標準報酬制の概要 - 公立学校共済組合

標準報酬制の概要
(Q&A付き)
平成28年4月
公立学校共済組合
標準報酬制とは
被用者年金制度の一元化により平成27年10月から、標準報酬制が導入されました。
標準報酬制では基本給と実際に支給された諸手当を基礎とした月額の報酬により、原則として
3ヶ月間の平均額(報酬月額)を算定し、この報酬月額を標準報酬等級表に当てはめて標準報酬
を決定します。諸当には、地域手当、扶養手当、通勤手当…と様々な手当がありますので、基本
給が同じ額でも諸手当の支給状況により標準報酬が一人ひとり違ってくることになります。
また、この標準報酬は、給与から控除される共済組合の掛金(保険料)や短期給付や長期給付
の算定の基礎となっています。
標準報酬の決定等のイメージ図
実際に支給
された諸手当
実際に支給
された諸手当
実際に支給
された諸手当
+
+
+
÷3=
基本給
基本給
基本給
報酬月額
円位未満の
端数切捨て
※ 基本給には給料の調整額及び教職調整額が含まれます。
標準報酬等級表に当てはめる
標準報酬
なお、期末手当や勤勉手当などについては、平成15年4月から掛金や長期給付の算定の基礎
となっており、平成27年10月以降も同様の取扱いになります。ただし、名称が「期末手当等」から
「標準期末手当等(標準賞与)」になります。
標準期末手当等(標準賞与)の上限額
掛金等の種類
標準期末手当等(標準賞与)
短期給付掛金
福祉事業掛金
573万円
その年度における期末手当等の額の累計額
厚生年金保険料
退職等年金分掛金
150万円
1月あたりの上限
※ 1000円未満の端数切捨て
-1-
報酬の範囲
標準報酬の算定の基礎となるのが報酬月額です。報酬の範囲は原則として、基本給及び諸手
当等の全てです。
また、報酬はその性質に応じて「固定的給与」と「非固定的給与」に分類されます。基本給など
月等を単位として一定額が継続して支給される報酬のことを「固定的給与」といい、時間外勤務
手当など勤務実績に応じて支給される報酬のことを「非固定的給与」といいます。
報酬の分類(例)
●固定的給与
基本給(給料表の給料月額)・給料の調整額・教職調整額・給料の特別調整額(管理
職手当)・初任給調整手当・扶養手当・地域手当・特地勤務手当・へき地手当・広
域異動手当・住居手当・単身赴任手当・義務教育等教員特別手当・定時制通信教育
手当・産業教育手当・農林漁業普及指導手当・通勤手当(※) など
※通勤手当は支給される額を1月あたりの額にして算定します。
(例)4月に6ヶ月分の通勤手当として60,000円が支給された場合
60,000円÷6ヶ月=10,000円
●非固定的給与
特殊勤務手当・時間外勤務手当・休日勤務手当・夜間勤務手当・宿日直手当・
管理職員特別勤務手当・寒冷地手当(※) など
※寒冷地手当は1年間に受けた総額の12分の1の額を加算して算定します。
(例)毎年11月から翌年の3月までの各月に10,200円支給される場合
10,200円×5回÷12ヶ月=4,250円
報酬に該当しないもの
出張旅費・赴任旅費・災害派遣手当・見舞金・弔慰金・共済組合の給付金(傷病手
当金、育児休業手当金など)・在外教育施設(日本人学校等)に派遣されている者に
国(文部科学省)から支給される在勤手当・退職金・3ヶ月を超える期間ごと(年3
回以下)に支給される賞与(期末・勤勉手当) など
-2-
標準報酬の決定と改定
標準報酬は、新たに採用され、組合員の資格を取得したときに行う「資格取得時決定」、毎年7
月1日に組合員である者を対象に定期的に行う「定時決定」、報酬に著しい高低が生じたときに
行う「随時改定」、育児休業や産前産後休業を終了した組合員が職場に復帰し、復帰後の報酬
に基づき行う「育児休業等終了時改定」、「産前産後休業終了時改定」の5つのタイミングにより
決定・改定を行います。
なお、6月1日から7月1日までの間に組合員の資格を取得した者及び7月から9月までのいず
れかの月から随時改定等が行われた者若しくは行われる見込みの者については、その年の定
時決定は行いません。
これらのタイミングにより決定・改定された標準報酬は、決定・改定した時期(月)により、その適
用期間が定められています。
標準報酬の決定・改定の対象者と算定対象となる報酬
種類
対象者
対象となる報酬
資格取得時決定
新たに組合員の資格を取得した者
資格取得時の報酬
定時決定
7月1日現在において組合員である者 4月、5月、6月の報酬の平均
随時改定
報酬の額が著しく変動した者
固定的給与に変動があった月以後の
3ヶ月間の報酬の平均
育児休業等終了時改定
育児休業等を終了した者
育児休業等終了日の翌日が属する月
以後の3ヶ月間の報酬の平均
産前産後休業終了日の翌日が属する
月以後の3ヶ月間の報酬の平均
産前産後休業終了時改定 産前産後休業を終了した者
標準報酬の決定・改定の時期と適用期間
種類
資格取得時決定
決定・改定の時期
適用期間
1月~5月
その年の8月まで
6月~12月
翌年の8月まで
資格取得時
定時決定
9月
固定的給与に変動があった
月から4ヶ月目
1月~6月
その年の8月まで
随時改定
7月~12月
翌年の8月まで
育児休業等終了日の翌日が
属する月から4ヶ月目
1月~6月
その年の8月まで
7月~12月
翌年の8月まで
産前産後休業終了日の翌日
が属する月から4ヶ月目
1月~6月
その年の8月まで
7月~12月
翌年の8月まで
育児休業等終了時改定
産前産後休業終了時改定
9月から翌年の8月まで
-3-
標準報酬の決定・改定の事例
●…算定基礎となる月
4月1日に新たに組合員の資格を取得した場合
12
月
1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
9
月
10
月
11
月
12
月
1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
11
月
12
月
1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
資格取得
●
資格取得時決定
● ● ●
定時決定
1月1日に昇給があり、4月に随時改定となった場合
12
月
1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
9
月
10
月
昇給
●● ●
随時改定
● ● ●
定時決定
4月1日に異動や昇格があり、7月に随時改定となった場合
12
月
1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
9
月
10
月
11
月
12
月
異動・昇格
● ● ●
随時改定
2月28日に育児休業を終了し3月1日に職場復帰(育児短時間勤務)した場合
