エネルギー起源CO 2 排出量の推移

2014年度(平成26年度)
温室効果ガス排出量(確報値)について
環 境 省
1
1.概況と増減要因
2
我が国の温室効果ガス排出量(2014年度確報値)
○ 2014年度の総排出量は13億6,400万トン(前年度比 -3.1%、2005年度比 -2.4%、1990年度比+7.3%)
○
前年度と比べて排出量が減少した要因としては、電力消費量の減少や電力の排出原単位の改善に伴う電力由来のCO2排出量の減少により、
エネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどが挙げられる。
○
2005年度と比べて排出量が減少した要因としては、オゾン層破壊物質からの代替に伴い、冷媒分野においてハイドロフルオロカーボン類
(HFCs)の排出量が増加した一方で、産業部門や運輸部門におけるエネルギー起源のCO2排出量が減少したことなどが挙げられる。
排出量
(億トンCO2換算)
14億800万トン
13億9,700万トン
14億1,300万トン
(同 +0.8%)
(同 +1.1 %)
14
(2005年度比
-1.4%)
(同 -0.5%)
13億5,500万トン
(同 -3.0%)
13億2,700万トン
(同 -5.0%)
13
<前年度比 -3.1%>
(2005年度比 -2.4%)
(1990年度比 +7.3%)
13億9,000万トン
13億7,800万トン
13億6,400万トン
13億500万トン
(同 -6.6%)
12億5,100万トン
12億7,100万トン
(同 -10.5%)
12
11
0
1990
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
注1 「確報値」とは、我が国の温室効果ガスの排出・吸収目録として気候変動に関する国際連合枠組条約(以下、「条約」という。)事務局に正式に提出する値という意味である。今後、
各種統計データの年報値の修正、算定方法の見直し等により、今回とりまとめた確報値が再計算される場合がある。
注2 今回とりまとめた排出量は、条約の下で温室効果ガス排出・吸収目録の報告について定めたガイドラインに基づき、より正確に算定できるよう一部の算定方法について更なる見
直しを行ったこと、2014年度速報値(2015年11月26日公表)の算定以降に利用可能となった各種統計等の年報値に基づき排出量の再計算を行ったことにより、2014年度速報値
との間で差異が生じている。
3
注3 各年度の排出量及び過年度からの増減割合(「2005年度比」等)には、京都議定書に基づく吸収源活動による吸収量は加味していない。
我が国の温室効果ガス排出量の推移
○ 2014年度の総排出量は13億6,400万トンCO2で、2005年度比2.4%減、前年度比3.1%減となっている。
総排出量13億6,400万トン(CO2換算)
(▲2.4%)[▲ 3.1%]【-4,400万トン】
NF3:80万トン
+6.4%
( ▲33.5%)[▲39.0%]【▲50万トン】
SF6:210万トン
( ▲59.1%)[▲1.8%]【▲4万トン】
PFCs:340万トン
( ▲61.0%)[+2.5%]【+10万トン】
HFCs:3,580万トン
( +180.0%)[+11.5%]【+370万トン】
1,300
NF3
NF3
1,200
SF6
SF6
1,100
≈
メタン:3,550万トン
HFCs
N 2O
N2O
CH4
CH4
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
CO2
CO2
1991
1,0000
一酸化二窒素:2,080万トン
( ▲15.0%)[▲2.9%]【▲60万トン】
PFCs (▲8.9%)[▲1.6%]【▲60万トン】
二酸化炭素:12億6,500万トン
( ▲3.1%)[ ▲3.5%]【 ▲4,600万トン】
エネルギー起源:11億8,900万トン
( ▲2.4%)[ ▲3.7%]【 ▲4,600万トン】
非エネルギー起源:7,620万トン
( ▲12.3%)[▲ 0.4%]【▲30万トン】
1990
(単位 百万トンCO2換算)
1,400
(年度)
(2005年度比)[前年度比]【前年度からの増減量】
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録
4
GDP当たり温室効果ガス総排出量の推移
○ GDP当たり温室効果ガス総排出量は2010年度以降増加傾向にあったが、2013年度から2年連続で減少しており、2014
年度は2.6トンCO2/百万円となった。前年度比で2.2%減、2005年度比で5.6%減となっている。
3.1
(単位 t-CO2/百万円)
3.0
2.9
GDP当たり温室効果ガス総排出量
2.6トンCO2/百万円
(▲5.6%) [▲2.2%]
2.8
2.7
2.6
2.5
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2.4
(年度)
※温室効果ガス総排出量をGDPで割って算出。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)
((財)日本エネルギー経済研究所)、国民経済計算確報(内閣府)をもとに作成
(2005年度比)[前年度比]
5
一人当たり温室効果ガス総排出量の推移
○ 一人当たり温室効果ガス総排出量は、2007年度までは増加傾向にあったが、2008年度・2009年度に大きく減少した。
その後、2010年度以降は再び増加傾向にあったが、2014年度は前年度比3.0%減と減少に転じ、10.73トンCO2/人と
なった。2005年度比では1.9%減少となっている。
12.0
一人当たり温室効果ガス総排出量
10.73トンCO2/人
(▲1.9%) [▲3.0%]
(単位 t-CO2 /人)
11.5
11.0
10.5
10.0
9.5
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
9.0
(年度)
※温室効果ガス総排出量を人口で割って算出。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、各種人口データをもとに作成(1990,
1995, 2000, 2005年度:国勢調査(10/1時点人口)(総務省)、上記以外:人口
推計(総務省)(10/1時点人口))
(2005年度比)[前年度比]
6
部門別CO2排出量の推移(電熱配分後)
○ 産業部門は2010年度以降増加が続いていたが、2013年度から2年連続で減少しており、 2014年度は前年度比1.4%減
となった。
○ 運輸部門は2001年度にピークに達した後は概ね減少傾向が続いており、2014 年度は前年度比3.4%減となっている。
○ 業務その他部門 は2011年度以降3年連続で増加していたが、2014年度は前年度比6.2%減と減少に転じている。
○家庭部門は2010年度以降増加が続いていたが、2013年度から2年連続で減少しており、2014年度は前年度比4.8%減と
なっている。
総排出量12億6,500万トン
(▲ 3.1%)[▲ 3.5%]
500
産業部門: 4億2,600万トン
(▲6.8%) [▲1.4%]
(単位 百万t-CO2)
400
業務その他部門: 2億6,100万トン
(+9.2%) [▲6.2%]
300
運輸部門: 2億1,700万トン
(▲9.5%) [▲3.4%]
家庭部門: 1億9,200万トン
(+6.6%) [▲4.8%]
200
エネルギー転換部門: 9,370万トン
(▲9.6%) [▲5.3%]
100
工業プロセス: 4,610万トン
(▲14.5%) [▲0.6%]
廃棄物: 2,880万トン
(▲8.8%) [+0.0%]
(年度)
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
その他: 130万トン
(▲8.4%) [▲2.0%]
7
(2005年度比)[前年度比]
総排出量の前年度からの増減について(1)(エネルギー起源CO2①)
○ 総排出量は2010年度から4年連続で増加していたが、2014年度は前年度から減少に転じ、13億6,400万tCO2となった。
前年度からは4,400万tCO2減少(3.1%減少)した。総排出量の大部分を占めるエネルギー起源CO2は11億8,900万tCO2
で、前年度から4,600万tCO2の減少(3.7%減少)となった。
○ エネルギー起源CO2(電熱配分後) を部門別にみると、全ての部門において前年度から減少している。このうち、業務
その他部門、家庭部門の排出量の主な減少要因は、電力消費量の減少や、電力排出原単位の改善により、発電に伴
うCO2排出量が減少したことによる。 日本全体の発電に伴うCO2排出量(各部門に含まれる自家発や一般電気事業者
以外の事業者も含む)は、2014年度は前年度から1,700万tCO2減少となっている(3.1%減少)。
使用端CO2排出原単位の推移
(一般電気事業者10社計、他社受電含む)
(百万tCO2)
600
石油火力等 7,800万tCO2
(▲29.2%) [▲23.0%]
500
天然ガス火力 1億8,400万tCO2
(+69.0%) [+3.6%]
400
300
200
石炭火力 2億7,000万tCO2
(+10.7%) [+0.1%]
100
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
0.60
0.55
0.50
0.45
0.40
0.35
使用端CO2排出原単位
(全電源平均)
0.556kg-CO2/kWh
(+31.4%) [▲2.5%]
0.30
0.25
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
発電に伴うCO2排出量 5億3,100万トン
(+14.9%)[▲3.1%]
二酸化炭素排出係数(kg-CO2/kWh、使用端)
全電源(事業用発電及び自家発電)の
発電に伴うCO2排出量
(年度)
出典総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
出典:「電気事業における環境行動計画」(電気事業連合会、2015年9月)、産業構造審議
会環境部会地球環境小委員会資源・エネルギーワーキンググループ(2012年度)資料4-1
「電気事業における地球温暖化対策の取組」(電気事業連合会)。
8
総排出量の前年度からの増減について(2)(エネルギー起源CO2②)
○ エネルギー起源CO2(電熱配分後)のうち、運輸部門については、前年度から800万tCO2減少している(3.4%減)。
○ 旅客部門からのCO2排出量は、エコカーの普及等による乗用車の燃費改善等により、700万tCO2減少(4.8%減少)と
なっている。また、貨物部門からのCO2排出量は、貨物自動車の輸送距離の減少などにより、100万tCO2減少となってい
る(1.2%減少)。
運輸部門の排出量の推移
ハイブリッド車・電気自動車の保有台数推移
運輸部門 2億1,700万トン
(▲9.5%) [▲3.4%]
旅客
1億3,100万トン
(▲8.2%) [▲4.8%]
18,000
(%)
10.0%
9.0%
5,000,000
16,000
8.0%
燃料電池自動車
14,000
4,000,000
12,000
10,000
3,000,000
8,000
2,000,000
6,000
4,000
貨物
8,600万トン
(▲11.4%) [▲1.2%]
2,000
7.0%
電気自動車
6.0%
ハイブリッド車
5.0%
総保有台数に占める割合
4.0%
3.0%
2.0%
1,000,000
1.0%
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
0.0%
2004
2014
0
2003
(年度)
2013
2012
2011
2010
2009
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
1993
1992
1991
1990
0
2002
CO2排出量(万トン-CO2)
(台)
6,000,000
(年度)
※プラグインハイブリッド車はハイブリッド車に含む。
※燃料電池自動車のデータは2014年度実績より計上を開始。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
<出典>一般社団法人次世代自動車振興センターウェブサイト(ハイブ
リッド車・電気自動車・燃料電池自動車台数)、社団法人自動車検査 9
登録情報協会ウェブサイト(総保有台数)より作成。
総排出量の前年度からの増減について(3)(エネルギー起源CO2以外)
○エネルギー起源CO2以外ではHFCsの排出量増加が大きく、前年から370万tCO2換算の増加(11.5%増加)と
なっている。増加の主な原因は、HCFCからHFCへの代替に伴い、エアコン等の冷媒からの排出量が前年
から360万tCO2換算増加(12.3%増加)したことである。
HFCs排出量の推移
洗浄剤・溶剤
10万トン
(+2781.8%) [+5.0%]
4,000
HFCs排出量(万t-CO2換算)
3,500
HFCs全体 3,580万トン(CO2換算)
(+180.0%)[+11.5%]
半導体・液晶製造
10万トン
(▲49.3%) [+3.2%]
発泡
240万トン
(+153.1%) [+6.4%]
3,000
2,500
HFC製造
10万トン
(▲77.6%) [▲23.3%]
2,000
冷媒
3,260万トン
(+266.8%) [+12.3%]
1,500
1,000
エアゾール・MDI
50万トン
(▲70.3%) [+2.9%]
500
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
HCFC-22製造時HFC-23
(▲96.0%) [+45.5%]
2万トン
(年)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年比) [前年比]
10
(百万トンCO2換算)
8,000
7,500
7,000
6,500
6,000
7,076
7,058
6,965
6,812 6,867
6,598
7,011
6,296
6,869 6,931
6,220
6,500
6,430
6,195
7,228 7,288
7,091
6,855
7,1987,151
6,717
6,642
6,488
5,500
5,000
米国
2020年目標(カンクン合意)
2005年比 -17%
4,500
4,000
3,500
3,000
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
(出典)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出)
: http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標(カンクン合意) : http://unfccc.int/meetings/copenhagen_dec_2009/items/5264.php
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
11
6,000
(百万トンCO2換算)
← →
5,583
実績 目標
5,520
5,359
5,500
京都議定書第2約束期間にお
5,215
5,221
5,260
ける定量的削減約束
5,177 5,172
5,220 5,131
5,323
(QELRC)
5,117
5,251
5,216
5,197
(2013~2020年平均)
5,000
5,110 5,121 5,130
5,007
4,752
1990年比 -20%
4,605
4,642
4,500
4,000
4,546
EU
2020年目標(カンクン合意)
1990年比 -20%
3,500
(先進国が同等の排出削減に合意し、途上国がその
責任や能力に応じて適切な貢献を行う場合は-30%)
3,000
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
※QELRC (Quantified Emission Limitation and
(年)
(出典)
Reduction Commitment)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出)
:http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標(カンクン合意) : http://unfccc.int/meetings/copenhagen_dec_2009/items/5264.php
京都議定書第2約束期間における定量的削減約束: http://unfccc.int/resource/docs/2012/cmp8/eng/13a01.pdf
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
12
900
800
700
600
(百万トンCO2換算)
779 786
762
744
748 723
694 699 681 684
734 727 724
692
←
実績
→
目標
676 666
687 678
647 609
584
593
566
500
400
300
英国: 2020年目標
200
1990年比 -34%
100
(カンクン合意における
目標ではない)
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
(出典)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出) :http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標
:http://centralcontent.fco.gov.uk/central-content/campaigns/act-on-copenhagen/resources/en/pdf/DECC-Low-Carbon-Transition-Plan
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
13
(百万トンCO2換算)
1,400
← →
1,248
1,201
実績 目標
1,1421,118 1,137
1,200
1,075 1,055
1,034 1,020 1,002
1,151
1,122 1,101
980 946
939
1,000
1,041 1,040 1,032
994 977
913 929
800
600
ドイツ: 2020年目標
400
1990年比 -40%
200
(カンクン合意における
目標ではない)
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
(出典)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出) : http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標
: http://www.algore2008.de/roadmap_energiepolitik_bund_2020.pdf
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
14
700
(百万トンCO2換算)
581
600
500
545
557 572
568
578
561
553 557
563 563 559
545 553
547 533
559 559
538
←
実績
→
目標
516
490
509 490
400
300
フランス: 2020年目標
200
1990年比 -22.8%
100
(カンクン合意における
目標ではない)
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
(出典)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出) : http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標
: http://www.developpement-durable.gouv.fr/IMG/pdf/09003_PLAN_CLIMAT.pdf
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
15
700
600
(百万トンCO2換算)
558
551557
530
519 521 511 530
542 548
500
518
504 524
577
←
実績
563
574 574 555
→
目標
541
499 487
490
460
400
300
イタリア: 2020年目標
200
1990年比 -25%
100
(カンクン合意における
目標ではない)
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
(出典)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出) : http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標
:http://94.86.40.85/export/sites/default/archivio/comunicati/CIPE_delibera_CIPE_rev9aprile.pdf
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
16
3,500
(百万トンCO2換算)
3,362
3,187
3,000
2,500
2,000
←
実績
→
目標
2,561
2,135
2,246
2,699
2,208
2,295
2,221
2,206
2,119
2,077
2,039 2,035
2,292
2,284
2,201
2,153
2,145
2,130
2,080
2,003 2,053
ロシア
2020年目標(カンクン合意)
1990年比 -15% ~ 25%
1,500
1,000
(削減幅は次の条件に依存。(a) ロシアの森
林セクターのポテンシャルの適切なアカウ
ンティング、(b)全ての主要排出国が法的拘
500
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
(出典)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出) : http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標
:http://unfccc.int/meetings/copenhagen_dec_2009/items/5264.php
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
17
(百万トンCO2換算)
1,000
←
実績
900
800
700
591 600 622
600
500
583
602
661
639
683
676
744
721 720
696 714
749
740 736 728
→
目標
731 699
699
689 701
カナダ
2020年目標(カンクン合意)
2005年比 -17%
400
300
200
100
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
(出典)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出) : http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標
:http://unfccc.int/meetings/copenhagen_dec_2009/items/5264.php
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
18
700
(百万トンCO2換算)
※森林減少からの排
出を含む基準年排出
600
※森林減少・再植林からの
排出を含む2000年排出量
←
実績
545 541 542
561
530
504 519
471 490
500
443
523 538
505 506
416 423 423
480
456
400
437
415 421
300
200
100
548
→
目標
540 544
オーストラリア
2020年目標(カンクン合意)
2000年比 -5%
(主要途上国が排出抑制に合意し、先進国が豪
と同等の削減約束を負う場合は-15%、地球規
模の野心的な目標(CO2大気濃度450ppm以下)
に合意する場合は-25%)
京都議定書第2約束期間におけ
る定量的削減約束(QELRC)
(2013~2020年平均)
基準年(1990年)比 -0.5%
※基準年排出量には、森林減少から
の排出量が含まれる。
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
※QELRC (Quantified Emission Limitation
(出典)
and Reduction Commitment)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出) : http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標
: http://unfccc.int/meetings/copenhagen_dec_2009/items/5264.php,
京都議定書第2約束期間における定量的削減約束: http://unfccc.int/resource/docs/2012/cmp8/eng/13a01.pdf
2000年における森林減少・再植林由来排出量: http://climatechange.gov.au/sites/climatechange/files/files/climate-change/projections/aep-summary.pdf
※ 折線グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
19
(百万トンCO2換算)
100
80
64
62 63
60
61
63
67
64
69
74
77
67
69
71
74
78
76
78
76
76
← →
実績 目標
73 73 76
74
40
ニュージーランド
2020年目標(カンクン合意)
20
1990年比 -10 ~ 20%
(包括的な地球規模の合意が前提)
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 2016 2018 2020
(年)
(出典)
気候変動枠組条約事務局ホームページより
GHG排出データ(2014年4月提出) : http://unfccc.int/national_reports/annex_i_ghg_inventories/national_inventories_submissions/items/8108.php
2020年の排出削減目標
:http://unfccc.int/meetings/copenhagen_dec_2009/items/5264.php
※ グラフ中の排出量には、市場メカニズムによる海外削減分及び吸収源は含まない。
※算定方法等の改善により、過去の実績値について再計算される可能性がある。
20
2.1 CO2排出量全体
21
部門別CO2排出量の推移(電熱配分後 再掲)
○ 産業部門は2010年度以降増加が続いていたが、2013年度から2年連続で減少しており、 2014年度は前年度比1.4%減
となった。
○ 運輸部門は2001年度にピークに達した後は概ね減少傾向が続いており、2014 年度は前年度比3.4%減となっている。
○ 業務その他部門 は2011年度以降3年連続で増加していたが、2014年度は前年度比6.2%減と減少に転じている。
○家庭部門は2010年度以降増加が続いていたが、2013年度から2年連続で減少しており、2014年度は前年度比4.8%減と
なっている。
CO2排出量12億6,500万トン
(▲ 3.1%)[▲ 3.5%]
500
産業部門: 4億2,600万トン
(▲6.8%) [▲1.4%]
(単位 百万t-CO2)
400
業務その他部門: 2億6,100万トン
(+9.2%) [▲6.2%]
300
運輸部門: 2億1,700万トン
(▲9.5%) [▲3.4%]
家庭部門: 1億9,200万トン
(+6.6%) [▲4.8%]
200
エネルギー転換部門: 9,370万トン
(▲9.6%) [▲5.3%]
100
工業プロセス: 4,610万トン
(▲14.5%) [▲0.6%]
廃棄物: 2,880万トン
(▲8.8%) [+0.0%]
(年度)
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
その他: 130万トン
(▲8.4%) [▲2.0%]
22
(2005年度比)[前年度比]
部門別CO2排出量の推移(電熱配分前)
○ エネルギー転換部門の発電及び熱発生に伴うCO2排出量を各最終消費部門に配分する前の排出量(電熱配分前排
出量)は、2014年度はエネルギー転換部門が最も大きい。ただし、当該部門の排出量は前年度比5.6%減となっている。
CO2排出量12億6,500万トン
(▲ 3.1%)[▲ 3.5%]
600
エネルギー転換部門: 5億700万トン
(+21.1%) [▲5.6%]
500
産業部門: 3億4,000万トン
(▲12.8%) [▲4.5%]
(単位 百万t-CO2)
400
運輸部門: 2億800万トン
(▲10.4%) [▲3.5%]
300
業務その他部門: 8,000万トン
(▲27.1%) [+14.7%]
200
家庭部門: 5,500万トン
(▲20.3%) [▲3.8%]
100
工業プロセス: 4,600万トン
(▲14.5%) [▲0.6%]
廃棄物: 2,900万トン
(▲8.8%) [+0.0%]
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
その他: 100万トン
(▲8.4%) [▲2.0%]
(2005年度比)[前年度比]
23
部門別最終エネルギー消費量の推移
○2014年度の最終エネルギー消費量は、前年度比3.2%減、2005年度比13.5%減の13,558PJであった。
○産業部門は4年連続の減少で、前年度比2.4%減、2005年度比12.7%減となっている。
○運輸部門は2001年度をピークに減少傾向にあり、前年度比3.4%減、2005年度比11.6%減となっている。
○業務その他部門は2014年度は減少に転じ、前年度比4.5%減、2005年度比18.5%減となっている。
○家庭部門は東日本大震災後4年連続で減少し、前年度比3.8%減、2005年度比12.2%減となっている。
○一人当たり最終エネルギー消費量は東日本大震災後4年連続で減少し、前年度比3.1%減、2005年度比13.0%減と
なっている。2014年度は1990年度以降で最も一人当たり最終エネルギー消費量が小さい。
一人当たり最終エネルギー
消費量[GJ/人]
最終エネルギー
消費量[PJ]
18,000
合計 13,558PJ
(▲13.5%) [▲3.2%]
16,000
180
160
14,000
140
12,000
120
10,000
産業部門 6,078PJ
(▲12.7%) [▲2.4%]
8,000
100
80
6,000
60
4,000
40
2,000
20
運輸部門 3,125PJ
(▲11.6%) [▲3.4%]
業務その他部門
2,418PJ
(▲18.5%) [▲4.5%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
0
1990
0
一人当たり最終エネル
ギー消費量 107GJ/人
(▲13.0%) [▲3.1%]
家庭部門 1,937PJ
(▲12.2%) [▲3.8%]
(年度)
<出典>総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)、各種人口データをもとに作成(1990, 1995, 2000,
2005年度:国勢調査(10/1時点人口)(総務省)、上記以外:人口推計(総務省)(10/1時点人口))
(2005年度比)[前年度比]
24
GDP当たり総CO2排出量の推移
○ GDP当たり総CO2排出量は2010年度以降増加傾向にあったが、2013年度から2年連続で減少しており、2014年度は
2.41トンCO2/百万円となった。前年度比で2.6%減、2005年度比で6.3%減となっている。
2.8
(単位 t-CO2 /百万円)
2.7
GDP当たり総CO2排出量
2.41トンCO2/百万円
(▲6.3%) [▲2.6%]
2.6
2.5
2.4
2.3
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2.2
(年度)
※エネルギー起源CO2と非エネルギー起源CO2を合わせた総CO2排出量をGDPで割って算出。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)
((財)日本エネルギー経済研究所)、国民経済計算確報(内閣府)をもとに作成
(2005年度比)[前年度比]
25
一人当たり総CO2排出量の推移
○ 一人当たり総CO2排出量は2007年度までは増加傾向にあったが、2008年度・2009年度に大きく減少した。2010年度以
降は再び増加傾向にあったが、2014年度は減少に転じ、前年度比3.3%減の9.96トンCO2/人となった。2005年度比では
2.6%減となっている。
11.0
(単位 t-CO2 /人)
10.5
10.0
9.5
9.0
一人当たり総CO2排出量
9.96トンCO2/人
(▲2.6%) [▲3.3%]
8.5
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
8.0
(年度)
※エネルギー起源CO2と非エネルギー起源CO2を合わせた総CO2排出量を人口で割って算出。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、各種人口データをもとに作成(1990,
1995, 2000, 2005年度:国勢調査(10/1時点人口)(総務省)、上記以外:人口
推計(総務省)(10/1時点人口))
(2005年度比)[前年度比]
26
二酸化炭素排出量の内訳 (電気・熱配分後)
工業プロセス
・その他
一般廃棄物
廃棄物
産業廃棄物等
エネルギー転換
2%
4%
家庭
15%
うち
電力由来
7%
うち
電力由来
14%
21%
業務
その他
うち
電力由来
うち
電力由来
7%
1%
4%
15%
運輸
(家庭の自家用車)
エネルギー転換
2%
7%
5%
部門別
○CO2排出量のうち、工業プロセス、廃棄物等を除く
94%がエネルギーの消費に伴うものである。
○自家用車、一般廃棄物を含め、家庭からの排出
は全CO2排出量のうち約2割であり、残る8割は
企業や公共部門からの排出である。
○「電力由来」とは、自家発電等を含まない、電力
会社などから購入する電力や熱に由来する排出
を指す。
業務その他
(商業・サービス・事
業所等)
(発電所,ガス工場,製
油所等での自家消費
分)
産業
1%
17%
運輸
(家庭での冷暖房・給湯,家
電の使用等)
34%
(セメント製造時のCO2排出
等)
家庭
産業
11%
合計
12億6,500万t
工業プロセス・その他
家計関連
21%
21%
(製造業,建設業,鉱業,
農林水産業でのエネル
ギー消費)
34%
12%
運輸
(貨物車,企業の自家用
車,船舶等)
企業・公共部門関連
79%
主体別
家計関連と企業・公共部門関連に分けたもの
エネルギー起源CO2排出量の排出源の分析(2012年度)
パルプ・紙・紙加工品製造 5%
食料飲料製造 5%
産業
4億3,225万tCO2
航空4%
業務その他
2億5,362万tCO2
家庭
2億416万tCO2
石炭製品製造 18%
石油製品製造 35%
事業者用発電
(自家消費) 43%
暖房 19%
給湯 22%
その他 31%
他サービス 10%
照明・家電製
品・他 56%
冷房3%
生活関連サービス業・
娯楽 11%
鉄道4%
運輸
2億2,614万tCO2
医療・福祉 11%
宿泊・飲食サービ
ス業 15%
卸売業・小売業
23%
船舶 5%
自動車(貨物)
34%
1段目:
家庭以外)事業所のCO2排出規模
別割合【出典②】、
家庭)地域別CO2排出割合
【出典③】
自動車(旅客)
53%
その他 14%
窯業・土石製品
製造業 9%
機械製造業
10%
化学工業
16%
鉄鋼 40%
家計利用分
(注)「日本国温室効果ガスインベントリ」、「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」、「家庭用エネルギー統計年報」
を組み合わせて作成したものであり、実際の排出量の内訳を示すものではない。
2段目:
産業、業務その他、エネ転、運輸)
業種別CO2排出割合【出典①】
家庭)用途別CO2排出割合
【出典③】
その他 4%
エネ転
1億459万
tCO2
4段目:
エネルギー起源CO2総排量
【出典①】
総排出量 12億2,075万tCO2
(出典)
①「日本国温室効果ガスインベントリ」(国立環境研究所)、
②「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」(環境省、経済産業省)
(産業、業務その他、エネ転:日本標準産業分類からインベントリの区分に集計)
③「家庭用エネルギー統計年報」(株式会社住環境計画研究所)
を元に作成。
※旅客・自動車のCO2排出規模別割合は家計利用分(マイカー)を含まない事業所だけの割合
3段目:
部門別CO2排出量【出典①】
【家庭部門以外】
排出量が10万tCO2以上の事業所
排出量が1万tCO2以上10万tCO2未満の事業所
排出量が1万tCO2未満の事業所
【家庭部門】
温暖地
寒冷地
28
各国のGHG排出量の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国で1990年からのGHG排出量の増加が最も大きいのはスペインで、次いでカナダが続く。一方、1990年から
の減少が最も大きいのはロシアで、次いでイギリス、ドイツが続く。日本は9カ国中3番目の増加率である。
160
スペイン 120
140
カナダ 118
GHG排出量(1990=100)
日本 109
120
アメリカ 104
イタリア 89
100
フランス 88
80
ドイツ 75
イギリス 75
60
ロシア 68
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
40
(年)
<出典> Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)
29
2.2 エネルギー起源CO2排出量全体
30
我が国のエネルギー起源CO2排出量の長期的な推移
○ エネルギー起源CO2排出量は、1965年度から2014年度までに203.5%増加している。
〈1994年度〉
バブル崩壊からの生産活
動の回復、猛暑・渇水に
よる電力消費量増加と水
力発電量低下
【経済活動要因】【電力排
出係数要因】
( 百万tCO2)
1,400
〈1974~1975年度〉
第1次オイルショック後の
省エネの進展
【経済活動要因】【エネル
ギー消費原単位要因】
1,200
1,000
〈2008~2009年度〉
世界的な経済危機の
影響に伴う景気後退
によるエネルギー消費
量の減少
【経済活動要因】
〈1998年度〉
アジア・国内の金融危
機に伴う景気後退によ
るエネルギー消費量の
減少
【経済活動要因】
〈1980~1982年度〉
第2次オイルショック後の
省エネの進展
【経済活動要因】【エネル
ギー消費原単位要因】
600
〈2002年度〉
原発の不正隠し問題に
起因する原発設備利用
率の低下
【電力排出係数要因】
〈1988~1990年度〉
バブル景気によるエネルギー
消費量の増大
【経済活動要因】
800
〈2007年度〉
中越沖地震による柏崎
刈羽原発の運転停止
【電力排出係数要因】
〈1999~2000年度〉
景気回復によるエネル
ギー消費量の増大
【経済活動要因】
〈2011~2013年度〉
震災後の原発停止に
よる火力発電量の増
加
【電力排出係数要因】
〈2010年度〉
世界的な経済危
機からの回復によ
るエネルギー消費
量の増大
【経済活動要因】
〈1965~1973年度〉
高度経済成長によるエネル
ギー消費量の増大
【経済活動要因】
400
2013
2011
2009
2007
2005
2003
2001
1999
1997
1995
1993
1991
1989
1987
1985
1983
1981
1979
1977
1975
1973
1971
1969
1967
1965
200
(年度)
<出典> EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)(日本エネルギー経済研究所)
※ここで使用している「EDMC/エネルギー・経済統計要覧」のエネルギー起源CO2排出量は「温室効果ガス排出・吸収目録」の
エネルギー起源CO2排出量と異なることに注意が必要である。
31
エネルギー起源CO2排出量の推移
○ 2014年度のエネルギー起源CO2排出量は11億8,900万tCO2で、2005年度比2.4%減、前年度比3.7%減となっている。
エネルギー起源CO2排出量:
11億8,900万トン
(▲2.4%) [▲3.7%]
( 百万tCO2)
140,000
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
(2005年度比)[前年度比]
32
燃料種別CO2排出量の推移
○ 燃料種別のCO2排出量の前年度からの増減をみると、2014年度は石油製品、原油、石炭からの排出量が減少した。一
方、都市ガス、天然ガス、石炭製品からの排出量が増加している。
○ 2005年度と比較すると、石油製品からの減少が大きく、石炭製品、原油からの排出量も減少している。一方で、天然ガ
ス、石炭、都市ガスからの排出量は増加している。
700
エネルギー起源CO2排出量 11億8,900万トン
(▲ 2.4%) [▲ 3.7%]
石油製品: 4億4,200万トン
(▲24.2%) [▲7.5%]
600
(単位 百万t-CO2)
500
石炭: 3億200万トン
(+11.3%) [▲0.6%]
400
天然ガス: 1億7,400万トン
(+68.3%) [+1.2%]
300
200
石炭製品: 1億6,100万トン
(▲2.9%) [+0.6%]
100
都市ガス: 9,100万トン
(+24.9%) [+3.0%]
2013
2014
2010
2011
2012
2008
2009
2005
2006
2007
2003
2004
2000
2001
2002
1998
1999
1995
1996
1997
1993
1994
1990
1991
1992
0
原油: 1,900万トン
(▲13.4%) [▲41.6%]
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比)[前年度比]
33
全電源※の発電に伴う燃料種別のCO2排出量
○ 発電に伴うCO2排出量(一般電気事業者以外も含む)は、火力発電量の増加に伴い 2010年度以降増加傾向であった
が、2014年度は一転3.1%減少となった。
○ 燃料種別では、近年、石炭火力由来の排出量が約半分を占めており、2014年度は、前年度と比べて、石炭火力由来が
0.1%増加、天然ガス火力由来は3.6%増加、石油等火力由来は23.0%減少。
※全電源:事業用発電及び自家発電
発電に伴うCO2排出量 5億3,100万トン
(+14.9%)[▲3.1%]
(百万tCO2)
600
石油火力等 7,800万tCO2
(▲29.2%) [▲23.0%]
500
天然ガス火力 1億8,400万tCO2
(+69.0%) [+3.6%]
400
300
200
石炭火力 2億7,000万tCO2
(+10.7%) [+0.1%]
100
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
<出典>総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
(2005年度比)[前年度比]
34
全電源※の電力由来CO2排出量、電力消費量、電力のCO2排出係数(使用端)
○ 全電源の電力由来CO2排出量は東日本大震災以降急増し、2013年度まで増加傾向であった。一方、総合エネルギー
統計の最終エネルギー消費部門における電力消費量は2011年度に大きく減少した後、2014年度まで減少傾向が続いて
いる。電力由来のCO2排出量を電力消費量で割って算出した電力のCO2排出係数(使用端)は、東日本大震災以降に
2013年度まで大きく増加した後、2014年度は減少に転じている。2014年度の電力のCO2排出係数は、0.558kgCO2/kWhと
なっている。
※全電源:事業用発電及び自家発電
0.558
0.511
0.5670.558
電力由来CO2 排出量(億tCO2)
0.473
0.471
0.458
0.457
0.452 0.457
0.447
0.439
0.438
0.436
0.427 0.426
0.425 0.425 0.425
0.433 0.422
0.411
14,000
6 0.465
0.456 0.462
12,000
5
10,000
4
8,000
3
6,000
2
電力消費量(億kWh)
7
4,000
電力由来CO2排出量
電力消費量
1
電力のCO2排出係数
3.62億tCO2
7,783億KWh
4.63億tCO2
10,113億KWh
