はじめに

第3部「Solar-Cで狙うサイエンス」の
はじめに
第3部世話人
草野、一本、横山、坂尾
• Solar-C科学課題3本柱 (優先度順)
1. 彩層・コロナと太陽風の形成機構の究明
2. 太陽面爆発の発現機構の究明とその発生を予測するための
知見の獲得
3. 地球気候変動に寄与する太陽放射スペクトルの変動機構の
解明
• 2015年2月16日にミッション提案書を提出
• 第3部の方針
– 昨年10月の国内会議(@ISAS)で検討・議論が不十分であった点や、
認識された課題を中心に、各検討チームの検討結果を報告・議論。
– 提案書提出後の審査過程で予想される、審査員からのサイエンス
面での指摘事項・懸念事項を予め検討し、対応できるよう準備を
進めるための足がかりとする。
各チームの検討課題
• 特にSUVITの観測スペックに関して、各検討
チームの観点から下記のインプットを求める。
【SUVIT課題セット】
– スペクトル線の優先順位
– SPで3波長同時にやることのサイエンスメリット
– 280nmの分光(偏光)観測
– 視野と空間サンプリング
– データレート、レコーダーの容量
各チームの検討課題(続き)
• 「彩層・コロナと太陽風の
形成機構の究明」
(鈴木チーム)
– Solar-Cで彩層・コロナ加熱
機構に本当に最終決着を
つけられるのか?できる
のなら、何を観測すれ
ば?どんなモデルがあれ
ば?
– 10月のS-C国内会議では、
波動加熱の可能性は論じ
られたが、ナノフレア加熱
は触れられずじまいだった。
リコネクションモデルから
の検討がほしい。
– 加熱問題の立場から
SUVIT課題セットの検討。
• 「太陽面爆発の発現機構
の究明とその発生を予測
するための知見の獲得」
(清水チーム)
– 彩層磁場データを使った
活動領域磁場とフレアの
モデル化の見通し。
– フレア研究の立場から
SUVIT課題セットの検討。
各チームの検討課題(続き)
• 磁気リコネクション
(今田チーム)
– Solar-Cで磁気リコネクションの
何が新たに分かるのか?
例えば、
– リコネクションに伴う衝撃波は特
定できるか?
→ 10月国内会議での高棹講演
を実現する観測スペック
は?
– プラズモイドリコネクションの描
像は変わるか?
– Hall効果、運動論効果の証拠を
特定できるか?
– 部分電離効果を特定できる
か?
– リコネクション研究の立場から
SUVIT課題セットの検討
• 「地球気候変動に寄与す
る太陽放射スペクトルの
変動機構の解明」
(草野チーム)
– 太陽放射スペクトル計の意
義付け
– 輻射モデルの精密化に必要
なものは何か?
– 上記観点からのSUVIT課題
セットの検討
各チームの検討課題(続き)
• 「彩層診断の知見とSUVIT
へのフィードバック」
(永田チーム)
• 「Solar-Cと国内地上観測
の連携は如何にすべき
か?」(上野・花岡)
SUVITについて
– SP3波長同時観測をやら
ないときに失われる科学
課題。
– SP,FG波長優先度
– Mg280nm の偏光観測に
より初めて可能となるサイ
エンスは何か?
– Solar-C時代の地上-衛星
連携サイエンスとして、何
があり得るか?