デジタルマニュファクチャリング ~モールドレス素形材製造技術~ 背景 現 状 ・大量生産を中心とする金属製品の「もの作り」は海外へ流出 ・日本が生き残ってゆくためには高付加価値の多品種少量生産やカスタムメイド生産に移行する必要あり。 ・一方で、省エネルギー、省資源、かつ高効率な「もの作り」技術が求められている。 ・また、既存のもの作り技術の枠を超えた「デジタルマニュファクチャリング」が勃興しつつある ・10年以上前から熱源にレーザービーム(LB)を使用した金属粉末積層造形技術が開発され、世界的にも認知されている。 (AM:アディティブ マニュファクチャリング) → デジタルマニュファクチャリングの黎明期 ・但し、LBを使用するが故の課題も多く、使用できる材料(粉末)が限られるという最大の欠点がある。 ・これを一気に解消する方策として熱源に電子ビーム(EB)を使用する金属粉末積層造形技術が欧米を中心にここ数年、脚光を浴びている。 ・我が国のEB積層造形装置の導入台数はわずか数台であるが、研究目的で導入しているのは東北大金研が初めて。しかし、研究コストが高 いため研究開発の維持及び実用化に大きな課題となっている。実用化にあたっては民間企業との連携が重要である。 従来の金属部品製造イメージ (大エネルギー・時間消費型・設備投資型技術) [モールドレス素形材製造技術] ②EBM積層造形 事例:機械部品の製作 合 金 製 造 工 程 形 状 付 与 工 程 溶解・鋳造 ③製品 データ転送 熱間鍛造 熱間・冷間圧延・ 熱処理 機械加工 仕上げ研磨 製品 強 度 化 工 程 Digital manufacturing デジタルマニュファクチャリング ①3DCADデータ構築 ⇒2Dスライスデータ 高付加価値の多品種少量生産やカスタムメイド生産技術、省エネルギー、省資源、かつ高効率な 「もの作り」技術 ・3DのCADデータさえあればどのような複雑形状の金属製品でも金型(モールド)無しで製造可能。 ・デジタル技術と新たな材料技術(EBMメタラジー)を駆使して、従来の製造技術では成し得な かった金属合金やセラミックスとの複合材料部品をカスタム生産、省エネルギー、省資源か つ高効率に製造できる。デジタルマニュファクチャリングのメインツール
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