平成27年度 ABC笠間プロジェクトに係る 事業説明資料

平成27年度
ABC笠間プロジェクトに係る
事業説明資料
平成27年5月13日
笠間市教育委員会
笠間市おける英語教育の現状
250
200
200
150
107
119
128
100
96
50
0
(人)
受験者数
(人)
合格者数
〈人)
97
28
26
小6(5級)
中1(5級)
中2(4級)
中3(3級)
笠間市英検志願者数(2012)
180
160
156
134
140
120
120
100
93
80
61
60
40
20
受験者数
合格者数
54
39
35
0
(人)
小6(5級)
中1(5級)
中2(4級)
中3(3級)
笠間市英検志願者数(2013)
20 (%)
18
17.6
16
14.1
14
13.9
18.7
13.3
12
10
2012年
8.1
8
6
4
2013年
4.8
3.8
2
0
小6(5級)
中1(5級)
中2(4級)
中3(3級)
笠間市英検保有率(2012~13)
H26 英語教育実施状況調査より(笠
間市)
○ 笠間市内中学校第3学年在籍数 :696人
a 英検を受験したことがある生徒数 :276人
b (a)の内,英検3級以上を取得している生徒数
:192人
c 保有率:27.5%
d (a)の内,英検3級以上相当の英語力を有すると
思われる生徒数
:119人
e (b)+(d)による英語力のあると思われる生徒数
:311人(44.%)
H26 英語教育実施状況調査より(笠
間市)
○ 笠間市の英語担当教員の英語力について(中学校)
・該当教員数
:19人
全員が英語能力に関する外部試験を受験経験あり
うち,英検準1級以上等を取得している教員数
:4人
○ 笠間市の英語担当教員の英語力について(小学校)
・該当教員数
:213人
うち,英語能力に関する外部試験を受験経験あり
:140人
※「英語能力に関する外部試験」とは英検,TOEIC,TOEFLを指す。
笠間市における英語教育の現状
○ AET(英語指導助手)の直
接雇用(10名)の任用と配置と活用
(H23~)
○ 小学校外国語活動における
「笠間スタイル(「Hi, friends!」をもとに
したカリキュラムの策定
○ AETによるサマーイングリッシュ
フェスティバルや寺子屋事業での英語
学習(H26~)
○ 英語クラブの新設(笠間小)
○ 公立幼稚園へのAET訪問
○ 全校生徒対象の毎学期スピーキ
ングテストの実施(友部中)
笠間市における英語教育の現状
○ 英語を用いてのコミュニケーションに
自信がもてない児童生徒がいる。
○ 初歩的な英語を用いて,簡単なあいさ
つや応答表現を理解し応答できるが,自
分の考えや思い,身近な地元の文化など
を英語で発信する機会が少ない。
○ 小学校では,AETの学校訪問頻度が
少ないため,触れ合う機会が少ない。
○ 中学校では,県学力診断のためのテ
ストのおいて,「書くこと」に課題が見られ,
また,「外国語表現」の「話すこと」の評価
に課題が見られる。
教育再生実行会議以降の動き
~今後の国が目指す英語教育~
グローバル人材の育成 ~政府の主な方針~
 教育再生実行会議「これからの大学教育等の在り方について」
(第三次提言)(平成25年5月28日)(抜粋)
1.グローバル化に対応した教育環境づくりを進める。
③初等中等教育段階からグローバル化に対応した教育を充実する。
○ 国は、小学校の英語学習の抜本的拡充(実施学年の早期化、指導時間増、教科
化、専任教員配置等)や中学校における英語による英語授業の実施、初等中等
教育を通じた系統的な英語教育について、学習指導要領の改訂も視野に入れ、
諸外国の英語教育の事例も参考にしながら検討する。国、地方公共団体は、少
人数での英語指導体制の整備、JET プログラムの拡充等によるネイティブ・ス
ピーカーの配置拡大、イングリッシュキャンプなどの英語に触れる機会の充実を
図る。
【参考】日本再興戦略(平成25年6月14日閣議決定) (抜粋)
第Ⅱ.一.2.⑦グローバル化等に対応する人材力の強化
○初等中等教育段階からの英語教育の強化
• 小学校5,6年生における外国語活動の成果を今年度中に検証するとともに、小
学校における英語教育実施学年の早期化、指導時間増、教科化、指導体制の在
り方等や、中学校における英語による英語授業の実施について、今年度から検
討を開始し、逐次必要な見直しを行う。
 第2期教育振興基本計画(平成25年6月14日閣議決定) (抜粋)
基本施策16 外国語教育,双方向の留学生交流・国際交流,大学等の国際化など,グローバル
人材育成に向けた取組の強化
【基本的考え方】
○ グローバル化が加速する中で,日本人としてのアイデンティティや日本の文化に対する深い理解を前提とし
て,豊かな語学力・コミュニケーション能力,主体性・積極性,異文化理解の精神等を身に付けて様々な分
野で活躍できるグローバル人材の育成が重要である。