12
月
1
月
2
月
3
月
4
月
5
月
6
月
7
月
8
月
9
月
10
月
11
月
12
月
1
月
2
月
3
月
職場復帰
● ● ● 育休改定
● ● ●
定時決定
<Q&A>
標準報酬が決定又は改定された場合、組合員にはどのように周知されるのですか。
給与明細書に標準報酬の等級及び月額が表示されている場合は、給与明細書で確認していただくこ
とになります。
なお、給与明細書に表示されていない場合は、共済組合支部が「標準報酬決定(改定)通知書」を送
付することになっています。給与支給機関ごとの給与明細の表示の有無によって異なることになります。
-4-
資格取得時決定
組合員の資格を新たに取得したときは、その資格を取得した日の現在の報酬の額により標準
報酬を決定します。この決定を「資格取得時決定」といいます。
月の途中に資格を取得した場合は、扶養手当や住居手当など月の初日に資格を取得したなら
ば受けることができたであろう手当も含めて算定します。
また、資格取得時決定の対象者は、新たに組合員の資格を取得した者が対象になりますが、
他の地方公務員共済組合から転入した場合や、定年退職等により退職し再任用(フルタイム再
任用)した場合なども資格取得時決定の方法(転入した月の報酬や再任用となった月の報酬)に
より、標準報酬を決定します。
<Q&A>
人事異動により勤務する学校が変わった場合も資格取得時決定を行いますか。
勤務先が変更になっても、所属する共済組合が変更にならなければ、資格取得時決定を行う必要はあ
りません。地方職員共済組合から公立学校共済組合など共済組合を異動した場合は、資格取得時決定
を行います。
同じ支部に属する給与支給機関の異動や支部間の異動も、共済組合は変更になりませんので資格取
得時決定は行いません。異動後の給与の固定的給与が変動した場合は随時改定に該当するかどうか判
断します。
<Q&A>
組合員が定年退職し、引き続き、フルタイム職員として再任用された場合はどのようになりますか。
フルタイム再任用になった場合も資格取得時決定を行います。
フルタイム再任用された場合の報酬は、大幅に減額となるケースが多いと思われます。例えば、3月末
に定年退職し、4月からフルタイム再任用となった場合、組合員資格は引き続くことから、本来であれば
再任用された月(4月)を変動月として随時改定の対象となり、再任用後の報酬に基づく標準報酬は4ヶ
月後(7月)になります。一方、引き続かずに再任用になった場合や共済組合の組合員にならない再任用
の場合は、再任用となった月に資格取得時決定を行うことになります。このように、両者の間に不均衡が
生じることから、フルタイム再任用となった場合は資格取得時決定により標準報酬を決定することとします。
<Q&A>
採用された月の報酬は、勤務実績がないため、支給されない手当がありますが、諸手当の取扱いはど
のようになりますか。
時間外勤務手当などあらかじめ見込まれる場合には、同様の職務に従事する職員の実績等を考慮し
て当該手当額の見込み額を算出し、報酬に含めることになります。
なお、通勤手当や寒冷地手当については、1ヶ月分に相当する金額を算出して報酬に含めることになり
ます。
<Q&A>
通勤手当や扶養手当など、資格取得時決定の際は金額が確定していなかったため、当該手当を含め
ない報酬により標準報酬を決定したが、翌月以降に額が確定し、資格取得月に遡及して支払われた場
合はどのようになりますか。
金額が確定次第、当初の資格取得時決定を再決定(訂正)します。当初の決定による標準報酬が訂正
された場合は掛金等の精算が必要になります。
-5-
定時決定
標準報酬制では、組合員が実際に受ける報酬と、既に決定されている標準報酬との間に大き
な差が生じないように、毎年7月1日において、現に組合員である者の4月から6月までの3ヶ月
間の報酬の平均により、標準報酬を決定します。この決定のことを毎年定期的に実施することか
ら、「定時決定」といいます。
なお、3ヶ月間の平均を算定する際に、育児休業などの休職により、報酬支払の基礎となった
日数(支払基礎日数)が17日未満の月がある場合や、病気休職(8割支給)など低額の休職給
(休職者給与)を受けた月がある場合は、その月は除いて算定します。
定時決定のイメージ図
4月の報酬
5月の報酬
6月の報酬
諸手当
30,000円
諸手当
60,000円
諸手当
45,000円
基本給
300,000円
+
基本給
300,000円
+
÷3=
基本給
300,000円
報酬月額
345,000円
円位未満の
端数切捨て
標準報酬等級表に当てはめる
報酬月額
標準報酬月額
…
…
…
310,000円以上330,000円未満
第19級
320,000円
330,000円以上350,000円未満
第20級
340,000円
350,000円以上370,000円未満
第21級
360,000円
標準報酬月額
第20級
340,000円
…
…
…
<Q&A>
4月の途中で組合員になった場合、4月に支給された報酬を含めると平均が低くなってしまいますが、
よろしいですか。
4月の途中で組合員になった場合の定時決定は、4月を除いて平均額を算定します。5月の途中で組
合員になった場合は、6月の報酬のみで定時決定の算定を行います。
なお、6月1日から7月1日までの間に組合員になった場合は、その年の定時決定は行われませんので、
資格取得時決定により決定した標準報酬が翌年の8月まで適用されることになります。
-6-
<Q&A>
4月、5月、6月とも育児休業中で報酬が支払われていないのですが、定時決定はどのように算定すれ
ばよろしいですか。
3月とも報酬が支払われない場合は、既に決定又は改定されている標準報酬(従前標準報酬)の算定
の基礎となっている報酬月額(従前報酬月額)により決定します。
また、病気休職中や職員団体への専従休職により報酬が支給されない場合も同様です。
なお、3月とも病気休職であるが報酬の一部が支給されている場合(8割支給)など「低額の休職給」を
受けている場合も従前の標準報酬月額により決定します。
<Q&A>
4月に欠勤した日が4日あり、5月の報酬が減額されて支給されている場合、支払基礎日数は 何日に
なりますか。
支払基礎日数は、当月の勤務が割り振られた日数から前月の欠勤日数を除いて算定します。問いの
例では、5月の勤務が割り振られた日数21日(週休日(通常土曜日・日曜日)を除き、祝日・年末年始の
休日を含みます。)から4月の欠勤日数4日を引いて17日になります。したがって、定時決定の算定の際、
5月の報酬を含めて平均します。
なお、月の途中に育児休業から職場復帰した場合も同様の取扱いになります。
※祝日や年末年始の休日は、勤務は割り振られているが、「勤務を要しない日」とされているため、支払
