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資料3
データの利活用の推進について
1
参考)地方公共団体のオープンデータ推進における視点
気づきと課題解決の連続による、スパイラルアップを目指す。
地方公共団体におけるオープンデータ推進においては、
地域課題を代表的オープンデータで解決し、そこでの気づきを活用して
新たなオープンデータに拡大していくスパイラルアップを意識し、これを加速させるための施策を検討する。
地方自治体の地域課題意識
地域課題
の気づき
ニーズに
基づく
データの
公開
地方公共団体における
データを
活用した
課題解決
プロセス
の実践
オープンデータ
の推進
新たな
オープンデータ
の期待・ニーズ
オープンデータ
などによる解決
出展)全国自治体へのアンケートからテキストマイニングでリスト化(2014年11月、IT室)
効果の検証・確認
2
参考)政府CIOによる地方公共団体への働きかけ
オープンデータに先進的に取り組んでいる地方公共団体においては、オープンデータの推進を図る
ため、地域の課題に総合的に取組む観点から、首長のリーダーシップの下、部署横断的な体制を構
築している例が見られる。(地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインより)
オープンデータ伝道師の展開に向けては、地方公共団体の首長への働きかけをあわ
せて行うことが有効と考えられる。
政府CIOによる地方公共団体への働きかけを実施
【日 程】
【訪問先】
平成27年10月5日(月)~平成27年10月6日(火)
島根県、鳥取県の計5市・町
【首長の主なコメント】
「オープンデータの推進」「国と地方のシステム・業務改革」ともに必要性を感じている。
専門家等の人材を派遣することにも興味があり、今後も国からの支援を期待。
今後も、継続的に訪問した自治体へのフォローを図りつつ、他地区への訪問・働きかけを予定。
3
1 オープンデータ伝道師の展開
公開と利活用を実体的に進めるため、実際に現場で活躍している人材を任命。
オープンデータの公開と利活用を拡大し、加速させるために、
オープンデータ利活用を推進するための実績、経験等を備えた人材を伝道師として任命し、
次年度以降、実際に地方自治体等への派遣を行って、実体的な公開と利活用の推進をリードしていただく。
H27年度
人材探索
予備的検証
オープンデータ100の取組みにおいて
継続的な追加・修正
抽出された20~30事例から人材抽出
ポイント
伝道師任命
H28年度
オープンデータ100等を通じて
さらに広く人材を探索
ポイント
深掘りするユースケースを中心に
実績やリーダーシップなど評価点を定めて
20人程度の伝道師任命
ポイント
協力依頼の上でリスト化
任命はCIOからの委任状にて
評価点を踏まえて、
継続的に探索、任命
多様かつ多彩な人材プールを構築
ポイント
相手先の自治体等のニーズを
踏まえて選出、派遣
地方自治体等への
実際の派遣と運営
伝道師派遣
ポイント
後述する、地方創生関連の
諸施策をも活用して
4
参考)人材支援策の取組について
 地方創生に資する人材支援策は当室はじめ各府省で実施(または計画)しているところ、オープン
データの人材支援策である「オープンデータ伝道師」の取り組みを、これらの各種施策と連携を取りな
がら進行していきたい。
分類
地方創生全般
・戦略立案
・地域活性化
短期(アドバイス等)
中長期(期間派遣)
地域コンシェルジュ
地域創生人材支援
【内閣府】
【内閣府】
地域おこし協力隊
【総務省】
行政システム(官)
※マイナンバー制度、
オープンデータ等を含む
I
T 地域IT利活用
利 (官民)
活
用 地域民間企業(民)
・中小企業
・ベンチャー
政府CIO、経験者・有識者等による支援
【IT室】
地域情報化アドバイザー
【総務省】
ICT地域マネージャー
【総務省】
戦略的CIO育成支援
【経済産業省】
(実線は既に実施中の施策、点線はこれから取り組む予定の施策)
 また学校教育において、発達段階を踏まえ、オープンデータの利活用を推進することを通じ、ITを利
活用できる人材の育成について、文部科学省と協議の上検討していく。