○ このため,「社会を生き抜く力」の確実な養成を前提とし,英語をはじめとする外国語教育の強化,高校生・
大学生等の留学生交流・国際交流の推進,大学等の国際化のための取組(秋季入学に向けた環境整備,
海外大学との国際的な教育連携等)への支援,国際的な高等教育の質保証(単位の相互認定,適切な成
績評価等)の体制や基盤の強化等を実施するとともに,意欲と能力ある全ての日本の若者に,留学機会を
実現させる。
【主な取組】
16-1 英語をはじめとする外国語教育の強化
・新学習指導要領の着実な実施を促進するため,外国語教育の教材整備,英語教育に関する優れた取組を
行う拠点校の形成,外部検定試験を活用した生徒の英語力の把握検証などによる,戦略的な英語教育改善
の取組の支援を行う。また,英語教育ポータルサイトや映像教材による情報提供を行い,生徒の英語学習へ
のモチベーション向上や英語を使う機会の拡充を目指す。
・また,小学校における英語教育実施学年の早期化,指導時間増,教科化,指導体制の在り方等や,中学校
における英語による英語授業の実施について,検討を開始し,逐次必要な見直しを行う。
・教員の指導力・英語力の向上を図るため,採用や自己研鑽等での外部検定試験の活用を促すとともに,海
外派遣を含めた教員研修等を実施する。
「英語教育の在り方に関する有識者会議」報告
「今後の英語教育の改善・充実方策について 報告
~グローバル化に対応した英語教育改革5つの提言~(抜粋)
(平成26年9月)
3-3 改革1 「国が示す教育目標・内容の改善」
○ 学習指導要領では,小・中・高を通して①各学校段階の学びを円滑に接続させれ
る,②「英語を使って何ができるようになるか」という観点から一貫した教育目標(4
技能に係る具体的な指標の形式の目標を含む)を示す(具体的な学習到達目標は
各学校が設定)
○ 高等学校卒業時に,生涯にわたり「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能を積極的に
使えるようになる英語力を身に付けることを目指す。
○ あわせて,生徒の英語力を把握し,きめ細かな指導の改善・充実や生徒の学習
意欲の向上につなげるため,従来から設定されている英語力の目標(学習指導要
領に沿って設定される目標(中学校卒業段階:英検3級程度以上,高等学校卒業
段階:英検準2級程度以上から2級程度以上)を達成した中・高生の割合50%)だ
けでなく,高等学校段階の生徒の特性・進路等に応じた英語力,例えば,高等学校
卒業段階で,英検2級~準1級,TOEFL iBT60点前後以上等を設定し,生徒の英
語力を把握,分析・改善を行うことが必要。
『ABC笠間プロジェクト』
笠間市英語教育強化新事業
保幼・小・中高を通じた英語教育推進事業
『ABC笠間プロジェクト』
【 事業名称コンセプト1】
A( Active & Achievable ) (意欲的に&達成可能な)
B( Brush up & Broaden ) (向上しながら&視野を広げて)
C( Connection & Communication )
(世界とつながる&コミュニケーションツールとして)
【 事業名称コンセプト2】
か( 輝かしい未来に向かって )
さ( 様々な国へのつながるツールとして )
ま( 間違いを恐れずに話すことができる )
笠間市の目指す児童生徒のゴール
笠間市の目指す
○積極的にコミュニ
ケーションを図ろうと
する態度の育成
児童・生徒の姿
○異なる文化に対
する寛容な態度の
育成
○郷土の歴史や文
化への理解を深め,
外国の人へ発信で
きる力の育成
○間違いを恐れず
に伝え合おうとする
態度の育成
○自律した学習者と
して,生涯にわたり
英語を学び続ける
態度の育成
保幼・小・中高を通じた英語教育推進事業
『ABC笠間プロジェクト』
〈笠間市英語教育強化推進事業における目標指標〉
小学校卒業段階で英検5級,中学校卒業段階で英検3級を全児童・全生徒が受験,合格を
目指す。
1 市AETの直接雇用とJET-ALTの活用による拡充 【新規】
2 英語力向上検証のための英語検定試験への公費補助(小6・中3
希望者)及び英検IBA(市内全中学校と市内県立高等学校等)への
導入
【新規】
3 小学6年生・中学3年生対象の夏季英語プログラムの開催 【新規】
小中教員対象夏季英語力向上研修会(2年間継続受講)の開催
4 英語教育推進連絡協議会:小・中・高校の英語担当教員による公開授
業及び研究協議会(年3回)による授業改善と教材等の開発
英語教育アドバイザーなどによる外部専門機関との連携 【新規】
5 寺子屋事業での英語学習の充実【継続】・・・生涯学習課との連携
1 英語教育充実のための英語指導
助手等の拡充
① 直接雇用AET(10名)に加え,JETプログラムALT
(8名)の任用と配置
・H27.9月~市内全小・中学校に配置
※笠間小においては,2名の複数配置
② CIR(国際交流員)の任用と配置 ※市民活動課主管
・市内幼稚園,保育所,県立高校等での英語交流事業の実施
