訴状)
応訴(答弁書)
(訴えられた人)
口頭弁論開始
原告と被告の主張
↓
争点・証拠の整理
↓
立証(証拠調べ)
和解
口頭弁論終結
判決
(の言い渡し)
2016年11月10日
82
2016年度法情報学演習
刑事裁判の流れ
召喚状
検察官
裁判所
被告人
起訴(起訴状)
公判
公判前整理手続
冒頭手続
↓
証拠調べ手続
弁論手続
弁護人
結審
判決
2016年11月10日
83
※裁判員裁判の場合は、
裁判官と裁判員の評議
を経て判決が出される。
2016年度法情報学演習
判例の引用形式
裁判所名
裁判年月日
事件番号(例では省略)
裁判の種類
出典
引用の該当頁
最判昭和58年10月7日民集37巻8号1282頁〔1285頁〕
東京地八王子支判昭37・11・28下民13・11・2395
大判大12・4・30刑集2巻378頁
 最高裁の大法廷判決については、最大判と表示し、小法廷判決につ
いては原則として、最判と表示する (小法廷を表記する場合は最○
小判と表示)
 地名はフルネームで表示する
 事件番号は省略されることが多いが、裁判を特定するには重要
– 昭和57年(オ)第658号
– 事件番号の符号から、おおよその事件の種類がわかる
 民事事件=カタカナ 刑事事件=ひらがな 行政事件=行○ など
2016年11月10日
84
2016年度法情報学演習
判例集の掲載項目
例)最判平成19年2月27日民集61巻1号291頁 LEX/DB
(君が代ピアノ伴奏職務命令拒否事件)
1. 事件名
2. 事件番号、裁判年月日
3. 裁判所
4. 裁判の種類
5. 上告人・被上告人
6. 下級審の情報
7. 判示事項
8. 判決要旨
9. 参照(条文)
10. 主文
11. 理由
12. 法廷意見
13. 少数意見
14. 参照
2016年11月10日
戒告処分取消請求事件
平成16年(行ツ)第328号、同19年2月27日
第三小法廷
判決
原告 X、被告 東京都教育委員会
第1審、第2審
当該事件の論点を要約
裁判所の結論、少数意見の有無
当該裁判に関連する法令条文
裁判の結論
主文を導き出した法律的判断
最高裁判所としての意見
補足意見、意見、反対意見
第1審、第2審の主文と事実及び理由
85
2016年度法情報学演習
判例はどのような資料に掲載されるか
判例集
雑誌
無料データベース
契約(有料)データベース
– それぞれ収録する判例の対象分野、収録年代
などに注意
– 裁判後から出版までにかかる時間
2016年11月10日
86
2016年度法情報学演習
判例を探す:一般的な注意点
すべてを網羅しているというわけではない
いろいろなキーワードを使って検索する
出てきた要旨・判決理由を読むだけでなく、
なるべく判例の本文にあたる
データベースやウェブサイトに掲載されて
いるものを読むのでも構わないが、紙媒体
のものを調べて、引用時には紙の出典を
表示する
2016年11月10日
87
2016年度法情報学演習
判例集
 最高裁判所
– 『最高裁判所判例集』(民集・刑集)(1947〔S22〕年~)
– 『最高裁判所裁判集民事・刑事』(裁判集民・裁判集刑)
 1947〔S22〕年~1959〔S34〕年
– 『裁判所時報』(裁時) (1947〔S22〕年~)
 高等裁判所
– 『高等裁判所判例集』(高民・高刑)
 1947〔S22〕年~2002〔H14〕年
– 『高等裁判所刑事判決特報』(高判特)
 1950〔S25〕年~1956〔S31〕年
– 『高等裁判所刑事裁判特報』(高刑特)
 1954〔S29〕年~1958〔S33〕年
– 『高等裁判所刑事裁判速報集』(高刑速)
 1981〔S56〕年~1999〔H11〕年
– 『東京高等裁判所刑事判決時報』(東高刑時報)
 1952〔S27〕年~1953〔S28〕年
– 『東京高等裁判所判決時報』(東高時報)(1953〔S28〕年~)
2016年11月10日
88
2016年度法情報学演習
判例集
 下級裁判所
– 『第一審刑事裁判例集』(一審刑集)
 1958〔S33〕年1月~12月
– 『下級裁判所刑事裁判例集』(下刑)
 1959〔S34〕年~1968〔S43〕年
– 『刑事裁判月報』(刑月)
 1969〔S44〕年~1986〔S61〕年
– 『下級裁判所民事裁判例集』(下民)
 1950〔S25〕年~1984〔S59〕年
 分野別判例集
– 『家庭裁判月報』(家月)(1949〔S24〕年~)
– 『労働関係民事裁判例集』(労民)
 1950〔S25〕年~1997〔H9〕年
– 『知的財産権関係民事・行政裁判例集』(知的裁集)