基礎日数に含めます。また、有給休暇も支払基礎日数に含めます。
<Q&A>
定時決定において支払基礎日数が17日以上の月でも報酬の平均を算定する際に除く場合はあります
か。
地方公共団体の条例にもよりますが、休職等の期間中の報酬が生活的給与(基本給、扶養手当、地域
手当、住居手当、寒冷地手当等)に一定の割合を乗じ、「報酬の一部が支給」(低額の休職給)されてい
る場合があります。休職給により平均額を算定すると低額になることから、4月、5月、6月のいずれかの月
に休職給が支給されている日が一日でもあれば、当該月は平均する際の算定基礎月から除きます。これ
は、休職等の期間は一時的なものであり、休職等の事由がなくなれば、本来の休職前の報酬が支給され
ることによります。
具体的には、病気休職(8割支給)、研究休職(7割支給)、刑事事件に関し起訴された場合(6割支給
以内)などが該当します。
<Q&A
>
また、4月若しくは5月の途中で採用された場合も、当該月は除いて算定します。
定時決定の算定基礎月である4月から6月までは、年度末・年度初めであることから例年多忙な時期と
なっており、報酬の額も他の月に比べて多くなっています。このような場合でも4月から6月までの報酬の
平均により標準報酬を決定することになりますか。
業務の性質上、4月から6月が繁忙期若しくは閑散期にあたり、他の期間に比べて報酬の額に著しい
差が生じている場合、4月から6月までの報酬の平均により算定した標準報酬の等級と前年の7月から当
年の6月までの1年間の報酬の平均により算定した標準報酬の等級との差が2等級以上生じることが例
年発生すると見込まれるときは、組合員が所属する所属所長(部署長)の申立書及び組合員の同意書に
より、標準報酬を決定することができます。
4月から6月までの報酬により標準報酬を決定することが原則ですので、例年4月から6月が他の期間
に比べて著しい差が生じている理由が記された所属所長の申立書が必要となります。
また、標準報酬は、掛金等の額、短期給付の休業給付等、将来の厚生年金保険給付、退職等年金給
付に影響があるため本人の同意書が必要となっています。
-7-
随時改定
組合員の標準報酬は、原則として毎年定期的に行われる定時決定により決定し、その年の9
月から翌年の8月までの1年間適用されますが、昇給・昇格や人事異動などにより、報酬の額が
著しく高低を生じた場合は、実際に受けている報酬の月額と決定されている標準報酬の月額と
の間に隔たりが生じることになります。このような隔たりを解消するために標準報酬を改定するこ
とを「随時改定」といいます。
「随時改定」は、固定的給与に変動があり、既に決定又は改定されている標準報酬(従前標
準報酬)の等級と、変動があった月から継続した3ヶ月間(各月とも、支払基礎日数※が17日以
上でなければなりません。)の報酬の平均により算定した標準報酬の等級に2等級以上の差が
ある場合、その3ヶ月目を著しく高低を生じた月とし、その翌月(4ヶ月目)から改定します。
なお、休職等により報酬(固定的給与)が下がった場合は随時改定の対象とはなりません。
随時改定のイメージ図
変動月
条件2
条件1
前月
変動
3月目
非固定
的給与
非固定
的給与
変動分
変動分
変動分
固定的
給与
固定的
給与
固定的
給与
非固定
的給与
当月
固定的
給与
2月目
固定的
給与
変動があった月から継続した3ヶ月間
※ 支払基礎日数
支払われる報酬の算定の基礎と
平均
なる日数をいいます。
支払基礎日数は、その月の暦日
数から週休日(勤務時間を割り振ら
ない日、通常の場合は土曜日及び
日曜日)及び欠勤等の日数を除い
た日数になります。(祝日や年末年
始の休日は、支払基礎日数に含め
ることになります。)
非固定
的給与
従
前
標
準
報
酬
※
比較
既に決定又は改定され
ている標準報酬
-8-
固定的
給与
変動後の報酬で算定
した標準報酬
2等級以上の差
● 随時改定の留意点
随時改定の実施の判断は、固定的給与の変動と変動月以後3ヶ月間の報酬平均額による標
準報酬の等級がいずれも増加した場合(下表の1・2の例)又はいずれも減少した場合(下表の
4・5の例)に限られます。したがって、固定的給与は増額となったが、非固定的給与が減額と
なったため、報酬平均額が減額した場合(下表の3の例)又はその逆の場合(下表の6の例)には、
随時改定は行いません。
固定的給与の変動と随時改定の実施の判断
1
2
3
4
5
6
固定的給与
増↑
増↑
増↑
減↓
減↓
減↓
非固定的給与
増↑
減↓
減↓
減↓
増↑
増↑
報酬月額
(報酬平均額)
2等級以上
の
増↑
2等級以上
の
増↑
2等級以上
の
減↓
2等級以上
の
減↓
2等級以上
の
減↓
2等級以上
の
増↑
随時改定は行わない
随時改定は行わない
1の具体例:
昇給・昇格により基本給が増加し、かつ、昇給・昇格があって基本給が増加した月以後3月
間の報酬も時間外勤務手当などが増加し、等級が2等級以上上がった。
2の具体例:
管理職となり、基本給や管理職手当などの固定的給与は増加したが、時間外勤務手当が
支給されなくなり非固定的給与は減少したものの、固定的給与の増加の影響が大きく、結果
的に2等級以上上がった。
3の具体例:
子どもが生まれ、育児のため時間外勤務をなるべくしないようにした。扶養手当が加算され
たことにより、固定的給与は若干増額となったが、時間外勤務手当が大幅に減少となったため、
逆に2等級以上下がってしまった。
4の具体例:
結婚して職場に近い場所に住宅を購入し、時間外勤務も少なくなった。住居手当や通勤
手当が減少した上に、時間外勤務手当も減少したことにより、2等級以上下がった。
5の具体例:
単身赴任でへき地に勤務していたが住居地から近い勤務地に異動した。異動後の部署は
時間外勤務が多くなったが、へき地手当や単身赴任手当の減少の影響が大きく、結果的に2
等級以上下がった。
6の具体例:
職場に近い場所に引越し、通勤手当が減少したが、時間外勤務手当が多くなったため、2
等級以上上がった。
また、随時改定は、固定的給与に変動があった月以後3ヶ月間を見て実施の判断を行うことに
なりますが、非固定的給与の変動の影響や支払基礎日数が17日未満である月があった場合な
ど、一旦随時改定の実施が見送られた場合は、仮にその後の3ヶ月間が随時改定の条件に該
当しても実施しません。つまり昇給・昇格等の変動があった月から継続した3ヶ月間のみが随時
改定の実施の判断の対象月となります。
例えば、1月が昇給・昇格月の場合は、1月から3月までの3ヶ月間の報酬の平均により随時改
定に該当するかどうか判断することになります。1月の支払基礎日数が17日未満の場合や、3ヶ