5
2-1 オープンデータ100の構築
オープンデータ利活用啓発に向けた、ユースケース収集と発信の仕組み。
オープンデータ利活用を自分ゴトとして感じてもらい、進め方の具体的イメージを持ってもらうことを目的として、
「シビックテック」「事業開発」の2領域でユースケースを収集、継続的に発信する仕組みを構築する。
さらに対応する「地域課題」に合わせてインデックスを整備、検索・照会を容易にする。
H27年度
ポイント
ユースケース
リスト作成
IT室独自の情報収集に加え、オープンプラットフォーム上で
VLED、OKFJ、OCJなど、オープンデータ関連諸団体の協力の上で追加・修正
フォーマット
作成
継続的な追加・修正
ポイント
ユースケース
詳細個票作成
H28年度
フォーマット
作成
ポイント
作成されていくリストをベースに、それぞれのケースの、
有効性(インパクト)、横展開の可能性、その他持続性などを視点に深掘りケースを抽出
20~30事例の抽出と
フィールド調査による取りまとめ
70~80事例の抽出と
フィールド調査による取りまとめ
読んだ関係者が、オープンデータ利活用を自分ゴト化し、チャレンジ意欲を持つよう、
客観的情報に加え、取り組んだヒトや背景に注目したストーリー性を盛り込むように
作成されたケースは、DATA.GO.JP、講演・セミナー、IT室運営のフェースブック等を通じて発信。
6
2-2 協業によるユースケースリスト作成
VLED、OKFJ、OCJ等とIT室で共有されているユースケースリスト
現時点で、82の利活用事例を登録
事業開発
地域課題解決
7
2-3 ユースケースの詳細個票(案)
客観性とストーリー性をもたせたフォーマットで成功要因をとりまとめ(本年度中に20~30事案について)
AEDで 救える 命を 1 秒で も はやく 。
AED SOS
ア プ リ から 始ま る 救命の問題解決
コ エ イ ド 創業者で CEOの玄正慎氏によ れ
ば、 当初こ の問題に取り 組み始めたと き 、
し も 目の前の人が突然心停止で倒れたら
。
AEDの設置場所のデータもは自治体ご
とに
ま すか?
データ 項目やフ ァ イ ル形式な どあなたは適切な処置ができ
が バラ バ
近く にいる 救命協力の意思のある 人たち へSOSを 発信し
ラ で、 データ に大き な 問題がある こ と に
助けを
呼ぶこ と ー
ができ る スマート フ ォ ン ア プ リ 。
気づいた。 そこ で ま
ず、 厚労省やメ
カ ー、 AED設置事業者な ど を 巻き 込んで、
全国のAED設置場所のデータ の整備を 開
始、 6月にマ ッ プ 化し て 公開し た。 こ れ
を 元に現在サービ ス の全国展開を 視野に
テ ス ト 運用を 始める と こ ろ にこ ぎ 着けた
のだと いう 。 全国に800ほど ある 市以上
の自治体への導入を 進める 予定で、 救命患者の事例が出てく れば資金調達へ
向けて動く 予定だ。
ビ ジネスモ デルは自治体から の委託料と し て、 1自治体あたり 年間数百万円
3
と いう 収益を 見込む。 一方で、
も っ と 根本的な問題にも 「 手当て 」 が必要だ
と 玄正 CEOは言う 。 例えば、 緊急患者を 見てみぬふり を し て し ま う 医療サー
ビ ス従事者や医者がいる が、 こ れは訴訟リ スク を 恐れてのこ と 。 で も 本当は
状況に応じ て救急医療における 結果がマイ ナスで あっ て も 免責と する よ う な
法制度の改正が必要で はないかと いう 。 GPSや高性能な地図、 プ ッ シュ 通知
を 搭載し たスマ ホが出てき て 新し い救命医療サービ スが実現する な ら 、 法律
4
のほう も 変えて いく 必要がある と いう こ と だろ う 。
AEDで 救える 命を 1 秒で も はやく 。
AED SOS
!突然の心停止は国内で 年間約75,000人以上
う ち 9割以上がそのま ま 亡く なっ て いる
1日平均約195人が突然の心停止で亡く なっ て いる
!一般市民によ る AEDの使用率は3.5%
日本はAEDが約35万台設置さ れて いる 世界有数の
AED普及国だが必要なと き に活用でき て いない
?