 1991〔H3〕年~1998〔H10〕年
– 『行政事件裁判例集』(行裁例集)
 1950〔S25〕年~1998〔H10〕年
– 『訟務月報』(訟月)(1955〔S30〕年~)
2016年11月10日
89
2016年度法情報学演習
新聞
話題となった事件
抜粋や要旨がわかる
裁判そのものの様子を知ることができる
地方裁判所等の判決が当地の地方新聞に
取り上げられる場合がある
2016年11月10日
90
2016年度法情報学演習
専門雑誌
 『判例時報』(判例時報社)旬刊
– 毎年8月21日号に上半期の『判例時報 総索引』
– 毎年3月31日号に1年分の『判例時報 別冊付録索引』
 『判例タイムズ』(判例タイムズ社)月2回刊
– 『判例年報』(判例タイムズ臨時増刊)
– 『○○年度主要民事判例解説』(判例タイムズ臨時増
刊)
 分野別雑誌
–
–
–
–
–
『労働判例』(産業労働調査所)月2回刊
『金融・商事判例』(経済法令研究会)月2回刊
『旬刊金融法務事情』(きんざい)旬刊
『判例地方自治』(ぎょうせい)月刊
『交通事故民事裁判例集』(不法行為法研究会/帝国
地方行政学会)隔月刊
2016年11月10日
91
2016年度法情報学演習
差し替え式の判例体系書
『判例体系』(第一法規)
『新判例体系』(新日本法規出版)
分野別編集の体系書
– 『不法行為判例集成』(ぎょうせい)
– 『行政判例集成』 (ぎょうせい)
– 『判例労働法』 (新日本法規出版)
– 『判例工業所有権法』 (第一法規)
など多数
2016年11月10日
92
2016年度法情報学演習
その他
『判例タイムズ 判例年報』(毎年4月)
『判例時報 総索引』 (毎年3月)
『平成○○年度重要判例解説』 (毎年4月)
『○○判例百選』 (随時)
2016年11月10日
93
2016年度法情報学演習
裁判所ホームページ
 http://www.courts.go.jp/
2016年11月10日
94
2016年度法情報学演習
知的財産高等裁判所ホームページ
 http://www.ip.courts.go.jp/
2016年11月10日
95
2016年度法情報学演習
法分野ごとの判例情報
 裁判所判例Watch
http://kanz.jp/hanrei/
 著作権法学情報(上野達弘)
http://www.rikkyo.ne.jp/web/uenot/copyright.html
 判例速報(税務会計情報ねっ島TabisLand)
http://www.tabisland.ne.jp/precedent/
 民事法務頁(山田誠一教授(神戸大学))
http://www2.kobe-u.ac.jp/~yamada/
 医療過誤判例集(メディカル・プリンシプル社)
http://www.doctor-agent.com/da/member/service/knowledge_malpractice
 消費者問題判例検索システム(兵庫県弁護士会)
http://www.hyogoben.or.jp/hanrei/
 消費者問題の判例集(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/hanrei/
 日本の国際法判例(「日本の国際法判例」研究会)
http://www.eonet.ne.jp/~ntanaka/
 電脳世界の刑法学(園田寿教授(甲南大学))
http://sonoda.e-jurist.net/
2016年11月10日
96
2016年度法情報学演習
法分野ごとの判例情報
 労務安全情報センター労働判例選集
http://labor.tank.jp/db_hanrei/index.php
 労働委員会関係 命令・裁判例データベース(中央労働委員会
事務局)
http://web.churoi.go.jp/
 海難審判庁の裁決(海難審判庁・海難審判所) 平成17年以降
http://www.mlit.go.jp/jmat/saiketsu/saiketsu_kako/04saiketsu.htm
http://www.mlit.go.jp/jmat/saiketsu/saiketsu_new/saiketsu_new.htm
 海難審判庁裁決録(日本財団) 平成16年12月以前
http://nippon.zaidan.info/kainan/index.htm
2016年11月10日
97
2016年度法情報学演習
その他
かつてはインターネット上での判例情報は
非常に限られていたため、ボランティア
ベースでの判例情報の提供が大変有益で