月間の報酬の平均により算定した標準報酬の等級が1等級しか差がないことにより、随時改定
が見送られたからといって、2月から4月までの3ヶ月間の報酬の平均で随時改定に該当するか
どうかの判断はしません。
-9-
<Q&A>
随時改定の要件として固定的給与の変動がありますが、具体的に固定的給与に該当するものは何で
すか。
固定的給与とは、勤務実績に直接関係なく、月等を単位として一定額が継続して支給されるものをいい
ます。具体的には、基本給(給料表の給料月額)・給料の調整額・教職調整額・給料の特別調整額(管理
職手当)・初任給調整手当・扶養手当・地域手当・特地勤務手当・へき地手当・広域異動手当・住居手
当・単身赴任手当・義務教育等教員特別手当・定時制通信教育手当・産業教育手当・農林漁業普及指
導手当・通勤手当などが該当します。
一方、非固定的給与に該当するものとして、特殊勤務手当(非常災害時等緊急業務・修学旅行等指導
業務・対外運動競技等引率指導業務・部活動指導業務・入学試験業務・多学年学級担当手当・教育業
務連絡指導手当など)・時間外勤務手当・休日勤務手当・夜間勤務手当・宿日直手当・管理職員特別勤
務手当・寒冷地手当などが該当します。
なお、これらの給与については地方公共団体の条例で定めることになっておりますので、手当等の名
称、支給の方法により固定的給与・非固定的給与の区分が異なる場合があります。
<Q&A>
随時改定の要件として、固定的給与の変動がありますが、固定的給与の変動は僅かであるにもかかわ
らず、時間外勤務手当など非固定的給与の変動が大きかったため、2等級以上の差が生じた場合でも随
時改定の対象となりますか。
固定的給与の変動が僅かで、非固定的給与の変動の影響が大きい場合でも、2等級以上の差が生じ
ていれば随時改定の対象となります。
ただし、固定的給与の増減の動きと変動月以後3ヶ月間の報酬の平均額による標準報酬の等級と従前
の標準報酬の等級との増減の動きが一致しないと随時改定は行いません。
例えば、管理職になり、固定的給与の管理職手当が加算となったが、時間外勤務手当がなくなったこと
により、標準報酬の等級が下がった場合は、随時改定の対象とはなりません。
<Q&A>
月の途中で固定的給与の変動があり、その月は日割りで支払われている場合、変動月はいつになりま
すか。
月の途中に固定的給与が変動した場合は、翌月が変動月になり、以後3ヶ月間の報酬の平均により随
時改定に該当するかどうか判断します。
<Q&A>
病気休職中や育児休業中に扶養手当や住居手当など固定的給与に変動があった場合は、随時改定
の対象となりますか。
休職中に固定的給与が変動しても随時改定に該当するかどうか算定する必要はありません。休職等が
終了し、職場に復帰した月(復帰した日が月の途中の場合はその翌月)を変動月として変動月以後3ヶ
月間の報酬の平均により随時改定に該当するかどうか判断します。
-10-
<Q&A>
給与改定が遡及して行われた場合の随時改定はどのように算定しますか。
給与改定が遡及して行われた場合であっても、変動月は遡及月とはならず、給与改定後の額が支給さ
れた月が変動月になります。(遡及して随時改定の算定や定時決定の見直しは行いません。)
例えば、12月にその年の4月に遡及する給与改定があり、給与改定後の額が12月に支給された場合は、
12月が変動月になります。なお、12月の報酬に4月から11月までの給与改定差額が支給されている場合
は、当該額は除いて算定します。
<Q&A>
育児により、部分休業を取得しているため、毎月実績が変動することにより基本給も変動していますが、
随時改定の対象となりますか。
部分休業により基本給が変動している場合も随時改定の対象となります。ただし、実際に2等級以上の
差が頻繁に生じるケースは少ないと想定されます。
<Q&A>
随時改定の算定月中には通勤手当や寒冷地手当の支給はないのですが、報酬の平均額を算定する
際には加算する必要はありますか。
通勤手当や寒冷地手当も報酬に加算して算定します。
例えば、7月に固定的給与の変動があった場合は、7月、8月、9月の報酬の平均を算定しますが、4月
に4月から9月までの6ヶ月分の通勤手当が支給されていれば、7月分、8月分、9月分に相当する通勤
手当の額をそれぞれの月の報酬に加算します。
また、寒冷地手当については、現在(改定前)の標準報酬の算定の際に加算した寒冷地手当の額を加
算します。
<Q&A>
随時改定に該当するような場合、手続きは必要ですか。
手続きの必要はありません。
給与支給機関において、固定的給与に変動があった場合、変動月以後3ヶ月間の平均を算定し、随時
改定に該当した場合は、給与支給機関が共済組合に「標準報酬随時改定基礎届」を提出することになっ
ています。
なお、随時改定を行わない旨の申出を行うことはできません。
-11-
育児休業等終了時改定
育児休業等を終了した組合員が育児休業等を終了した日において、その育児休業等に係る3
歳に満たない子を養育する場合、共済組合に申出をしたときは、育児休業等終了日の翌日が属
する月以後3ヶ月間(報酬支払の基礎となった日数が17日未満である月は除きます。)に受けた
報酬の総額をその期間の月数で除して得た額を報酬月額として、標準報酬を改定します。
育児休業等が終了し、職場復帰後の勤務形態が「育児短時間勤務」や「部分休業」等により報
酬が低下した場合が想定されます。
育児休業等終了時改定のイメージ図
掛金等を算定するときの標準報酬月額
3ヶ月
育児休業等終了時改定
実際の報酬額
(無給)
産前産後休業中
実際の報酬額
育休等期間中
育児短時間勤務等
掛金等免除
<Q&A>
育児休業等終了時改定も随時改定と同様に改定するには2等級以上の差が必要ですか。
育児休業等終了時改定は、1等級以上の差があれば改定できます。
その他、随時改定との違いは、随時改定は変動月以後3ヶ月間の報酬の支払基礎日数が3月とも17日
以上であることが必要ですが、育児休休業等終了時改定では、支払基礎日数が17日未満の月があった
場合は、当該月を除いて算定します。
<Q&A>
月の途中で育児休業が終了し、職場復帰したのですが、育児休業等終了時改定の改定時期はいつに
なりますか。
育児休業等終了日の翌日が属する月以後3ヶ月間に受けた報酬の平均により標準報酬を算定し、改
定は育児休業等終了日の翌日から起算して2月を経過した日の属する月の翌月に改定します。
例えば、7月31日が育児休業等の終了日で8月1日に職場復帰した場合、8月、9月、10月に受けた報
酬の平均により算定し、11月に改定します。
8月20日に育児休業等が終了した場合も、8月、9月、10月が育児休業等終了日の翌日が属する月以
後3月間になりますが、8月は支払基礎日数が17日未満となりますので、8月は除いて9月、10月の2ヶ月
間の平均により算定し、11月に改定します。