2
1
作成者
Coaid o inc.
製作時間
チーム
3人( 京都大学と も 共同研究)
受賞歴 地域
2014年6月~現在
スーパーハッ カ ソ ン 2013 in Sum m er - 優勝 他5つ
全国800の自治体
誕生のき っ かけ -ハッ カ ソ ン
AED SOSが生ま れたのは、 実はハッ カ ソ ン がき っ かけ。
ハッ カ ソ ン ( Hackathon) と は、 「 ハッ ク 」 と 「 マラ ソ ン 」 を
組み合わせた造語であり 、 プ ロ グラ マーやデザイ ナーが集う
開発イ ベン ト のこ と だ。 チームを 組み、 1日~1週間作業を 続け、
テ ーマに沿っ た成果物を 最終日に発表する 。 コ ン テ スト 要素の
ある も のでは優勝チームを 選出し 賞が与えら れる 。
TechCrunch Disrup tのソ ーシ ャ ルゲームハッ カ ソ ン では
優勝者に25万ド ルの賞金が贈ら れた。 こ のよ う な場から
生ま れる 新し い製品から 目が離せない。
( 使用デモ画面例)
!スマ ート フ ォ ン の位置情報から SOSを 発信する と
救命協力の意志を 持つ方に助けを 求めら れる
!心肺蘇生法やAEDの基礎的な知識を 持っ て いる 方や
現場近く のAED設置場所がわかる 方など に対し て
すぐ に事態を 知ら せる こ と がで き れば
救急車到着前の心肺蘇生やAEDの実施率が上がり
助かる 命を 増やすこ と がで き る
!
1
2
スマート フ ォ ン の位置情報を 利用し てSOSを 発信
発信者から 半径600m 内のSOS受信登録者にPush通知を 一斉送信
3
周辺にある AEDを 表示
4
SOS発信・ 受信者は電話で詳し い現在地を 確認でき る
8
2-3 ユースケースの詳細個票(案)
客観性とストーリー性をもたせたフォーマットで成功要因をとりまとめ(本年度中に20~30事案について)
安全な 帰宅を サポート する !
NGY Nig h t Street Ad visor
先生と 生徒が生んだ“渾身の一作”
作成者 明石高等専門学校 知的情報環境研究室 製作時間
安全な 帰宅を サポート する !
「 暗い夜道っ て怖いなあ…」
も う 、 そんな心配はいり ません。松田裕貴氏
電子情報工学科 2年
明る い夜道を 案内する
安心・ 安全なナビ ゲーショ ン システムです。 ( 当時)
NGY Nig h t Street Ad visor
チーム
ー
受賞歴
新井イ スマイ ル氏
電子情報工学科 講師
地域
ー
内閣府オープ ン データ ユースケース コ ン テ ス ト ア プ リ ケーショ ン 作成部門 最優秀賞ほか
愛知県名古屋市 ほか
1
( エ ピ ソ ード が見つかり ま せんで し た。
直接イ ン タ ビ ュ ーし たいと
考えて おり ま す。 )
2
!街灯の間隔が広く 暗い夜道で は、 ひっ たく り や
強制わいせつの被害件数が増加する 傾向があっ た
!特に女性は、 不安を 抱え ながら
暗い夜道を 歩かなければな ら なかっ た
?
!ア プ リ が夜道がど れく ら い明る いかを
Goog le m ap 上に色で 可視化し て表示する
!ど の道が明る いか一目瞭然と な り 、
利用者は表示さ れた地図から 、 よ り 明る く て
安心な 帰宅ルート を 選ぶこ と がで き る よ う にな っ た
!安心で安全な街づく り が可能と な っ た
!