あった。しかし、近年裁判所ホームページ
での裁判例情報の充実に伴い、そのような
ページがいくつも姿を消している。
その他、裁判の当事者がホームページを
開設して裁判情報を提供していることもあ
る
2016年11月10日
98
2016年度法情報学演習
CD-ROMで判例を調べる
 『判例体系CD-ROM』(第一法規)
– Web版は、附属図書館「データベース・ツールイン
デックス」よりアクセス
 『判例MASTER』(新日本法規出版)
 『法律判例文献情報CD-ROM』(第一法規)
– Web版は、附属図書館「データベース・ツールイン
デックス」よりアクセス
 『ジュリスト DVD 創刊号~1200号』
 『判例タイムズ DVD 電子復刻版』
2016年11月10日
99
2016年度法情報学演習
契約(有料)データベース
LEX/DBインターネット
「LLI統合型法律情報システム」(EOC/LIC)
「判例体系」(第一法規)
– 附属図書館「データベース・ツールインデック
ス」よりアクセス
「REGALBase」(リーガルベース)
「LexisNexis JP」(レクシスネクシス・ジャパ
ン)
「Westlaw Japan」(ウェストロー・ジャパン)
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
Lexis.com
 http://www.lexis.com/
2016年11月10日
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2016年度法情報学演習
Westlaw International
 附属図書館の「データベース・ツールインデック
ス」から利用可能
2016年11月10日
102
2016年度法情報学演習
実際に判例を探してみる
 事件番号から探す
 判例集・判例雑誌から探す
 裁判所名、判決年月日から探す
 ある法律の条文に関連する判例を探す
 テーマで判例を探す
 重要な判例を探す
 最新判例を探す
 第一審(原々審)・控訴審(原審)の判決を探す
 探せない判例
2016年11月10日
103
2016年度法情報学演習
まとめ
利点
– コンピュータを利用すれば短時間に多量の
データから探すことが可能
– 最新の情報が得られる
2016年11月10日
104
2016年度法情報学演習
まとめ
欠点
– キーワードとなる単語が、探している図書・雑
誌・判例のタイトルに含まれているとは限らな
い
(例)製造物責任法に関する文献を探したい
– タイトルが『製品の欠陥と消費者』であったり、『消費生
活における安全と法』という可能性もある
– また、キーワードもPLやプロダクトライアビリティーなど
多岐にわたる可能性がある
2016年11月10日
105
2016年度法情報学演習
補論:出典の表示方法
法律編集者懇話会
「法律文献等の出典の表示方法」
http://www.law.kobe-u.ac.jp/citation/mokuji.htm
2016年11月10日
106
2016年度法情報学演習
著作物の「引用」
「引用」とは
– 著作権法32条1項「公表された著作物は、引用
して利用することができる。この場合において、
その引用は、公正な慣行に合致するものであ
り、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目
的上正当な範囲内で行なわれるものでなけれ
ばならない。 」
2016年11月10日
107
2016年度法情報学演習
* 最判昭和55年3月28日
民集34巻3号244頁。
適法な「引用」とは
 公正な慣行に合致するものであり、かつ引用の目
的上正当な範囲内で行われるものであること(著32
条1項)
 カギ括弧を付けるなど、自分の著作物と引用部分
を区別すること(明瞭区別性)*
 自分の著作物が主で、引用される他人の著作物が
従であること(主従の関係)*
 出所(出典)を明示すること
– 「著作物の出所を、その複製又は利用の態様に応じ合
理的と認められる方法及び程度により、明示しなけれ
ばならない。」(著48条1項)
– 「これに伴い著作者名が明らかになる場合及び当該著
作物が無名のものである場合を除き、当該著作物に
つき表示されている著作者名を示さなければならな
い。」(著48条2項)
2016年11月10日
108
2016年度法情報学演習
論文の構成
<例1> 章・節・款・項・目
<例2>
はじめに
1. 問題意識
2. 本稿の構成
第1章 ○○○○
第1節 ××××
1.
