13章 組織の「分権化」 ケース紹介 ペダル 1 本日の流れ 1.カルビーについて 2.カルビーの分権経営 3.クイズ 4.まとめ 2 本日の流れ 1.カルビーについて 2.カルビーの分権経営 3.クイズ 4.まとめ 3 1-1会社概要 • 社名 カルビー株式会社 • 設立 1949年4月30日 • 連結売上高1999億4100万円(2014年3月期) (食品業界 第34位) • 代表取締役会長 兼 CEO 松本 晃 カルビー会社概要 http://www.calbee.co.jp/company/about.php 4 1-2松本氏の経歴 1972年 伊藤忠商事入社 ↓ 1993年 Johnson & Johnson 日本法人入社 社長・最高顧問を歴任 ↓ 2009年 カルビー代表取締役会長 兼 CEO 就任 日経ビジネス 2013年9月9日号 カルビー松本晃の経営教室 5 1-3連結売上高推移 カルビー 業績推移 http://www.calbee.co.jp/company/suii.php 6 1-4連結経常利益推移 業績向上の背景には 松本氏による分権経営がある カルビー 業績推移 http://www.calbee.co.jp/company/suii.php 7 本日の流れ 1.カルビーについて 2.カルビーの分権経営 3.クイズ 4.まとめ 8 本日の流れ 1.カルビーについて 2.カルビーの分権経営 3.クイズ 4.まとめ 9 2-1Johnson & Johnsonの分権経営 成長率が高くなっているのは、 分権化を積極的に 推進しているため、 すばやく意思決定できる 柔軟な組織だからであろう (輪読本より) 元最高経営責任者 松本氏はJohnson & Johnsonで培われた精神で カルビーの分権化を心から望む ジョンソン・エンド・ジョンソン100年史 http://www.jnj.co.jp/group/history/31/index.html 10 2-2分権経営の取り組み① 「トップが目的と権限を与え 我慢して任せれば人は育つ」 「成長戦略プロジェクト」設立 各プロジェクトリーダーの 責任を明確化 現場に権限を与えて 結果に責任をもたせる 日経トップリーダー 2013年8月号 11 2-3分権経営の取り組み② 「褒めるのが9割、叱るのが1割」 部下に対して 「君、すごいね。できるじゃないか」 とまずほめて 「ただ○○だけは直してほしい」 と問題の是正を求める 社員に対する「寛大さ」 日経トップリーダー 2014年5月号 12 2-4分権経営の成果① • Vegips(ベジップス) 2012年全国販売開始 年商30億円で大ヒット プロジェクトリーダーが 原材料探しから商談まで行う カルビーの国内スナック市場シェア 46%→55%(09年→14年) 東洋経済ONLINE カルビー、たった1人で30億円を稼ぐ男 「ベジップス」を売るため、開発屋は“進化”した 13 http://toyokeizai.net/articles/-/12555 2-5分権経営の成果② • フルグラ 2011年「フルーツグラノーラ」 から「フルグラ」に改名 「いつもの朝食の代替」から 「いつもの朝食+α」へ 年商36億円→62億円(11年→12年) カルビーの国内シリアル市場シェア 13%→35%(09年→14年) 日経ビジネス 担当者が明かす、「フルグラ」が爆発的に売れた本当の理由 http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130528/248744/ 14 本日の流れ 1.カルビーについて 2.カルビーの分権経営 3.クイズ 4.まとめ 15 本日の流れ 1.カルビーについて 2.カルビーの分権経営 3.クイズ 4.まとめ 16 3-1クイズ • 分権化によって起こりうる問題点を 予想してください 各班で2分間話し合い ↓ 各班の代表者が発表 ←参考 分権化後のカルビーの組織図 日経ビジネス 2013年9月9日号 カルビー松本晃の経営教室 17 3-2解説 • 問題点の例 「共同食卓の悲劇」が発生する可能性 各部門がカルビーの 限られた資源(資金)を 大量に使ってしまう コストの無駄が発生する 日経ビジネス 2013年9月9日号 カルビー松本晃の経営教室 18 3-2解説 A事業部 の 純利益 資源(資金) の制約 A事業部 の 行動 全体の行動 遅 れ 個々の行動 ごとに 得られる利益 B事業部 の 行動 B事業部 の 純利益 輪読本298ページ参考 19 3-2解説 • 「共同食卓の悲劇」を起こさないために 包装紙や原材料の 在庫管理を本社が 一括で行い、 在庫を抑える 本社が「共同食卓」を管理し コストを抑える 日経ビジネス 2013年9月9日号 カルビー松本晃の経営教室 20 本日の流れ 1.カルビーについて 2.カルビーの分権経営 3.クイズ 4.まとめ 21 本日の流れ 1.カルビーについて 2.カルビーの分権経営 3.クイズ 4.まとめ 22 13章の要約 分権化とは 現場に権限を与えて 結果に責任をもたせること 課題① 「管理している」錯覚を防ぐ 課題② 「共同食卓の悲劇」を防ぐ 経営者には「寛大さ」が必要 23 松本晃氏のケースをあてはめると 「成長戦略プロジェクト」を設置 課題① 「管理している」錯覚を防ぐ 課題② 「共同食卓の悲劇」を防ぐ 経営者には「寛大さ」が必要 24 松本晃氏のケースをあてはめると 「成長戦略プロジェクト」を設置 Johnson & Johnsonの精神で カルビーの分権化を 心から望む 課題② 「共同食卓の悲劇」を防ぐ 経営者には「寛大さ」が必要 25 松本晃氏のケースをあてはめると 「成長戦略プロジェクト」を設置 Johnson & Johnsonの精神で カルビーの分権化を 心から望む 在庫管理を 本社が一括して行う 経営者には「寛大さ」が必要 26 松本晃氏のケースをあてはめると 「成長戦略プロジェクト」を設置 Johnson & Johnsonの精神で カルビーの分権化を 心から望む 在庫管理を 本社が一括して行う 「褒めるのが9割、叱るのが1割」 27 ご清聴ありがとうございました! 11月30日 熱海梅園にて 28 一般的な事業部制組織の問題点 • 全社的なベクトルあわせが難しい • 経営資源の取り合いや情報の伝達漏れな ど事業部間で軋轢を生じやすい • セクショナリズム、部分最適化が起こり やすい 組織構造についての解説 http://www.nsspirit-cashf.com/hu-org/org-str.html 29 分権化前のカルビー(マトリクス組織) 各地域カンパニーごとに材料調達 無駄が発生していた→業績悪化 日経ビジネス 2013年9月16日号 カルビー松本晃の経営教室 30 Johnson & Johnson「我が信条」 • 「我々の第一の責任は…顧客…」 • 「我々の第二の責任は全社員」 • 「我々の第三の責任は…地域社会、更には 全世界の共同社会…」 ジョンソン・エンド・ジョンソン 企業情報 https://www.jnj.co.jp/group/credo/index.html?nv=foot 31 カルビーの業務の3原則 簡素化 無駄なことを廃止する 透明化 社内外に対して情報をオープンに 分権化 一度任せたら口出しをしない 人材マガジン http://www.obt-a.net/web_jinzai_magazine/person/2010/11/post-87.html 32
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