game

敗者のゲーム
WINNING THE LOSER’S GAME
加藤佳弘
川西章平
前山健人
松信慶也
三木鉄平
敗者のフィールドへ
• 機関投資家の増加、プロの投資家の増加で市場は敗
者のゲームに
• そもそもなぜ敗者のゲームになったのか
• 敗者のゲームにおいて重要なのは、負けないこと、
つまりミスをしないことである。
• 相手のミスに乗じる→素人のテニスと似ている
• 「平均化」という罠
チャールズ・エリスの助言
• インデックス・ファンドの活用
→コスト削減で収益率向上へ
• 長期投資のススメ up down の激しさに惑わされない!
• 長期的な運用計画を立て、それに沿って投資を行う
ことが敗者のゲームを制す最善の方法である。
• もしくはゲームに参加しない。
第1部
資産運用で押さえるべきこと
資産運用で押さえるべきこと
• 投資市場は「敗者のゲーム」へと変化
• 市場に勝つには?
• 2種類のマーケット
• インデックス・ファンド
敗者のゲームとなった投資市場
I.
敗者のゲームとは?
⇒ミスが許されないゲーム
Ex)素人のテニス、飛行機
II. なぜ敗者のゲームとなったのか?
⇒投資市場の内容が変わってきた
・・・ネガティブ・サムゲーム
III. プロと個人投資家の違い
=投資動機+ちからの違い
敗者のゲームとなった市場で勝つには?
☆アクティブ運用での勝利の方法
I.
市場タイミングをつかむ
II. 将来性のある銘柄の発掘
III. ポートフォリオの構成・戦略のタイムリーな変更
IV. 優れた長期的投資コンセプトの開発
⇒これらは全て他人の失敗のうえに成り立つ
2種類のマーケット
• ミスター・マーケット
・・・予想外の価格変動による収益/損失
• ミスター・バリュー
・・・企業収入や配当
⇒長期的にはミスター・バリューが必ず勝つ
⇒投資家はMr.マーケットを無視するべき
• 投資家は得意分野&冷静でいられる投資範囲にポジ
ションをとるべきである
インデックス・ファンド
投資で勝つにはインデックス・ファンドを
活用するのが最も簡単である
① 相対的に高いリターン
② 低コスト・税金も少ない
③ 自身の運用目的に専念できる
☟
全米随一の投資家ウォーレン・バレットも提言
第2部
運用を少し論理的に見てみよう
はじめに
• 投資における時間の役割
• 収益と株価
• 投資リスク
• 運用の際に重要となること
• まとめ
投資における時間の役割
(最高収益率)-(最低収益率)
株式
債券
キャッシュ
1年
15年
25年
時間の経過で収益率の散らばりが小さくなっていく
=平均への回帰
• 短期では魅力的でなかった株式への投資が魅力的
なものに変化する。
• 投資期間の長さで資産配分を決めることができ
る。
 長期の投資になるにつれて株式の割合を高めていけ
ば良い。
収益
収益= インカムゲイン
+
キャピタルゲイン
(利息,配当)
(価格変動)
↑
↑
予測可能
短期的には予測不可能
 インカムゲイン予測を試みるのがよい
株価
株価
←
企業収益と配当に対するコンセンサス
割引率に対するコンセンサス
コンセンサスを左右する要因
• 商品需要,循環に対する予想の変化
• 価格や税率
• 新しい発見や発明
• 競争の変化
• 投資のリスクの大きさ
• 予想インフレ率
株価予測
短期
長期
企業収益,配当金額
投資家心理
長期金利
人々がいくらまで買うか
↑
↑
平均への回帰
人間臭い、非合理的
予測可能
予測困難
収益率の特徴
• 平均収益率
株式>債券>短期資産
• 標準偏差
株式>債券>短期資産
、短期>長期
※平均収益率は実質無リスク収益率,インフレプレミアム,リスクプレミアム
を含んでいる。
 投資家はリスクを取る際に、そのリスクに応じてプレ
ミアムを要求する
 期間を長くとると割引率より長期予想配当の方が大事
になる
 インフレを考慮した実質値を考慮する必要がある
投資家はリスクにさらされる
投資リスク
• 価格リスク・・・高価格時に買うと損失
• 金利リスク・・・金利上昇で株価低下
• 事業リスク・・・業績不振により株価低下
• 倒産リスク・・・倒産すると株価価値は無くなる
投資リスク=市場リスク+個別リスク+グループリスク
分散投資によって市場リスクのみにすることができる
市場リスクの管理を行うことが重要!
運用の際に重要となること
• 市場リスク水準の選択
自分の許容できる範囲に収めること。
• その水準の維持
市場の短期的な変化に感情的になることは大きな
損失を生む可能性が高い。
長期投資の明確な目的を設定し、
その目的を実現するために投資政策を選択した上
で、
その政策をしっかり貫いていくことが大事である。
まとめ
• 時間の経過で平均への回帰が見られる。
• 投資家が追加のリスクをとるには、プレミアムを
収益率に上乗せすることを求める。つまりハイリ
スク・ハイリターン,ローリスク・ローリターン
の原則。
• 分散投資で市場リスクのみが問題となり、これを
管理することが運用の目的となる。
第3部
個人投資家への助言
アウトライン
個人投資家にとっての課題
生涯においての投資プランの立て方
投資をした結果
まとめ
個人投資家の課題
個人投資家≠機関投資家
生活
人としての責任と寿命
貯蓄
お金の意味
リスク
不利
生涯の投資プラン
1
• 現状の把握
2
• 目的と目標の設定
3
• 引退期と死亡時期の設定
• インフレと税金
4
5
• 具体的な投資方法
後は年に一度程度の確認
投資後
人生の終盤においての資産の使い方
資産
兄弟
子供
医療費
親族
ヘッジファンド
ベンチャーキャピタル
不動産
社会
科学や医学への投資
恵まれない人への寄付
投資
まとめ
市場予測
は難しい
敗者の
ゲームは
難しい
勝者の
ゲームを
するべき
資産は使
い切る
本のすぐれた点と問題点
本のすぐれた点
アクティブ運用
インデックス・ファンド
結果
市場平均以下が多い
市場平均連動
回転率
高い(短期)
低い(長期)
手数料
高い
安い
コントロール
技
心
「1年で10%上がる投資の一ヶ月毎の
平均上昇率は1%にも満たない。
一日単位の上昇率はほとんどゼロに近い」
(「敗者のゲーム」より)
問題点
• 考え方
• 「マネー・ゲーム」を勝ち残る
• 本について
• とにかく繰り返し
• 別の手法は?
• デメリットは?