2.
第2節 ××××
はじめに
第4節 小括
第2章 ○○○○
4 ××××
Ⅱ ○○○○
終章
**総括と今後の課題
Ⅴ 総括と課題
2016年11月10日
Ⅰ ○○○○
1 ××××
(1)
(2)
2 ××××
109
2016年度法情報学演習
注の付け方
頁毎
章毎
巻末
第2章 ○○○○
1. 総説
~~~~~~~~
~~~~1)、~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~2)。
~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
~~~~24)。
参考文献
1) ~~~~~~。
2) ~~~。
2016年11月10日
注
1)
2)
3)
4)
5)
6)
7)
8)
~~~~~~。
~~~~~~。
~~~~~~。
~~~~~~。
~~~~~~。
~~~~~~。
~~~~~~。
~~~~~~。
110
<第1章>
○○『××』(△、2007)
○○『××』(△、2007)
○○『××』(△、2007)
○○『××』(△、2007)
<第2章>
<第3章>
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(雑誌論文)
執筆者名「論文名」雑誌名 巻 号 頁(発行年)
執筆者名「論文名」雑誌名 巻 号(発行年) 頁
例: ① 横田喜三郎「条約の違憲審査権砂川事件判決を
中心として」国家73巻7=8号1頁以下(1960)
② 末弘厳太郎「物権的請求権理論の再検討」法時
11巻5号(1939)1頁以下〔民法雑記帳(上)(日本
評論社),1953)所収,238頁以下〕
2016年11月10日
111
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(単行本:単著)
執筆者名『書名』 頁(発行所,版表示,発行年)
執筆者名『書名』 (発行所,版表示,発行年) 頁
例: 三ヶ月章『民事訴訟法』125頁(弘文堂,第3版,1992)
三ヶ月章・民事訴訟法(弘文堂,第3版,1992)125頁
2016年11月10日
112
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(単行本:共著)
執筆者名「論文名」共著者名『書名』 頁(発行所,発行年)
共著者名『書名』 頁〔執筆者名〕(発行所,発行年)
例: ① 竹内昭夫「消費者保護」竹内昭夫ほか『現代の経
済構造と法』397頁(筑摩書房,1975)
②林良平ほか『債権総論』124頁以下〔林〕(青林書院,
1978)
2016年11月10日
113
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(単行本:講座もの)
執筆者名「論文名」編者名『書名』 頁(発行所,発行年)
例: ① 金沢良雄「独占禁止法の理論――構造(目的)」経
済法学会編『独占禁止法講座Ⅰ総論』159頁(商事
法務研究会,1974)
② 平野龍一「現代における刑法の権能」『岩波講座・
現代法(11)』9頁(岩波書店,1965)
2016年11月10日
114
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(単行本:コンメンタール)
編者名『書名』 頁〔執筆者名〕(発行所,版表示,発行年)
執筆者名『書名』 頁〔編者名〕(発行所,版表示,発行年)
例: ① 幾代通編『注釈民法(15)』205頁〔広中俊雄〕(有斐
閣,昭41)
② 広中俊雄『注釈民法(15)』205頁〔幾代通編〕(有斐
閣,昭41)
2016年11月10日
115
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(単行本:記念論文集、翻訳書)
執筆者名「論文名」献呈名『書名』 頁(発行所,発行年)
例: 我妻栄「公共の福祉・信義則・権利濫用相互の関係」
末川先生古稀記念『権利の濫用(上)』46頁(有斐閣,
昭37) 〔民法研究Ⅱ,21頁以下(有斐閣,昭41)所収〕
原著者名(訳者名)『書名』 頁(発行所,発行年)
例: ヴォン・メーレン編(日米法学会訳)『日本の法(上)』
153頁(東京大学出版会,昭53)
2016年11月10日
116
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(判例研究)
執筆者名「判批」雑誌名 巻 号 頁(発行年)
執筆者名「判批」雑誌名 巻 号(発行年) 頁
例: 大隅健一郎「判批」商事140号7頁(昭34)
執筆者名『書名』 事件(発行所,発行年)
執筆者名『書名』 頁(発行所,発行年)
例:鈴木竹雄・判例民事法昭41年度18事件評釈(有斐閣,
昭52)
2016年11月10日
117
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(座談会等)
出席者名「テーマ」雑誌名or書名 巻 号 頁〔○○
発言〕(発行年)
出席者名「テーマ」雑誌名or書名 巻 号(発行年)
頁〔○○発言〕
例: 池原季雄ほか「法例改正をめぐる諸問題と今後の課
題」ジュリ943号19頁〔溜池発言〕(平1)
2016年11月10日
118
