中食企業の企業戦略と市場構造

馬場健治 中井愛 鈴木勇気 髙橋夏美恵
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中食とは
中食とは家庭外で調理された食品を購入して
持ち帰り、家庭の食卓で食べる食事形態のこと。
レストランや飲食店で料理を食べることを「外食」
と言い、手作りの家庭料理を自宅で食べることを
「内食(うちしょく:ないしょく)」と言うが、その中間
の食事形態という意味で中食という。
(例)コンビニやスーパーのお弁当、惣菜、
冷凍食品など
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中食市場の現状
• 食品業界の中で中食業界が成長している
外食と中食の売上推移
(百万円)
160,000
140,000
120,000
100,000
外食
中食
80,000
60,000
40,000
20,000
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
2001年
2000年
1999年
1998年
1997年
1996年
1995年
0
3
中食企業の主要企業とシェア
• 中食市場の主要企業(売上高上位10社)
企業名
売上高(百万円)
活動内容
シェア率
わらべや日洋
153,232
セブンイレブン向けにおにぎりや惣菜を製造
2.4%
プレナス
113,889
ほっともっと、やよい軒などを運営
1.8%
カネ美食品
81,488
スーパーやコンビニに惣菜、弁当を製造
1.3%
ハークスレイ
59,168
ほっかほっか亭などを運営
0.9%
ロック・フィールド
46,339
スーパーやコンビニに惣菜、弁当を製造
0.7%
オリジン東秀
45,100
イオンの子会社で、惣菜や弁当を製造
0.7%
シノブフーズ
36,061
ファミリーマート向けに惣菜や弁当を製造
0.6%
京樽
25,600
持ち帰り寿司を中心に製造
0.4%
小僧寿し
20,447
持ち帰り寿司を中心に製造
0.3%
柿安ダイニング
12,382
惣菜を中心に製造
0.2%
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シェア率が低い原因
参入障壁が低い
①ブランド認知度が低い。
②大きな食品企業でなくても、個々のスーパー
マーケットなどで独自に惣菜を調理販売でき
る。
③他産業に比べて参入する際の投資金額が少
ない。
④特許取得数が他市場に比べて少ない。
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・参入障壁が低いと・・・
→多くの企業が参入してくる。それによって競争が
激化する。
・市場競争の激化に対応する企業戦略
→商品の差別化
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独占的競争(短期均衡)
価格P
MC
AC
P*
D
MR
O
Q*
数量Q
商品差別化が行われている市場として『独占的競争』がある。 7
独占的競争(長期均衡)
価格P
MC
AC
P*
P*
D
MR
O
Q*
Q*
利潤が0になる
数量Q
8
独占的競争に当てはまる企業
・京樽
・小僧寿司
→中食市場の持ち帰り寿司分野の企業
⇒「かっぱ寿司」や「くら寿司」、「スシロー」など外食チェー
ンの参入により、中食の持ち帰り寿司分野の利潤が低
下。
『京樽』
年月
『小僧寿司』
純利益(百万円)
年月
純利益(百万円)
08,12
▲1830
08,12
▲726
09,12
▲2600
09,12
60
10,12
57
10,12
▲766
9
まとめ
・中食市場は参入障壁が低く、商品の差別化に
よって独占的に振る舞っている。
→独占的競争
・新たな戦略が施されない限り、長期的には利
潤がゼロになる。
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今後の展望
◎個々の企業の経営戦略の分析
→独占的競争に当てはまらない企業に
焦点を当て、利潤を伸ばし続けている企業の
分析する
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参考文献
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『会社四季報』 東洋経済
『よくわかる中食業界』 著:高橋麻美
『企業経済学』 著:小田切宏之
内閣府統計局: http://www.stat.go.jp/
• 京樽: http://www.kyotaru.co.jp/
小僧寿司: http://www.kozosushi.co.jp/
わらべや日洋: http://www.warabeya.co.jp/
プレナス: http://www.plenus.co.jp/
カネ美食品: http://www.kanemi-foods.co.jp/
オリジン東秀: http://www.toshu.co.jp/
ロック・フィールド: http://www.rockfield.co.jp/
ハークスレイ: http://www.hurxley.co.jp/
シノブフーズ: http://www.shinobufoods.co.jp/
柿安ダイニング:
http://www.kakiyasuhonten.co.jp/brand/7kakiyasu_dining/index.html
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