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)をもとに作成
5.48億tCO2
9,666億KWh
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
0
1990
0
2,000
5.31億tCO2
9,520億KWh
35
最終エネルギー消費量とエネルギー起源CO2排出量の推移
○ 1990年度と2014年度を比較すると、最終エネルギー消費量はほぼ横ばいであるのに対し、エネルギー起源CO2排出量
は大きく増加している。
○ 燃料種別にみると、電力由来のCO2排出量が特に大きく増加しており、電力消費量の増加と電力排出原単位の悪化が
増加要因になっているとみられる。
1990年度最終エネルギー消費量:
13,540PJ
2014年度最終エネルギー消費量:
13,558PJ
エネルギー起源CO2排出量(MtCO2)
1,400
1,200
14,000
2014年度エネルギー起源CO2:
11億8,900万トン
1990年度エネルギー起源
CO2:10億6,700万トン
16,000
1,000
10,000
800
8,000
1990年度電力由来CO2:
3億6,200万トン(電力消費量:2,802PJ)
600
熱
12,000
6,000
2014年度電力由来CO2:
5億3,100万トン(電力消費量:3,428PJ)
400
4,000
200
2,000
0
最終エネルギー消費量(PJ)
1,600
都市ガス
天然ガス
石炭製品※
石炭
電力
石油製品※
原油
最終エネルギー消費量
※石炭製品にはコークス、高炉ガス
等、石油製品にはガソリン、灯油、軽
油、A重油、LPG等が含まれる。
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
(年度)
【主な燃料種の排出原単位(t-CO2/TJ)】
石炭
石炭製品
ガソリン
灯油
軽油
A重油
LPG
都市ガス
89.5
89.5
68.6
68.6
68.9
70.9
60.0
51.8
※電力以外の年次可変の排出原単位については2014年度値を記載。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、「総合エネルギー統計」(資源エネルギー庁)をもとに作成
電力
電力
(1990年度) (2014年度)
129.1
155.0
36
GDP、 エネルギー起源CO2、 エネルギー起源CO2/GDPの推移(1990年度=100)
○ GDPとエネルギー起源CO2排出量は、2003年度までは同程度で推移していたが、2004年度以降は差が開いている。
2009年度に最も差が開いた後、差は小さくなる傾向にあったが、2014年度は再び差が広がっている。前年度と比較して
2014年度は、GDPは1.0%減、エネルギー起源CO2排出量は3.7%減となっている。
○ GDP当たりエネルギー起源CO2排出量は、2003年度まではほぼ横ばいで推移していたが、2004年度から2009年度ま
では減少傾向が続いた。2010年度からは一転して増加傾向にあったが、2013年度以降は再び減少傾向となっている。
2014年度は前年度比2.8%減となっている。
130
GDP (実質)
122 (+3.5%) [▲1.0%]
125
120
(1990年度=100)
115
エネルギー起源CO2排出量
111 (▲2.4%) [▲3.7%]
110
105
100
GDP当たりエネルギー起源
CO2排出量
91 (▲5.7%) [▲2.8%]
95
90
85
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
80
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)
((財)日本エネルギー経済研究所)、国民経済計算(総務省)をもとに作成
(2005年度比)[前年度比]
37
各国のGDP※の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国の1990年と2013年のGDPを比較すると、全ての国でGDPは増加しているが、最も増加が大きいのはアメリカ
で、次いでカナダが続く。日本はイタリア、ロシアに次いで小さい増加率である。
アメリカ 175
180
カナダ 171
160
スペイン 158
イギリス 156
GDP( 1990年=100)
140
フランス 143
ドイツ 138
120
日本 124
100
ロシア 118
イタリア 117
80
60
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
40
( 年)
※GDPは2005年USドルで換算した実質GDPを使用。
<出典> World Data Bank (The World Bank)
38
各国のGDP※当たりCO2排出量(エネルギー起源)の推移
○ 主要先進国で2012年のGDP当たりCO2排出量(エネルギー起源)が最も大きいのはロシアで1.49kgCO2/2005USドルと
なっている。一方、最も小さいのはフランスで0.15kgCO2/2005USドルである。日本は0.26kgCO2/2005USドルで、9カ国中
0.80
3.00
GDP当たりCO2排出量(kgCO2/2005USドル)
0.70
2.50
0.60
GDP当たりCO2排出量
(kgCO2/2005USドル)
4番目に大きい。
2.00
ロシア 1.49kgCO2/ドル
0.50
カナダ 0.38kgCO2/ドル
1.50
アメリカ 0.37kgCO2/ドル
0.40
日本 0.26kgCO2/ドル
1.00
0.30
ドイツ 0.24kgCO2/ドル
スペイン 0.22kgCO2/ドル
0.50
0.20
イタリア 0.20kgCO2/ドル
フランス 0.15kgCO2/ドル
※GDPは2005年USドルで換算した実質GDPを使用。
(年)
<出典> World Data Bank (The World Bank) 、Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)を基に作成
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
0.00
1990
0.10
イギリス 0.19kgCO2/ドル
※ロシアのみ右軸
39
各国のGDP※当たりCO2排出量(エネルギー起源)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国のGDP当たりCO2排出量(エネルギー起源)について、1990年と2012年を比較すると全ての国で減少してい
るが、減少が最も大きいのはイギリスで、ドイツが続く。日本は最も減少率が小さい。
120
日本 94
GDP当たりCO2排出量(1990年=100)
110
100
スペイン 79
イタリア 77
90
カナダ 71
80
ロシア 55
70
フランス 66
60
アメリカ 62
ドイツ 57
50
イギリス 54
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
40
(年)
※GDPは2005年USドルで換算した実質GDPを使用。
<出典> World Data Bank (The World Bank) 、Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)を基に作成
40
日本の一人当たりCO2排出量(エネルギー起源)の推移
○日本の一人 当たりCO2排出量(エネルギー起源)は2008年度・2009年度に大きく減少した後、2010年度以降は4年度連
続で増加し、2013年度は過去最高となった。2014年度は前年度から減少に転じ、前年度比3.5%減の9.36トンCO2/人と
なっている。2005年度比では1.8%減である。
○一人 当たりCO2排出量はCO2排出量と同様の増減傾向を示している。
9.8
120.0
一人当たりCO2排出量
9.36トンCO2/人
(▲1.8%) [▲3.5%]
9.6
115.0
9.2
110.0
(t-CO2/人)
9.0
8.8
105.0
CO2排出量
111.6
(▲2.4%) [▲3.6%]
(1990年度=100)
9.4
8.6
100.0
8.4
8.2
人口
102.8
(▲0.5%) [▲0.2%]
95.0
8.0
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
90.0
1990
7.8
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、各種人口データをもとに作成(1990, 1995, 2000, 2005年度:国勢調査(10/1時点人口)(総務省)、
上記以外:人口推計(総務省) (10/1時点人口))
(2005年度比)[前年度比]
41
世界の一人当たりCO2排出量(エネルギー起源)の推移
○世界の一人当たりCO2排出量(エネルギー起源)は、2000年辺りまでは増加と減少が繰り返され2002年までは1990年よ
り低いレベルにあったが、2003年以降は急激に増加している。2008年・2009年に減少した後は2010年・2011年と連続で
増加したが、2012年・2013年はほぼ横ばいで推移している。2013年は前年比1.1%増、2005年比8.3%増の4.52トンCO2/
人となっている。
CO2排出量
156.1
(+19.0%) [+2.2%]
5.0
160.0
4.5
一人当たりCO2排出量
4.52トンCO2/人
(+8.3%) [+1.1%]
150.0
4.0
( t-CO2 /人)
3.0
130.0
2.5
人口
134.8
(+9.8%) [+1.1%]
2.0
120.0
1.5
( 1990年度=100)
140.0
3.5
110.0
1.0
100.0
0.5
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
90.0
1990
0.0
(年)
<出典>CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015 (IEA)
(2005年比)[前年比]
42
各国の一人当たりCO2排出量(エネルギー起源)の推移
○ 主要先進国で2012年の一人当たりCO2排出量(エネルギー起源)が最も大きいのはアメリカで17.3tCO2/人となっている。
一方、最も小さいのはフランスで5.1tCO2/人である。日本は9.3tCO2/人で、9カ国中4番目に大きい。
25.0
アメリカ 17.3tCO2/人
一人当たりCO2排出量(tCO2/人)
20.0
カナダ 14.5tCO2/人
ロシア 10.2tCO2/人
15.0
日本 9.3tCO2/人
ドイツ 9.2tCO2/人
10.0
イギリス 7.1tCO2/人
5.0
イタリア 6.6tCO2/人
フランス 5.1tCO2/人
スペイン 5.6tCO2/人
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0.0
(年)
<出典> World Data Bank (The World Bank) 、Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)を基に作成
43
各国の一人当たりCO2排出量(エネルギー起源)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国の一人当たりCO2排出量(エネルギー起源)について、1990年と2012年を比較すると、日本が最も増加が大きく
スペインが続く。それ以外の国は減少しており、イギリスが最も減少が大きくドイツが続く。
150
140
一人当たりCO2排出量(1990年=100)
130
スペイン 104
日本 111
120
カナダ 95
110
イタリア 87
100
アメリカ 85
90
フランス 83
80
ロシア 67
70
ドイツ 77
60
イギリス 74
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
50
(年)
<出典> World Data Bank (The World Bank) 、Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)を基に作成
44
2.3 エネルギー転換部門
45
エネルギー転換部門概況(電気・熱配分前)
○ 2014年度のエネルギー転換部門のCO2排出量(電気・熱配分前)は5億700万トンであり、 2005年度比では
21.1%増加、前年度比では5.6%減少となっている。そのうち、発電に伴うCO2排出が9割を占める。
○ エネルギー転換部門における発電に伴うCO2排出量(電気・熱配分前)は2010年度から4年連続で増加して
いたが2014年度は減少に転じ、2005年度比では23.9%増加、前年度比では5.1%減少となっている。
エネルギー転換部門 5億700万トン
(+21.1%) [▲5.6%]
地域熱供給
80万トン
(▲23.9%) [▲2.9%]
60,000
コークス製造自家消費
2,100万トン
(+131.8%) [▲2.3%]
50,000
CO2排出量(万t-CO2)
都市ガス自家消費
260万トン
(+312.7%) [+3.0%]
40,000
30,000
石油製品製造自家消費
2,500万トン
(▲20.1%) [▲11.8%]
20,000
10,000
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
発電
4億6,300万トン
(+23.9%) [▲5.1%]
(年度)
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比)[前年度比]
46
エネルギー転換部門概況(電気・熱配分後)
○ 2014年度のエネルギー転換部門のCO2排出量(電気・熱配分後※)は9,400万トンであり、 2005年度比では9.6%減少、
前年度比では5.3%減少となっている 。そのうち、発電に伴う排出が半分以上を占めている。
○統計誤差を除いた内訳では、 2005年度比では石炭製品製造の自家消費における排出量の減少量が最も大きく、前年
度比では石油製品製造の自家消費における排出量の減少量が最も大きくなっている 。
※電気・熱配分後のエネルギー転換部門の排出量には、発電等に伴うCO2排出量を間接排出量として各最終
消費部門に配分する際の統計誤差が含まれる。
下図においては折れ線グラフが統計誤差を含んだエネルギー転換部門の総排出量であり、内訳を示す積み
上げグラフの方には統計誤差は含まれていない。
また石炭製品製造についても、炭素の産出量が投入量を上回り、排出量がマイナス計上される年度が存在す
るため、同様に内訳を示す積み上げグラフからは除いている。
都市ガス自家消費
290万トン
15,000
(+206.1%) [+2.7%]
エネルギー転換部門 9,400万トン
(▲ 9.6%) [▲5.3%]
地域熱供給
10万トン
(▲9.4%) [+1.1%]
コークス製造自家消費
2,300万トン
(+117.9%) [▲2.8%]
CO2排出量(万t-CO2)
12,000
エネルギー転換部門排出量
(統計誤差含む)
9,400万トン
(▲9.6%) [▲5.3%]
9,000
石油製品製造自家消費
3,800万トン
(▲16.8%) [▲10.9%]
6,000
3,000
発電
5,100万トン
(+24.4%) [▲5.5%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
(年度)
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比)[前年度比]
47
石油製品製造からのCO2排出量の推移
12,000
3,000
600
3,000
10,000
2,500
500
2,500
8,000
2,000
400
2,000
6,000
1,500
300
1,500
4,000
1,000
200
1,000
2,000
500
100
500
0
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014
0
CO2排出量[万tCO2]
石油製品製造からのCO2排出量(自家消費分)と
製油所における製油所ガス消費量の推移
製油所ガス消費量[PJ]
石油製品製造からのCO2排出量(自家消費分以外)と
各種石油製品の推移
CO2排出量[万tCO2]
石油製品生産量[PJ]
○石油製品生産量は1990年代半ばまで増加傾向であったが、以降は減少傾向となっており、CO2排出量(自家
消費分除く)も2000年代後半以降は減少傾向となっている。
○石油製品製造における自家消費に伴うCO2排出量、製油所における製油所ガス消費量は共に近年増減を繰り
返して推移している。
0
1990 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014
ガソリン生産量
ジェット燃料生産量
石油精製における製油所ガス消費量
灯油生産量
軽油生産量
CO2排出量(自家消費分)
重油生産量
CO2排出量(自家消費分以外)
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録、 総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)をもとに作成
48
電力消費量・電力消費に伴うCO2排出量(自家発電分除く)の推移
○ 電力消費量(自家発電分を除く購入電力量)は、2011年度以降4年連続で減少しており、2014年度は前年
度比3.1%減少の9,220億kWh(※)となった。2005年度比では7.3%減少となっている。
○ 2014年度の電力消費に伴うCO2排出量は4億7,900万トンであり、前年度比5.0%減少、2005年度比22.5%増
加となっている。 2011年度以降、電力消費量は減少で推移してきた一方で原発の停止による火力発電の
増加により電力消費に伴うCO2排出量は増加傾向にあったが、2014年度は減少に転じている。
12,000
10,000
80,000
70,000
電力消費量(億kWh)
60,000
8,000
50,000
6,000
40,000
CO2排出量
4億7,900万トン
(+22.5%)[▲5.0%]
4,000
2,000
30,000
20,000
二酸化炭素排出量(万トン)
電力消費量※
9,220億kWh
(▲7.3%)[▲3.1%]
10,000
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
※一般用電力(一般電気事業者が供給する電力。外部用電力・自家発電からの買電分も含む)、
外部用電力(卸電気事業者等が供給する電力)、特定用電力(特定電気事業者が供給する電力)の合計量。
自家発電からの直接消費分は含まれないが、自家発電から一般電気事業者に売電されて供給される電力は含まれる。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
(2005年度比) [前年度比]
49
部門別電力消費量の推移
○最終消費部門における総電力消費量(全電源)は2011年度以降は減少傾向にあり、2014年度は前年度比1.5%減と
なった。2005年度比では5.9%減少している。
○部門別では家庭部門、業務その他部門の減少量が大きい(家庭部門:3.9%(110億kWh)減少、業務その他部門:3.1%
(110億kWh)減少) 。一方、産業部門のみ増加している(2.4%(80億kWh)増加) 。
(億kWh)
総電力消費量(全電源) 9,521億kWh
(▲ 5.9%) [▲1.5%]
12,000
10,000
家庭部門: 2,740億kWh
(▲3.2%) [▲3.9%]
8,000
業務その他部門: 3,400億kWh
(+6.3%) [▲3.1%]
6,000
運輸部門: 180億kWh
(▲6.5%) [▲0.2%]
4,000
2,000
産業部門: 3,200億kWh
(▲17.8%) [+2.4%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
<出典> 総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
(2005年度比)[前年度比]
50
一般電気事業者の発電電力量の推移
○ 2014年度の総発電電力量は9,101億kWhであり、前年度から3.1%減となった。
○ 2005年度と比較すると、2014年度の総発電電力量は8.0%減少している。電源構成を比較すると、東日本大震災の影響に伴
い原子力発電による発電量が大幅に減少した一方で、火力発電による発電量は大幅に増加している。
○ 原子力発電量は、2002年度からの原発停止の影響により2003年度は大きく減少した。その後は回復傾向にあったが、2007年度
に地震の影響で一部の原子力発電所が停止したことにより再び減少した。2009年度に増加に転じたが、2011年度以降は東日本
大震災の影響に伴う原子力発電所の長期停止等により大幅に減少しており、2014年度は発電量が0kWhとなった。
12,000
合計
9,101億kWh
(▲8.0%) [▲3.1%]
発電電力量(億kWh)
10,000
8,000
火力
7,987億kWh
(+34.5%) [▲3.8%]
6,000
水力※
818億kWh
(+0.6%) [+2.6%]
4,000
新エネルギー※
295億kWh
(+235.2%) [+42.9%]
2,000
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
原子力
0億kWh
(▲100.0%) [▲100.0%]
(2005年度比) [前年度比]
(年度)
<出典> 2009年度以前:電源開発の概要(資源エネルギー庁)
2009年度以降:「電源別発電電力量構成比」(電気事業連合会)、 「電気事業における環境行動計画」(電気事業連合会)
※他社受電分含む。
51
一般電気事業者が供給する電気の全電源平均のCO2排出原単位の推移
二酸化炭素排出係数(kg-CO2/kWh、使用端)
○ 原子力、火力、水力発電等すべての電源を考慮したCO2排出原単位(全電源平均、使用端)は、1990年代
は改善傾向にあったが、2002年度からの原子力発電所の停止や、2007年度に発生した新潟県中越沖地震に
よる原子力発電所の停止の影響で上昇した。2008年度以降再び改善傾向となったが、東日本大震災の影響
に伴い停止した原子力発電を火力発電で代替したため、2011年度・2012年度は連続で大きく上昇した。
○ 2014年度のCO2排出原単位は0.556kgCO2/kWhとなった。前年度比2.5%減で、2年連続での低下となった。
0.60
0.55
0.50
0.45
0.40
0.35
使用端CO2排出原単位
(全電源平均)
0.556kg-CO2/kWh
(+31.4%) [▲2.5%]
0.30
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0.25
(年度)
<出典> 電気事業連合会ウェブサイト、 「電気事業における環境行動計画」(電気事業連合会)をもとに作成
※他社受電分含む。
(2005年度比) [前年度比]
52
一般電気事業者の発電電力量とCO2排出量の推移
○ 原子力発電所の運転停止による火力発電量の増大に伴い、2011年度、2012年度は発電によるCO2排出量が大幅に
増加したが、2013年度・2014年度は2年連続で減少した。
○ 火力発電の内訳:2014年度の石炭火力による発電電力量は1990年度と比べ約4.0倍と大きく伸びている。2010
年度以降、増加傾向にあった石油火力等は、2013年度・2014年度と2年連続で減少している。火力発電量のほ
ぼ半分を占めるLNG火力は増加傾向が続いている。
石炭火力
LNG火力
石油火力等
水力
地熱及び新エネルギー
20,000
CO2排出量
50,000
48,600
48,400
18,000
16,000
発電電力量[億kWh]
36,100
14,000
29,000
12,000
6,000
4,000
2,000
8,949
7,376
31,000
53
945
9,018
54
962
1,111
9,174
55
892
1,128
9,394
56
904
1,004
9,241
63
878
733
9,447
68
853
967
1,269
2,108
2,146
1,639
1,345
1,348
1,529
1,732
1,894
2,093
3,191
3,322
3,165
3,219
3,198
2,949
719
2,221
2,405
2,479
2,475
36,200
2,517
9,356
79
977
1,045
2,611
2,244
2,400
43,900
39,500
37,300
40,000
36,500
35,000
35,300
9,705
9,889
9,958
10,305
85
970
938
88
813
1,072
92
905
906
100
784
1,356
2,491
2,339
2,577
2,822
45,000
37,400
34,000
15
881
2,014
0
28,300 30,400
31,500
27,500
10,000
8,000
45,700
41,700
9,915
30,000
10,064
98
778
1,156
9,564
115
105
793
683
858
754
2,803
2,807
2,945
9,550
133
863
1,373
3,772
2,397
2,529
2,444
2,605
2,499
2,379
2,511
2,824
3,048
3,034
2,638
2,581
2,797
2,882
9,408
9,397
9,101
1,720
1,399
295
818
963
3,994
4,056
4,200
2,594
2,845
159
93
151
791
206
798
25,000
20,000
15,000
2,392
CO2排出量[万t-CO2 ]
原子力
10,000
1,018
2,824
0
5,000
0
1990 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
(年度)
<出典>
【電源種別発電電力量】:1990年度~2008年度:電源開発の概要(資源エネルギー庁)、
2009年度~2014年度:「電気事業における環境行動計画」における「電源別発電電力量構成比」(電気事業連合会、2015年9月)から算出。
【二酸化炭素排出量】:1990年度~2011年度:産業構造審議会環境部会地球環境小委員会資源・エネルギーワーキンググループ(2012年度)
資料4-1「電気事業における地球温暖化対策の取組」(電気事業連合会)、
2012年度~2014年度:「電気事業における環境行動計画」(電気事業連合会、2015年9月)。
※一般電気事業者10社計、他社受電を含む。
53
一般電気事業者の火力発電所設備利用率の推移
○ 2014年度の火力発電全体の設備利用率は58.7%である。原子力発電所の運転停止を受け、2002年度より上昇
を続けていたが、2008年度・2009年度と電力需要の減少により低下した。2011年度・ 2012年度には、東日本
大震災の影響による原子力発電所の運転停止に伴い再び上昇したが、2013年度・2014年度は2年連続で減少し
ている。
○燃料種別では、 2014年度の設備利用率は石炭火力が最も高く80.7%となっており、3年連続で増加している
一方、最も低いのは2年連続で減少している石油等火力で、25.2%となっている。
石炭火力
80.7%
(+5.2%) [+0.6%]
100%
設備利用率(%)
80%
LNG火力
66.9%
(+47.1%) [▲0.6%]
60%
火力全体
58.7%
(+23.9%) [▲4.7%]
40%
20%
石油等火力
25.2%
(▲3.9%) [▲29.9%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0%
(年度)
(2005年度比) [前年度比]
<出典> 電気事業のデータベース(INFOBASE)(電気事業連合会)をもとに作成
※他社受電分含む。
54
一般電気事業者の発電種別CO2排出係数の推移
○ 石炭火力発電は、LNG火力発電と比べると、同じ発電電力量を得るために約2倍のCO2を排出する。
○CO2排出係数は、石炭火力発電は近年ほぼ横ばいで推移しているが、LNG火力発電は低下傾向にある。石
油火力発電は増減を繰り返している。2005年度からの改善率が最も高いのはLNG火力発電となっている。
排出係数(発電端)(kg-CO 2/kWh)
1.000
0.900
石炭火力
0.840
0.809
0.811
0.676
0.674
0.800
0.700
0.600
0.669
石油火力
0.467
0.500
0.433
0.419
0.400
LNG火力
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0.300
(年度)
<出典> 電力需給の概要(経済産業省)をもとに作成
55
一般電気事業者の発電種別熱効率の推移
○ 石炭火力発電の熱効率は、1990年代後半以降はほぼ横ばいで推移している。LNG火力発電の熱効率は2005
年度以降上昇傾向にあったが、2011年度は前年度から低下している。石油火力発電の熱効率は近年上昇・
低下を繰り返している。
43.45
LNG火力
44
42.10
42
石炭火力
熱効率(発電端)(%)
40.32
40.20
40
39.00
38.85
38
38.55
38.24
38.14
36
石油火力
34
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
32
(年度)
<出典> 電力需給の概要(経済産業省)をもとに作成
56
送配電損失(全電源)の推移
○ 発電所における送配電損失(全電源)は、1990年度以降の増加傾向が2003年度をピークに470億kWh前後で
推移した後、2009年度以降は減少傾向となった。2013年度は再び増加したが、2014年度は前年度から4.5%
減少し、約444 億kWhとなっている。2005年度比では5.7%減少となっている。
600
送配電損失(億kWh)
500
400
送配電損失:
444億kWh
(▲5.7%) [▲4.5%]
300
200
100
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
(年度)
<出典> 総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
(2005年度比)[前年度比]
57
原子力発電所設備利用率の推移
○ 2002年度からの原子力発電所の運転停止の影響を受け、原子力発電所の設備利用率は2002年度から2003年
度にかけて大きく減少した。
○設備利用率は2004年度に上昇して以降は2006年度まで70%前後の水準が続いたが、 2007年に発生した新潟県
中越沖地震による原子力発電所停止の影響で、設備利用率は再び減少した。その後、2009年度・2010年度は連
続で上昇したが、2011年度以降は東日本大震災の影響に伴う原子力発電所の長期停止により大きく落ち込んで
おり、2014年度の設備利用率は0%となった。
90%
80%
設備利用率(%)
70%
60%
84.2%
81.7%
80.2% 81.3%
80.5%
73.8%75.4%
80.1%
80.8%
71.9%
65.7%
76.6%
73.4%
69.9%
74.2%
67.3%
72.7%
68.9%
60.7% 60.0%
59.7%
50%
40%
30%
23.7%
20%
10%
2014
2013
2012
2011
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0%
2010
3.9% 2.3%
0.0%
(年度)
<出典> 電力需給の概要(経済産業省)、電気事業連合会ホームページ
※一般電気事業者及び日本原電の合計
58
各国の原子力発電所の設備利用率の推移
○ 2012年の各国の原子力発電所の設備利用率は、日本4.4%、アメリカ86.1%、フランス73.5%、ドイツ88.8%、
イギリス77.3%、カナダ78.4%、韓国81.6%、ロシア80.8%となっており、この8カ国の中では日本が最も低く、
次にフランスが続いている。アメリカ、韓国の設備利用率は、2000年以降、90%前後と高い値で推移して
きており、2012年はやや落ち込んだものの、80%以上を維持している。
100%
(%)
日本
米国
90%
フランス
80%
イギリス
70%
ドイツ
60%
カナダ
50%
ロシア
韓国
40%
30%
20%
10%
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
0%
(年)
<出典>原子力施設運転管理年報平成25年版(原子力安全基盤機構)
注1.設備利用率はすべて暦年値。日本の数値は、事業者からのデータを原子力安全基盤機構が集計・編集。
日本については、年度値である前ページのグラフの数字とは一致しない。
59
注2. 日本以外の数値は、IAEA-PRIS(Power Reactor Information System) のデータ(2013年8月30日時点)を使用して原子力安全基盤機構が作成。
水力発電所の発電電力量と出水率の推移(9電力計)
○ 河川の水量を示す指標である出水率は2014年度は103.7%で、前年度から3.4%増加している。水力発電所の
発電電力量(9電力計)については606億kWhで、出水率同様に前年度から3.0%増加している。
900
120
800
100
600
80
500
発電電力量
606億kWh
(+1.0%) [+3.0%]
※2
400
300
60
出水率(%)
発電電力量(億kWh)
700
出水率
103.7%
(+13.0%) [+3.4%]
※1
40
200
20
100
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
※1 これまでの平均水量と比べた当該年の水量の割合。ここでは9電力の値。
※2 9電力の発電端計(他社受電を除く)。
<出典> 電力需給の概要(経済産業省)、電気事業連合会ホームページ
(2005年度比)[前年度比]
60
再生可能エネルギー導入量の推移(太陽光発電、風力発電)
○ 太陽光発電、風力発電共に累積導入量は増加している。特に太陽光発電については、2012年7月から開始
された固定価格買取制度の影響等により、近年累積導入量が大幅に増加してきている。
①2014年度までの太陽光発電の累積導入量
②2014年度までの風力発電の累積導入量
350
2,500
300
2,000
累積導入出力 (万kW)
1,500
1,000
500
風力
250
200
150
100
50
0
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
<出典> National Survey Report of PV Power Applications in
JAPAN 2014 (International Energy Agency)
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
累積導入出力 (万kW)
太陽光
(年度)
<出典> 日本における風力発電設備・導入実績((独)新エネル
ギー・産業技術総合開発機構(NEDO))
61
再生可能エネルギー導入量の推移(固定価格買取制度)
○ 2012年の7月から開始された固定価格買取制度開始後の再生可能エネルギー累積導入出力は急増を続けてお
り、そのうち太陽光発電が大半を占めている。
○ 一方で、固定価格買取制度における発電電力量の買取実績を見ると、太陽光の割合は最も多いが累積導入
出力ほど多くの割合を占めてはおらず、風力、バイオマスの買取電力量も大きい。
①固定価格買取制度開始(2012年7月1日)後の再生可能
エネルギーの累積導入出力
2000
1,321
太陽光(10kW以上)
1200
1,109
太陽光(10kW未満)
1000
各月の買取電力量 (億kWh)
累積導入出力 (万kW)
風力
1400
895
800
704
600
519
354
400
地熱
25
1,582
水力
177
28
バイオマス
地熱
1600
200
30
1,876
バイオマス
1800
②固定価格買取制度における再生可能エネルギー発電
設備を用いた発電電力量の買取実績
23
水力
21
風力
20
19
太陽光(10kW以上)
太陽光(10kW未満)
22
16
14
15
12 12
10
5
8
4
87
0
0
12月 3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月
2012年
2013年
2014年
2015年
9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月
2012年
2013年
2014年
2015年
<出典> 固定価格買取制度情報公開用ウェブサイト(資源エネルギー庁)をもとに作成
62
汽力発電におけるバイオマス消費量の推移(電気事業者計)
○ 汽力発電におけるバイオマス消費量(電気事業者計)は、2005年度以降200万トン前後のほぼ横ばいで推移している。
○ 2013年度・2014年度は2年連続で消費量が増加している。2014年度の消費量は約223万トンとなっており、そのう
ち9割近くを特定規模電気事業者が占める。
バイオマス消費量(万t)
200
1
1
1
3
2
2
26
25
183
176
172
2011
0.1
1
2010
250
1
1
7
21
1
10
3
27
2
25
150
100
198
186
199
184
160
186
196
50
2014
2013
2012
2009
2008
2007
2006
2005
2004
0
(年度)
一般電気事業者:854トン
卸電気事業者:544トン
特定規模電気事業者
一般電気事業者
卸電気事業者
<出典> 電力調査統計(経済産業省)
※特定規模電気事業者は2005年度から調査対象に加わっている。
また、みなし卸電気事業者が2010年度から調査対象外となっている。
63
各国のエネルギー転換部門(電熱配分前)のCO2排出量の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国のエネルギー転換部門(電熱配分前)のCO2排出量について、1990年からの増加率が最も大きいのは日本
で、スペインが続く。一方、1990年からの減少率が最も大きいのはロシアで、イギリスが続く。
170
日本 157
160
スペイン 118
CO2排出量(1990年=100)
150
140
アメリカ 111
130
カナダ 105
120
イタリア 92
110
ドイツ 85
100
フランス 82
90
イギリス 81
80
ロシア 78
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
70
(年)
<出典> Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)
64
各国の電力のCO2排出原単位(全電源)の推移
○ 主要先進国で2013年の電力のCO2排出原単位(全電源)が最も大きいのは日本で572gCO2/kWhとなっており、アメリカ
が489gCO2/kWhで続く。一方、最も小さいのはフランスの64gCO2/kWhで、カナダが158gCO2/kWhで続く。
800
日本 572gCO2/kWh
700
CO2 排出原単位(gCO2 /kWh)
アメリカ 489gCO2/kWh
600
ドイツ 486gCO2/kWh
500
イギリス 459gCO2/kWh
400
ロシア 439gCO2/kWh
300
イタリア 343gCO2/kWh
スペイン 247gCO2/kWh
200
カナダ 158gCO2/kWh
100
フランス 64gCO2/kWh
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
( 年)
<出典> CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015 (IEA)
65
各国の電力のCO2排出原単位(全電源)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国の電力のCO2排出原単位(全電源)について、1990年と2013年を比較すると、日本とロシア以外の国では減
少しており、減少率が最も大きいのはスペインで、イタリアとフランスが続く。一方、日本は最も増加率が大きく、2011年以
降3年連続で増加している。
140
日本 128
CO2 排出原単位(1990年=100)
130
120
ロシア 107
110
アメリカ 83
100
ドイツ 78
90
カナダ 79
80
イギリス 67
70
イタリア 59
60
フランス 59
50
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
スペイン 57
( 年)
<出典> CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015 (IEA)
66
各国の電力のCO2排出原単位(石炭)の推移
○ 主要先進国で2013年の電力のCO2排出原単位(石炭)が最も大きいのはカナダで1,033gCO2/kWhとなっており、ロシア
が1,007gCO2/kWhで続く。一方、最も小さいのはスペインの915gCO2/kWhで、ドイツが916gCO2/kWhで続く。日本は
937gCO2/kWhで9カ国の中間に位置する。
1,200
1,150
カナダ 1,033gCO2/kWh
CO2 排出原単位(gCO2 /kWh)
1,100
ロシア 1,007gCO2/kWh
1,050
フランス 981gCO2/kWh
1,000
イタリア 949gCO2/kWh
950
日本 937gCO2/kWh
アメリカ 928gCO2/kWh
900
イギリス 923gCO2/kWh
850
スペイン 915gCO2/kWh
ドイツ 916gCO2/kWh
800
750
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
700
( 年)
<出典> CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015 (IEA)
67
各国の電力のCO2排出原単位(石炭)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国における電力のCO2排出原単位(石炭)を見ると、カナダ以外の国は1990年から減少している。減少率が最
も大きいのは日本であり、ロシアが続く。
110
カナダ 105
アメリカ 100
イギリス 99
CO2 排出原単位(1990年=100)
100
イタリア 96
スペイン 96
ドイツ 95
90
フランス 90
ロシア 88
80
日本 82
70
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
60
( 年)
<出典> CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015 (IEA)
68
各国の電力のCO2排出原単位(石油)の推移
○ 主要先進国で2013年の電力のCO2排出原単位(石油)が最も大きいのはロシアで878gCO2/kWhとなっており、フランス
が876gCO2/kWhで続く。一方、最も小さいのはドイツの603gCO2/kWhで、日本が642gCO2/kWhで続く。
1,100
CO2 排出原単位(gCO2 /kWh)
ロシア 878gCO2/kWh
1,000
フランス 876gCO2/kWh
900
カナダ 871gCO2/kWh
イギリス 758gCO2/kWh
800
アメリカ 713gCO2/kWh
イタリア 652gCO2/kWh
700
スペイン 652gCO2/kWh
日本 642gCO2/kWh
600
500
ドイツ 603gCO2/kWh
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
400
( 年)
<出典> CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015 (IEA)
69
各国の電力のCO2排出原単位(石油)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国のうち、 2013年の電力のCO2排出原単位(石油)が1990年から増加しているのは5カ国で、フランスが最も増加
が大きい。一方、減少率が最も大きいのはドイツである。日本は1990年から減少しており、9カ国中3番目に減少率が大きい。
150
フランス 144
CO2 排出原単位(1990年=100)
ロシア 138
カナダ 121
130
イギリス 114
110
アメリカ 105
イタリア 96
90
日本 95
スペイン 80
70
ドイツ 73
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
50
( 年)
<出典> CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015 (IEA)
70
各国の電力のCO2排出原単位(天然ガス)の推移
○ 主要先進国で2013年の電力のCO2排出原単位(天然ガス)が最も大きいのはロシアで542gCO2/kWhとなっており、日本
が439gCO2/kWhで続く。一方、最も小さいのはドイツの334gCO2/kWhで、フランスが351gCO2/kWhで続く。
600
ロシア 542gCO2/kWh
CO2 排出原単位(gCO2 /kWh)
550
500