最大の魅力は
“ 交渉力”
こ のア プ リ は、 行政が保有する 公共データ を 活用し た既存サービ
ス の高度化と 新たなユースケース の創出を 目的と し た「 オープ ン
データ ユースケース コ ン テ スト 」 で最優秀賞を 受賞し て いる 。
こ のア プ リ が評価さ れた理由は、 前提で ある 課題が明確で、 アイ
デア、 開発力も さ る こ と ながら 、 名古屋市から 本来は開示さ れて い
な い10万灯にも 及ぶ街灯データ を 提供さ れて いる こ と にある 。
情熱を 伝え、 行政の協力を 仰ぐ 交渉力が彼ら の最大の魅力だ。
( 使用画面例)
1
出発地と 目的地を 入力する
2
Goog le m ap の検索結果を 表示し 、
該当の夜道の明る さ を コ ン タ ーマッ プ 化する
※ 検索し たルート は文章で も 表示可能
9
3-1 地方公共団体に展開するパッケージ(案)の内容
地方公共団体におけるオープンデータへの取組を加速するパッケージの提供。
オープンデータに取組む意思や必要性は感じているが、具体的な取組方法が分からない地方公共団体を支援するため、
オープンデータのデータカタログと、そのデータを使ったダッシュボードアプリケーションをパッケージ化して
展開することで、地方公共団体の取組推進の後押しをすると共に、今後の他地方公共団体への横展開の基盤とする。
パッケージの内容
住民等
職員
政策実行や課
題解決に活用
ダッシュボード
データ選定
データ登録
データ
避難所等の防災に役立
つデータや、保育施設や
老齢者向け施設情報な
ど、少子高齢化に関する
データ等を想定
参照
各種情報把握
インデックス
データカタログ兼ダッシュボード
様々な目的に応じてデータを
検索できるように、データごと
にインデックス(タグ)を付与
これらをパッケージ化して展開
パッケージ化されたシステムをクラウド環境と
してIT室が整備し、地方公共団体に提供
※当データカタログ兼ダッシュボードは政府が新たな地方公共団体共通のシステム(公共クラウド
等)を整備するものではなく、原則として希望する地方公共団体への展開を想定しているが、
公共クラウドや既存の地方公共団体自身が運用するオープンデータサイト等とのデータの互換
性も考慮しつつ推進する。
■パッケージ化するモノ
・オープンデータ公開のためのデータカタログ
・オープンデータを使用したダッシュボード
■期待される効果
・防災関連や少子高齢化など地域課題に関係す
るデータの公開による、地域課題解決の一助
・公開と利活用両方の自治体展開パッケージの提
供による、地方公共団体の取組やすさの向上
・登録データのフォーマット標準例の提供
■事前準備
・オープンデータサイトの基盤準備と事前稼働確認
・展開対象自治体から必要なデータ提供の調整及
び地域課題のヒアリング
■地方公共団体での実施項目
・OD基本講座(レクチャー)
・オープンデータの登録
・登録されたデータとダッシュボードの確認
・データ/ダッシュボードを活用した課題解決プロセス
の実践
10
3-2 地方公共団体での作業日程(案)
現地での実施メニュー
①事前準備
(ヒアリング等を
実施)
現地で実施
②キックオフ
OD基本講座
(座学)
④ダッシュボード
で確認
③データを登録
(実機作業)
(実機作業)
⑤データを使った
課題解決プロセ
スの実践
現地での実施スケジュール(以下は1週間で収めた場合。地方公共団体の状況に応じ個別に検討する)
月
午
前
午
後
火
③データ登録
②キックオフ
OD基本講座
④ダッシュボード
による確認
水
木
金
⑤データを使っ
て課題発見・
解決
⑤データを使っ
て課題発見・
解決
予備
データによる課題解決について
現地でいきなり始めることは難しい想定されるため、事前に地域課題等を複数ヒアリングしておき、データで
解決できそうなものについては、該当データ公開を事前に依頼しておき、シナリオ化等の準備のうえ実施する