-12-
<Q&A>
職場復帰後の勤務形態が部分休業の場合は、勤務実績により基本給(固定的給与)が毎月変動しま
すが随時改定の対象となりますか。
部分休業は、前月の部分休業の取得状況により、当月の基本給が減額されて支給されることになること
から、固定的給与の変動に該当し、随時改定の対象となります。したがって、毎月2等級以上の差が生じ
ているかどうか算定しなければなりませんが、実際に改定が行われるケースは少ないと想定しています。
なお、育児短時間勤務において、勤務形態を変更したときは、随時改定の対象となります。
<Q&A>
育児短時間勤務により職場復帰し、月曜日から水曜日の週3日勤務になっています。支払基礎日数が
17日未満になりますが、育児休業等終了時改定の申出をすることはできないですか。
承認された勤務形態による1月あたりの勤務日数が17日未満の場合は、勤務した日数が当該月の初日
から末日までに勤務するとした場合の勤務日数に4分の3を乗じて得た日数(1未満の端数があるときは、
これを切り上げます。)に相当する日数以上であれば、当該月の支払基礎日数は17日以上とみなします。
したがって、改定の申出を行うことはできます。
例えば、承認された勤務形態によるある月の初日から末日までの勤務日数が12日の場合、9日以上勤
務していれば支払基礎日数を17日以上とみなして算定します。
<Q&A>
育児休業等終了時改定は、職場復帰後の勤務形態が、育児短時間勤務や部分休業でなければ申出
することはできませんか。
育児休業等を終了することが条件になりますが、職場復帰後の勤務形態や報酬の増減の条件はありま
せんので、育児休業等終了時改定の申出することはできます。
例えば、育児休業取得前は時間外勤務手当の多い報酬により、標準報酬が決定されていた者が、職
場復帰後は、同手当が少ない部署に異動となった場合や、出産を機に転居し、通勤手当の額が減少し
た場合などが考えられます。
-13-
産前産後休業終了時改定
産前産後休業を終了した組合員が産前産後休業を終了した日において、その産前産後休業に
係る3歳に満たない子を養育する場合、共済組合に申出をしたときは、産前産後休業の翌日が
属する月以後3ヶ月間(報酬支払の基礎となった日数が17日未満である月は除きます。)に受け
た報酬の総額をその期間の月数で除して得た額を報酬月額として、標準報酬を改定します。
産前産後休業が終了し、育児休業等を取得せずに職場復帰し、復帰後の勤務形態が「育児短
時間勤務」や「部分休業」等により報酬が低下した場合が想定されます。
産前産後休業終了時改定のイメージ図
掛金等を算定するときの標準報酬月額
3ヶ月
産前産後休業終了時改定
実際の報酬額
実際の報酬額
産前産後休業中
産前産後休業に係る子を養育
掛金等免除
-14-
3歳未満の子を養育している期間の特
例
3歳に満たない子を養育している組合員が、共済組合に申出をしたときは、当該子を養育するこ
ととなった日の属する月の前月の標準報酬の月額(従前標準報酬月額)を下回る月については、
従前標準報酬の月額を当該下回る月の標準報酬の月額とみなして、年金額を算定します。
なお、この特例は、育児短時間勤務などの勤務形態の期間中、報酬が低くなったことにより将
来の年金額が低くなることを避けるための措置であることから、短期給付の算定の基礎となる標
準報酬(日額)に対する適用はありません。
特例の期間は、子を養育することとなった日(厚生労働省令若しくは総務省令で定める事実が
生じた日)の属する月から次のいずれかの事由に該当するに至った日の翌日の属する月の前月
までとなります。
ア 当該子が3歳に達したとき。
イ 当該組合員若しくは当該組合員であった者が死亡したとき、又は当該組合員が
退職したとき。
ウ 当該子以外の子を養育することとなったときその他これに準ずるものとして厚生労
働省令若しくは総務省令で定めるものが生じたとき。
エ 当該子が死亡したときその他当該組合員が当該子を養育しないこととなったとき。
オ 当該組合員が育児休業等を開始したとき。
カ 当該組合員が産前産後休業を開始したとき。
3歳未満養育特例のイメージ図
掛金等を算定するときの標準報酬月額
年金額を計算するときの標準報酬月額
育児休業等終了時改定
3ヶ月
従前標準報酬月額の保障
従前の報酬額
育児短時間勤務等により、下がった報酬額
産前産後休業中
▲
出産
勤務形態
実際の報酬
標準報酬月額
掛金等の徴収
年金記録上の標準報酬
育休等期間中
3歳未満の子を養育
▲
復帰
産前産後休業
育児休業
育児短時間勤務・部分休業
全額支給
無給
一部支給
従前の標準報酬月額
免除
改定後の標準報酬月額
徴収
従前の標準報酬月額
-15-
<Q&A>
育児休業から復帰し育児休業等終了時改定を行いましたが、復職時調整により標準報酬の等級が従
前より上がっています。このような場合でも、3歳未満養育特例は、申出することはできますか。
3歳未満養育特例は、育児休業から職場復帰し、育児短時間勤務や部分休業を取得していることによ
り、報酬が下がった場合を想定した特例制度ですが、将来、養育することとなった日の属する月の前月の
標準報酬の等級より下がることも考えられますので申出をすることはできます。
<Q&A>
3歳未満養育特例の申出はいつ行えばよろしいですか。
育児休業中や産前産後休業中はこの特例は受けられないため、通常想定できるのは、育児休業等が
終了し、職場に復帰したとき、育児休業等終了時改定若しくは産前産後休業終了時改定の申出時となり
ます。
なお、3歳未満養育特例の申出書には、育児休業や産前産後休業が終了した日を記入する欄があり、
所属所長の証明も必要になりますので、産前産後休業中や育児休業中の申出はできません。
<Q&A>
申出を行う際に養育している証明書類はどのようなものがありますか。
養育している子の生年月日及び申出者と当該子との身分関係を明らかにすることができる市町村長の
証明書(住民票)又は戸籍の謄本若しくは抄本や当該子を養育することとなった年月日を証する書類が
必要になります。
なお、別居は養育していることにはなりませんので、当該子と同居していること証明する書類(住民票)
が必要になります。
これらの添付書類は、被扶養者として認定されている場合など、省略できる場合があります。(支部によ
り取扱いは異なります。)
<Q&A>
3歳未満養育特例は、育児短時間勤務や部分休業を取得している場合でしか申出することはできない
ですか。
3歳未満養育特例は報酬が下がった時の特例ですが、この報酬が下がる理由は育児短時間勤務等に
よるものかどうかの理由は問いません。例えば、子の出生前は多忙な部署に配属されていたが、職場復
帰後は他の部署に異動し、報酬が下がることも考えられます。
<Q&A>