日本 439gCO2/kWh
450
カナダ 437gCO2/kWh
アメリカ 402gCO2/kWh
400
イギリス 385gCO2/kWh
350
スペイン 363gCO2/kWh
イタリア 362gCO2/kWh
300
フランス 351gCO2/kWh
250
ドイツ 334gCO2/kWh
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
200
( 年)
<出典> CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015(IEA)
71
各国の電力のCO2排出原単位(天然ガス)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国のうち、2013年の電力のCO2排出原単位(天然ガス)が1990年から増加しているのは4カ国で、ロシアが最も
増加率が大きい。一方、減少率が最も大きいのはドイツである。日本は1990年と比較してほぼ横ばいとなっている。
160
ロシア 151
150
CO2 排出原単位(1990年=100)
140
130
120
カナダ 108
110
フランス 104
日本 100
100
スペイン 85
90
イタリア 76
80
イギリス 73
70
アメリカ 73
ドイツ 72
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
60
( 年)
<出典> CO2 Emissions from Fuel Combustion 2015 (IEA)
72
各国の再生可能エネルギーの一次エネルギー供給量の推移
○ 主要先進国(2014年値が公表されていないロシアを除く)の2014年における再生可能エネルギーの一次エネルギー供
給量は、アメリカが6,014PJで最も多く、カナダが1,978PJ、ドイツが1,415PJで続いている。一方、最も少ないのはイギリスの
478PJとなっている。日本は897PJで、8カ国中4番目に少ない。
アメリカ 6,014PJ
14,000
中国 13,621PJ
6,000
12,000
5,000
10,000
4,000
8,000
3,000
カナダ 1,978PJ
2,000
6,000
4,000
ドイツ 1,415PJ
イタリア 1,089PJ
日本 897PJ
ロシア 798PJ
1,000
一次エ ネルギー供給量(中国)(PJ)
一次エ ネルギー供給量(PJ)
7,000
2,000
フランス 876PJ
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
スペイン 706PJ
イギリス 478PJ
( 年)
※中国は参考として掲載(中国のみ右軸であることに注意)。
※※ロシアと中国は2013年値まで。
<出典>Energy Balances of OECD Countries 2015、Energy Balances of non-OECD Countries 2015 (共にIEA)
73
各国の再生可能エネルギーの一次エネルギー供給量の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国 ( 2014年値が公表されていないロシアを除く) の再生可能エネルギーの一次エネルギー供給量について、
1990年からの増加率が最も大きいのはイギリスで、ドイツ、イタリアが続く。日本は1990年から増加しているが、ロシア以
外の8カ国ではフランスに続き2番目に増加率が小さい。
イギリス 1,109
一次エ ネルギー供給量(1990年=100)
1,050
850
ドイツ 636
650
イタリア 402
450
スペイン 272
アメリカ 149
250
中国 154
カナダ 141
日本 141
50
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
フランス 137
※中国は参考として掲載。
※※ロシアと中国は2013年値まで。
ロシア 72
( 年)
<出典>Energy Balances of OECD Countries 2015、Energy Balances of non-OECD Countries 2015 (共にIEA)
74
各国の再生可能エネルギーによる発電量の推移
○ 主要先進国( 2014年値が公表されていないロシアを除く)の2014年における再生可能エネルギーによる発電量は、アメ
リカが557TWhで最も多く、カナダが396TWh、ドイツが160TWhで続いている。一方、最も少ないのはイギリスの64TWhと
なっている。日本は149TWhで、ロシアを除く8カ国中4番目に多い。
1,200
中国 1,103TWh
1,000
発電量( TWh)
800
アメリカ 557TWh
600
カナダ 396TWh
400
ドイツ 160TWh
日本 149TWh
ロシア 182TWh
イタリア 118TWh
200
スペイン 110TWh
フランス 89TWh
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
※中国は参考として掲載。
※※ロシアと中国は2013年値まで。
イギリス 64TWh
( 年)
<出典>Energy Balances of OECD Countries 2015、Energy Balances of non-OECD Countries 2015 (共にIEA)
75
各国の再生可能エネルギーによる発電量の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国 ( 2014年値が公表されていないロシアを除く) の2014年における再生可能エネルギーによる発電量につい
て、1990年からの増加率が最も大きいのはイギリスで、ドイツ、スペインが続く。一方、ロシアを除く8カ国で日本は増加率
がカナダに続き2番目に小さくなっている。
イギリス 1,108
1,070
中国 870
発電量( 1990年=100)
870
ドイツ 837
670
スペイン 422
イタリア 338
470
フランス 160
アメリカ 151
270
日本 148
カナダ 132
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
70
ロシア 109
( 年)
※中国は参考として掲載。
※※ロシアと中国は2013年値まで。
<出典>Energy Balances of OECD Countries 2015、Energy Balances of non-OECD Countries 2015 (共にIEA)
76
各国の発電量に占める再生可能エネルギーの割合の推移
○ 主要先進国( 2014年値が公表されていないロシアを除く) の2014年における発電量に占める再生可能エネルギーの割
合は、カナダが61.9%で最も大きく、イタリアが42.7%、スペインが40.1%で続いている。一方、最も小さいのはアメリカの
12.9%となっている。日本はアメリカに続き2番目に小さい割合となっている。
発電量に占める再生可能エネルギーの割合(%)
70%
カナダ 61.9%
60%
50%
イタリア 42.7%
スペイン 40.1%
40%
ドイツ 26.2%
30%
中国 20.2%
イギリス 19.4%
20%
フランス 16.1%
日本 14.6%
10%
アメリカ 12.9%
ロシア 17.2%
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0%
( 年)
※中国は参考として掲載。
※※ロシアと中国は2013年値まで。
<出典>Energy Balances of OECD Countries 2015、Energy Balances of non-OECD Countries 2015(共にIEA)
77
各国の風力発電の導入設備容量の推移
○ 主要先進国8カ国の2014年時点の風力発電の導入設備容量は、アメリカが66,146MWで最も大きく、ドイツが40,500MW、
スペインが22,987MWで続いている。一方、最も小さいのは日本で、2,840MWとなっている。
○ 2013年から2014年にかけての増加量が最も大きいのはドイツで、アメリカ、カナダが続く。一方、2013年からの増加量が
最も小さいのはスペインで、イタリア、日本が続く。
140,000
120,000
中国 114,609MW
導入設備容量(MW)
100,000
80,000
アメリカ 66,146MW
60,000
ドイツ 40,500MW
スペイン 22,987MW
40,000
イギリス 12,809MW
20,000
フランス 9,143MW
カナダ 9,684MW
※中国は参考として掲載。
<出典>Statistical Review of World Energy 2015(BP)
( 年)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
0
イタリア 8,556MW
日本 2,840MW
78
各国の太陽光発電の導入設備容量の推移
○ 主要先進国8カ国の、2014年時点の太陽光発電の導入設備容量は、ドイツが38,200MWで最も大きく、日本が23,300MW、イ
タリアが18,460MWで続いている。一方、最も小さいのはカナダで、1,710MWとなっている。
○ 2013年から2014年にかけての増加量が最も大きいのは日本で、アメリカ、イギリスが続く。一方、2013年からの増加量が最も
小さいのはスペインである。
40,000
ドイツ 38,200MW
35,000
中国 28,199MW
導入設備容量(MW)
30,000
25,000
日本 23,300MW
20,000
イタリア 18,460MW
アメリカ 18,280MW
15,000
フランス 5,660MW
10,000
スペイン 5,358MW
5,000
イギリス 5,228MW
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
( 年)
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
0
カナダ 1,710MW
※中国は参考として掲載。
<出典>Statistical Review of World Energy 2015(BP)
79
各国の地熱発電の導入設備容量の推移
○ 主要先進国6カ国の、2014年時の地熱発電の導入設備容量は、アメリカが3,525MWで最も大きく、イタリアが916MW、日
本が539MWで続いている。一方、最も小さいのはフランスで、17MWとなっている。
○ 2000年以降はアメリカが設備容量を伸ばしているが、他の国はほぼ横ばいで推移してきている。2013年から2014年にか
けての増加量はイタリアが最も大きく、日本が続いている。
4,000
アメリカ 3,525MW
3,500
導入設備容量(MW)
3,000
2,500
2,000
イタリア 916MW
1,500
1,000
日本 539MW
ロシア 82MW
500
中国 27MW
<出典>Statistical Review of World Energy 2015(BP)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
( 年)
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1995
※中国は参考として掲載。
1990
0
ドイツ 27MW
フランス 17MW
※1991~1994年、1996~1999年はデータなし
80
2.4 産業部門
81
産業部門概況(電気・熱配分後) 燃料種別排出量の推移
○ 産業部門からの総排出量は、2008、2009年度には大幅に減少したが、2010年度以降は3年連続で増加した。
2013年度からは2年連続で減少しており、2014年度は前年度比1.4%減となった。
○ 燃料種別では、石油製品、天然ガス・都市ガス、石炭、熱の利用からの排出量が前年度から減少している。
2005年度比では石油製品及びコークス類からの排出量が減少している。
60,000
熱
700万トン
(+1.4%)[▲5.6%]
50,000
CO2排出量(万t-CO2)
産業部門 4億2,600万トン
(▲6.8%)[▲1.4%]
石炭
6,400万トン
(+5.2%)[▲1.6%]
天然ガス、都市ガス
3,100万トン
(+32.4%)[▲10.8%]
40,000
30,000
電力
1億2,800万トン
(+6.0%)[+1.6%]
20,000
コークス類
1億2,100万トン
(▲7.5%)[+3.6%]
10,000
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
石油製品
7,500万トン
(▲34.4%)[▲8.5%]
(年度)
※自家発電・産業用蒸気に伴う排出量を燃料種ごとに配分。また、自家発電・産業用蒸気のうち、
売却された分は自家発電・産業用蒸気の燃料消費量の比に基づいて按分。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
82
産業部門の内訳の推移
○ 産業部門からの排出は、9割以上を製造業からの排出が占めている。
○ 製造業からの排出量は、2008、2009年度に金融危機の影響等により大きく減少したが、2010年度以降は3年
連続で増加した。2013年度以降は2年連続で減少しており、2014年度は前年度比1.2%減、2005年度と比較して
も6.9%減となっている。
○ 非製造業からの排出量は、前年度比で4.8%減、2005年度比で4.4%減となっている。
50,000
45,000
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
製造業
4億1,000万トン
(▲6.9%) [▲1.2%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
CO2排出量(万t-CO2)
産業部門 4億2,600万トン
(▲6.8%)[▲1.4%]
非製造業
1,600万トン
(▲4.4%) [▲4.8%]
(年度)
※非製造業:農林水産業、鉱業、建設業
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
83
製造業の内訳の推移
○ 製造業においては、鉄鋼業、化学工業、機械製造業、窯業・土石製品製造業、パルプ・紙・紙加工品製造
業、食品飲料製造業の6業種からの排出量が大きく、製造業全体の9割程度を占める。
○ 2014年度の製造業における排出量は前年度から減少している。特に化学工業、窯業・土石製品製造業から
の排出量が大きく減少している。2005年度と比較しても排出量は減少しており、特に化学工業、パルプ・
紙・紙加工品製造業、窯業・土石製品製造業で排出量の減少が大きい。
製造業 4億2,000万トン
(▲7.0%)[▲1.3%]
CO2排出量(万t-CO2)
他製造業
100万トン
機械製造業
(+24.8%) [▲10.5%]
4,100万トン
(▲8.5%) [+4.3%]
50,000
非鉄金属・金属製品製造業
1,400万トン
45,000
鉄鋼業
(+1.2%) [+2.3%]
40,000
1億9,000万トン
窯業・土石製品製造業
35,000
30,000
4,000万トン
(▲12.0%) [▲12.2%]
プラスチック・ゴム・皮革製品製造業
25,000
化学工業
20,000
6,700万トン
印刷・同関連業
15,000
10,000
1,000万トン
(+2.5%) [+5.1%]
(▲18.5%) [▲8.2%]
300万トン
パルプ・紙・紙加工品製造業
(▲16.1%) [▲1.8%]
(+5.0%) [+3.7%]
2,300万トン
(▲22.9%) [▲3.7%]
5,000
木製品・家具他工業
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
繊維工業
食品飲料製造業
200万トン
1,200万トン
2,100万トン
※ 業種別の排出量には、業種間の重複が一部存在しているため、業種別の合計と製造業全体の排出量は一致しない。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(▲1.7%) [▲4.4%]
(▲2.0%) [▲2.7%]
(▲0.8%) [+5.6%]
(2005年度比) [前年度比]
84
製造業部門のGDPあたりCO2排出量の推移
○ 製造業のCO2排出量を製造業の総生産(GDP)で割ったGDPあたりCO2排出量は、2003年度以降、一時的に増加した
年はあるが、減少傾向にある。2014年度のGDPあたりCO2排出量は前年度比2.7%減、2005年度比16.5%減となってい
る。
6.00
GDPあたりCO2排出量(tCO2 /百万円)
5.50
5.00
4.50
GDPあたりCO2排出量
3.69tCO2/百万円
(▲16.5%) [▲2.7%]
4.00
3.50
3.00
2.50
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
2.00
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、国民経済計算(総務省)をもとに作成
(2005年度比)[前年度比]
85
製造業のIIPとIIPあたりCO2排出量の推移
○ 製造業全体の鉱工業生産指数IIP(付加価値額ウェイト)は2001年度以降増加傾向にあったが、金融危機に
よる景気後退後の2008年度・2009年度は連続して大幅に減少した。2013年度は景気の回復により3年ぶりに
増加に転じたものの、2014年度は再び減少し、前年度比0.5%減となっている。
○ 製造業全体のIIPあたりCO2排出量は2002年度以降減少傾向にあったが、2008年度以降は増加傾向に転じ、
特に震災後の2011年度、2012年度に大きく増加した。しかし、2013年度以降は減少が続いており、2014年
度は前年度比0.7%減となった。
120.0
115.0
IIP 製造業全体 (2010年=100)
98.5
(▲8.4%) [▲0.5%]
110.0
105.0
98.8 98.8 99.0
100.0
95.4
95.0
98.5
IIPあたりCO2排出量
製造業全体
95.0
(+1.7%) [▲0.7%]
95.8 95.7 95.0
90.0
85.0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
80.0
(年度)
※IIPは2010年=100、付加価値額ウェイト
IIPあたりCO2排出量は1990年度=100としたもの
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録、鉱工業生産指数(経済産業省)をもとに作成
(2005年度比) [前年度比]
86
製造業のIIPあたりエネルギー消費量の推移
○ 製造業全体のIIPあたりエネルギー消費量は、2000年代初頭以降減少傾向が続いていたが、2008年の世界的
な経済危機で生産活動が低下すると、増加に転じた。2011、2012年度は震災後の節電の効果等により、IIP
が低下したにも関わらずIIPあたりエネルギー消費量も減少している。2011年度以降は4年連続で減少して
おり、2014年度は前年度比2.0%減となっている。
IIPあたりエネルギー消費量(1990年度=100)
110.0
105.0
100.0
95.0
IIP当たりエネルギー消費量
製造業全体
91.7
(▲4.9%) [▲2.0%]
90.0
85.0
※ 1990年度=100としている。
※エネルギー消費量は非エネルギー利用分を除く
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
80.0
(年度)
<出典> 総合エネルギー統計(資源エネルギー庁) 、鉱工業生産指数(経済産業省)をもとに作成
(2005年度比) [前年度比]
87
製造業(主要6業種) IIPの推移
○ 製造業(主要6業種)の鉱工業生産指数については、2014年度は前年度に比べ、機械工業、窯業・土石製
品工業で増加しており、化学工業、食料品・たばこ工業、パルプ・紙・紙加工品工業、鉄鋼業では減少し
ている。
○ 2005年度比で見ると全ての業種で減少しており、特にパルプ・紙・紙加工品工業、窯業・土石製品工業で
の減少が大きくなっている。
180
パルプ・紙・紙加工品工業
化学工業
160
窯業・土石製品工業
鉄鋼業
鉱工業生産指数(2010年=100)
機械工業
140
食料品・たばこ工業
120
100
80
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
60
(年度)
※主要6業種:鉄鋼業、化学工業、窯業・土石製品工業、機械製造業、パルプ・紙・紙加工品製造業、食品飲料製造業
※IIPは2010年=100、付加価値額ウェイト
※グラフ中の業種名はIIPに準拠している。
<出典> 鉱工業指数(経済産業省)をもとに作成
88
製造業(主要6業種)のIIPあたりエネルギー消費量の推移
○製造業の主要6業種のエネルギー消費原単位(IIP当たり) を2005年度比で見ると、鉄鋼業と食品飲料製造業
で増加している。一方、その他の4業種で減少しており、特に化学工業、機械工業で減少が大きい。
○前年度比で見ると、食品飲料製造業、機械工業、鉄鋼業でエネルギー消費原単位は増加しており、特に食品飲
料製造業で増加が大きい。一方、その他の3業種で減少しており、特に窯業土石製品工業、化学工業で減少が
大きい。
エネルギー消費原単位
(IIP当たり)
食品飲料製造業
132
(+3.4%) [+7.9%]
160
140
鉄鋼業
114
(+6.5%) [+3.6%]
120
窯業土石製品工業
108
(▲0.4%) [▲14.4%]
100
80
紙パルプ工業
82
(▲8.6%) [▲0.3%]
60
鉄鋼業
化学工業
40
窯業土石製品工業
2014
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1990
2005
食品飲料製造業
0
2013
機械工業
2012
機械工業
61
(▲13.7%) [+4.9%]
紙パルプ工業
20
化学工業
80
(▲23.4%) [▲9.5%]
(年度)
※主要6業種:鉄鋼業、化学工業、窯業・土石製品工業、機械製造業、パルプ・紙・紙加工品製造業、食品飲料製造業
※1990年度=100としている。
※エネルギー消費量は非エネルギー利用分を除く
<出典>総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)、鉱工業生産指数(経済産業省)をもとに作成
(2005年度比) [前年度比]
89
経団連低炭素社会実行計画における産業部門のCO2排出量(2014年度)
産業部門(対象31業種)
業種
日本鉄鋼連盟
日本化学工業協会
日本製紙連合会
セ メ ン ト 協会
電機・ 電子温暖化対策連絡会
日本自動車部品工業会
日本自動車工業会・
日本自動車車体工業会
日本建設業連合会
日本鉱業協会
住宅生産団体連合会
石灰製造工業会
日本製薬団体連合会
日本ゴ ム 工業会※1
日本ア ルミ ニ ウ ム 協会
日本印刷産業連合会
全国清涼飲料工業会
日本乳業協会
板硝子協会
日本電線工業会
日本ベア リ ン グ 工業会
日 本 造 船 工 業 会 /日 本 中 小 型 造 船 工 業 会
日本産業機械工業会
ビ ール酒造組合
日本伸銅協会
日本工作機械工業会
製粉協会
日本レ ス ト ルーム 工業会
石油鉱業連盟
石灰石鉱業協会
日本産業車両協会
日本鉄道車輌工業会
工 業 プ ロセスか ら の 排 出 ※ 2
補正分※1
合計※1
CO2 排 出 量
( 万 t - CO2 )
19, 192
6, 238
1, 805
1, 775
1, 338
745
割合
49. 1%
15. 9%
4. 6%
4. 5%
3. 4%
1. 9%
714
1. 8%
438
414
246
245
244
166
149
139
115
115
110
92
84
70
64
48
46
37
30
23
22
21
4. 7
3. 6
4, 327
48
39, 110
1. 1%
1. 1%
0. 6%
0. 6%
0. 6%
0. 4%
0. 4%
0. 4%
0. 3%
0. 3%
0. 3%
0. 2%
0. 2%
0. 2%
0. 2%
0. 1%
0. 1%
0. 1%
0. 1%
0. 1%
0. 1%
0. 1%
0. 0%
0. 0%
11. 1%
0. 1%
100. 0%
工業プロセス
からの排出
※2, 11.1%
電機・電子
温暖化対策
連絡会, 3.4%
日本鉄鋼連
盟, 49.1%
セメント協
会, 4.5%
日本製紙連
合会, 4.6%
日本化学工
業協会,
15 .9%
※1 電力の排出係数、エネルギー換算係数について、日本ゴム工業会は2005年度の全電源
平均(受電端)の係数を使用して算定している(その他の業種及び合計値は2013年度の全電源
平均(受電端)の係数を使用して算定)。当該業種を含む単純合計と合計値との差が補正分とし
て計上されている。
※2 非エネルギー起源で製造プロセスから排出されるCO2。
<出典>
低炭素社会実行計画2015年度フォローアップ結果 総括編 <2014年度実績>
(一般社団法人 日本経済団体連合会) をもとに作成
90
経団連低炭素社会実行計画におけるエネルギー転換部門・
業務部門のCO2排出量(2014年度)
工業プロセス
日本ガス協 からの排出
※1
会
2 .4%
0.6%
エネルギー転換部門(対象3業種)
業種
電気事業連合会( 固有分)
石油連盟
日本ガ ス 協会
工 業 プ ロセスか ら の 排 出 ※ 1
合計
CO2 排 出 量
( 万 t -CO2 )
4, 170
3, 824
48
200
8, 241
割合
50. 6%
46. 4%
0. 6%
2. 4%
100. 0%
石油連盟
4 6.4%
電気事業連
合会(固有
分)
50 .6%
※1 非エネルギー起源で製造プロセスから排出されるCO2。
業務部門(対象12業種)
業種
電気通信事業者協会
日本チェーンストア協会
日本フランチャイズチェーン協会
日本百貨店協会
日本冷蔵倉庫協会
全国銀行協会
生命保険協会
日本損害保険協会
日本証券業協会
日本貿易会
日 本 LPガ ス 協 会
不動産協会
合計
CO2排 出 量
( 万 t-CO2)
574
498
461
161
104
135
105
28
18
5
3
1
2,093
割合
27.4%
23.8%
22.0%
7.7%
5.0%
6.5%
5.0%
1.3%
0.9%
0.2%
0.1%
0.0%
100.0%
<出典>
低炭素社会実行計画2015年度フォローアップ結果 総括編 <2014年度実績>
(一般社団法人 日本経済団体連合会) をもとに作成。
日本損害保 日本証券業
日本貿易会
日本LPガス
険協会
協会
0.2%
生命保険協
協会
1 .3%
0 .9%
会
0 .1%
5 .0%
不動産協会
全国銀行協
0 .0%
会
6 .5%
日本冷蔵倉
庫協会
5.0%
日本百貨店
協会
7 .7%
電気通信事
業者協会
2 7.4%
日本フラン
チャイズ
チェーン協
会
2 2 .0%
日本チェー
ンストア協会
23 .8%
91
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (鉄鋼)
○日本鉄鋼連盟のCO2排出量は経団連低炭素社会実行計画における産業部門の約5割を占めている。2014年度の
CO2排出量(電力の排出係数を2005年度実績で固定した場合)は前年度から減少し、目標水準を達成してい
る。
【目標】
それぞれの生産量において想定されるCO2排出量(BAU排出量)から最先端技術の最大限の導入により500万tCO2削減(電力係数の改
善分は除く) 。
(2005年度=100)
CO2排出量(万tCO2)
110
23,000
100
22,000
90
21,000
粗鋼生産量(想定) 106
80
20,000
BAU排出量(想定) 19,675
70
19,000
60
18,000
50
粗鋼生産量
CO2排出量※1
CO2排出量※2
CO2排出量※3
CO2排出量※1 (目標) 19,175
17,000
BAU排出量
2020
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
16,000
1990
40
(年度)
※1 電力の排出係数を2005年度実績で固定して算定。
※2 電力の実排出係数に基づいて算定。
※3 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※1990年度と1997年度の間はデータなし。
※CO2排出量(右軸)以外については、2005年度=100(左軸)としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会 鉄鋼ワーキンググループ(平成27年度)配布資料
92
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (化学)
○ 日本化学工業協会のCO2排出量は経団連低炭素社会実行計画における産業部門の約15%を占めている。2014
年度のCO2排出量(電力の排出係数を2005年度実績で固定した場合)は2020年度のBAU排出量から約970万
tCO2低く、目標水準を達成している。
【目標】
2020年時点における活動量に対して、BAU排出量から150万t削減(購入電力の排出係数の改善分は含まず)。
(2005年度=100)
CO2排出量(万tCO2)
110
7,000
6,829
100
生産指数
エネルギー消費量
CO2排出量※1
CO2排出量※2
CO2排出量※3
BAU排出量
BAU排出量(想定) 6,814
CO2排出量※1 (目標) 6,664
6,600
エネルギー消費量(想定) 99.8
90
6,200
80
5,800
70
5,400
2005
2009
2010 2011
(年度)
2012
2013
2014
2020
※1 電力の排出係数を2005年度実績で固定して算定。
※2 電力の実排出係数に基づいて算定。
※3 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※2005年度と2009年度の間はデータなし。
※CO2排出量(右軸)以外については、2005年度=100(左軸)としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会 化学・非鉄金属ワーキンググループ(平成27年度)配布資料
93
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (製紙)
○ 日本製紙連合会の2014年度のCO2排出量(電力の実排出係数に基づいて算定した場合)は2020年度のBAU
排出量から約440万tCO2低く、CO2排出量の目標水準を達成している。
【目標】
①2020年度までに化石エネルギー由来CO2排出量を2020年度BAUに対し、139万トン削減する。
②CO2の吸収源として2020年度までに国内外の植林地面積を1990年度比52.5万ha増の80万haとする。
(2005年度=100)
CO2排出量(万tCO2)
130
3,000
120
2,750
110
2,500
100
2,250
BAU排出量(想定) 2,245
CO2排出量※1(目標) 2,106
90
2,000
紙・板紙生産量(想定) 90.1
84.2
80
紙・板紙生産量
CO2排出量※1
CO2排出量※2
BAU排出量
1,750
2020
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1,250
1998
60
1997
1,500
1990
70
(年度)
※1 電力の実排出係数に基づいて算定。
※2 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※1990年度と1997年度の間はデータなし。
※CO2排出量(右軸)以外については、2005年度=100(左軸)としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会 製紙・板硝子・セメント等ワーキンググループ(平成27年度)配布資料
94
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (セメント)
○ セメント協会のエネルギー原単位(セメント生産量及びクリンカ/セメント比で補正後)は、2010~2012年度ま
で減少した後、2013年度は増加した。しかし、2014年度は再び減少し3,417MJ/t-cemとなり、2010年度比で
約42MJ/t-cem減で目標水準を達成している。
【目標】
「省エネ技術(設備)の普及」および「エネルギー代替廃棄物等の使用拡大」により、2020年度のセメント製造用エネルギー原単位を2010年
度実績から39MJ/t-cem削減する。
(2005年度=100)
エネルギー原単位(MJ/t-cem)
140
3,800
セメント生産量
130
3,750
CO2排出量※1
120
3,700
CO2排出量※2
110
3,650
エネルギー原単位※3
エネルギー原単位※3(目標) 3,420
2020
2014
2013
2012
2011
2010
2009
3,300
2008
40
2007
3,350
2006
50
2005
3,400
2004
60
2003
3,450
2002
70
2001
3,500 セメント生産量(想定) 76.0
2000
80
1999
3,550
1998
90
1997
3,600
1990
100
(年度)
※1 電力の実排出係数に基づいて算定。
※2 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※3 2011年度以降については、セメント製造用エネルギー原単位の実測値を、基準年度からのセメント生
産量及びクリンカ/セメント比の変動に対して補正したもの。
※1990年度と1997年度の間はデータなし。
※エネルギー原単位(右軸)以外については、2005年度=100(左軸)としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会 製紙・板硝子・セメント等ワーキンググループ(平成27年度)配布資料
95
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (電機・電子機器)
○ 電機・電子温暖化対策連絡会の2013年度のエネルギー原単位は、基準年度である2012年度から約11.6%改善
し、目標水準を達成している。
【目標】
「2020年に向けて、エネルギー原単位改善率 年平均1%」の 達成に取り組む(目標達成の判断は、基準年度(2012年度)比で2020年度に
7.73%以上改善)。
(2005年度=100)
180
160
140
120
100
エネルギー原単位※3(目標) 92.27
80
実質生産高
CO2排出量※1
CO2排出量※2
エネルギー原単位※3
60
40
2020
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1990
20
(年度)
※1 電力の実排出係数に基づいて算定。
※2 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※3 各社が省エネ法で申請した活動量(生産高・個数・面積等)当たりのエネルギー使用量を、エネルギー使用量で加重平均して算定。
※1990年度と1997年度の間はデータなし。
※エネルギー原単位(※3)は2012年度=100、それ以外は2005年度=100としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会 電子・電機・産業機械等ワーキンググループ(平成27年度)配布資料
96
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (石油精製)
○石油連盟における2014年度時点での省エネ対策の導入量は約36.3万kl(原油換算)であり、目標達成に向けた進
捗率は約68%となっている。
【目標】
2010年度以降の省エネ対策により、2020年度において原油換算53万klの省エネ対策量を達成する。
省エネ対策量(万kl)
(2005年度=100)
60.0
110
省エネ対策量(目標) 53.0
100
50.0
90
40.0
30.0
80
常圧蒸留装置換算通油量
70
20.0
CO2排出量※1
CO2排出量※2
10.0
60
省エネ対策量
0.0
2020
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1990
50
(年度)
※1 電力の実排出係数に基づいて算定。
※2 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※1990年度と1997年度の間はデータなし。
※省エネ対策量(右軸)以外については、2005年度=100(左軸)としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会 資源・エネルギーワーキンググループ(平成27年度)配布資料
97
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (電力)
○ 電気事業連合会の使用端CO2排出原単位(実排出係数)は、2011年度、2012年度は原子力発電所の停止の影
響により大きく増加したが、2013年度は減少に転じ、2014年度も引き続き減少している。
【目標】
現実的な国のエネルギー政策が定められておらず、原子力の稼働の見通しも立たない現状で定量的な目標の策定は困難であることから、
引き続き、目標のあり方も含め検討する。温暖化対策の考え方は、安全確保(S)を大前提とした、エネルギー安定供給、経済性、環境保全
(3つのE)の同時達成を目指す「S+3E」の観点から、最適なエネルギーミックスを追求することを基本として、CO2の排出抑制に引き続き
努める。
(2005年度=100)
140
130
販売電力量
CO2排出量※1
CO2排出量※2
CO2排出原単位※1
CO2排出原単位※2
120
110
100
90
80
70
60
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1990
50
(年度)
※1 電力の実排出係数に基づいて算定。
※2 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※1990年度と1997年度の間はデータなし。
※2005年度=100としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会 資源・エネルギーワーキンググループ(2015年度)配布資料
98
産業部門におけるコージェネレーション累積導入容量の推移と業種別構成比
○ 産業部門において、コージェネレーションシステムは着実に導入が拡大しており、累積導入容量は2008年度
まで増加が続いた。2009年度~2010年度は横ばいで推移したが、2011年度以降は再度増加傾向にある。
○ 2014年度の業種別の発電容量割合では、化学・石化・ゴム・製薬が最も多く全体の4分の1近くを占め、次いで機械、
エネルギーと続いている。
①2014年度末までの産業部門におけるコージェネレーショ
ン累積導入容量の推移
②産業用コージェネレーション業種別発電容量割合 (2014年度末)
900
800
紙・パルプ・印刷
7%
600
繊維
6%
500
化学・石化・ゴム・
製薬
24%
食品加工・飲料
9%
400
300
電気・電子
9%
鉄鋼・
金属
10%
200
100
0
その他
3%
機械
16%
エネルギー
14%
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
累積導入量(万kW)
700
窯業・セメント
2%
(年度)
<出典> エネルギー白書(経済産業省)、コージェネレーション・
エネルギー高度利用センターwebページ
<出典> コージェネレーション・エネルギー高度利用センター
webページ
99
各国の産業部門のCO2排出量(直接排出)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国の産業部門のCO2排出量(直接排出)が1990年から増加しているのは2カ国で、増加率はカナダ、スペイン
の順である。一方、1990年からの減少率が最も大きいのはロシアでイギリスが続く。日本は1990年から減少しており、9カ
国中6番目の減少率である。
カナダ 133
150
スペイン 107
CO2排出量(1990年=100)
130
アメリカ 92
110
日本 88
90
フランス 77
イタリア 65
70
ドイツ 64
イギリス 63
50
ロシア 63
<出典> Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
30
(年)
100
2.5 運輸部門
101
運輸部門概況(電気配分後)
○ 運輸部門全体のCO2排出量は、2001年度にピークに達した後は概ね減少傾向が続いている。
○ 2014年度の排出量は2005年度比で9.5%減少、前年度比で3.4%減少となっている。2005年度から排出量の減少
が大きいのはマイカーと貨物車/トラックである。
○ 前年度からはマイカーの排出量が最も大きく減少しており、次いで貨物車/トラックの減少が大きい。
30,000
運輸部門 2億1,700万トン
(▲9.5%) [▲3.4%]
航空
1,000万トン
(▲5.8%) [+0.2%]
船舶
1,100万トン
(▲14.5%) [+0.6%]
鉄道
1,000万トン
(+18.3%) [▲1.2%]
20,000
貨物車/トラック
7,600万トン
(▲12.1%) [▲1.5%]
15,000
バス・タクシー
700万トン
(▲21.3%) [▲7.9%]
10,000
(年度)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
マイカー
6,300万トン
(▲21.0%) [▲8.7%]
1993
0
1992
社用車等
4,000万トン
(+23.8%) [+0.6%]
1991
5,000
1990
CO2排出量(万t-CO2)
25,000
(2005年度比) [前年度比]
102
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
燃料種別排出量の推移(運輸部門)
○ 運輸部門においては、ガソリンからの排出量が最も大きく、2014年度では全体の半分以上を占める。次いで
軽油からの排出量が大きくなっている。この2つの燃料種で8割以上を占める。
○ 2014年度排出量の前年度からの減少は、ガソリンが最も大きく、次いで軽油となっている。
○ 2005年度からの減少は軽油からの排出量が減少したことが最も影響しており、ガソリンが続く。一方で、電
力からの排出量は2005年度から増加している。
運輸部門 2億1,700万トン
(▲9.5%) [▲3.4%]
石炭 0.4万トン
(+4.7%) [+0.0%]
30,000
電力 900万トン
(+21.3%) [▲1.3%]
CO2排出量(万t-CO2)
25,000
都市ガス 20万トン
(▲1.7%) [▲2.0%]
20,000
LPG 300万トン
(▲28.4%) [▲7.6%]
15,000
重 油 1,000万トン
(▲14.0%) [+0.6%]
10,000
軽 油 6,300万トン
(▲21.3%) [▲2.5%]
5,000
ジェット燃料油 1,000万トン
(▲5.7%) [+0.2%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
ガソリン 1億2,100万トン
(▲3.0%) [▲4.5%]
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
103
運輸部門概況(旅客・貨物別)
○ 旅客は、2002年度をピークとして2008年度まで減少が続き、その後2011年度まで概ね横ばい傾向が続いた。
2012年度は増加したが、2013、2014年度は再び減少に転じており、2014年度は前年度比4.8%減、2005年度比
8.2%減となっている。
○ 貨物は、1990年代半ばに減少に転じた後、2009年度まで減少が続いたが、2010年度以降は横ばい傾向となって
いる。2014年度は前年度比1.2%減、2005年度比11.4%減となっている。
運輸部門 2億1,700万トン
(▲9.5%) [▲3.4%]
旅客
1億3,100万トン
(▲8.2%) [▲4.8%]
18,000
16,000
CO 2排出量(万トン-CO 2)
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
貨物
8,600万トン
(▲11.4%) [▲1.2%]
2,000
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
104
運輸部門(旅客)の各種指標
○ 旅客輸送量は、2003年度以降は2007年度を除き減少が続いていたが、2012年度に増加に転じて以降、3年連続
で増加している。
○ CO2排出量は2002年度をピークとして2008年度まで減少が続き、その後2011年度まで概ね横ばい傾向が続いた。
2012年度は増加したが、2013年度以降は再び減少に転じている。
○ 旅客輸送量あたりCO2排出量は、2002年度のピークの後は減少が続いていたが、2009年度に増加に転じて2011
年度まで増加した。2012年度からは再び減少を続けている。
(1990年度=100)
160
150
140
130
126.2
120
113.7
110
111.0
100
100.0
90
旅客輸送量
CO2排出量
旅客輸送量あたりCO2排出量
