ホテル業界の課題と展望













1860年 日本初のホテル「横浜ホテル」ができる
1890年 宮内庁と財界の有志によって帝国ホテルが建てられる
1955年 赤坂プリンスホテル開業
1962年 ホテルオークラ東京開業
1963年 東京ヒルトンホテル開業(後のキャピトル東急ホテル・
2006年11月末閉館・2010年営業再開予定)
1964年 東京オリンピック開催により多数のホテルが開業、ホテ
ルニューオータニ開業、東京プリンスホテル開業
2002年 フォーシーズンズホテル丸の内 東京開業
2003年 グランド ハイアット 東京開業
2005年 コンラッド東京開業、マンダリン オリエンタル 東京開業
2007年 ザ・リッツ・カールトン東京開業、ザ・ペニンシュラ東
京開業
2009年 シャングリ・ラ ホテル 東京開業
2010年 ザ・キャピトルホテル東急開業(予定)
都内のホテルはサブプライムの影響で一時的に落
ち込むも、長期的に見ると業績を伸ばす
 東京への外資系ホテルの進出(マンダリン オリエン
タル東京、コンラッド東京、ザ・リッツ・カール
トン東京など)。ターゲットは、海外のビジネスエ
グゼクティブや都心の経営者などいわゆる富裕層
→ 東京に進出してきた外資系ホテルの大阪・横浜な
どの地方展開
→ メディアにより、今までホテルを利用してこな
かった層のホテル利用を促すという好影響を業界
全体にもたらす


高級シティホテルと格安ビジネスホテルの二極
化が進む

バブル崩壊後落ち込んでいた法人の宴会、イベ
ントの需要の急激な伸び
1964年の東京オリンピック時に建てられたホテ
ルが老朽化により建て替え・改装



ホテルは形態別に、シティホテル、リゾートホテルビ
ジネスホテルの3つに分類される
シティホテル
[国内ホテル] 都市部に立地する大型ホテルで、平日
はビジネス客、休日は旅行客を中心。宴会場、レスト
ラン、フィットネスジムなどさまざまな施設があり、
結婚式や講演会などのイベントも。
[外資系ホテル] 日本の一般的客室より面積、平均単
価が2倍ほど高い。きめ細やかなサービスと豪華で上
質な空間を提供、富裕層だけでなく週末などは女性同
士などのレジャー客の利用も。そのため、東京に進出
してきた外資系ホテルの総客室数は約1500室で、東京
のホテル総客室数の約1.4%でしかない。


ビジネスホテル
日本特有の形態で、出張するビジネスマン向けに格安
料金を打ち出した客室主体のホテル。安さを追求する
ために宴会場、レストランなどの宿泊以外の設備を抑
え、代わりに客室からのブロードバンド接続や朝食を
無料にするなどのサービスを打ち出す。
リゾートホテル
海や山、避暑地、温泉地など観光や保養などを目的に
利用され、独自のアミューズメント施設を売りにする。
地域の特色を活かした個性あふれるサービスが魅力。
リゾートブームは収束するも、近年の「ビジット・
ジャパン・キャンペーン」により海外からの旅行客が
増え、リゾート再生事業が注目を集めている。地域経
済の活性化にも一役買っている。

御三家
日本を代表する高級ホテルブランド
ホテルオークラ
国内・17 海外・6
売上高:503億
デベロッパー系
• ロイヤルパークホテ
ルズ
• プリンスホテル
ニューオータニ
国内・17 海外・2
売上高:489億
鉄道系
• JR東日本ホテルズ
• JR西日本ホテルズ
• 東急ホテルズ
航空会社系&宿
泊特化型
• JALホテルズ
• IHG・ANAホテルズ




サブプライムの影響でホテル業界も例外でなく、海外からの出張
客が激減。都市部の外資系ホテルでは稼働率が大幅に下がってい
る。
しかし、国の進める「2010年までに1000万人の訪日外国人誘致」
を目指す、ビジット・ジャパン・キャンペーンにより海外からの
旅行客が増加。国をあげて観光に注力するため、ホテル業界は今
後の伸びに期待。
インターネットの普及でホテルのオンライン予約が可能になり、
個人客でも手軽にホテルが利用できるようになったことから、
ネットに対応したホテルが業績を伸ばす。今後は、ネットを通し
て個人客をマーケティングするシステムや個人客をリピーターに
するサービスや工夫も必要に。
高級ホテルの過当競争が懸念されるなか、ビジネスマンを相手に
した低料金の宿泊特化型ホテルの台頭も著しく、生き残りのため
に顧客ニーズを捉えた独自の路線で利用客を引き寄せる魅力的な
サービスが生み出せるかが今後のホテル業界の課題になる。