汎用性の高い行動変容プログラム 特定健診・がん検診等の保健事業の場における禁煙 支援 事後 健診・検診等の保健事業の当日 最 低 限 標 準 充 実 喫 煙 状 況 の 把 握 ( 問 診 票 ) 全員 全員 全員 診 察 担 当 医 師 か ら の 禁 煙 の 勧 め 全員 全員 短 時 間 の 禁 煙 の 情 報 提 供 ・ ア ド バ イ ス 禁煙希望者 禁煙希望者 禁 煙 外 来 等 の 紹 介 電 話 フ ォ ロ ー 1 カ 月 後 2 週 間 後 1 カ 月 後 2 カ 月 後 6 カ 月 後 提案した事業内容ー段階別(特定健診の場合) 【最低限の取り組み】 健診当日:全ての喫煙者に短時間の情報提供・アドバイス(指導時間1~2分) 【標準的な取り組み】 健診当日:診察担当医師からの禁煙の勧め(一言アドバイス15~30秒) +全ての喫煙者に短時間の情報提供・アドバイス(指導時間1~3分 +禁煙希望者に禁煙外来の具体的紹介(指導時間1~2分) 健診後の電話フォローアップ:1ヵ月後(指導時間1~2分) 【充実した取り組み】 健診当日:診察担当医師からの禁煙の勧め(一言アドバイス15~30秒)、 +全ての喫煙者に短時間の情報提供・アドバイス(指導時間1~3分 +禁煙希望者に禁煙外来の具体的紹介(指導時間1~2分) +[オプション]呼気一酸化炭素濃度測定(指導時間3~5分程度) 健診後の電話フォローアップ:2週間後、1ヵ月後、2ヵ月後、6ヵ月後 (指導時間1~2分×4回) (注)赤字は、働きかける程度の低い取り組みに比べて追加された新たな内容を示す。 【最低限の取り組み】 総合健診の場での短時間禁煙支援の効果 -6ヵ月後断面禁煙率(呼気CO濃度確認)- 方法:大阪摂津市での総合健診(特定健診、がん検診を含む)の場での介入研究、月ごとに割付 対象:実施群221人、非実施群230人(応諾率91.7%、90.9%)、実施時期:2011~12年 禁煙支援の内容:実施群は診察医師の禁煙の助言と保健指導実施者による1~2分間程度の禁煙支 援、 非実施群はアンケート調査のみ 全体の調整オッズ比*(95%信頼区間) (%) 非実施群 12 自己申告 5.05 (2.24 - 12.94) 呼気CO確認 3.29 (1.33 - 9.36) 10 * 性、年齢、禁煙関心度、禁煙経験の有無で調整 6.1 6 4.0 2.6 2 0 11.2 8.1 8 4 実施群 (N=230) (N=221) 全体 1.9 (N=155) (N=132) 無関心期+前熟考期 (N=75) (N=89) 熟考期+準備期 (6ヵ月以内に禁煙を考えていない) (6ヵ月以内に禁煙を考えている) (中山富雄、嶋田ちさ: 健診・検診や保健指導の場における禁煙支援の事例報告.「特定健康診査・特定保健指導における禁煙支援から始めるたば こ対策」 【最低限の取り組み】 保健事業の場における禁煙支援の経済効果(累積) 大阪府国保における特定健診受診者 46.0万人(喫煙者6.9万人)が対象 6年目で黒字に転じ、15年目には22.9億円の黒字となる 20 従来の取り組みの場合の年間禁煙率を2.6%、 (億円) 【仮定】 標準的な取り組みを導入した場合の年間禁煙率を8.1%とする (平成24年度 厚労科学第3次対がん研究中村班) 15 18.7 医療費削減額 10.4 10 保健指導費削減額 6.1 禁煙治療費 5 0 1 2 3 禁煙治療費累計 4 5 6 7 8 9 特定保健指導費削減額累計 10 11 12 13 医療費削減額累計 14 15 年目 (*)本推計にあたっては、平成19年度厚労科学 第3次対がん研究 中村班で実施した推計結果をもとに算出した。
© Copyright 2024 ExpyDoc