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
80
(年度)
※上記指標の作成に使用している旅客輸送量の単位は人km
※自動車輸送量のうち営業用乗用車の2010年度以降の値については、2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び集計方法に変更があり、
2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、接続係数による換算値を使用。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、自動車輸送統計年報(国土交通省)等各種運輸関係統計をもとに作成
105
運輸部門(貨物)の各種指標
○ 貨物輸送量は2007年度まで増加傾向にあったが、景気後退の影響により2008年度・2009年度は連続して大
きく減少し、その後は増加と減少を繰り返している。
○ CO2排出量は1990年代半ばから2009年度まで減少が続いたが、2010年度以降は概ね横ばいで推移している。
○ 貨物輸送量あたりCO2排出量は、 1990年代半ばから減少が続いていたが、2008年度に増加に転じた後は、
増減を繰り返している。
(1990年度=100)
115
105
100.0
94.2
95
89.0
85
83.8
貨物輸送量あたりCO2排出量
貨物輸送量
CO2排出量
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
75
(年度)
※上記指標の作成に使用している貨物輸送量の単位はトンkm
※自動車輸送量のうち自家用軽自動車以外の車種の2010年度以降の値については、2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び集計方法
に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、接続係数による換算値を使用。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、自動車輸送統計年報(国土交通省)等各種運輸関係統計をもとに作成
106
燃料種別排出量の推移(旅客)
○ 旅客部門においてはガソリンからの排出量が最も大きく、全体の約8割を占める。
○ 2014年度の排出量は2005年度と比較すると8.2%減少している。これは軽油及びガソリンからの排出量の減少
が主な原因である。
○ 2014年度の排出量は前年度と比較して4.8%減少している。これは主にガソリンからの排出量が減少したため
である。
旅客 1億3,100万トン
(▲8.2%) [▲4.8%]
石炭 0.4万トン
(+4.7%) [+0.0%]
18,000
電力 900万トン
(+21.8%) [▲1.3%]
16,000
都市ガス 3万トン
(▲10.9%) [▲3.9%]
CO 2排出量(万t-CO2)
14,000
LPG 300万トン
(▲32.9%) [▲7.4%]
12,000
10,000
重 油 300万トン
(▲26.3%) [+0.3%]
8,000
軽 油 900万トン
(▲44.0%) [▲1.6%]
6,000
4,000
ジェット燃料油 900万トン
(▲6.8%) [▲0.7%]
2,000
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
ガソリン 1億トン
(▲3.1%) [▲5.7%]
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
107
輸送機関別輸送量(旅客)
○ 2014の旅客輸送量は自家用乗用車、航空で増加し、全体では前年度比3.2%の増加となっている。
○ 旅客輸送量の半分以上を占める自家用乗用車の輸送量は、2003年度以降は減少傾向にあったが、2012年度
以降は3年連続で増加し、2014年度は前年度比5.4%増加となった。
輸送量(旅客) 14,760億人・km
(+4.6%) [+3.2%]
輸送量(億人・km)
旅客航空
868億人・km
(+4.3%) [+3.1%]
16,000
14,000
旅客鉄道
4,140億人・km
(+5.8%) [▲0.1%]
12,000
バ ス
795億人・km
(▲9.7%) [▲2.1%]
10,000
8,000
営業用乗用車
86億人・km
(▲24.9%) [▲1.6%]
6,000
4,000
自家用乗用車
8,839億人・km
(+6.1%) [+5.4%]
2,000
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
-
(2005年度比) [前年度比]
(年度)
※船舶の最新年度は前年度値を引用している。船舶のみ値が小さいので記載せず。
※営業用乗用車の2010年度以降の値については、2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び集計方法に変更があり、 2010年9月以前の統計値と時系列上の連続
性がないため、接続係数による換算値を使用。
※自家用乗用車は「自動車輸送統計」の自家用車から「バス」の自家用分を差し引いた値を使用。 「バス」の自家用分は、「EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)」の
「バス(自家用+営業用)」から「自動車輸送統計」の営業用のバスを差し引いて算出。
108
<出典> EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)、自動車輸送統計年報等各種運輸関係統計
乗用車の保有台数(旅客)
○ 2014年度の乗用車保有台数は約6,050万台で、2005年度比では6.0%増加、前年度比では0.8%増加となっている。
○ 乗用車の内訳では、軽乗用車は2005年度から56.3%増加しているが、普通・小型乗用車は7.6%減少となって
おり、近年その差が縮まってきている。
乗用車保有台数合計
6,050万台
(+6.0%) [+0.8%]
7,000
6,000
軽乗用車 保有台数
2,100万台
(+56.3%)[+3.9%]
保有台数(万台)
5,000
4,000
3,000
普通・小型乗用車 保有台数
3,950万台
(▲7.6%)[▲0.8%]
2,000
1,000
(年度)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
(2005年度比) [前年度比]
<出典>自動車検査登録情報協会ホームページ
109
乗用車の走行距離及び1台当たり走行距離(旅客)
○ 2014年度の乗用車全体の走行距離は、2005年度と比較すると13.6%増加しており、前年度からも4.5%増加し
ている。車種別では、軽自動車は2005年度から69.8%増加となっているが、自家用乗用車(普通・小型車)
では0.4%の減少となっている。
○ 乗用車1台当たりの走行距離は2008年度までは減少傾向が続いていたが、2009年度以降6年連続で増加して
いる。2014年度は2005年度比7.2%増、前年度比3.7%増となっている。
(百万km)
(km)
12,000
500,000
10,000
400,000
8,000
自家用乗用車 走行距離
3,770億キロ
(▲0.4%)[+2.5%]
300,000
200,000
6,000
4,000
営業用乗用車 走行距離
110億キロ
(▲29.6%)[▲5.8%]
100,000
2,000
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
乗用車走行距離合計
5,680億キロ
(+13.6%) [+4.5%]
1台当たり走行距離
走行距離
600,000
乗用車1台当たり走行距離
9,380キロ
(+7.2%)[+3.7%]
自家用軽乗用車 走行距離
1,800億キロ
(+69.8%)[+9.7%]
(2005年度比) [前年度比]
(年度)
※2010年10月より自動車走行距離は「自動車燃料消費量調査」に移管されたが、「自動車輸送統計」の2010年9月以前の統計値と時系列上
の連続性がない。そのため、「自動車輸送統計」の数値と接続係数から、1990~2009年度の走行距離を遡及推計して使用している。
<出典>自動車輸送統計年報、自動車燃料消費量調査(国土交通省)、自動車検査登録情報協会ホームページ
110
乗用車の実走行燃費の推移(旅客)
○旅客乗用車からのCO2排出量は、燃費の改善及び走行距離の減少により2002年度~2008年度は減少傾向にあっ
たが、2009~2012年度は走行距離の増加等により横ばい傾向となっていた。2013年度以降は2年連続で減少し
ており、2014年度は前年度比5.4%減となっている。
○販売平均モード燃費は、近年、エコカーの販売台数増加もあり急激に改善が進んでいる。
○1990年代後半までは車の大型化等により保有平均モード燃費や実走行燃費は横ばい~悪化の傾向にあった。
しかし、1999年度以降、トップランナー基準設定に伴う車両性能の向上や軽自動車の占める割合の増加等に
より燃費は改善傾向にあり、特に近年はエコカー減税等の影響によりエコカーの普及台数が伸びていること
から、販売平均モード燃費が急激に伸びている。
24.0
16,000
旅客乗用車CO2排出量
販売平均モード燃費
(+56.6%) [+5.2%]
販売平均モード燃費
22.0
14,000
保有平均モード燃費
燃費(km/l)
12,000
実走行燃費
18.0
10,000
16.0
8,000
14.0
6,000
12.0
4,000
10.0
2,000
保有平均モード燃費
(+23.0%) [+3.3%]
(2005年度比) [前年度比]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
0
1990
8.0
CO2排出量(万トン-CO2)
20.0
旅客乗用車
1億600万トン
(▲9.1%) [▲5.4%]
(年度)
※実走行燃費の公表は2013年度までとなっている。
<出典> 環境レポート2016(一般社団法人日本自動車工業会)、温室効果ガス排出・吸収目録
実走行燃費※
(+8.7%) [+3.7%]
111
輸送機関別輸送量当たりCO2排出原単位(旅客)
○ 1人を1km輸送するのに、自家用乗用車では約141gのCO2が排出されるが、鉄道では約22g、バスでは約56g、
航空では約100gであり、公共交通機関は自家用乗用車に比べて輸送量あたりの排出量が少ない。
輸送量あたりCO2排出量(g-CO2/人・km)
180
160
自家用乗用車 141g-CO2/人・km
(▲9.1%) [▲5.1%]
140
120
航空 100g-CO2/人・km
(▲10.0%) [▲3.0%]
100
80
60
バ ス 56g-CO2/人・km
(+4.6%) [+2.1%]
40
20
鉄道 22g-CO2/人・km
(+14.1%) [+0.1%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
※自家用乗用車は「自動車輸送統計」の自家用車から「バス」の自家用分を差し引いた値を使用。 「バス」の自家用分は、1990~前年度値は
「EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)」の「バス(自家用+営業用)」から「自動車輸送統計」の営業用のバスを差し引いて算出。
(2005年度比) [前年度比]
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)、
自動車輸送統計年報(国土交通省)等各種運輸関係統計をもとに作成
112
燃料種別排出量の推移(貨物)
○ 貨物においては軽油からの排出量が最も大きく、全体の6割以上を占める。
○ 2014年度の排出量は2005年度と比較すると11.4%減少している。主な要因は軽油からの排出量の減少である。
○ 前年度と比較すると1.2%の減少となっているが、これは主に軽油からの排出量が減少したことが影響して
いる。一方で、前年度から最も増加しているのはガソリンである。
電力 40万トン
(+12.0%) [▲1.3%]
12,000
都市ガス 20万トン
(▲0.1%) [▲1.7%]
CO2排出量(万t-CO2)
10,000
貨物 8,560万トン
(▲11.4%) [▲ 1.2%]
LPG 20万トン
[▲10.6%]
8,000
重 油 700万トン
(▲7.1%) [+0.8%]
6,000
軽 油 5,400万トン
(▲15.8%) [▲2.6%]
4,000
ジェット燃料油 200万トン
(+0.5%) [+5.8%]
2,000
ガソリン 2,200万トン
(▲2.1%) [+1.4%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
(年度)
※温室効果ガス排出・吸収目録では、貨物におけるLPGからの排出量は2010年度実績以降のみが計上されていることから、
LPGについては2005年度比は示していない。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
113
輸送機関別輸送量(貨物)
○ 貨物輸送量は景気後退の影響により2008~2009年度に大きく減少した。2010年度は増加に転じたが、2011
年度以降は概ね減少傾向にあり、2014年度は前年度比1.4%減となっている。
○ 2014年度の輸送量を見ると、航空以外の全てで2005年度比・前年度比ともに減少となっている。最も大き
な割合を占める自動車では、2014年度の輸送量は2005年度比7.5%減、前年度比1.8%減となっている。
輸送量(貨物) 5,150億トンキロ
(▲9.7%) [▲ 1.4%]
7,000
貨物航空
11億トンキロ
(+4.6%) [+2.3%]
6,000
輸送量(億トンキロ)
5,000
貨物船舶
1,831億トンキロ
(▲13.4%) [▲0.9%]
4,000
3,000
貨物鉄道
210億トンキロ
(▲7.8%) [▲0.2%]
2,000
1,000
(年度)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
貨物自動車
3,099億トンキロ
(▲7.5%) [▲1.8%]
(2005年度比) [前年度比]
※貨物自動車輸送量のうち自家用軽自動車以外の車種の2010年度値以降については、2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法
及び集計方法に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、接続係数による換算値を使用。
<出典> 自動車輸送統計年報(国土交通省)等各種運輸関係統計
114
貨物自動車の走行距離及び輸送量
○ 2005年度に比べると、貨物自動車の輸送量(トンキロ)は7.5%減少、走行距離(km)は15.6%減少となっている。
○ 走行距離の内訳を見ると、1990年度以降自家用貨物車の走行距離が減少傾向にあった一方で、営業用貨物
車は走行距離を伸ばしており、自家用貨物自動車から営業用貨物自動車への転換が進んでいたが、近年は
自家用貨物車は増加傾向、営業用貨物車は減少傾向に転じている。2005年度比では自家用貨物車は9.8%減
少、営業用貨物車は28.3%減少となっている。
走行距離(億km)
3,000
輸送量(億トンキロ)
4,000
3,500
2,500
貨物自動車輸送量
3,100億トンキロ
(▲7.5%) [▲1.8%]
貨物自動車走行距離
2,040億km
(▲15.6%) [+3.9%]
3,000
2,000
自家用貨物車
1,500億km
(▲9.8%) [+8.1%]
1,500
2,500
2,000
1,500
1,000
1,000
500
500
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
営業用貨物車
550億km
(▲28.3%) [▲6.1%]
(2005年度比) [前年度比]
(年度)
<出典> 自動車輸送統計年報、自動車燃料消費量調査(国土交通省)
※貨物自動車輸送量のうち自家用軽自動車以外の車種の2010年度以降の値については、2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び
集計方法に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、接続係数による換算値を使用。
※2010年10月より自動車走行距離は「自動車燃料消費量調査」に移管されたが、「自動車輸送統計」の2010年9月以前の統計値と時系列上の連
続性がない。そのため、「自動車輸送統計」の数値と接続係数から、1990~2009年度の走行距離を遡及推計して使用している。
115
輸送機関別輸送量(トンキロ)あたりCO2排出原単位(貨物)
○貨物自動車の輸送量あたりCO2排出原単位は、自家用貨物自動車(928g-CO2/トンキロ)が営業用貨物自動車(142gCO2/トンキロ)の6倍以上となっている。また、貨物自動車よりも船舶(39g-CO2/トンキロ)、鉄道(25g-CO2/トンキロ)
の方が低くなっている。
2,000
航空
1,416g-CO2/トンキロ
(▲4.0%) [+3.4%]
トンキロあたりCO2排出量(g-CO2/トンキロ )
1,800
1,600
自家用貨物自動車
928g-CO2/トンキロ
(▲0.1%) [+2.7%]
1,400
1,200
営業用貨物自動車
142g-CO2/トンキロ
(▲9.3%) [▲2.7%]
1,000
800
600
船舶
39g-CO2/トンキロ
(+7.4%) [+1.7%]
400
200
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
鉄道
25g-CO2/トンキロ
(+13.1%) [▲0.9%]
(年度)
(2005年度比) [前年度比]
※貨物自動車輸送量のうち自家用軽自動車以外の車種の2010年度以降の値については、2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び
集計方法に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、接続係数による換算値を使用。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、自動車輸送統計年報(国土交通省)等各種運輸関係統計をもとに作成
116
ハイブリッド車・電気自動車等の販売・保有台数の推移
○ 2009年4月から開始されたエコカー補助金および2009年6月から開始されたエコカー減税の影響により、ハイ
ブリッド車・電気自動車等のエコカーの保有台数は近年急増した。
○ 2013年度のハイブリッド車の販売台数は約103万台で、前年度に比べ17.9%増加している。また、電気自動車
の販売台数は約1.7万台で、前年度から1.7%増加している。2013年度の自動車の総販売台数に占めるハイブ
リッド車・電気自動車の割合は18.3%で、前年度からは7.6%伸びている。
○ 2014年度のハイブリッド車の保有台数は約480万台で、前年度に比べ23.9%増加している。また、電気自動車
の保有台数は約7.1万台で、前年度から29.1%増加している。燃料電池自動車の2014年度の保有台数は150台と
なっている。2014年度の自動車の総保有台数に占めるハイブリッド車・電気自動車・燃料電池自動車の割合
は6.0%で、前年度からは23.3%伸びている。
電気自動車販売台数
16,837台
(+565.8%)[+1.7%]
〈販売台数〉
(台)
1,200,000
ハイブリッド車販売台数
1,026,207台
(+1544.3%)[+17.9%]
1,000,000
(%)
30.0%
6,000,000
25.0%
5,000,000
〈保有台数〉
電気自動車保有台数
70,706台
(+612.2%)[+29.1%]
(台)
(%)
10.0%
9.0%
8.0%
燃料電池自動車
800,000
20.0%
総販売台数に占める割合
18.3%
(+1554.0%)[+7.6%]
600,000
電気自動車
400,000
4,000,000
15.0%
3,000,000
10.0%
2,000,000
5.0%
1,000,000
7.0%
電気自動車
6.0%
ハイブリッド車
5.0%
総保有台数に占める割合
4.0%
3.0%
ハイブリッド車
総販売台数に占める割合
200,000
燃料電池自動車保有台数
150台
2.0%
総保有台数に占める割合
6.0%
(+1675.0%)[+23.3%]
ハイブリッド車保有台数
4,761,356台
(+1755.2%)[+23.9%]
1.0%
(年度)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
0.0%
2003
0
2002
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
0.0%
2002
0
(2005年度比) [前年度比]
(年度)
※プラグインハイブリッド車はハイブリッド車に含む。
※販売台数の公表は2013年度まで。また、保有台数において、燃料電池自動車のデータは2014年度実績より計上を開始。
<出典>一般社団法人次世代自動車振興センターウェブサイト(ハイブリッド車・電気自動車・燃料電池自動車台数)、一般社団法人日本自動車工業会
ウェブサイト(総販売台数)、一般社団法人自動車検査登録情報協会ウェブサイト(総保有台数)より作成。
117
各国の運輸部門のCO2排出量(直接排出)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国の運輸部門のCO2排出量について、1990年からの増加率が最も大きいのはスペインで、カナダが続く。一
方、1990年からの減少率が最も大きいのはロシアで、ドイツが続く。日本は1990年から増加しており、9カ国中6番目の増
加率である。
200
180
CO2排出量(1990年=100)
スペイン 137
160
カナダ 134
140
アメリカ 119
フランス 110
120
イタリア 104
100
日本 103
80
ドイツ 95
60
イギリス 100
ロシア 68
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
40
(年)
<出典> Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)
118
2.6 業務その他部門
119
業務その他部門概況(電気・熱配分後)、電力消費量の推移
○ 2014年度の業務その他部門のCO2排出量は2億6,100万tCO2で、前年度から6.2%減少している。燃料種別では、電
力と熱の利用からの排出量が大きく減少している他、A重油、灯油からの排出量も減少している。
○ エネルギー消費量は2005年度からは18.2%、前年度からは4.6%減少している。また、エネルギー消費量当たりの
CO2排出量は前年度から1.7%減少となっている。
○ 電力消費量は1990年代に大きく増加した。近年では2011年度に大きく減少した後、2012年度・2013年度は2年連続
で増加した。しかし、2014年度は前年度から減少しており、前年度比3.1%減となっている。
業務その他 2億6,100万トン
(+9.2%)[▲6.2%]
CO2排出量(万トンCO2)
電力
1億8,900億トン
(+49.2%) [▲5.5%]
8
20,000
53
72
15,000
7
都市ガス
1,900万トン
(+61.7%) [+13.3%]
LPG
700万トン
(+67.0%) [+1.1%]
41
5 2
3
5
5,000 14
4
14
6
3
5
4
5
12
3
9
(年度)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
A重油
1,100万トン
(▲59.9%) [▲11.7%]
軽油
1,100万トン
(+37.3%) [+0.2%]
灯油
1,500万トン
(▲33.8%) [▲3.6%]
※1990年度、2005年度、2014年度の横の数字は、全体に占める各エネルギー種の割合
(単位:%)。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
電力消費量 3,400億kWh
(+6.3%) [▲3.1%]
180
4,000
エネルギー消費量当た
3,500 りのCO2排出量 140
(+33.6%) [▲1.7%]
3,000
170
160
150
140
2,500
130
2,000
120
1,500
110
1,000
エネルギー消費量
140
500
(▲18.2%) [▲4.6%]
0
100
90
80
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
4
25,000
エネルギー消費量/エネルギー消費量当たりCO2 排出量
(1990年度=100)
熱 500万トン
(▲75.0%) [▲60.7%]
30,000
10,000
(②エネルギー消費量、エネルギー消費量当たりの
CO2排出量及び電力消費量推移)
電力消費量(億kWh)
(①燃料種別CO2排出量)
(年度)
※エネルギー消費量は非エネルギー利用分を除く
(2005年度比) [前年度比]
120
業務その他部門のGDPあたりCO2排出量の推移
○ 業務その他部門のCO2排出量を第3次産業の総生産額(GDP)で割ったGDPあたりCO2排出量は、2005年度から減少
を続けていたが、2011年度以降は3年連続で急激に増加した。2014年度は一転して減少に転じ、前年度比5.9%減と
なっている。2005年度比では8.1%増である。
GDPあたりCO2排出量(tCO2 /百万円)
1.00
0.90
0.80
0.70
0.60
0.50
GDP当たりCO2排出量
0.71tCO2/百万円
(+8.1%) [▲5.9%]
0.40
0.30
0.20
0.10
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
0.00
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録、国民経済計算(総務省)をもとに作成
(2005年度比)[前年度比]
121
業務その他部門の業種別CO2排出量
○ 2014年度の排出量を前年度と比較すると、その他の排出量が最も減少しており、宿泊業・飲食サービス業、情
報通信業、不動産業・物品賃貸業が続いている。一方、他サービス業、医療・福祉からの排出量が大きく増加
している。
業務その他 2億6,100万トン
(+9.2%)[▲6.2%]
医療・福祉 3,100万トン
その他 500万トン
(▲85.4%) [▲77.0%] (+17.5%) [+20.4%]
30,000
他サービス業 4,100万トン
(+53.5%) [+25.5%]
25,000
教育・学習支援業 1,400万トン
(▲6.3%) [▲12.6%]
CO2 排出量(万t-CO2 )
生活関連サービス業・娯楽業 3,000万トン
(+21.4%) [+1.0%]
20,000
宿泊業・飲食サービス業 3,700万トン
(+41.6%) [▲14.2%]
15,000
不動産業・物品賃貸業 1,400万トン
(+195.1%) [▲21.2%]
卸売業・小売業 5,200万トン
(+0.1%) [▲6.0%]
10,000
運輸業・郵便業 1,400万トン
(+5.1%) [+19.0%]
5,000
情報通信業 1,400万トン
(+3.0%) [▲22.8%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
電気ガス熱供給水道業 1,000万トン
(+77.3%) [+11.1%]
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
122
業務その他部門の燃料種別エネルギー消費量(非エネルギー利用分除く)
○2014年度のエネルギー消費量(非エネルギー利用分除く)を前年度と比較すると4.6%の減少となっている。燃料
種別では熱、電力の減少が大きくなっている。また、2005年度からは18.2%の減少となっている。特にA重油、熱
で大きく減少している。
業務その他部門のエネルギー消費量
2,370PJ
(▲ 18.2%)[▲ 4.6%]
3,500
熱 70PJ
(▲76.8%) [▲57.6%]
エネルギー消費量(PJ)
3,000
2,500
電力
1230PJ
(+6.3%) [▲3.1%]
2,000
都市ガス
370PJ
(+60.0%) [+12.9%]
1,500
LPG
120PJ
(+68.1%) [+1.2%]
1,000
A重油
160PJ
(▲60.8%) [▲11.7%]
500
軽油
160PJ
(+36.9%) [+0.2%]
(年度)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
灯油
210PJ
(▲34.5%) [▲3.6%]
※エネルギー消費量は非エネルギー利用分を除く
(2005年度比) [前年度比]
<出典>総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
123
最終エネルギー消費量の推移(民生部門)
○2014年度の民生部門の最終エネルギー消費量は、前年度比4.1%減、2005年度比15.8%減となっている。
○業務その他部門は増加した前年度から減少に転じ、前年度比4.5%減、2005年度比18.5%減となっている。
○家庭部門は震災後4年連続で減少し、前年度比3.8%減、2005年度比12.2%減となっている。
6,000
5,172
最終エネルギー消費量[PJ]
5,000
4,543
4,355
4,000
2,967
3,000
2,531 2,418
2,000
2,012 1,937
2,205
1,000
※数値は2005・2013・2014年度値。
<出典>総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)
民生部門全体
年度
業務その他部門
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
家庭部門
124
業務床面積、労働者数の推移
○ 1990年度以降増加を続けていた業務床面積は、2011年度に初めて減少に転じたが、2012年度以降は再び増
加を続けており、2014年度は2005年度比で5.5%増となっている。一方、就業者数は1990年代後半までは増
加傾向であったが、それ以降は横ばいの傾向にある。2014年度は前年度からやや増加し0.6%増、2005年度
とはほぼ同程度となっている。
○ 床面積あたりのCO2排出量は2004年度をピークに2010年度まで減少が続いたが、2011年度以降は大幅な増
加が続いた。しかし、2014年度は再び減少に転じ、前年度から6.7%減、2005年度からは3.5%増となってい
る。
160
総床面積
1,856百万m2
(+5.5%) [+0.5%]
150
150
床面積/就業者数(1990年度=100)
140
140
130
130
120
120
110
110
100
就業者数
6,351万人
(▲0.1%) [+0.6%]
90
100
(年度)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
90
1990
80
床面積あたりCO2排出量
141kg-CO2/m2
(+3.5%) [▲6.7%]
床面積あたりCO2 排出量(kg-CO2 /m 2 )
160
(2005年度比) [前年度比]
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録、EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)、労働力調査(総務
省)をもとに作成
125
業務床面積(業種別)の推移
○ 2014年度において最も床面積が大きいのは事務所・ビルで、卸小売、学校が続く。前年度と比較すると、
ホテル・旅館、飲食店を除くすべての業種で床面積が増加している。
○ 2005年度からの増加率が最も大きいのは卸小売で、病院、その他が続く。一方、ホテル・旅館のみ減少し
ている。
事務所・ビル 485百万m2
(+5.4%) [+0.2%]
500
卸小売 453百万m2
(+9.7%) [+0.7%]
450
400
学校 366百万m2
(+2.8%) [+0.3%]
350
その他 225百万m2
(+6.6%) [+2.3%]
業務床面積(百万m2 )
300
250
病院 113百万m2
(+9.3%) [+0.6%]
200
ホテル・旅館 91百万m2
(▲3.2%) [▲1.1%]
150
飲食店 66百万m2
(+1.2%) [▲0.2%]
100
50
劇場・娯楽場 36百万m2
(+1.7%) [+0.3%]
(年度)
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
デパート・スーパー 23百万m2
(+0.9%) [+0.4%]
(2005年度比) [前年度比]
<出典> EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)
126
業務床面積当たりエネルギー消費量の推移
○業務その他部門の床面積当たりのエネルギー消費量は、オフィスのOA化、空調・照明などの設備の増加、
営業時間の延長などが影響し、1990年代前半から2000年代前半にかけ急激に悪化した。2006年度以降は原
油価格高騰による石油から電気・都市ガスへのシフト、機器の効率化、震災後の節電等の影響などにより
改善傾向にあった。2013年度は悪化したが2014年度は再び改善に転じ、前年度比5.1%減となっている。
1,600
1,500
1,400
1,300
床面積あたりエネルギー
消費量 1,279MJ/m2
(▲22.5%) [▲5.1%]
1,200
1,100
2013
2014
2011
2012
2009
2010
2008
2006
2007
2004
2005
2003
2001
2002
1999
2000
1997
※エネルギー消費量は非エネルギー利用分を除く
1998
1996
1994
1995
1992
1993
1991
1,000
1990
床面積あたりエネルギー消費量(MJ/m2 )
1,700
(年度)
(2005年度比) [前年度比]
<出典> 総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)、EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済
研究所)をもとに作成
127
第3次産業活動指数の推移
○ 第3次産業活動指数は2007年度まで上昇傾向にあったが、2008年度・2009年度は大きく低下した。2010年度
からは再び上昇に転じ4年連続で上昇していたが、2014年度は前年度から1.1%減少している。2005年度比で
は1.0%減少となっている。
○ 第3次産業活動指数が2008年度・2009年度に大きく低下している一方で、業務床面積は2008年度・2009年度
も増加しており、業務その他部門の主要指標間で傾向が異なっている。2014年度も増加している。
総床面積 1,856百万m2
(+5.5%)[+0.5%]
110
2,000
105
1,800
1,600
1,400
95
第3次産業活動指数 102.1
(▲1.0%)[▲1.1%]
1,200
90
85
80
1,000
第3次産業活動指数
業務床面積(百万m 2 )
100
75
70
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
800
(年度)
(2005年度比) [前年度比]
<出典>EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)、第3次産業活動指数(経済産業
省)をもとに作成
128
エネルギー消費原単位の推移(業務その他部門・製造業部門)
○業務その他部門と製造業部門のエネルギー消費原単位を2005年度比でみると、業務その他部門(第3次産業
活動指数当たりエネルギー消費原単位)は17.4%減、製造業部門(鉱工業生産指数(IIP)当たりエネル
ギー消費原単位)は4.9%減となっている。
(2005年度=100)
120
110
100
製造業部門
95.1
(▲4.9%) [▲2.0%]
90
80
業務その他部門(エネルギー消費量/第3次産業活動指数)
業務その他部門
82.6
(▲17.4%) [▲3.6%]
70
製造業部門(エネルギー消費量/IIP)
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
60
※エネルギー消費量は非エネルギー利用分を除く
(2005年度比) [前年度比]
<出典> 総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)、第3次産業活動指数(経済産業省) 、鉱工業生産指数(経済産業省)から作成
129
床面積あたり用途別エネルギー消費量
○ 2014年度の床面積あたりエネルギー消費量は、2005年度及び前年度と比べ全ての用途で減少している。
○2005年度と比較すると、特に暖房用、給湯用で大きく減少している。前年度と比較すると、特に冷房用、
暖房用、給湯用で減少している。
業務その他部門の床面積当たりエネルギー消費量
891.0MJ/m2
(▲ 20.5%)[▲4.1%]
エネルギー消費量
(MJ/m 2 )
1,400
照明・動力等
458.9 MJ/m2
(▲2.4%) [▲1.4%]
1,200
27 25
7
7
23 23 22
7
7
7
7
7
8
厨房用
85.4 MJ/m2
(▲8.5%) [▲1.4%]
41 43 42 42
7
8
8
47
8
22 22 21 20 19
19 17 19 18 17
9
9
48 48 49 49 49
50 52
9
9
2014
2013
2012
2011
2010
2009
1998
12 11 11 12 12 11 12 11 11 12 11
2008
1997
11 11 12 12 9
2007
9
18
2006
9
2005
8
2004
9
2003
9
2002
7
2001
7
2000
7
1999
8
1996
9
9 9
9
10
16 15
15 14 14 14
13 13
26 26 27 27 25 26 24 23 23 23 23 20 22 21 20 21 18
17 16
17 16 17 17 16 15
1995
0
7
40 42
44
1994
200
6
1993
400
25
6
37 39
37 37
39 40 40
1992
600
6
34 35
1991
800
34
1990
1,000
給湯用
112.6 MJ/m2
(▲41.5%) [▲6.9%]
暖房用
137.3 MJ/m2
(▲42.9%) [▲6.3%]
冷房用
96.7 MJ/m2
(▲22.2%) [▲12.2%]
(年度)
※ここで使用している「EDMC/エネルギー・経済統計要覧」のエネルギー消費量は、
「総合エネルギー統計」のエネルギー消費量と異なることに注意が必要である。
※グラフ内の数字は全体に占める各用途の割合(単位:%)。
<出典> EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)をもとに作成
(2005年度比) [前年度比]
130
床面積あたり用途別CO2排出量
○ 2005年度と比較すると、暖房用、給湯用の床面積あたりCO2排出量が大きく減少する一方、照明・動力等
からの排出量が大きく増加している。
○ 2014年度は厨房用以外で前年度から減少している。特に照明・動力等及び冷房用の減少が大きい。
業務その他部門 141kg-CO2/m2
(+3.5%)[▲ 6.7%]
160
140
照明・動力等
88kg-CO2
(+45.3%) [▲5.1%]
100
3
4
3
4
3
3
3
4
3
4
30 27
26 27 26 27 26 25 25 25 19 24 24 23 23 17 18
7
7
7
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
12
8
8
6
8
14 15 15
4
5
4
12 12 10 10 9
4
4
11 11 10 12 10 11 10 10 10 9
2006
6
2005
7
2004
8
2003
5
2002
6
4
24 20 19 17 20 18
21 20 20 20
17 13 14 14
2001
7
23
2000
10
1992
23 23 22 22 23 22
1991
26 24
24
1990
0
28
4
2014
3
3
2013
4
3
2012
3
3
2011
3
2010
4
厨房用
7kg-CO2
(+58.8%) [+4.6%]
40
20
62 62 63
43 43 42 43 43 43 45
38 37 40 40 41 41
2009
60
53 53 52 54 57
2008
80
48 46 45 47
2007
CO2 排出量(kg-CO2 /m 2 )
120
給湯用
13kg-CO2
(▲45.1%) [▲12.6%]
暖房用
20kg-CO2
(▲38.0%) [▲2.8%]
冷房用
12kg-CO2
(▲16.3%) [▲21.5%]
(年度)
※グラフ内の数字は全体に占める各用途の割合(単位:%)。
(2005年度比) [前年度比]
<出典> EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所) 、
温室効果ガス排出・吸収目録をもとに作成
131
業務部門の電力消費量の推移
○ 寒冷地・寒冷地以外の両方で、業務部門の毎月の電力消費量は、震災後の2012~2014年度が震災前の2010年度を、
春季~秋季を中心に下回っている。
○ 寒冷地・寒冷地以外の両方で、2010年度は夏季の電力消費量が冬季を上回っていたが、2012 ~2014年度は寒冷地で
は冬季が夏季の電力消費量を上回り、寒冷地以外では夏季と冬季の差が縮小している。
寒冷地(北海道、北陸、東北)
寒冷地以外
3,500
20,000
18,000
1990年度
2000年度
2,500
2010年度
2012年度
2,000
2013年度
2014年度
電力消費量( GWh)
電力消費量(GWh)
3,000
16,000
1990年度
2000年度
14,000
2010年度
2012年度
12,000
2013年度
2014年度
10,000
1,500
8,000
1,000
6,000
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月
1月
2月
3月
※1990年度、2000年度は業務用電力、2010年度、2012~2014年度は特定規模需要(業務用)が対象。
1990年度、2000年度と2010年度、2012~2014年度は対象が異なることから連続性がないことに注意が必要。
※データは一般電気事業者のみを対象。電力自由化以後、一般電気事業者以外から購入する事業者が増加していると考えられることから、
本電力消費量データが業務部門の全ての事業者をカバーしていないことに注意が必要。
<出典>電力統計情報(電気事業連合会)
132
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (百貨店)
○ 日本百貨店協会はエネルギー消費原単位の改善が進んでおり、目標水準を達成している。
【目標】
店舗におけるエネルギー消費原単位(「床面積×営業時間」当たりのエネルギー消費量)を指標として、業界全体で、目標年度(2020年
度)において、基準年度(1990年度)比20%減とする。ただし、2030年の削減目標を38%減とする。
(2005年度=100)
エネルギー原単位(10^6 kl/m2・時間)
120
36.0
110
34.0
32.0
100
30.0
90
28.0
80
26.0
エネルギー原単位(目標) 24.3
70
24.0
60
50
22.0
床面積×営業時間
CO2排出量※1
CO2排出量※2
エネルギー原単位
20.0
2020
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
18.0
1990
40
(年度)
※1 電力の実排出係数に基づいて算定。
※2 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※1990年度と1997年度の間はデータなし。
※エネルギー原単位(右軸)以外については、2005年度=100(左軸)としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会流通・サービスワーキンググループ(平成27年度)配付資料
133
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (コンビニ)
○ 日本フランチャイズチェーン協会(コンビニエンスストア)は2011年度以降エネルギー消費原単位の改善が
進んでいるが、2014年度は増加しており目標水準と同程度となっている。
【目標】
2020年度において、「売上高」当たりのエネルギー消費量を基準年度(2010年度)より毎年1%の改善(約10.0%削減)に努める。
①基準年度(2010年度):0.9347千kwh/百万円 ②目標値(2020年度):0.8453千kwh/百万円
※コンビニエンスストア11社の全店舗のエネルギー消費量とする。
(2010年度=100)
エネルギー原単位(千kWh/百万円)
売上高
200
1.00
CO2排出量※1
CO2排出量※2
180
0.96
エネルギー原単位
160
0.92
140
0.88
120
エネルギー原単位(目標) 0.8453
0.84