配偶者(妻)が3歳未満養育特例の適用を受けているのですが、私(夫)も3歳未満養育特例を申出す
ることができますか。
3歳未満養育特例は、父母ともに適用を受けることができます。夫が養育を機に、超過勤務しなくなった
り、転居や住宅を購入などしたりして通勤手当や住居手当の額が変動し、報酬が下がる場合も考えられ
ます。
<Q&A>
事情により妹の子(姪)を養育しているのですが、3歳未満養育特例の適用を受けることはできますか。
養子縁組をしているのであれば、特例を受けることはできますが、単に面倒を見ているという状況では
特例を受けることはできません。
-16-
具体的な事務手続き
標準報酬の決定や改定には組合員からの申出や届出が必要な場合があります。届出書の名
称や提出の時期等については次の表のとおりです。
提出の時期や添付書類など具体的な事務処理については支部によって異なる場合があります
ので、ご不明な点がございましたら支部にご確認ください。
なお、網掛け部分が組合員又は所属所長が行う手続きになります。
手続き区分
届出書等の名称
届出者
届出先
提出等の時期
資格取得時
標準報酬新規・転入基礎届
給与支給機関
支部
資格取得後速やかに
定時決定
標準報酬定時決定基礎届
給与支給機関
支部
7月
標準報酬の決定において年間報
酬の平均で算定することの申立書
所属所長
定時決定における
一年平均の保険者 標準報酬定時決定基礎届・保険
算定
者算定申立に係る例年の状況、報
酬の比較及び組合員の同意等
給与支給機関を
7月前後(支部による)
経て支部
給与支給機関
若しくは
所属所長
給与支給機関が
組合員の同意を 7月前後(支部による)
得て支部
随時改定
給与支給機関
産前産後休業終了
時改定
育児休業等終了時
改定
標準報酬随時改定基礎届
標準報酬産前産後休業終了時改
定申出書
組合員
標準報酬産前産後休業終了時改
定基礎届
給与支給機関
支部
随時改定を実施する月
所属所長を経て
給与支給機関
産前産後休業終了時
(給与支給機関
は支部へ)
支部
産前産後休業終了時改定を実
施する月
所属所長を経て
給与支給機関
育児休業等終了時
(給与支給機関
は支部へ)
標準報酬育児休業等終了時改定
申出書
組合員
標準報酬育児休業等終了時改定
基礎届
給与支給機関
3歳未満の子を養育する旨の申出
書
組合員
子が生まれたとき、育児休業若
所属所長を経て
しくは産前産後休業が終了した
支部
ときなど
3歳未満の子を養育しない旨の届
出書
組合員
他の子を養育するとき、育児休
所属所長を経て
業若しくは産前産後休業を開始
支部
したときなど
支部
育児休業等終了時改定を実施
する月
3歳未満養育特例
(注意事項)
定時決定や随時改定等の算定において、支払基礎日数が17日未満の月は算定基礎月から
除くことから、給与支給機関が算定基礎月の報酬の平均を算定する際に所属所で支払基礎日数
を確認する作業が発生する場合があります。(給料の計算に必要な項目(諸手当の算定基礎と
なる時間数や回数、欠勤等の日数、休職等の期間)を給与支給機関に報告しているため、支払
基礎日数の確認作業は不要となる場合もあります。)
3歳未満の子を養育している者が新たに組合員の資格を取得した場合は、「3歳未満の子を養
育する旨の申出書」を資格取得時に届出することになります。
-17-
標準報酬等級表(平成28年4月~9月)
等級
第1級
第2級
第3級
第4級
第5級
第6級
第7級
第8級
第9級
第10級
第11級
第12級
第13級
第14級
第15級
第16級
第17級
第18級
第19級
第20級
第21級
第22級
第23級
第24級
第25級
第26級
第27級
第28級
第29級
第30級
第31級
第32級
第33級
第34級
第35級
第36級
第37級
第38級
第39級
第40級
第41級
第42級
第43級
第44級
第45級
第46級
標準報酬
の月額
報酬月額
101,000円以上
107,000円以上
114,000円以上
122,000円以上
130,000円以上
138,000円以上
146,000円以上
155,000円以上
165,000円以上
175,000円以上
185,000円以上
195,000円以上
210,000円以上
230,000円以上
250,000円以上
270,000円以上
290,000円以上
310,000円以上
330,000円以上
350,000円以上
370,000円以上
395,000円以上
425,000円以上
455,000円以上
485,000円以上
515,000円以上
545,000円以上
575,000円以上
605,000円以上
605,000円以上
635,000円以上
665,000円以上
695,000円以上
730,000円以上
770,000円以上
810,000円以上
855,000円以上
905,000円以上
955,000円以上
1,005,000円以上
1,055,000円以上
1,115,000円以上
1,175,000円以上
1,235,000円以上
1,295,000円以上
1,355,000円以上
101,000円未満
107,000円未満
114,000円未満
122,000円未満
130,000円未満
138,000円未満
146,000円未満
155,000円未満
165,000円未満
175,000円未満
185,000円未満
195,000円未満
210,000円未満
230,000円未満
250,000円未満
270,000円未満
290,000円未満
310,000円未満
330,000円未満
350,000円未満
370,000円未満
395,000円未満
425,000円未満
455,000円未満
485,000円未満
515,000円未満
545,000円未満
575,000円未満
605,000円未満
635,000円未満
(長期給付の上限)
665,000円未満
695,000円未満
730,000円未満
770,000円未満
810,000円未満
855,000円未満
905,000円未満
955,000円未満
1,005,000円未満
1,055,000円未満
1,115,000円未満
1,175,000円未満
1,235,000円未満
1,295,000円未満
1,355,000円未満
-18-
一等級
の格差
標準報酬
の日額
98,000円
104,000円
110,000円
118,000円
126,000円
134,000円
142,000円
150,000円
160,000円
170,000円
180,000円
190,000円
200,000円
220,000円
240,000円
260,000円
280,000円
300,000円
320,000円