・外国人観光客受け入れ体制の支援
・市民対象の多文化共生事業
③ AETコーディネーターの任用と配置 ※7月から任用
・上司の指示に基づくAETへの助言指導
・AETに係る事業の企画事務
・AETに関する各学校との連絡・調整事務
・JETーALTに係る生活支援相談事務 等
2 英語力検証のための外部検定試験
等の活用
① 英検IBAの導入
○対象者:市内中学校・高等学校全校生徒,寺子
屋事業における英語学習に参加してい
る小学生(5・6年生)
○実施時期:平成27年7月(※寺子屋は11月)
② 実用英語技能検定試験への公費助成
○小学校6年生~5級以上(個人負担:300円)
対象時期:第3回のみ
○中学校3年生~3級以上(個人負担:500円)
対象時期:第1回及び第2回
3 夏季英語プログラム
【English in Action】(案)
①実施時期:夏季休業中(8月中に実施予定)
②対象者:小学校(5・6年生)及び中学校(2・3年生)
で希望する児童生徒
③参加人数:各カテゴリー最大30名
④参加費用:参加者個人負担金¥10,000(調整中)
⑤開催場所:市内県立高等学校及び市教委会議室(調整中)
⑥内容:
ア 英語による5日間連続の短期集中プログラム
イ 各クラス20人ずつ(最大催行人数)の少人数制
ウ ネイティブインストラクターによるプログラム
エ プログラム最終日は,郷土笠間について英語でプレゼ
ンテーションやドラマ,歌などの発表会を行う。
4 笠間市英語教育推進連絡協議会
【授業公開及び研究協議等】
①時期:年3回(6月・10月・1月)
②対象者:市内小学校外国語活動担当者等
及び中学校・高等学校英語科教員
③内容:
ア 相互の授業参観をとおした研究協議や情報交換
等
イ 英語教育アドバイザーによる指導助言
④英語教育アドバイザー:
・筑波大学教授
卯城 祐司 先生(小・高)
・神奈川大学准教授 久保野 雅史 先生(中)
授業はどう変わる?どう変える?ため
に求められること
Exposure(英語に触れる機会)と
Experience(英語を使ってコミュニケー
ションを図る機会)が豊富にある授業
教員と生徒の親和関係がある授業
フィードバックが適切になされ,動機づ
けとなる授業
文部科学省 初等中等局 視学官 太田光春 先生
英語教育セミナーin笠間より(2015,2月)より
KEY WORDS
Ambiguity Tolerance
(曖昧さに慣れる)
Risk-taking Attitude
(間違いを恐れない態度)
Mutual Trust and Respect
(好ましい相互関係)
Motivational Feedback
(動機付けとなる評価)
In addition
• 日本の中学校では,学校で英語を学ぶ時間は3年間で,
およそ350時間ですが,カナダの英語教育プログラムは,
英語の基礎・基本,簡単な会話や簡単な文章が読めるよ
うになる初級レベルになるまでには,およそ1200時間と
言われています。
• つまり,英語の授業以外でどれだけ英語に触れるようにさ
せるかが大切です。
• 例えば,授業以外でも児童生徒と英語であいさつを交わし
たり,AETと廊下で英語で対話をしてみたりするなど,でき
るだけ英語に触れる機会もできます。また,海外ドラマや
映画などを副音声にして見せたり,英語の絵本の読み聞
かせやペーパーバックなどを読めるようにしたりする環境
なども整える必要があります。
英語教育ポータルサイト「えいごネット」について
○英語教育ポータルサイト「えいごネット」
<コンテンツ例>
活動ベースでの教材探
し!
(1)教材・素材を探す
○やさしく読める英語ニュース
○世界で活躍する人々のインタビュー
○映像教材
○聞く活動、話す活動、読む活動、書く活動の教材
学校種別に検索可能!
(2)事例・指導案を探す
○文部科学省公式サイトの掲載資料
(例)Hi, friends!の指導案、授業実践DVDの指導案
○教育委員会等で掲載している指導案
http://www.eigo-net.jp/
◆「国際共通語としての英語力向上のため
の5つの提言と具体的施策」を受けて、
主に英語教育を担う教員を対象として情
報提供を行うポータルサイトを開設
◆文部科学省の協力の下、(財)英語教育
協議会(ELEC)が運営
実践に活かせる情報
留学・大学での学びを知る!
(3)教育のいまを知る
○教科調査官等、専門家のインタビュー
○都道府県・指定都市教育委員会による取組紹介
(リレー連載)
○留学関連情報
○大学の取組(英語を使って専門的な学びを広げる)
(4)指導力を向上させる
○各種研修会情報
○教育ニュース
自己研鑽に励む!
(5)生徒の学習意欲を高める
○世界で活躍する人のインタビュー
○生徒向けイベント
○海外勤務経験者の出張授業
○英語に関する試験情報
モチベーションを高め
る!
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