M1 吉田 W i 1 Wi (Wi:確率空間,P:直積測度) A W, x = (x1,…,xn)W xからAへの距離r(A,x)を定めたい。 xからyAへ一次元ずつ座標を合わせてい くことを考える。 アドバーサリが各次元の座標変化のコス トを決める時に、xからあるyAに移動す るのに必要な最小コストをr(A,x)とする。 n r(A,x)は任意のaRn(|a|=1)に対して、ある y=(y1,…,yn)Aが存在して ai r ( A, x) xi yi となる最小値。 At={xW: r(A,x)t}と定義する。 A0=Aである。 W: {0,1}n上の一様分布, t : ハミング距離 a=(n-1/2,…,n-1/2)と取れば r(A,x) minyAt(x,y)n-1/2 もしxをAに移動するのにx1,…,xlを変化さ せなければならないとき、 a=(l-1/2,…,l-1/2,0,…,0)と取ればr(A,x) l1/2 Pr[A]: xWがA中の要素である確率 PrA1 PrAt e t 2 / 4 Pr[A]がある定数以上で、tが十分大きけれ ば、Wの殆どの部分がAから距離t以内に入 る。 証明は後ほど。 U(A,x): s=(s1,…,sn){0,1}nで以下の条件を満 たすもの全体からなる集合。 あるyAが存在してxiyisi=1 例 W: {0,1}3 , x=(0,1,1), A={(0,0,0),(1,0,0),(0,1,0),(1,1,0)} の時、 U(A,x)={(*,1,1),(1,1,1),(*,*,1),(1,*,1)} U(A,x)はxからAに移動する道を表したもと みなすことが出来る。 r(A,x)を、任意のa(|a|=1)に対して、 あるsU(A,x)が存在し、a sr(A,x) となる 最小値と言い換えることが出来る。 V(A,x): U(A,x)の凸包 r ( A, x) min | v | vV ( A, x ) 証明 v arg min | s | とする。 sV ( A, x ) 点vを通り原点とvを通る直線に垂直な 平面は原点とV(A,x)を切り離す。 よってsV(A,x)に対してsvvvとなる。 a=v/|v|と置くと、任意のsU(A,x)V(A,x) に対してas=sa=sv/|v|vv/|v|=|v| r(A,x)|v| 任意のa(|a|=1)に対して、av|v|である。 v=Slisi (siU(A,x),li0,Sli=1)と表せるので、 Sli(asi)=av |v|。 よって、あるsiでasi|v| r(A,x)|v| 以上より定理が成り立つ。 1 1 2 W exp 4 r ( A, x)dx Pr[ A] この定理からTalagrand’s Inequality が示せる。 確率変数X=r(A,x) を考える。 Pr At Pr[ X t ] Pr[e X 2 /4 Pr1A Ee X 2 /4 e t2 / 4 ] E[e X 2 /4 ]e t 2 / 4 定理より なので、 Talgrand’s Inequalityが成り立つ。 帰納法による。 n=1の時: よって 0 x A r ( A, x) 1 x A 1 1/ 4 exp r ( A , x ) Pr[ A ] ( 1 Pr[ A ]) e 4 u+(1-u)e1/4u-1 (0<u1)より 1 1 exp 4 r ( A, x) Pr[ A] nで定理が成り立つとする。 OLD=W1Wn, NEW=Wn+1とする 。 W=OLDNEW zWはz=(x,w) (xOLD,wNEW)と書ける。 B={xOLD: (x,w)A for some wNEW} Aw={xOLD: (x,w)A} と置く。 zをAに移動: wを変化させる: xをBに移動 wを変化させない: xをAwに移動 sU(B,x)(s,1)U(A,(x,w)) tU(Aw,x)(t,0)U(A,(x,w)) U(A,(x,w))の凸包V(A,(x,w))を考える。 sV(B,x),tV(Aw,x)なら(s,1),(t,0) V(A,(x,w)) よって任意のl[0,1]に対して ((1-l)s+lt,1-l)V(A,(x,w)) 定理7.6.1より r2(A,(x,w))(1-l)2+|(1-l)s+lt|2 ||2の凸性から r2(A,(x,w)) (1-l)2+(1-l)|s|2+l|t|2 s,tを最小に取ると r2(A,(x,w))(1-l)2+lr2(Aw,x)+(1-l)2r2(B,x) 1 2 (1l ) exp r ( A , ( x , w )) x 4 e l 2 /4 1 l 1 2 1 2 r ( A , x ) r ( B , x ) w x 4 4 Holder’s Inequality p,q1, 1/p+1/q=1のとき f ( x) g ( x)dx 1 2 (1l ) xexp 4 r ( A, ( x, w )) e f ( x) l 2 /4 2 /4 q 1/ q 1 l 1 2 1 2 x 4 r ( Aw , x) 4 r ( B, x) で1/p=l, 1/q=1-lととると 1 2 (1l ) xexp 4 r ( A, ( x, w )) e g( x) p 1/ p l 1 l 1 2 1 2 x r ( Aw , x) x r ( B, x) 4 4 帰納法の仮定から大きくても l 1 l 1 1 (1 l ) / 4 e Pr[ Aw ] Pr[ B] r Pr[ Aw ] / Pr[ B] 1 2 1 (1 l ) 2 / 4 l e r Pr[ B] ここで 1 2 ln r e 1/ 2 r 1 l otherwise 0 e とlを選ぶと、 (1l ) 2 / 4 l r 2r なので Pr[ Aw ] 1 1 2 xexp 4 r ( A, ( x, w )) Pr[ B] 2 Pr[ B] wで積分して 1 Pr[ A] 1 1 2 w xexp 4 r ( A, ( x, w )) Pr[ B] 2 Pr[ B] Pr[ A] x(2 x) x Pr[ A] / Pr[ B] [0,1] x(2-x)1からn+1についても定理が成り立つ。 以上より、帰納法から証明終了。 • あああ
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