11
参考)DATA.GO.JPと地方公共団体のメタデータ連係について
 2016年度の後半にはDATA.GO.JPと地方公共団体のオープンデータサイトでメタデータ連係ができるよう、
総務省行政管理局と連携して予算要求中。
(第10回電子行政オープンデータ実務者会議 資料1 P32より抜粋)
項目
地方公共団体との連携
カテゴリ
機能追加
詳細
地方公共団体のデータを、データカタログサイトから横断検索できるよう、データカタログサイト間でメタデータ
を自動連携する仕組みの追加。
 DATA.GO.JPと複数の地方公共団体を連携させることで、DATA.GO.JPで地域を跨いだ横断検索およ
びデータの一括ダウンロードが、単一のAPIで可能となる。
複数地方公
共団体での連
携が進むと・・・
メタデータ連携
DATA.GO.JP
単一APIで複数地方公共団体のデータを横断検索・一括ダウン
ロード可能となり、アプリ開発など新たな産業の創出や、それらを活
用した地域課題の解決が期待される
12
参考)ダッシュボードのさらなる利活用例
 情報の拡充




自治体Webサイトの情報(コンテンツ)の取り込み
街角カメラや防災監視カメラ等のライブ映像を配信
公共交通(バスや電車等)の時刻表やリアルタイム運行情報
GISデータを地図にマッピングして表示
これらはあくまで例です。
各地方公共団体の状況を踏まえ個別
に検討・取り組むことを推奨します。
 災害時の利用
 災害時に避難情報や安否情報を表示することで、防災・減災に役立て
※災害時における急激なアクセス増加を考慮する必要がある
情報の拡充
住民等
通常時
街角カメラ等
既存の地方公共団体HP
通常時の情報取得
災害時の警報通知や避難誘導等
リアルタイム交通情報
ダッシュボード
災害発生
災害時の例
職員
データ選定
データ登録
インデックス
データ
▲▲災害発生中
安否情報
この方角へ避難してください!
災害や避
難等に関
する情報
を表示
地図(GIS情報)
カタログサイト兼ダッシュボード
13
3-3 パッケージ化とその横展開による効果
期待される効果
1. オープンデータとその利活用(ダッシュボード)により、地域課題への気付きと、
その解決への一助となることが期待される
2. 未取組自治体における公開から利活用まで一気通貫で実現可能なパッケー
ジの提供による、先進自治体と並ぶ取組の早期実現
3. オープンデータの取組に踏み出せない、特に中・小規模の自治体が容易に着
手でき、さらに複数の自治体への横展開や民間による活用が可能
• データ公開と利活用の仕組を標準パッケージとして一括提供するため、最低限のとこか
ら着手可能。独自で追加開発等によるさらなる拡張も可
4. 避難所情報やAED設置場所など、必須で利用するデータを決めておくことで、
これらデータ形式の標準例(実装モデル)の提供
※既に標準化が進んでいるデータを利用することで、標準フォーマットの普及展
開にも寄与
5. あらかじめDATA.GO.JPとの連携を念頭とすることで、2016年度中の開始が
予定されているDATA.GO.JPとの連携が容易に
14
3-4 地方公共団体への展開スケジュール(案)
パッケージ展開スケジュール
2015年度
3Q
4Q
2016年度
1Q
2Q
3Q
2017年度
4Q
準備(内閣官房)
パッケージの検証
(3団体)
地方公共団体
でプロジェクトを実施
システム運用(地方公共団体自身による運用)
未取組の地方公共団体へ
の横展開
他の地方公共団体への横展開(随時実施)
DATA.GO.JPとの連携
(検討中)
DATA.GO.JPとの連携(検討中)
進め方と実施主体
2015年度
準備
検証
IT室が主体的に実施 2015年度末まではIT室が主体と
なり検証
2016年度以降
運用
2015年度パイロット対象地方公共団体については2016年度から自主的
運用
新規展開する地方公共団体もサイト開設以降は自主的運用へ