100
2020
2014
2013
2012
2011
0.80
2010
80
(年度)
※1 電力の実排出係数に基づいて算定。
※2 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※エネルギー原単位(右軸)以外については、2010年度=100(左軸)としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会流通・サービスワーキンググループ(平成27年度)配付資料
134
主要業種の低炭素社会実行計画進捗状況 (スーパー)
○ 日本チェーンストア協会の2014年度のエネルギー消費原単位は、目標水準を上回っている。
【目標】
店舗におけるエネルギー消費原単位(「床面積×営業時間」当たりのエネルギー使用量)を、目標年度(2020年度)において基準年度
(1996年度)比24%削減する。
エネルギー原単位(kWh/m2・h)
(2005年度=100)
130
0.130
120
0.120
110
0.110
100
0.100
90
0.090
80
0.080
70
0.070
60
50
床面積×営業時間
CO2排出量※1
CO2排出量※2
エネルギー原単位
エネルギー原単位(目標) 0.0897
0.060
0.050
0.040
2020
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
40
(年度)
※1 電力の実排出係数に基づいて算定。
※2 電力のクレジット等反映排出係数等に基づいて算定。
※エネルギー原単位(右軸)以外については、2005年度=100(左軸)としている。
<出典> 産業構造審議会産業技術環境分科会地球環境小委員会流通・サービスワーキンググループ(平成27年度)配付資料
135
業務部門におけるコージェネレーション累積導入容量の推移と建物用途別構成比
○ 産業部門同様、業務部門においても、コージェネレーションシステムは着実に導入が拡大しており、 累積
導入容量は増加傾向で推移している。2014年度は前年度から1.4%増加となっている。
○ 2014年度の建物用途別の発電容量割合では、病院・介護施設が最も多く全体の約19%を占め、次いで商用・物販
施設、地域冷暖房と続いている。
①2014年度末までの業務部門におけるコージェネレーショ
ン累積導入容量の推移※
②民生用コージェネレーション建物用途別発電容量割合 (2014年度末) ※
250
事務所・官庁庁
舎
5%
その他
13%
飲食施設
1%
150
スポーツ・浴場
施設
7%
100
公共施設
11%
病院・介護施設
19%
商用・物販施設
18%
ホテル類 地域冷暖房
11%
15%
50
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
累積導入量(万kW)
200
集合住宅
0%
(年度)
<出典> エネルギー白書(経済産業省)、コージェネレーション・
エネルギー高度利用センターwebページ
※①②とも、一部若干の家庭用(集合住宅)を含む。
<出典> コージェネレーション・エネルギー高度利用センター
webページ
136
各国の業務部門のCO2排出量(直接排出)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国の業務部門のCO2排出量(直接排出)について、1990年からの増加率が最も大きいのはスペインで、イタリ
アが続く。一方、1990年からの減少率が最も大きいのはドイツで、イギリスが続く。日本は1990年から増加しており、8カ国
中3番目の増加率である。
370
スペイン 348
320
CO2排出量(1990年=100)
270
220
イタリア 172
170
日本 109
カナダ 108
120
フランス 100
アメリカ 90
70
イギリス 81
ドイツ 59
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
20
(年)
※ロシアは、1990年~2010年の途中で家庭部門と業務部門の部門間での計上区分の付け替えの可能性があるため、除外。
<出典> Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)
137
2.7 家庭部門
138
家庭部門概況(電気・熱配分後)、電力消費量の推移
○ 2014年度の家庭部門におけるCO2排出量は、1億9,200万tCO2で、前年度より4.8%の減少となっている。2005年度か
らは6.6%増加している。2014年度は都市ガス以外の燃料種(電力含む)で前年度から排出量が減少している。
○ エネルギー消費量は2005年度からは12.2%減少で、前年度からも3.8%減少となっており、4年連続の減少である。
また、エネルギー消費量当たりのCO2排出量は、2014年度は前年度から1.0%減少しており、2009年度以来の減少と
なった。2005年度からは21.4%増加となっている。
○ 2014年度の電力消費量は前年度から3.9%減少しており、エネルギー消費量同様4年連続の減少となっている。
15,000
13
0.08
11
14
11
都市ガス
2,200万トン
(▲3.4%) [+2.2%]
18
灯油
2,200万トン
(▲32.4%) [▲6.5%]
20
61
5,000
55
71
電力
1億3,600万トン
(+23.6%) [▲5.2%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
エネルギー消費量当たり
のCO2排出量
99tCO2/TJ
(+21.4%) [▲1.0%]
140
3,100
130
2,900
120
電力消費量 2,740億kWh
(▲3.2%) [▲3.9%]
2,700
2,500
110
2,300
100
2,100
1,900
90
1,700
80
1,500
エネルギー消費量
1,940PJ
(▲12.2%) [▲3.8%]
(年度)
※対象としている排出量は家庭内のエネルギー使用に伴うCO2排出量で、自動車利用に伴う排出量は含まない。
※電力は一般電気事業者及び特定電気事業者からの家庭向け販売電力(定額電灯、従量電灯ABC、選択約款/ 時間帯別電灯)。
※燃料種別CO2排出量の1990年度、2005年度、2014年度の横の数字は、全体に占める各燃料種の割合(単位:%)。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
3,300
電力消費量(億kWh)
0.04
8
1,200万トン
0.03 (▲20.0%) [▲8.5%]
6
11
エネルギー消費量/エネルギー消費量当たり
のCO2排出量(1990年度=100)
LPG
20,000
CO2排出量(万t-CO2)
(②エネルギー消費量、エネルギー消費量当たりの
CO2排出量及び電力消費量推移)
地域熱供給
6万トン
(▲14.8%) [▲3.4%]
25,000
10,000
家庭 1億9,200万トン
(+6.6%)[▲4.8%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
(①燃料種別CO2排出量)
(2005年度比) [前年度比]
139
世帯数、人口、世帯あたり人数、世帯あたりCO2排出量の推移
○ 人口・世帯数の推移を見ると、人口は近年横ばい~微減で推移する一方、単身世帯の増加などにより世帯数は
ほぼ一定のペースで増加し2014年度は2005年度比で9.1%増加している。世帯あたり人員は減少を続けており、
2014年度は2005年度比で8.8%減少している。
○ 世帯あたりCO2排出量は2008年度、2009年度に連続して減少した後、2010年度以降は3年度連続で増加していた
が、2013年度・2014年度と2年連続で減少している。2014年度は前年度に比べ5.4%減少した。2005年度比では
2.3%減少となっている。
140.0
3,800
130.0
3,600
世帯あたりCO2排出量
(気温補正後)
3,519kg-CO2/世帯
(▲0.5%) [▲4.4%]
3,400
120.0
3,200
110.0
3,000
100.0
人口
12,708万人
(▲0.5%) [▲0.2%]
90.0
80.0
2,800
2,600
2,400
70.0
2,200
世帯あたり人員
2.3人
(▲8.8%) [▲0.8%]
世帯あたりCO2排出量
3,490kg-CO2/世帯
(▲2.3%) [▲5.4%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
2,000
1990
60.0
世帯あたり排出量(kg-CO2/世帯)
世帯数、人口、世帯あたり人員の増加率
(90年=100)
世帯数
5,495万世帯
(+9.1%) [+0.7%]
(年度)
※対象としている排出量は家庭内のエネルギー使用に伴うCO2排出量で、自動車利用に伴う排出量は含まない。
※人口は当該年の10月1日時点、世帯数は2012年度までは3月31日時点、2013年度以降は1月1日時点の数値。
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録、住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数(総務省)、
国勢調査(総務省)、総務省ホームページ、気象庁ホームページをもとに作成
(2005年度比)[前年度比]
140
世帯当たりエネルギー消費量
○ 世帯当たりエネルギー消費量は、2011年度以降4年連続で減少しており、2014年度は35GJ/世帯で前年度比4.4%
減となった。1990年代は家電機器の増加・多様化・大型化などが影響し増加傾向にあったが、2000年代に入り
家電機器の効率化や東日本大震災後の節電などにより減少傾向となっている。2005年度からは19.5%減少して
いる。
46.0
45.3
45.2
44.9
44.4
44.3
44.1
43.9
43.9
43.4
43.4
世帯当たりエネルギー消費量
(GJ/世帯)
44.0
42.3
42.0
43.8
42.5
42.5
41.6 41.7
41.2
40.9
40.7
39.7
40.0
38.9
38.7
38.1
38.0
36.9
36.0
世帯当たりエネルギー消費量 35GJ/世帯
(▲19.5%) [▲4.4%]
35.2
2014
2012
2013
2011
2010
2009
2007
2008
2006
2005
2003
2004
2002
2001
2000
1998
1999
1997
1996
1994
1995
1993
1992
1991
1990
34.0
(年度)
※世帯数は2012年度までは3月31日時点、2013年度以降は1月1日時点の数値。
<出典>総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)、住民基本台帳に基づく人口・人口動態及び世帯数(総務省)
(2005年度比)[前年度比]
141
1人当たりエネルギー消費量の推移
○ 1人当たりエネルギー消費量は、2014年度は15GJ/人で前年度から3.6%の減少である。世帯当たりエネルギー消
費量同様、1990年代は家電機器の増加・多様化・大型化などが影響し増加傾向にあった。2000年代は横ばい~
やや減少の傾向が続いていたが、 2011年度以降は東日本大震災後の節電などにより4年連続で減少が続いてお
り、2005年度からは11.7%減少となっている。
18.0
17.3
16.9 16.9
16.6
16.4 16.4 16.4
16.0
16.016.015.9
1人当たりエネルギー消費量
(GJ/人)
17.0
16.0
17.0
16.616.9
16.3
16.2
16.2
16.1
15.8
15.2
15.1 15.1
15.0
14.4
1人当たりエネルギー消費量 15GJ/人
(▲11.7%) [▲3.6%]
13.9
14.0 13.6
13.0
2013
2012
2011
2010
2008
2009
2007
2006
2005
2004
2002
2003
2001
2000
1999
1998
1996
1997
1995
1994
1993
1992
1990
1991
12.0
(年度)
※人口は当該年の10月1日時点の数値。
<出典>総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)、国勢調査(総務省)、人口推計(総務省)をもとに作成
(2005年度比)[前年度比]
142
住宅戸数、1住宅当たり延べ面積の推移
○ 住宅数は増加傾向にあり、特に一戸建より共同住宅の戸数の伸びが大きくなっている。1住宅当たり延べ面積
も2003年度までは増加傾向にあったが、2008年度に減少し2013年度は微増となっている。
○ 新築住宅数は、近年は1990年度の約半分にまで落ち込んでいるが、2010年度以降は増加傾向にある。ただし、
2014年度は前年度から10.8%減少している。新築住宅の1住宅当たり延べ面積は2000年代に入り減少傾向にあり、
2009年度・2010年度は増加したが、2011年度以降は再び減少傾向が続いている。2014年度は前年度から5.0%減
少している。
全住宅
新築住宅
1住宅当たり延べ面積
84.1m2
(▲1.5%) [▲5.0%]
1,800,000
100.0
50,000,000
1,600,000
120.0
100.0
98.0
90.0
88.0
20,000,000
86.0
84.0
10,000,000
82.0
0
80.0
1988
1993
1998
2003
2008
2013
( 年度)
住宅数(合計)
住宅数(一戸建)
住宅数(共同住宅)
80.0
1,000,000
60.0
800,000
600,000
40.0
400,000
住宅数 880,000戸
(▲29.5%) [▲10.8%]
200,000
0
20.0
0.0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
住宅数(戸)
92.0
30,000,000
1,200,000
住宅数(戸)
94.0
1住宅当たり延べ面積(m2 )
96.0
40,000,000
住宅数
1住宅当たり延べ面積(合計)
<出典>住宅・土地統計調査(総務省)、建築着工統計調査(国土交通省)をもとに作成
( 年度)
1住宅当たり延べ面積
143
1住宅当たり延べ面積(m2 )
1,400,000
家庭部門概況(用途別排出量の推移)
○ 家庭部門の用途別CO2排出量を見ると、照明・家電製品等(冷蔵庫やテレビなど、エアコン以外の家電一般を
含む)の使用に伴うCO2排出が約半分を占める。
○ 2014年度の排出量を2005年度と比較すると、照明・家電製品等からの排出量が大きく増加している。
○ 前年度と比較すると2014年度の排出量は照明・家電製品等で特に大きく減少している。
家庭 1億9,200万トン
(+6.6%) [▲4.8%]
25,000
照明・家電製品等
1億600万トン
(+20.8%) [▲4.0%]
CO2排出量(万t-CO2)
20,000
15,000
厨房 1,400万トン
(+18.6%) [+0.1%]
10,000
給湯 3,600万トン
(▲7.8%) [▲4.3%]
5,000
冷房 500万トン
(▲12.0%) [▲25.3%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
暖房 3,400万トン
(▲10.6%) [▲5.2%]
(年度)
※対象としている排出量は家庭内のエネルギー使用に伴うCO2排出量で、自動車利用に伴う排出量は含まない。
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録、総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)、
EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)をもとに作成
(2005年度比) [前年度比]
144
家庭部門概況(世帯あたり用途別排出量の推移)
○ 家庭部門の世帯あたり用途別CO2排出量を見ると、照明・家電製品等(冷蔵庫やテレビなど、エアコン以外の
家電一般を含む)の使用に伴うCO2排出が約半分を占める。
○ 2014年度の排出量を2005年度と比較すると2.3%減少している。暖房からの排出量が最も大きく減少しており、
給湯からの排出量が続いている。
○ 2014年度の排出量は前年度から5.4%減少しており、照明・家電製品等からの排出量が特に大きく減少してい
る。
家庭部門の世帯あたりCO2排出量
3,490kgCO2/世帯
(▲2.3%) [▲5.4%]
4,000
3,500
CO2排出量(kg-CO2/世帯)
3,000
2,500
47
46 48 47 47 48 51
44 45 44 42 44 43 44 44
51 49
44 44 44 46
50 52 53
厨房
252kg-CO2
(+8.7%) [▲0.5%]
2,000
1,500
1,000
500
7
7
7
7
7
7
7
7
8
8
7
7
7
7
7
6
7
7
7
7
7
7
7
7
24 25 26
27 24 23 23 24 22 23 22 22 23 22 22
21 20 19
26 26 26 28
19
22
3
3
3
4
3
3
3 3 4
3
3 3 3 2 4
3 4
3 3 3 2 4
3 3
20 20 20 22 21 22 21 20 21 22 22 20 21 19 20 21 19 17 17 20 21 20 19 18
給湯
656kg-CO2
(▲15.5%) [▲4.9%]
冷房
98kg-CO2
(▲19.3%) [▲25.8%]
暖房
627kg-CO2
(▲18.0%) [▲5.8%]
2014
2013
2012
2011
2010
2008
2009
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
1999
2000
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1991
1992
0
1990
照明・家電製品等
1,857kg-CO2
(+10.8%) [▲4.6%]
(年度)
※対象としている排出量は家庭内のエネルギー使用に伴うCO2排出量で、自動車利用に伴う排出量は含まない。
※グラフ内の数字は全体に占める各用途の割合(単位:%)。
<出典> 温室効果ガス排出・吸収目録、総合エネルギー統計(資源エネルギー庁)、
EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)をもとに作成
(2005年度比) [前年度比]
145
家庭部門概況(用途別エネルギー消費量の推移)
○ 家庭部門の用途別エネルギー消費量を見ると、照明・家電製品等(冷蔵庫やテレビなど、エアコン以外の家
電一般を含む)が最も多く、給湯、暖房が続く。
○ 2014年度を2005年度と比較すると、厨房以外の全ての用途でエネルギー消費量は減少しているが、特に冷房の
減少率が大きくなっている。
○前年度と比較すると、暖房が最も大きく減少しており、照明・家電製品等が続いている。
家庭部門の総エネルギー消費量
2,041PJ
(▲ 12.4%) [▲3.0%]
2,500
照明・家電製品等 744PJ
(▲3.9%) [▲2.3%]
エネルギー消費量(PJ)
2,000
1,500
33 34 34 34 34 33 35 35 36 37 35 35 35 36
34
32
31
32
34
30
30 29
30 31
8
8
8
8 8
8 8
8 8 8 8 8 8 8 8 8
8 8
8
8
9
8
9
9
1,000
500
30 30 31 30 29 29 28 28 28 27
30 31 30 31
33
34
29
34
30
32
36
35 35 35
2
3 2 2
3
3
3 3 2 2
2
2
2 2
2
2
2 2 2
1 3
2 2 2
25 24 25 25 26 27 25 23 25 27 26 25 27 24 26 27 24 25 24 25 27 27 26 25
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
厨房 182PJ
(+2.6%) [▲0.1%]
給湯 562PJ
(▲18.7%) [▲2.1%]
冷房 39PJ
(▲30.1%) [▲23.5%]
暖房 514PJ
(▲18.4%) [▲4.0%]
(年度)
※対象としている排出量は家庭内のエネルギー使用に伴うCO2排出量で、自動車利用に伴う排出量は含まない。
※ここで使用している「EDMC/エネルギー・経済統計要覧」のエネルギー消費量は、
「総合エネルギー統計」のエネルギー消費量と異なることに注意が必要である。
※グラフ内の数字は全体に占める各用途の割合(単位:%)。
<出典>EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)((財)日本エネルギー経済研究所)をもとに作成
(2005年度比) [前年度比]
146
家庭部門の電力消費量の推移
○ 寒冷地・寒冷地以外とも、家庭部門の毎月の電力消費量は1990年度から2000年度、2010年度と年を経るごとに増加し
てきた。しかし、震災後は2010年度を下回る月が春季~秋季を中心に多くなっており、2014年度は寒冷地の1月を除い
た全ての月で2010年度を下回っている。
寒冷地以外
7,000
35,000
6,000
30,000
5,000
1990年度
2000年度
4,000
2010年度
2012年度
3,000
2013年度
電力消費量(GWh)
電力消費量(GWh)
寒冷地(北海道、北陸、東北)
25,000
1990年度
2000年度
20,000
2010年度
2012年度
15,000
2013年度
2014年度
2,000
2014年度
10,000
1,000
5,000
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
※定額電灯、従量電灯AB、従量電灯C、選択約款(電灯)、選択約款(電力)を対象とした。
<出典>電力調査統計(資源エネルギー庁)
147
新築住宅の省エネ判断基準適合率の推移(平成11年基準)
○ 新築住宅の省エネ判断基準適合率(平成11年基準)は、2000年度以降の数年間に上昇した後、2008年度ま
でほぼ横ばいで推移していたが、省エネ措置の届出義務付け、長期優良住宅認定制度及び住宅エコポイン
ト制度の開始などの影響もあり、2009年度から2010年度にかけて大きく上昇した。
○ 2010年度以降は届出第一種と届出第二種に分かれており、届出第一種は50%前後で推移しているが、届出
第二種は2013年度・2014年度に大きく減少している。
100
全体推計
80
届出第一種(2,000m2以上)
70
届出第二種(300~2,000m2)
60
53
47
50
49
43
40
44
26
30
42
43
16
2008
2002
12
15
18
2007
9
15
2005
7
15
2004
34
20
10
49
43
2001
新築住宅の省エネ判断基準適合率(%)
90
29
3
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2006
2003
2000
0
( 年度)
<出典>総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 省エネルギー小委員会 建築物エネルギー消費性能基準等ワーキ
ンググループ及び社会資本整備審議会建築分科会建築環境部会省エネルギー判断基準等小委員会 合同会議(第6回) 資料3「省エネ法
の施行状況について」より作成
148
家電製品の世帯あたり保有台数
○ ルームエアコンは1990年代に大きく増加した。2000年代に入り伸び率は鈍化し、減少している年度もあるも
のの、概ね増加傾向は続いている。
○ DVDプレーヤー・レコーダー、温水洗浄便座、パソコンといった新しい機器の保有台数は急激に増加してき
たが、近年は伸びが鈍化もしくは減少する傾向にある。
○ カラーテレビの保有台数は近年減少傾向にある。
ルームエアコン
274.7台
(+7.6%) [▲0.4%]
300
世帯当たり保有台数(台/100世帯)
250
カラーテレビ
211.3台
(▲15.6%) [+1.5%]
200
DVDプレーヤー・レコーダー
128.5台
(+41.5%) [+5.8%]
150
パソコン
126.8台
(+21.8%) [▲3.4%]
100
50
温水洗浄便座
108.4台
(+32.0%) [+2.4%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
<出典> 消費動向調査(内閣府)
(2005年度比) [前年度比]
149
家電製品のエネルギー消費効率の推移(保有)
○ エアコンのCOP※は、1990年度から暖房・冷房とも大きく上昇している(大きい方が高効率)。2005年度
と比較すると2012年度のCOPは暖房で22.9%伸びており、冷房で22.6%伸びている。
○ テレビの1台当たり電力消費は2000年代後半に急上昇していたが(小さい方が高効率)、2011年度以降は2
年連続で減少している。2012年度は2005年度比で20.7%増加している。
○ 冷蔵庫の1台当たり電力消費量は、1990年代後半に増加したが、2000年代に入り減少傾向にある(小さい方
が高効率)。2012年度は2005年度に比べ28.9%減少している。
エアコン(暖房COP)
4.9
(+22.9%) [+1.0%]
180
エアコン(冷房COP)
4.5
(+22.6%) [+0.9%]
エネルギー消費効率(1990年度=100)
160
140
テレビ(W/台)
130.8W/台
(+20.7%) [▲0.2%]
120
100
冷蔵庫(kWh/台・年)
561.0kWh/台・年
(▲28.9%) [▲6.5%]
80
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
60
(年度)
※COP:coefficient of performance(成績係数)。エアコンが作る熱・冷熱量の消費する電力量に対する割合を示す。
<出典> 家庭用エネルギーハンドブック2014(住環境計画研究所推計)
(2005年度比) [前年度比]
150
タイプ別テレビの出荷台数
○ 2000年以降、ブラウン管テレビの出荷台数は減少の一途をたどり、代わりに液晶テレビ等の薄型テレビの
出荷台数が増加した。
○ 2010年には、地上波デジタル放送への全面的移行に伴う買い替え需要と家電エコポイント制度の実施によ
り、テレビの出荷台数は過去最高となった。しかし、地上波デジタル放送への全面的移行が完了したこと
や家電エコポイント制度の終了等により、 2011年・2012年と大きく減少し、以降も減少~横ばいで推移し
ている。
出荷台数(千台)
27,000
24,000
プラズマ
21,000
液晶
18,000
ブラウン管
15,000
薄型(液晶+プラズマ)
12,000
9,000
6,000
3,000
0
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
(年)
<出典>電子情報技術産業協会
151
エアコンの省エネルギー進展状況
○ エアコンの期間電力消費量は1990年代後半にかけて大きく減少した。2000年代に入ってからは鈍化してい
るが減少傾向は続いている。
○ 2014年度の期間電力消費量は837kWh/期間で、2005年度に比べ約8.9%減少している。
期間電力消費量(kWh/期間)
1,600
1,500
1,400
1,300
期間電力消費量
837kWh/期間
(▲8.9%) [▲0.8%]
1,200
1,100
1,000
900
800
700
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
600
(年度)
(2005年度比) [前年度比]
<出典> EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2016年版)
152
住宅用太陽光発電の累積導入量の推移
○ 住宅用太陽光発電は堅調に導入が進んできたが、2009年1月の住宅用太陽光発電導入支援対策費補助金、
2012年7月の再生可能エネルギーの固定価格買取制度の開始により、一層普及が加速することとなった。
○ 2013年度時点での累積導入量は合計865万kWと、前年度から37.7%増加している。
住宅用太陽光発電導入量(累計)(万kW)
1,000
900
800
700
600
500
400
300
200
100
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
0
(年度)
<出典> エネルギー白書2015(経済産業省)より作成
153
各国の家庭部門のCO2排出量(直接排出)の推移(1990年=100として)
○ 主要先進国の家庭部門のCO2排出量について、1990年からの増加が最も大きいのはスペインで、日本が続く。一方、
1990年からの減少率が最も大きいのはドイツで、アメリカが続く。
180
CO2排出量(1990年=100)
160
140
スペイン 128
日本 103
120
フランス 99
イギリス 94
100
カナダ 93
イタリア 91
80
アメリカ 85
ドイツ 72
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
60
(年)
※ロシアは、1990年~2010年の途中で家庭部門と業務部門の部門間での計上区分の付け替えの可能性があるため、除外。
<出典> Greenhouse Gas Inventory Data (UNFCCC)
154
2.8 エネルギー起源CO2以外
155
非エネルギー起源CO2排出量の内訳
○ 非エネルギー起源CO2排出量においては、無機鉱物製品(セメント等)からの排出が半分近くを占めている。2014年度
の排出量は前年度から微減となっており、前年度比で一般廃棄物焼却が4.5%減、化学工業・金属生産が1.2%減となっ
ている一方、廃棄物の燃料代替等は3.0%増、産業廃棄物焼却は1.8%増となっている。
○ 2005年度からは排出量は12.3%減少している。最も減少量が大きいのは無機鉱物製品であり、減少量の2/3程度を占め
ている。
非エネCO2 7,620万トン
(▲12.3%)[▲ 0.4%]
その他
220万トン
(▲3.5%) [▲0.9%]
10,000
廃棄物の燃料代替等
910万トン
(+4.2%) [+3.0%]
排出量(万t-CO2)
8,000
産業廃棄物焼却
970万トン
(▲10.6%) [+1.8%]
6,000
一般廃棄物焼却
930万トン
(▲18.3%) [▲4.5%]
4,000
化学工業・金属生産
1,080万トン
(▲11.9%) [▲1.2%]
2,000
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
無機鉱物製品
3,490万トン
(▲15.3%) [▲0.4%]
(年度)
※廃棄物の原燃料利用、廃棄物からエネルギー回収に伴う非エネルギー起源CO2排出量は、
国連への報告においてはエネルギー部門で計上している。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
156
廃棄物の焼却、原燃料利用、廃棄物からエネルギー回収に伴う非エネルギー起源CO2排出量
○ 廃棄物の焼却に伴う非エネルギー起源CO2排出量は2005年度比で9.3%減少している。
○ 廃棄物の焼却のうち、燃料代替、発電利用に伴う排出量が全体に占める割合は2014年度時点で56.2%であり、
2005年度の54.7%より増加している。1990年代半ばより2007年度までは増加傾向にあったが、2008年度以降
は増減を繰り返しほぼ横ばいで推移している。
廃棄物の燃料代替等
910万トン
(+4.2%) [+3.0%]
3,500
100%
80%
2,500
70%
60%
2,000
燃料代替、発電
利用割合 56.2%
1,500
50%
40%
30%
1,000
20%
500
10%
0%
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
※廃棄物のうち、廃プラ、廃油等の焼却が排出量に算入される。
※廃棄物の原燃料利用、廃棄物からエネルギー回収に伴う非エネルギー起源CO2排出量は、
国連への報告においてはエネルギー部門で計上している。
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
燃料代替、発電利用割合[%]
90%
3,000
排出量(万t-CO2)
廃棄物焼却等合計 2,820万トン
(▲9.3%) [▲ 0.0%]
産業廃棄物(発電)
50万トン
(+25.4%) [+0.1%]
産廃焼却(発電以外)
920万トン
(▲12.1%) [+1.9%]
一般廃棄物発電
620万トン
(▲20.6%) [▲4.5%]
一般廃棄物焼却(発電以外)
310万トン
(▲13.4%) [▲4.5%]
(2005年度比) [前年度比]
157
CH4の排出量の内訳
○ 2014年度のCH4排出量は前年度から1.6%減少している。すべての排出源において前年度から減少しており、
特に排出量の減少が大きいのは消化管内発酵と稲作である。
○ 2005年度と比べると2014年度のCH4排出量は8.9%減少している。稲作とその他以外は減少しており、特に
排出量の減少が大きいのは廃棄物の埋め立てである。
CH4全体 3,550万トン(CO2換算)
(▲8.9%)[▲1.6%]
6,000
その他 220万トン
(+11.1%) [▲0.3%]
メタン排出量(万t-CO2換算)
5,000
排水処理 170万トン
(▲15.9%) [▲1.6%]
4,000
廃棄物の埋立 330万トン
(▲41.9%) [▲4.2%]
3,000
稲作 1,800万トン
(+3.7%) [▲0.9%]
2,000
家畜排せつ物管理 240万トン
(▲13.6%) [▲2.1%]
1,000
消化管内発酵 720万トン
(▲12.8%) [▲2.4%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
燃料からの漏出 80万トン
(▲17.4%) [▲1.2%]
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
158
N2Oの排出量の内訳
○ 2014年度のN2O排出量は前年度から2.9%減となっている。減少量は工業プロセス、燃料の燃焼で大きくなってい
る。
○ 2005年度と比べ2014年度のN2O排出量は15.0%減少となっている。家畜排せつ物管理とその他以外は減少しており、
工業プロセスと燃料の燃焼からの排出量の減少量が特に大きくなっている。
N2O全体 2,080万トン(CO2換算)
(▲15.0%) [▲2.9%]
4,000
一酸化二窒素排出量(万t-CO2換算)
3,500
その他 30万トン
(+2.5%) [▲0.1%]
3,000
2,500
排水処理 110万トン
(▲7.5%) [▲0.6%]
廃棄物の焼却 180万トン
(▲25.2%) [▲6.1%]
2,000
燃料の燃焼 600万トン
(▲16.6%) [▲2.2%]
1,500
1,000
工業プロセス 140万トン
(▲53.2%) [▲17.1%]
500
農用地土壌 570万トン
(▲5.9%) [▲0.4%]
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003
2002
2001
2000
1999
1998
1997
1996
1995
1994
1993
1992
1991
1990
0
家畜排せつ物管理 450万トン
(+5.0%) [▲1.1%]
(年度)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年度比) [前年度比]
159
【参考】廃棄物の原燃料利用等に伴って排出された温室効果ガス排出量
(CO2、CH4、N2Oの合計)
○ 廃棄物の原燃料等に伴う温室効果ガス排出量は、2014年度で約1,630万t-CO2と試算され、2005年度と比べる
と6.6%減少で、前年度からは0.2%減少している。
○ 廃棄物分野全体の排出量から上記の排出量を減じた排出量は、2014年度で約2,110万t-CO2と試算され、2005
年度と比べると19.0%減少で、前年度からは1.2%減少となっている。
廃棄物分野からの排出量
3,740万トン(▲14.0%)[▲ 0.7% ]
5,000
排出量(万t-CO2換算)
4,000
廃棄物の原燃料利用等に
伴って排出された排出量
1,630万トン
(▲6.6%) [▲0.2%]
3,000
2,000
上記を除いた排出量
2,110万トン
(▲19.0%) [▲1.2%]
1,000
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年度)
(2005年度比) [前年度比]
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
160
代替フロン等4ガスの排出量の推移
○ 代替フロン等4ガスの排出量は、2004年までに大きく減少したが、その後は増加傾向にある。2014年の排
出量は2005年から51.7%増加しており、前年からも8.3%増加となっている。
○ 2014年の排出量はHFCsが最も大きく、全体の8割以上を占める。HFCsは2005年から排出量が180.0%増と大
きく増加している一方、PFCs、SF6、NF3は2005年から排出量が減少している。
代替フロン等4ガス全体
4,200万トン(CO2換算)
(+51.7%)[+8.3%]
6,000
NF3 80万トン
(▲33.5%) [▲39.0%]
5,000
SF6 210万トン
(▲59.1%) [▲1.8%]
4,000
3,000
PFCs 340万トン
(▲61.0%) [+2.5%]
2,000
1,000
HFCs 3,580万トン
(+180.0%) [+11.5%]
0
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
代替フロン等4ガス排出量(万t-CO2換算)
7,000
(年)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年比) [前年比]
161
HFCsの排出量の内訳
○ HFCsの排出量は近年増加傾向にあり、2014年の排出量は2005年から180.0%増となっている。
○ 2014年のHFCsの排出量を区分別に見ると、HCFC-22(フロン)を製造する際の副生成物であるHFC-23の
排出が2005年に比べて96.0%減少している。一方、エアコン等の冷媒からの排出量は、オゾン層破壊物質で
あるHCFCからHFCへの代替に伴い増加を続けており、2014年の排出量は2005年から266.8%増と大幅に増加
している。
HFCs全体 3,580万トン(CO2換算)
(+180.0%)[+11.5%]
洗浄剤・溶剤
10万トン
(+2781.8%) [+5.0%]
4,000
HFCs排出量(万t-CO2換算)
3,500
半導体・液晶製造
10万トン
(▲49.3%) [+3.2%]
発泡
240万トン
(+153.1%) [+6.4%]
3,000
2,500
HFC製造
10万トン
(▲77.6%) [▲23.3%]
2,000
冷媒
3,260万トン
(+266.8%) [+12.3%]
1,500
1,000
エアゾール・MDI
50万トン
(▲70.3%) [+2.9%]
500
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
HCFC-22製造時HFC-23
(▲96.0%) [+45.5%]
2万トン
(年)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年比) [前年比]
162
PFCsの排出量の内訳
○ 2014年のPFCsの排出量は2005年比で61.0%の減少となっている。 PFCsの排出量を区分別に見ると、半導
体・液晶製造からの排出量が2005年に比べ大きく減少している。
○ 2014年の排出量は前年比で2.5%の増加となっており、半導体・液晶製造、洗浄剤・溶剤からの排出量が増
加している。
PFCs全体 340万トン(CO2換算)
(▲61.0%) [+2.5%]
PFCs排出量(万t-CO2換算)
2,500
2,000
1,500
170万トン
半導体・液晶製造
(▲64.0%) [+4.6%]
1,000
150万トン
洗浄剤・溶剤等
(▲45.1%) [+1.1%]
500
10万トン
PFCs製造時
(▲89.7%) [▲3.1%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年比) [前年比]
163
SF6の排出量の内訳
○ 2014年のSF6の排出量は、 2005年比で59.1%の減少となっている。区分別に見ると、金属生産、半導体・液
晶製造、SF6製造からの排出量が2005年から特に減少している。
○ 2014年の排出量は前年比で1.8%の減少となっており、電機絶縁ガス使用機器、SF6製造からの排出量が減
少している。
SF6全体 210万トン(CO2換算)
(▲59.1%) [▲1.8%]
1,800
SF6排出量(万t-CO2換算)
1,600
1,400
90万トン
粒子加速器等
(▲1.7%) [▲0.3%]
1,200
60万トン
電機絶縁ガス使用機器
(▲33.1%) [▲6.4%]
1,000
800
40万トン
半導体・液晶製造
(▲70.8%) [+4.1%]
600
400
200
10万トン
SF6製造
(▲93.4%) [▲33.7%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
20万トン
金属生産
(▲83.5%) [+14.3%]
(2005年比) [前年比]
164
NF3の排出量の内訳
○ 2014年のNF3の排出量は、 2005年比で33.5%の減少となっている。区分別に見ると、NF3製造からの排出量
が34.0%減、半導体・液晶製造からの排出量が31.7%減となっている。
○ 2014年の排出量は前年比で39.0%の減少となっている。区分別に見ると、NF3製造からの排出量が減少する
一方、半導体製造からの排出量は増加している。
NF3全体 80万トン(CO2換算)
(▲33.5%) [▲39.0%]
180
NF3排出量(万t-CO2換算)
160
140
120
100
20万トン
半導体・液晶製造
(▲31.7%) [+20.6%]
80
60
40
20
70万トン
NF3製造
(▲34.0%) [▲45.3%]
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年)
<出典>温室効果ガス排出・吸収目録
(2005年比) [前年比]
165
世界の蛍石生産量の推移
生産量(千トン)
○ フロンガスの原料となる蛍石の世界全体の生産量は増加傾向にあったが、2011年をピークに2012年以降2年連
続で減少した。しかし、2014年度は再び増加に転じている。
○ 蛍石の生産量が最も多いのは中国で、2014年の生産量(4,400千トン)は世界全体の生産量(6,850千トン)の
半分以上を占めている。次に生産量が多いのはメキシコで1,200千トンである。この2カ国で世界全体の生産量
の8割以上を占めることとなる。
8,000
その他 553千トン
7,000
ロシア 20千トン
6,000
スペイン 107千トン
5,000
南アフリカ 230千トン
4,000
モンゴル 340千トン
3,000
2,000
メキシコ 1200千トン
1,000
中国 4400千トン
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
0
(年)
<出典> Minerals Yearbook、Mineral Commodity Summaries(USGS)をもとに作成
166
(参考資料)
エネルギー起源CO2排出量の増減要因分析
167
エネルギー起源CO2排出量の増減要因の分析方法について
○ エネルギー起源CO2を対象に要因ごとの排出量増減に対する寄与度について分析を行う。
○ 具体的には、部門毎に排出量をいくつかの因子の積として表し、それぞれの因子の変化が与える排出量変
化分を定量的に算定する方法を用いる。CO2排出量は、基本的に「CO2排出原単位要因」、「エネルギー
消費原単位要因」、「活動量要因」の3つの因子に分解することができる。
【エネルギー起源CO2排出量の増減要因分析式】
《例》業務その他部門の場合
CO2排出量
エネルギー消費量
CO2排出量  
 業務床面積
エネルギー消費量
業務床面積
CO2排出
原単位要因
エネルギー
消費原単位要因
活動量要因
168
エネルギー起源CO2排出量全体
169
エネルギー起源CO2排出量の増減要因の推移
○ 2014年度のエネルギー起源CO2排出量の減少要因のうち最も大きい要因は、節電などでエネルギー消費量
が削減されたこと等による「エネルギー消費原単位要因」で、生産活動の状態が反映される「1人あたり
GDP要因」が続く。
12,000
(万t-CO2)
10,000
8,000
6,000
エネルギー消費
原単位要因
CO2排出
原単位要因
1人あたりGDP要因
4,000
2,000
0
-2,000
199119921993199419951996199719981999200020012002200320042005200620072008200920102011201220132014
-4,000
人口要因
CO2排出量変化
-6,000
-8,000
-10,000
【エネルギー起源CO2総排出量の増減要因推計式】
CO2排出量 
CO2排出量
エネルギー消費量 国内総生産


