会計と監査 株式会社にどのような機関を置き、各機関に どのような権限を配分するかは、各国の法制、 各会社の選択によって異なる。 • 経営 • 意志決定 • 監査 取締役会 株主総会 監査役 会計監査人 など 会社法、商法特例法 株式会社の監査等に関する商法の特例に関す る法律 通称 「商法特例法」 1974年に制定、2006年5月1日に廃止 その後、 2005年の商法改正において 「会社法」を制定 現在はこの会社法に従う。 会計規制 • 日本において株式会社に対する社会的な会 計規制は 債権者保護を目的とする「商法会計」 投資者保護を目的とする「証取法会計」 によって、行われている。 商法会計 • 商法会計は、所有と経営の分離に基づきな が ら、株主に対する経営者の受託責任機能 ならびに出資者としての株主の会計債権者 に対する有限責任などに関わる利害調整機 能を重視するもの。 証取法会 計 • 証取法会 計は証券市場において株式証券 の売買取引を行なう現在および将来の株主 などの意思決定に有用な会計情報の提供機 能を重視するもの。 • 株式会社会計に対する商法会計と証券取 引法会計による二極的な会計規制は、株式 会社を分析するうえで、きわめて重要な意義 を持つ。 証取引法会計 商法会計 監査 • 監査には公認会計士が行う監査 • 会社法上の監査役が行う監査 • そして企業の内部監査人が行う監査 三種類があり、 総称して三様監査制度と呼ばれる。 • 大会社では監査に関して特別の規制を受ける。 大まかは、会計監査法人の選任と監査役会の 構成が要求されている。 監査役 監査役は会社の帳簿や財産内容を調査した り、取締役の違法行為を取締役会や株主総 会に報告するなどして会社の業務が適正に 行われているかどうかを監査し、会社と株主 の利益を保護する役割を負う。 解散 株式会社が、活動を止め財産の整理し、清 算することを株式会社が解散するといい、法 人格は、合併以外では清算手続の完了まで 存続する。 清算 法人が解散や破産などで活動を終了する際 に、それまで集積した債権債務を解消し、残 余財産を構成員に分配するときに、清算とい う言葉が用いられる。 清算中の株式会社は清算株式会社と呼ぶ。 清算が結了するまでは、清算株式会社は、株 式会社として存続する。 原則として清算結了の登記を行うことで、株式 会社は消滅する。 合併 • 合併は、企業組織再編の手法の一つで、法 人と法人とが結合する手法として、企業の再 編や統合に用いられてきた手法である。 近年では株式移転などにより持株会社を設立 し、持株会社の下に各企業を統合する手法も 行われるようになっている。
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