15
4-1 地方公共団体特有のデータ形式の標準化の検討状況
これまでの成果
○第10回電子行政オープンデータ実務者会議(平成27年6月4日開催)で
データの分類の標準(例)及び公開ファイル形式の検討、データ作成時の留意事項
を整理。
これから取り組む地方公共団体が参考になるよう、分類項目の標準(例)を手引書
に掲載して公表(平成27年8月3日)
これからの取組(案)
○地方公共団体特有のデータ形式について、以下を踏まえて検討し標準例として公開
・共通語彙基盤
・各種ガイド等既存の取組の参照
・既に標準化されているフォーマットや事実上のデファクトスタンダードとなっているフォーマット
→上記を踏まえ、地方公共団体支援策(データ公開及び利活用に係るパッケージの作成と展開)と
あわせて重要度の高いデータから順次標準例の検討を行い、パッケージ展開と共に標準的な実装モ
デルとして公開する
16
4-2 地方公共団体特有のデータにおける標準化に係る取組(案)
地方公共団体向け手引書に掲載した標準例
既存の標準化の取組
パッケージ作成時に実装モデルを検討
共通語彙基盤
既に標準化されたフォーマット
デファクトスタンダードとなっている
フォーマット
タグ・分類
データ項目
パッケージで利用
パッケージで使用するデータに関しては、
フォーマット単体でも標準例として公開
標準的な実装モデルとして参照できるよう公開
地方公共団体
地方公共団体
地方公共団体
これからオープンデータに取り組もうとしている地方公
共団体に対して、オープンデータ環境の構築を支援
パッケージに組込み展開
地方公共団体
地方公共団体
地方公共団体
17
5-1 府省庁の所管法令等に基づき地方公共団体が作成・管理等を行っているデータの整理
府省庁の所管法令等に基づき地方公共団体が作成・管理等を行っているデータのうち、24の情報に
ついては、手引書にてオープンデータとして公開可能として周知済み。
また、本リストをデータカタログサイト「DATA.GO.JP」でも公開済み。」
本リストに係るデータについては、これからオープンデータとして取り組む新しい分
野のため、地方公共団体が参考になるよう、標準例(※)として公開することで、デー
タ形式(タグ、分類等)の統一が図られることを期待。
(※)共通語彙基盤、各種ガイド等既存の取組、既に標準化されているフォーマットや事実上デファクトスタンダードとなっているフォーマットを踏まえて検討。
18
5-2 公開可能として周知済みのデータ(1/2)
項番
情報の名称
保有主体
根拠法令
所管府省庁
1
各NPO法人情報 (事業報告、役員名簿、等)、
NPO法人の設立,解散等に係る申請書類 等
都道府県
特定非営利活動促進法
内閣府
2
交通情報
都道府県
公安委員会
道路交通法
警察庁
3
保管車両一覧簿、保管積載物一覧簿、保管損壊物等一覧
簿、保管工作物等一覧簿、保管転落積載物等一覧簿
警察署長
道路交通法
警察庁
4
貸金業者登録簿
貸金業者の監督処分等の公告
都道府県
貸金業法施行規則
金融庁
5
地域防災計画データ
都道府県
災害対策基本法
総務省
6
旅券関係の各種申請書、証明書等の様式、発給手続き関
連情報、旅券関係統計
市町村
旅券法
外務省
7
・林業経営基盤の強化並びに木材の生産及び流通の合理化
に関する事項についての基本構想
都道府県
林業経営基盤の強化等の促
進のための資金の融通等に関
する暫定措置法
農林水産省 林
野庁
8
林業労働力の確保の促進に関する基本計画
都道府県
林業労働力の確保の促進に
関する法律
農林水産省 林
野庁
9
特定漁港漁場整備事業計画
地方公共団体
漁港漁場整備法
農林水産省
水産庁
10
漁港台帳
地方公共団体
漁港漁場整備法、同法施行
規則
農林水産省
水産庁
11
特定漁港施設の運営の事業認定内容
地方公共団体
漁港漁場整備法施行規則
農林水産省
水産庁
12
漁港管理者が保管した工作物等一覧簿
地方公共団体