 人口
エネルギー消費量
国内総生産
人口
CO2排出
原単位要因
エネルギー
消費原単位要因
1人あたり 人口要因
GDP要因
170
エネルギー起源CO2排出量の増減要因
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、最も大きな減少要因は省エネへの取組みなどによる「エネル
ギー消費原単位要因」で、「人口要因」が続く。一方、最も大きな増加要因は電源構成の変化などによる
「CO2排出原単位要因」であり、次いで経済発展による「1人あたりGDP要因」が続く。
CO2排出量変化
-4,570
(-2,970)
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
・電源構成
・燃料の炭素排出係数
・再生可能エネルギー
の導入量
・工場・事業所・家庭
で使用する燃料種
CO2排出
原単位要因
+850
(+11,880)
・産業構造の転換
・省エネ・節電への取組
・気温の変化
・発熱量の変化
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
エネルギー消費量
要因
-5,420
(-14,850)
エネルギー消費
原単位要因
-4,250
(-18,900)
・豊かさ(経済発展)
経済活動要因
-1,170
(+4,050)
1人あたり
GDP要因
-970
(+4,690)
人口要因
・人口
-200
(-640)
171
エネルギー転換部門(事業用発電)
172
エネルギー転換部門(事業用発電)のCO2排出量増減要因の推移(電気・熱配分前)
○ 2014年度のエネルギー転換部門(事業用発電)のCO2排出量の減少要因としては、発電量が減少したこと
による「発電電力量要因」が最も大きく、発電効率の改善による「発電効率要因」、火力発電の燃料構成
の変化による「燃料構成要因」が続いている。
12,000
(万t-CO2)
• 火力発電増加
10,000
8,000
6,000
• 柏崎刈羽
原発の停止
• 夏の猛暑・渇水
4,000
• 原発の不正隠し問
題に起因する停止
CO2排出原単位要因
燃料構成要因
2,000
発電効率要因
0
-2,000
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
電源構成要因
発電電力量要因
-4,000
• リーマン
ショック
-6,000
CO2排出量変化
【エネルギー転換部門のCO2排出量の増減要因推計式】
発電・燃料種別CO 2 排出量 
発電・燃料種別CO 2 排出量
発電・燃料種別エネルギー消費量 発電種別エネルギー消費量 発電種別発電電力量