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(文中の表記)
前掲文献、注番号の扱い
例: 文中に次のような注が付されているとする。
(28) 三ヶ月章『民事訴訟法』125頁(弘文堂,第3版,1992)。
(30)我妻栄『近代法における債権の優越的地位』 50頁(有斐閣,1953) 、
高柳賢三「司法的憲法保障制(4)」国家45巻6号15頁(1931) 。
この場合、前掲注の表記は次のようになる。
(32) 前掲注(28)126頁。
(33) 高柳・前掲注(30)「憲法保障(4)」15頁。
(34) 我妻・前掲注(30)優越的地位50頁。
2016年11月10日
119
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(判例、先例、通達)
判例
最判昭和58年10月7日民集37巻8号1282頁〔1285頁〕
東京地八王子支判昭37・11・28下民13・11・2395
大判大12・4・30刑集2巻378頁
先例、通達
昭41・6・8民甲1213号民事局長回答
昭45年9月7日付民事甲第3691号法務省民事局長通達
2016年11月10日
120
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(インターネット)
The Bluebook: A Uniform System of
Citation (Harvard Law Review Association
in conjunction with the Columbia Law
Review, the University of Pennsylvania
Law Review, and the Yale Law Journal,
18th ed.) (2005).
– 冊子体のものが存在しない、あるいは一般的
なデータベースにない場合だけ
– 冊子体と同じ情報がインターネットにあり、アク
セスの便利のために並行して引用する場合:
available at ... として引用する。
2016年11月10日
121
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(インターネット)
 著者名、タイトル、ページ番号(あれば) 、日付に
続いてURL(インターネット・アドレス)を示す。
 スタイルは冊子体の表示に準じる。
William Henry Gates III, General Partnar, Micro-Soft,
An Open Letter to Hobbyists (Feb. 3, 1976),
http://www.blinkenlights.com/classiccmp/gateswhine.html.
 日付のないものは、URLの後ろに括弧書きで
(last visited date) のように表示する。
JusticeDaily.com, Weird and Dumb International Laws,
http://www.justicedaily.com/weird/part2.html (last visited May 21,
2004).
2016年11月10日
122
2016年度法情報学演習
出典の表示方法(インターネット)
 著者名が不明のときは、タイトルのみを表示
Dunkin’ Donuts, http://www.dunkindonuts.com (last visited
Dec. 18, 2003).
 タイトルが不明のときは説明を表示
Archive of Columns by William Safire, http://www.nytimes.
com/top/opinion/editorialsandoped/oped/columnists/william
safire/ (last visited Jan. 17, 2004).
 日本語での出典表示方法は確立したものはない
が、ブルーブックに準ずるのがよいと思われる。
2016年11月10日
123
2016年度法情報学演習
参考文献
 いしかわまりこ,藤井康子,村井のり子『リーガル・リ
サーチ(第4版)』(日本評論社,2012年)
 田高寛貴,原田昌和,秋山康浩『リーガル・リサーチ
&リポート』(有斐閣,2015年)
 指宿信『法情報学の世界』(第一法規,2010年)
 西野喜一郎『法律文献学入門――法令・判例・文献
の調べ方』(成文堂,2002年)
 加賀山茂,松山好治編『法情報学(第2版補訂版)』
(有斐閣,2006年)
 吉田利宏『法律を読む技術・学ぶ技術(第2版)』(ダイ
ヤモンド社,2007年)
 弥永真生『法律学習マニュアル(第3版)』(有斐閣,
2009年)
 指宿信,米丸恒治編『インターネット法情報ガイド』
(日本評論社,2004年)
2016年11月10日
124
2016年度法情報学演習
おしまい
この資料は、2016年度法情報学演習の
ページからダウンロードすることができます。
http://www.law.tohoku.ac.jp/~kanaya/infosemi2016/
2016年11月10日
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