340,000円
360,000円
380,000円
410,000円
440,000円
470,000円
500,000円
530,000円
560,000円
590,000円
6,000円
6,000円
8,000円
8,000円
8,000円
8,000円
8,000円
10,000円
10,000円
10,000円
10,000円
10,000円
20,000円
20,000円
20,000円
20,000円
20,000円
20,000円
20,000円
20,000円
20,000円
30,000円
30,000円
30,000円
30,000円
30,000円
30,000円
30,000円
4,450円
4,730円
5,000円
5,360円
5,730円
6,090円
6,450円
6,820円
7,270円
7,730円
8,180円
8,640円
9,090円
10,000円
10,910円
11,820円
12,730円
13,640円
14,550円
15,450円
16,360円
17,270円
18,640円
20,000円
21,360円
22,730円
24,090円
25,450円
26,820円
620,000円
30,000円
28,180円
650,000円
680,000円
710,000円
750,000円
790,000円
830,000円
880,000円
930,000円
980,000円
1,030,000円
1,090,000円
1,150,000円
1,210,000円
1,270,000円
1,330,000円
1,390,000円
30,000円
30,000円
30,000円
40,000円
40,000円
40,000円
50,000円
50,000円
50,000円
50,000円
60,000円
60,000円
60,000円
60,000円
60,000円
60,000円
29,550円
30,910円
32,270円
34,090円
35,910円
37,730円
40,000円
42,270円
44,550円
46,820円
49,550円
52,270円
55,000円
57,730円
60,450円
63,180円
標準報酬月額の等級別の掛金(保険料)の月額等
標準報酬月額別掛金等の額(平成28年4月現在)
※ 厚生年金の保険料率は組合員保険料の率です。
※ 厚生年金の保険料率は平成28年8月までの率です。
報酬月額
等級
標準報酬
月額
短期掛金
掛金率(‰)
福祉掛金
掛金率(‰)
介護掛金
掛金率(‰)
厚年保険料
保険料率(‰)
退職等年金分
掛金率(‰)
98,000円
43.1
4,223円
1.41
138円
5.42
531円
86.39
8,466円
7.5
735円
107,000 第 2 級
104,000円
4,482円
146円
563円
8,984円
780円
107,000~
114,000 第 3 級
110,000円
4,741円
155円
596円
9,502円
825円
114,000~
122,000 第 4 級
118,000円
5,085円
166円
639円
10,194円
885円
122,000~
130,000 第 5 級
126,000円
5,430円
177円
682円
10,885円
945円
130,000~
138,000 第 6 級
134,000円
5,775円
188円
726円
11,576円
1,005円
138,000~
146,000 第 7 級
142,000円
6,120円
200円
769円
12,267円
1,065円
146,000~
155,000 第 8 級
150,000円
6,465円
211円
813円
12,958円
1,125円
155,000~
165,000 第 9 級
160,000円
6,896円
225円
867円
13,822円
1,200円
165,000~
175,000 第 10 級
170,000円
7,327円
239円
921円
14,686円
1,275円
175,000~
185,000 第 11 級
180,000円
7,758円
253円
975円
15,550円
1,350円
185,000~
195,000 第 12 級
190,000円
8,189円
267円
1,029円
16,414円
1,425円
195,000~
210,000 第 13 級
200,000円
8,620円
282円
1,084円
17,278円
1,500円
210,000~
230,000 第 14 級
220,000円
9,482円
310円
1,192円
19,005円
1,650円
230,000~
250,000 第 15 級
240,000円
10,344円
338円
1,300円
20,733円
1,800円
250,000~
270,000 第 16 級
260,000円
11,206円
366円
1,409円
22,461円
1,950円
270,000~
290,000 第 17 級
280,000円
12,068円
394円
1,517円
24,189円
2,100円
290,000~
310,000 第 18 級
300,000円
12,930円
423円
1,626円
25,917円
2,250円
310,000~
330,000 第 19 級
320,000円
13,792円
451円
1,734円
27,644円
2,400円
330,000~
350,000 第 20 級
340,000円
14,654円
479円
1,842円
29,372円
2,550円
350,000~
370,000 第 21 級
360,000円
15,516円
507円
1,951円
31,100円
2,700円
370,000~
395,000 第 22 級
380,000円
16,378円
535円
2,059円
32,828円
2,850円
395,000~
425,000 第 23 級
410,000円
17,671円
578円
2,222円
35,419円
3,075円
425,000~
455,000 第 24 級
440,000円
18,964円
620円
2,384円
38,011円
3,300円
455,000~
485,000 第 25 級
470,000円
20,257円
662円
2,547円
40,603円
3,525円
485,000~
515,000 第 26 級
500,000円
21,550円
705円
2,710円
43,195円
3,750円
515,000~
545,000 第 27 級
530,000円
22,843円
747円
2,872円
45,786円
3,975円
545,000~