 総発電電力量
発電・燃料種別エネルギー消費量
発電種別エネルギー消費量
発電種別発電電力量
総発電電力量
(燃料種別)CO2排出原単位要因
燃料構成要因
(発電種別)発電効率要因 電源構成要因
発電電力量
173
要因
エネルギー転換部門(事業用発電)のCO2排出量増減要因(電気・熱配分前)
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、増加要因は、原発稼働率の低下に伴い総発電量に占める火
力発電の割合が増えたことによる「電源構成要因」のみで他はすべて減少要因となっている。最も大き
な減少要因は、発電電力量の減少による「発電電力量要因」が最も大きく、発電効率の改善による「発
電効率要因」、火力発電で消費される燃料種の転換による「燃料構成要因」が続いている。
エネルギー投入量
要因
-670
(+14,790)
原単位要因
+50
(-1,900)
CO2排出
原単位要因
+310
(+0)
・燃料の炭素排出係数
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
CO2排出量変化
-2,470
(+8,350)
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
発電電力量
要因
-1,860
(-4,540)
燃料構成要因
発電効率要因
電源構成要因
-250
(-1,900)
-910
(-2,340)
+240
(+17,130)
・発電で使用する
燃料種
・発電効率
・発電電力量
・電源構成
174
産業部門
175
製造業部門のCO2排出量増減要因の推移
○ 2014年度の製造業部門のCO2排出量減少要因のうち最も大きい要因は、 産業構造の変化による「構造要
因」で、次いで生産活動の低下による「経済活動要因」、電力の排出原単位の改善による「CO2排出原単
位要因(購入電力)」が続いている。一方で、増加要因としては、 「CO2排出原単位要因(その他燃料)」
が最も大きく、 次いで「 CO2排出原単位要因(自家用蒸気)」となっている。
• 火力発電
増加
(万t-CO2)
3,000
1,000
-1,000
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
-3,000
• 節電
-5,000
• バブル崩壊後
の景気後退
経済活動要因
CO2排出量変化
• ITバブル崩壊
• 同時多発テロ
• アジア経済危機
• 国内金融危機
-7,000
CO2排出原単位要因
(購入電力)
CO2排出原単位要因
(自家発)
CO2排出原単位要因
(自家用蒸気)
CO2排出原単位要因
(その他燃料)
エネルギー消費
原単位要因
構造要因
• リーマン
ショック
【製造業部門CO2排出量の増減要因推計式】
CO2排出量 
業種別・燃料種別CO2排出量
業種別・燃料種別エネルギー消費量
CO2排出
原単位要因
(購入電力)
CO2排出
原単位要因
(自家発)
CO2排出
原単位要因
(自家用蒸気)