漁港漁場整備法施行令
農林水産省
水産庁
留意事項
個人情報が含まれ
る場合は要除外
使用者等が判明
しない場合に公表
している
19
5-2 公開可能として周知済みのデータ(2/2)
項番
13
14
情報の名称
自転車等の駐車対策に関する総合計画
県知事登録旅行業者一覧
保有主体
根拠法令
所管府省庁
市町村
自転車法
都道府県
旅行業法
国土交通省
国土交通省
15
道路台帳(都道府県道、市町村道)
地方公共団体
道路法
国土交通省
16
洪水ハザードマップ
市町村
水防法
国土交通省
17
公共下水道台帳
市町村
下水道法
国土交通省
環境省
18
都市下水路台帳
市町村
下水道法
国土交通省
19
ボーリングデータ
市町村
情報の整備を義務付ける法令はない
留意事項
国土交通省
20
都市計画基礎調査
都道府県
都市計画法
国土交通省
21
生物多様性地域戦略
都道府県及び市町村
生物多様性基本法
環境省
22
生物多様性モニタリング調査
都道府県及び市町村
根拠法令なし
環境省
23
基金造成費に係る事業内容等
市町村
・防衛施設周辺の生活環境の整備に
関する法律・駐留軍等の再編の円滑
な実施に関する特別措置法
防衛省
24
基金造成費に係る事業評価書
市町村
・防衛施設周辺の生活環境の整備に
関する法律
防衛省
20
5-3 継続検討が必要なデータ
第10回電子行政オープンデータ実務者会議で「オープンデータとして公開に際して検討が必要なもの」として提示した情報
項番
情報の名称
保有主体
根拠法令
所管府省庁
1
路外駐車場設置届出書
都道府県および市
駐車場法
国土交通省
2
特定路外駐車場設置届出書
都道府県および市
バリアフリー新法
国土交通省
3
道路占用許可申請書(都道府県道、市町村
地方公共団体
道)
道路法
国土交通省
4
都市公園台帳
5
道路工事施工承認申請書(都道府県道、市
地方公共団体
町村道)
道路法
6
電線共同溝占用許可申請書(都道府県道、
地方公共団体
市町村道)
電線共同溝の整備等に関
国土交通省
する特別措置法
7
橋梁台帳(都道府県道、市町村道)
地方公共団体
地方公共団体
都市公園法
道路法
国土交通省
国土交通省
留意事項
法令に公開等
の規程なし
国土交通省
上記データにつき引き続き検討を行うとともに、上記以外のデータ有無につい
て照会、検討を行い、フォローアップしていく。
21
6 地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインおよび手引書の見直し
 地方公共団体オープンデータ推進ガイドラインおよび手引書は、自治体起点の利活
用の基盤となるよう、継続的に内容を改定。
「本ガイドラインは、地方公共団体等の意見・要望や関連技術の進展等を踏まえ、随時、柔軟に見直しを行うものとする。」
(5 本ガイドラインの見直し)
ガイドラインおよび手引書の現在までの主な更新内容
更新日
更新対象
更新内容
平成27年8月3日
ガイドライン
・法令に基づき自治体が保有するデータのうち、公開可能なものを追加。
・標準分類案の提供について追加。
平成27年4月27日
手引書
・自治体のオープンデータサイトを追加。
平成27年8月3日
手引書
・構造化PDFの作成について追記。
・自治体のオープンデータサイトを追加。
・自治体の判断で公開可能な情報のリストを新規追加。
・自治体が保有するデータを分類するための標準分類・タグの例を新規追加。
ガイドラインおよび手引書の更新については、自治体普及作業部会のみならず、オープンな
場での双方向の議論も検討
22
7-1 利活用に係る新たな評価指標の策定について
現状の課題意識
○公開に係る指標は既に存在するが、利活用に係る指標は(質問項目は存在するものの)
未だ十分とはいえず、PDCAの運用など利活用の一層の推進には「利活用にフォーカス
した指標の策定」とこれに基づく「利活用に関する指標」が必要ではないか。