575,000 第 28 級
560,000円
24,136円
789円
3,035円
48,378円
4,200円
575,000~
605,000 第 29 級
590,000円
25,429円
831円
3,197円
50,970円
4,425円
605,000~
635,000 第 30 級
620,000円
26,722円
874円
3,360円
53,561円
4,650円
635,000~
665,000 第 31 級
650,000円
28,015円
916円
3,523円
53,561円
4,650円
665,000~
695,000 第 32 級
680,000円
29,308円
958円
3,685円
53,561円
4,650円
695,000~
730,000 第 33 級
710,000円
30,601円
1,001円
3,848円
53,561円
4,650円
730,000~
770,000 第 34 級
750,000円
32,325円
1,057円
4,065円
53,561円
4,650円
770,000~
810,000 第 35 級
790,000円
34,049円
1,113円
4,281円
53,561円
4,650円
810,000~
855,000 第 36 級
830,000円
35,773円
1,170円
4,498円
53,561円
4,650円
855,000~
905,000 第 37 級
880,000円
37,928円
1,240円
4,769円
53,561円
4,650円
905,000~
955,000 第 38 級
930,000円
40,083円
1,311円
5,040円
53,561円
4,650円
955,000~
1,005,000 第 39 級
980,000円
42,238円
1,381円
5,311円
53,561円
4,650円
1,005,000~
1,055,000 第 40 級
1,030,000円
44,393円
1,452円
5,582円
53,561円
4,650円
1,055,000~
1,115,000 第 41 級
1,090,000円
46,979円
1,536円
5,907円
53,561円
4,650円
1,115,000~
1,175,000 第 42 級
1,150,000円
49,565円
1,621円
6,233円
53,561円
4,650円
1,175,000~
1,235,000 第 43 級
1,210,000円
52,151円
1,706円
6,558円
53,561円
4,650円
1,235,000~
1,295,000 第 44 級
1,270,000円
54,737円
1,790円
6,883円
53,561円
4,650円
1,295,000~
1,355,000~
1,355,000 第 45 級
第 46 級
1,330,000円
1,390,000円
57,323円
59,909円
1,875円
1,959円
7,208円
7,533円
53,561円
53,561円
4,650円
4,650円
円以上
~
円未満
101,000 第 1 級
101,000~
-19-
標準期末手当等(標準賞与)別掛金等の額(平成28年4月現在)
下表は目安となります。
標準期末手当等(標準賞与)の額は1,000円未
満の端数は切捨てになります。
※ 厚生年金の保険料率は組合員保険料の率です。
※ 厚生年金の保険料率は平成28年8月までの率です。
標準期末手当等
(標準賞与)
短期掛金
掛金率(‰)
43.1
福祉掛金
掛金率(‰)
1.41
介護掛金
掛金率(‰)
5.42
厚年保険料
保険料率(‰)
86.39
退職等年金分
掛金率(‰)
7.5
300,000円
12,930円
423円
1,626円
25,917円
2,250円
400,000円
17,240円
564円
2,168円
34,556円
3,000円
500,000円
21,550円
705円
2,710円
43,195円
3,750円
600,000円
25,860円
846円
3,252円
51,834円
4,500円
700,000円
30,170円
987円
3,794円
60,473円
5,250円
800,000円
34,480円
1,128円
4,336円
69,112円
6,000円
900,000円
38,790円
1,269円
4,878円
77,751円
6,750円
1,000,000円
43,100円
1,410円
5,420円
86,390円
7,500円
1,100,000円
47,410円
1,551円
5,962円
95,029円
8,250円
1,200,000円
51,720円
1,692円
6,504円
103,668円
9,000円
1,300,000円
56,030円
1,833円
7,046円
112,307円
9,750円
1,400,000円
60,340円
1,974円
7,588円
120,946円
10,500円
1,500,000円
64,650円
2,115円
8,130円
129,585円
11,250円
1,600,000円
68,960円
2,256円
8,672円
129,585円
11,250円
1,700,000円
73,270円
2,397円
9,214円
129,585円
11,250円
1,800,000円
77,580円
2,538円
9,756円
129,585円
11,250円
1,900,000円
81,890円
2,679円
10,298円
129,585円
11,250円
2,000,000円
86,200円
2,820円
10,840円
129,585円
11,250円
2,100,000円
90,510円
2,961円
11,382円
129,585円
11,250円
2,200,000円
94,820円
3,102円
11,924円
129,585円
11,250円
2,300,000円
99,130円
3,243円
12,466円
129,585円
11,250円
2,400,000円
103,440円
3,384円
13,008円
129,585円
11,250円
2,500,000円
107,750円
3,525円
13,550円
129,585円
11,250円
厚生年金保険及び退職等年金給付に係る標準期末手当等(標準賞与)の額については、期末
手当等を受けた月における上限額は1,500,000円となっています。
短期給付に係る標準期末手当等の額については、その年度における累計額5,730,000円が上
限額となっています。
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