CO2排出
原単位要因
(その他燃料)
業種別・燃料種別エネルギー消費量
業種別鉱工業生産指数

 鉱工業指数
業種別鉱工業生産指数
鉱工業生産指数
エネルギー
消費原単位要因
構造要因
経済活動要因
176
製造業部門のCO2排出量増減要因
○2005年度から2014年度までの累積で見ると、最も大きい減少要因は生産活動の低下による「経済活動要
因」で、次いで工場における省エネ・節電への取組等による「エネルギー消費原単位要因」となっている。
一方、最も大きい増加要因は、電源構成の変化等による「CO2排出原単位要因(電力)」となっている。
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
・電源構成(再生可能エネ
ルギーの導入量等)
・燃料の炭素排出係数
CO2排出原単位
要因(購入電力)
-180
(+2,650)
CO2排出原単位
要因(自家発)
-120
(-480)
・自家用発電で使用する燃料種
・燃料の炭素排出係数
CO2排出
原単位要因
+30
(+2,890)
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
CO2排出量変化
-520
(-3,030)
エネルギー消費量
要因
-550
(-5,910)
・工場で使用する燃料種
・燃料の炭素排出係数
CO2排出原単位
要因(自家用蒸
+150
(+560)
・自家用蒸気の発生に使
用する燃料種
・燃料の炭素排出係数
CO2排出原単位
要因(その他燃料)
+180
(+160)
エネルギー消費
原単位要因
-50
(-1,800)
・工場における省エネ・
節電対策への取組
・生産の効率化
構造要因
経済活動要因
-290
(-570)
-210
(-3,540)
・産業構造の変化
・生産活動
177
非製造業部門のCO2排出量増減要因の推移
○ 2014年度の非製造業部門のCO2排出量の減少要因のうち最も大きい要因は、 「エネルギー消費原単位要
因」で、生産活動の低下による「経済活動要因」が続いている。一方、唯一の増加要因である「CO2排出原
単位要因(その他燃料)」は非常に小さい。
300
(万t-CO2)
200
100
0
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
-100
-200
-300
• アジア経済危機
• 国内金融危機
• バブル崩壊後
の景気後退
CO2排出原単位要因
(電力)
CO2排出原単位要因
(その他燃料)
エネルギー
消費原単位要因
経済活動要因
CO2排出量
変化
• ITバブル崩壊
• 同時多発テロ
• リーマン
ショック
-400
【非製造業部門CO2排出量の増減要因推計式】
CO2排出量 
CO2排出量
エネルギー消費量

 産業別国内総生産
エネルギー消費量 産業別国内総生産
CO2排出
CO2排出
原単位要因 原単位要因
(電力) (その他燃料)
エネルギー
消費原単位要因
経済活動要因
178
非製造業部門のCO2排出量増減要因
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、主な減少要因は生産活動の低下による「経済活動要因」であ
る。一方、最も大きい増加要因は「CO2排出原単位要因(電力)」で、 「エネルギー消費原単位要因」が
続いている。
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
CO2排出量変化
-80
(-70)
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
CO2排出
原単位要因
-10
(+140)
CO2排出原単位
要因(電力)
-10
(+140)
・電源構成(再生可能エネル
ギーの導入量等)
・燃料の炭素排出係数
エネルギー消費量
要因
-70
(-220)
CO2排出原単位
要因(その他燃
料)
+0
(+10)
・使用する
燃料種
エネルギー消費
原単位要因
経済活動要因
-60
(+90)
-10
(-310)
・省エネ対策への
取組
・生産活動
179
運輸部門
180
運輸部門(旅客)のCO2排出量増減要因の推移
○ 2014年度の運輸部門(旅客)のCO2排出量の減少要因は、燃費の改善等による「エネルギー消費原単位要
因」である。一方、主な増加要因は輸送量の増加による「旅客輸送量要因」となっている。
• 乗用車の大型化
(1990年代前半~中盤)
1,000
(万t-CO2)
500
CO2排出原単位要因(電力)
0
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
-500
• トップランナー基準
導入
-1,000
• グリーン税
制導入
CO2排出原単位要因(その他燃
料)
エネルギー消費
原単位要因
分担率要因
旅客輸送量要因
• トップランナー基準
改訂
CO2排出量変化
-1,500
【運輸部門(旅客)のCO2排出量の増減要因推計式】
輸送機関別CO2排出量 
輸送機関別CO2排出量
輸送機関別エネルギー 消費量 輸送機関別旅客輸送量


 総旅客輸送量
輸送機関別エネルギー 消費量
輸送機関別旅客輸送量
総旅客輸送量
CO2排出
原単位要因
(電力)
CO2排出
原単位要因
(その他燃料)
エネルギー
消費原単位要因
分担率要因
旅客輸送量要因
※2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び集計方法に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、自動車輸送量の
2010~2014年度値は接続係数による換算値を使用。
181
運輸部門(旅客)のCO2排出量増減要因
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、燃費の改善等による「エネルギー消費原単位要因」と、モー
ダルシフト等による「分担率要因」が減少要因となっている。一方、最も大きな増加要因は輸送量の増加
による「旅客輸送量要因」である。
CO2排出量変化
-660
(-1,170)
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
CO2排出
原単位要因
-10
(+460)
エネルギー消費量
要因
-650
(-1,620)
CO2排出原単位
要因(電力)
-10
CO2排出原単位
要因(その他燃料)
+0
エネルギー消費
原単位要因
-1,220
(+200)
(+260)
(-2,090)
・電源構成
・燃料の炭素排出係数
・再生可能エネルギー
の導入量
・燃料の炭素排出係数
・輸送機関で
使用する燃料種
+150
旅客輸送量
要因
+420
(-150)
(+620)
分担率要因
・燃費の改善・悪化
・道路の渋滞状況
・運転方法
・輸送量
・輸送手段の構成の変化
(モーダルシフト等)
※2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び集計方法に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、自動車輸送
量の2010~2014年度値は接続係数による換算値を使用。
182
旅客自動車部門のCO2排出量増減要因の推移
○ 2014年度の旅客自動車部門のCO2排出量の減少要因は、燃費の改善等による「エネルギー消費原単位要因」で
ある。一方、最も大きな増加要因は総走行距離の増加による「走行距離要因」である。
1,000
(万t-CO2)
• 乗用車の大型化
(1990年代前半~中盤)
• トップランナー基準
改訂
500
走行距離要因
0
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
-500
• トップランナー基準
導入
-1,000
エネルギー消費
原単位要因
CO2排出原単位
要因
• グリーン税
制導入
CO2排出量変化
-1,500
【旅客自動車部門のCO2排出量の増減要因推計式】
CO2排出量 
CO2排出量
エネルギー消費量

 旅客自動車走行距離
エネルギー消費量 旅客自動車走行距離
CO2排出原単位要因
エネルギー
消費原単位要因
輸送量要因
※2010年10月より自動車走行距離は
「自動車燃料消費量調査」に移管された
が、「自動車輸送統計」の2010年9月以
前の統計値と時系列上の連続性がない。
そのため、「自動車輸送統計」の数値と
接続係数から、1990~2009年度の走行
距離を遡及推計して使用している。
183
旅客自動車部門のCO2排出量増減要因
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、減少要因は燃費の改善等による「エネルギー消費原単位要因」
である。一方、増加要因は総走行距離の増加による「走行距離要因」が最も大きい。
CO2排出量変化
-640
(-1,120)
CO2排出原単位
要因
+0
(+240)
・燃料の炭素排出係数
・旅客自動車で使用
する燃料種
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
エネルギー消費量
要因
-650
(-1,360)
エネルギー消費
原単位要因
-1,170
(-2,970)
走行距離要因
+520
(+1,610)
・走行距離
・燃費の改善・悪化
・道路の渋滞状況
・運転方法
※2010年10月より自動車走行距離は「自動車燃料消費量調査」に移管されたが、「自動車輸送統計」の2010年9月以前の統計値と時系列
上の連続性がない。そのため、「自動車輸送統計」の数値と接続係数から、1990~2009年度の走行距離を遡及推計して使用している。
184
運輸部門(貨物)のCO2排出量増減要因の推移
○ 2014年度の運輸部門(貨物)のCO2排出量の主な減少要因は輸送量の減少による「貨物輸送量要因」である。一
方、最も大きい増加要因は輸送効率の悪化等による「エネルギー消費原単位要因」である。
1,200
(万t-CO2)
1,000
800
CO2排出原単位要因(電力)
• 小型貨物車のトップラ
ンナー基準改訂
600
400
CO2排出原単位要因(その他
燃料)
200
エネルギー消費
原単位要因
0
-200
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
-400
分担率要因
貨物輸送量要因
-600
CO2排出量変化
-800
• 自営転換・大型化の進展
-1,000 (1990年代後半~)
• 小型貨物車の
トップランナー基
準導入
• 重量車のトップ
ランナー基準導入
• グリーン税
制導入
【運輸部門(貨物)のCO2排出量の増減要因推計式】
輸送機関別CO2排出量 
輸送機関別CO2排出量
輸送機関別エネルギー 消費量 輸送機関別貨物輸送量


 総貨物輸送量
輸送機関別エネルギー 消費量
輸送機関別貨物輸送量
総貨物輸送量
CO2排出
原単位要因
(電力)
CO2排出
原単位要因
(その他燃料)
エネルギー
消費原単位要因
分担率要因
貨物輸送量要因
※2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び集計方法に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、自動車輸送量の
2010~2014年度値は接続係数による換算値を使用。
185
運輸部門(貨物)のCO2排出量増減要因
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、輸送量の減少による「貨物輸送量要因」が最も大きな減少要因で、
燃費や輸送効率の改善等による「エネルギー消費原単位要因」が続いている。一方、最も大きな増加要因は、
輸送量に占める貨物自動車(鉄道や船舶と比較して輸送量当たりのエネルギー効率が低い輸送手段)の割合が
増えたことによる「分担率要因」である。
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
CO2排出量変化
-100
(-1,100)
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
CO2排出
原単位要因
+0
(+100)
エネルギー消費量
要因
-100
(-1,190)
CO2排出原単位
要因(電力)
+0
CO2排出原単位
要因(その他燃料)
+0
エネルギー消費
原単位要因
分担率要因
貨物輸送量
要因
+40
-20
-130
(+10)
(+90)
(-520)
(+230)
(-900)
・燃料の炭素排出係数
・電源構成
・再生可能エネルギー
の導入量
・輸送機関で
使用する燃料種
・燃料の炭素排出係数
・燃費の改善・悪化
・道路の渋滞状況
・運転方法
・輸送量
・輸送手段の構成の変化
(モーダルシフト等)
※2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び集計方法に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、
自動車輸送量の2010~2014年度値は接続係数による換算値を使用。
186
貨物自動車部門のCO2排出量増減要因の推移
○ 2014年度の貨物自動車部門のCO2排出量の減少要因は、輸送量の減少による「貨物輸送量要因」である。一
方、最も大きな増加要因は輸送効率の悪化等による「エネルギー消費原単位要因」である。
1,500
(万t-CO2)
輸送量要因
1,000
500
エネルギー消費
原単位要因
0
CO2排出原単位
要因
199119921993199419951996199719981999200020012002200320042005200620072008200920102011201220132014
CO2排出量変化
-500
-1,000
• 自営転換・大型化の進展
(1990年代後半~)
• 小型貨物車の
トップランナー基
準導入
• 小型貨物車のトップラ
ンナー基準改訂
• 重量車のトップ
ランナー基準導入
【貨物自動車部門のCO2排出量の増減要因推計式】
CO2排出量 
CO2排出量
エネルギー消費量

 貨物自動車輸送量
エネルギー消費量 貨物自動車輸送量
CO2排出原単位
要因
エネルギー
消費原単位要因
※2010年10月より「自動車輸送統計」の調
査方法及び集計方法に変更があり、2010
年9月以前の統計値と時系列上の連続性
がないため、自動車輸送量の2010~2014
年度値は接続係数による換算値を使用。
輸送量要因
187
貨物自動車部門のCO2排出量増減要因
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、輸送量の減少による「輸送量要因」が最も大きな減少要因と
なっており、燃費や輸送効率の改善等による「エネルギー消費原単位要因」が続いている。一方、「 CO2
排出原単位要因 」が増加要因となっている。
CO2排出量変化
-120
(-1,050)
CO2排出原単位要
因
+0
(+60)
・燃料の炭素排出係数
・貨物車で使用
する燃料種
・燃費の改善・悪化
・道路の渋滞状況
・運転方法
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
エネルギー消費量
要因
-120
(-1,110)
エネルギー消費
原単位要因
+20
(-540)
輸送量要因
-140
(-570)
・輸送量
※2010年10月より「自動車輸送統計」の調査方法及び集計方法に変更があり、2010年9月以前の統計値と時系列上の連続性がないため、
自動車輸送量の2010~2014年度値は接続係数による換算値を使用。
188
業務その他部門
189
業務その他部門のCO2排出量増減要因の推移
○2014年度の業務その他部門のCO2排出量の減少要因のうち最も大きいのは、省エネ・節電への取組が進ん
だことによる「エネルギー消費原単位要因(気候以外)」で、 次いで電力の排出原単位の改善による
「CO2排出原単位要因(電力)」となっている。一方、増加要因は床面積の増加による「業務床面積要
因」のみとなっている。
4,000
3,000
2,000
(万t-CO2)
• 火力発電
増加
• 渇水による
水力発電量
の低下
• 火力発電
増加
• 火力発電
増加
• 火力発電
増加
CO2排出原単位要因
(電力)
CO2排出原単位要因
(その他燃料)
エネルギー消費
原単位要因(気候以外)
業務床面積要因
• 猛暑・
厳冬
1,000
0
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
気候要因
-1,000
CO2排出量変化
-2,000
• 家電トップランナー基準
導入
• 節電
• 暖冬
• リーマンショック
-3,000
【業務その他部門のCO2排出量の増減要因推計式】
CO2排出量
エネルギー消費量


CO2排出量  

 業務床面積   気候要因による排出量 増減分
業務床面積
 エネルギー消費量

CO2排出
CO2排出
原単位要因 原単位要因
(電力)
(その他燃料)
エネルギー
消費原単位要因
(気候以外)
業務床面積要因
気候要因
*「気候要因」はCO2排出量の増減を各要因に分解する前にその影響分を別途推計して取り除いており、
他の要因分とは推計手法が異なる。
190
業務その他部門のCO2排出量増減要因
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、最も大きな増加要因は電源構成の変化等による「CO2排出原
単位要因(電力)で、次いで業務床面積の増加による「業務床面積要因」となっている。一方、減少要因
のうち最も大きいのは、機器の省エネ化、省エネ・節電への取組等に伴う床面積あたりのエネルギー消費
量の減少による「エネルギー消費原単位要因(気候以外)」で、次いで「気候要因」となっている。
CO2排出量変化
-1,740
(+2,210)
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
下段が2005年度比
CO2排出
原単位要因
-600
(+5,410)
CO2排出原単位
要因(電力)
-540
(+5,240)
・電源構成
・燃料の炭素排出
係数
・再生可能エネル
ギーの導入量
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
エネルギー消費量
要因
-1,140
(-3,200)
・使用する燃料種
・燃料の炭素排出
係数
CO2排出原単位
要因(その他燃
料)
-50
(+160)
・OA機器等の保有
台数・種類数
・電気機器の効率
・省エネ・節電への
取組
エネルギー消費原単位
要因(気候以外)
-1,020
(-4,300)
・業務床面積
エネルギー消費
原単位要因
業務床面積要因
-1,280
(-4,490)
+140
(+1,290)
気候要因
-260
(-190)
・夏季・冬季の気温
※ 気候要因は、CO2排出量の増減を各要因に分解する前にその影響分を別途推計して取り除いており、
他の要因分とは推計手法が異なる。
191
家庭部門
192
家庭部門のCO2排出量増減要因の推移
○ 2014年度の家庭部門のCO2排出量の減少要因のうち最も大きい要因は、 節電などでエネルギー消費量が削減
されたこと等による「エネルギー消費原単位要因(気候以外)」であり、電力の排出原単位の改善による
「CO2排出原単位要因(電力)」、夏期と冬期の気温影響による「気候要因」が続いている。増加要因は世帯
数の増加による「世帯数要因」が最も大きい。
3,000
(万t-CO2)
2,500
2,000
1,500
• 渇水による
水力発電量
の低下
• 火力発電
増加
• 火力発電
増加
• 火力発電
増加
• 火力発電
増加
• 猛暑・
厳冬
1,000
500
世帯数要因
0
-500
CO2排出原単位要因
(電力)
CO2排出原単位要因
(その他燃料)
エネルギー消費原単位要因
(気候以外)
世帯当たり人員要因
1991 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014
気候要因
CO2排出量変化
-1,000
-1,500
• 家電トップランナー基準
導入
• 節電
• 暖冬
-2,000
【家庭部門のCO2排出量の増減要因推計式】
CO2排出量
エネルギー消費量
人口


CO2排出量  


 世帯数   気候要因による排出量 増減分
人口
世帯数
 エネルギー消費量

CO2排出
CO2排出
エネルギー
原単位要因 原単位要因 消費原単位要因
(電力)
(その他燃料)
(気候以外)
世帯当たり
人員要因
世帯数要因
気候要因
*「気候要因」はCO2排出量の増減を各要因に分解する前にその影響分を別途推計して取り除いており、
他の要因分とは推計手法が異なる。
193
家庭部門のCO2排出量増減要因
○ 2005年度から2014年度までの累積で見ると、最も大きな増加要因は、 電源構成の変化による「CO2排出原
単位要因(電力)」であり、世帯数の増加による「世帯数要因」が続いている。一方、最も大きな減少要
因は世帯当たり人員の減少による「世帯当たり人員要因」で、省エネ・節電への取組による「エネルギー
消費原単位要因(気候以外)」が続いている。
CO2排出量変化
-960
単位: 万トンCO2
上段が前年度比
CO2排出
原単位要因
-210
(+3,160)
吹出しの内容:各要因に
影響する要素の一例
(+1,190)
下段が2005年度比
・燃料の炭素排出係数
・家庭で使用 する燃料種
エネルギー消費量
要因
-750
(-1,970)
・世帯数
CO2排出原単位
要因(電力)
-220
(+3,140)
・電源構成
・燃料の炭素排出
係数
・再生可能エネル
ギーの導入量
CO2排出原単位
要因(その他燃料)
+10
(+20)
・家電の保有台
数・種類数
・電気機器の効率
・省エネ・節電への
取組
エネルギー消費原単位
要因(気候以外)
-520
(-1,540)
エネルギー消費
原単位要因
世帯数要因
-880
(-3,550)
+130
(+1,580)
・世帯
当たり
人員
・夏季・冬季の気温
世帯当たり人員
要因
気候要因
-160
-190
(-1,680)
(-330)
※ 気候要因は、CO2排出量の増減を各要因に分解する前にその影響分を別途推計して取り除いており、
他の要因分とは推計手法が異なる。
194
エネルギー起源CO2排出量の
部門別増減要因分析のまとめ
195
エネルギー起源CO2排出量の部門別増減要因分析のまとめ(2013→2014年度)
活動量要因
部門
家庭
業務その他
原単位要因
(うち電
(うち電力 (うちエネ
力以外の
のCO2排出 ルギー消費
CO2排出
原単位)
原単位)
原単位)
活動量
指標
増減量
世帯数
+130
-900
+10
業務床面積
+140
-1,620
-50
鉱工業生産指
数等
-220
-680
-190
-960
-540
-1,020
-260
-1,740
-370
+220
-190
-400
輸送量の増加
輸送量
+420
(+520)
-1,080
(-1,170)
+0
(+0)
-10
(-)
-1,070
(-1,170)
貨物
輸送量
-130
(-140)
+20
(+20)
+0
(+0)
+0
(-)
2次エネルギー
生産量
-320
-200
-200
-
-
+30
エネルギー転換
エネルギー起源
CO2合計
増減量
合計
-220
旅客
運輸
気候
要因
省エネの進展・節電への取り組み、電力価格の上昇、
個人消費・商業活動の低迷等
生産量の減少
産業
(単位:万tCO2)
燃費の改善
-600
(-)
-660
(-640)
+20
(+20)
(-)
-100
(-120)
-
-
-520
再エネ導入、石油からガスへの燃料転換、効率改善等によるCO2排出原単位減少
-4,150
-20
-970
-3,160
-450
-4,570
注:吹き出しは増減に影響したと考えられる主な要因四捨五入の関係で合計と内訳が合わない場合がある。
運輸部門のかっこ内は自動車のみの数字。産業部門のエネルギー消費原単位要因には構造要因(製造業のみ)を、運輸部門のエネル
ギー消費原単位要因には分担率要因を、それぞれ含む。
196
エネルギー起源CO2排出量の部門別増減要因分析のまとめ(2005→2014年度)
活動量要因
部門
家庭
活動量
指標
増減量
世帯数
+1,580
原単位要因
(うち電
(うち電力 (うちエネ
力以外の
のCO2排出 ルギー消費
CO2排出
原単位)
原単位)
原単位)
-60
+20
+3,140
業務床面積
鉱工業生産指
数等
産業
+1,290
気候
要因
増減量
合計
-330
+1,190
省エネの進展・節電への取り組み等
世帯数の増加
業務その他
-3,220
(単位:万tCO2)
+160
+5,240
-4,300
+750
+240
+2,790
-2,280
+1,110
-190
+2,210
-
-3,100
(-)
-1,170
(-1,120)
業務床面積の増加
-3,850
生産量の減少
燃費の改善・
輸送効率の向上
旅客
輸送量
+620
(+1,610)
-1,790
(-2,730)
+260
(+240)
+200
(-)
-2,240
(-2,970)
貨物
輸送量
-900
(-570)
-200
(-480)
+90
(+60)
+10
(-)
-300
(-540)
(-)
-1,100
(-1,050)
+430
-
-
-
-1,000
-520
-2,970
運輸
エネルギー転換
エネルギー起源
CO2合計
輸送量の減少
2次エネル
ギー生産量
-1,430
-
-2,690
+430
火力発電増加によるCO2排出原単位上昇
+240
+1,200
+11,370
-12,340
注:吹き出しは増減に影響したと考えられる主な要因四捨五入の関係で合計と内訳が合わない場合がある。
運輸部門のかっこ内は自動車のみの数字。産業部門のエネルギー消費原単位要因には構造要因(製造業のみ)を、運輸部門のエネル
197
ギー消費原単位要因には分担率要因を、それぞれ含む。