我が国が主体となり、アジア等の各国と協力して、利活用にフォーカスした評価指標の
検討・策定を行い、当指標に基づき各国を評価、グローバルインデックスとして提案
期待される効果
○利活用指標と評価の周知に伴う、オープンデータ利活用に係る普及啓発の促進
○我が国が主体となって指標化、発信、デファクト化を行うことで、我が国にとって有利なランキング制度
とできる
⇒結果、オープンデータの世界における我が国のプレゼンス向上と発言力向上により、アジアを中心と
した国際展開において有利に展開することが期待される
23
7-2 利活用に係る評価指標の現状
主要な国際指標における指標は以下の通りであり、利活用よりも公開に重点を置いていると言える。
OpenDataIndex
(Open Knowledge)
■特定データ(分野)に関する評価指標
OpenDataBarometer
(World Wide Web Foundation)
■特定データ(分野)に関する評価指標
■国全体の取組等に関する評価指標
#
評価項目
# 評価項目
1
データの存在有無
1 データの存在有無
# 評価項目
1 個人情報保護に関する法律や規制の有無
2
データが電子化されているか
2 データが電子化されているか
2
3
データへの自由なアクセス
3 機械判読性
情報の要求に対して妥当な時間・コストで入手で
きるか
4
無償でのデータ提供
4 一括ダウンロード可否
3
予算と人員を考慮したオープンデータに関する方
針があるか
5
オンラインでのアクセスが可能か
5 無償データのデータ提供
6
機械判読性
6 オープンライセンス
4
政府が継続的にオープンデータのコミュニティ等を
牽引しているか
7
一括ダウンロード可否
7 適切な更新の有無
8
オープンラインセンス
8 データ更新の継続性
9
適切な更新の有無
9 データの検索容易性
10 Linked Dataとしての提供
5 オープンデータによるイノベーションの促進
6 地方都市や地域におけるオープンデータの推進
7
オープンデータを利用したビジネス活用や、技術ス
キル育成に関するトレーニングを実施しているか
8 オープンデータによる行政効率化
9 オープンデータによる透明性や説明責任
10
環境の持続可能性に関するオープンデータの影
響
11
少数的グループにもオープンデータを通して行政
サービスを提供できているか
12 オープンデータが経済に影響を与えているか
13
アントレプレナー(企業家)がオープンデータを
使って新規事業を立ち上げているか
24
7-3 今後の進め方(案)
2015年度
3Q
4Q
2016年度
1Q
2Q
3Q
2017年度
4Q
国内外有識者から利活用
指標に関するヒアリング
利活用指標案の検討・策
定
指標の運用ルールの検討
及び指標に基づく国際ラ
ンキング作成
国際ランキングの発表と
国際展開
○今年度は国内外の有識者から利活用指標に関するヒアリング等を行い、利活用指標の素案
に関する予備検討を実施
○来年度は、今年度の検討結果を踏まえた利活用指標の具体案を策定し、利活用指標の
国際展開を図る
25
(参考)オープンデータのニーズの把握について
現状の課題意識
オープンデータのニーズの把握について
G8オープンデータ憲章や国際ランキング等の評価も踏まえ、行政機関自らが公開するデータを選定
して公開してきたが、利活用を積極的に推進するに当たっては、データを利活用する側のニーズを捕
えることが重要と考えられる。
これまでの取組
 DATA.GO.JPにおいて匿名での
データ要望を受付可能に変更
今後の取組
 匿名でのデータ要望機能について、ITダッシュボード等様々な媒体で周知を図る
 SNSやブログ等を含むインターネット上のニーズや要望を捕らえられるようなソーシャルリスニングの手法について調
査研究を実施予定(今年度中)
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