日中経済の逆転? 拓殖大学大学院 経済研究科 張令 1 はじめ 研究の

日中経済の逆転?
拓殖大学大学院
経済研究科
張令
1
はじめ
• 研究のきっかけ
• 戦後の日本経済は急劇に発展して、産業構
造は60,70,80年代変わりつつ、つい海外
進出した、アジア圏で中国の進出によって、
中国の発展を促進した。
• 現在の中国は経済発展は著しく伸びたが日
本経済は停滞している。中国の金融、投資、
消費などまた日本経済に影響を与えている。
2
日本は中国産業の影響
• 50年代の日本は石炭、鋼鉄を中心としての
傾斜生産方式
• 60年代は繊維を中心
• 70年代は鉄、船舶、化学繊維
• 80年代は海外進出はじめ
3
1972年日中関係改善してから
• 中国の「改革・開放」政策してから、「鉄は国家なり」重厚長
大型産業は中心です。
4
「世界の工場」と呼ばれるまでインフラ
の整備
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
70年代の出来事
72年日中関係の春を迎え、経済交流も促進しはじめ、地理的などいろんな要因
で日中経済が頻繁に稼働していた。
1971年関西財界訪中団訪中
11月東京経済人訪中団訪中
1972年中国化合繊工業訪日調査団(団長 李正光紡織工業部副部長)来日
11月通商産業省代表団訪中
1974年9月日中間定期航空路開設、日本航空機と中国民航機の一番機が相
互乗りいれ
1975年11月北京で「日本工業・技術展覧会」開催
1978年2月日中長期貿易取り決めが北京で調印(78年から8年間で日中双方
の輸出額をそれぞれ100億米ドルとすることが規定)、同取り決めは以降5年ご
と更新
10月鄧小平副総理、公賓として来日、滞在中に松下電器など日本の主要企業
の工場を見学
1979年6月対中プラント輸出契約保留問題がエチレンー期を除き決着、決済問
題も宝山を除き契約通りの条件(米ドル建て現金決済)で決着
5
• 李先念らが提案した「四三方案」日本はじめ
先進国から化学肥料、石油化学、鉄鋼などの
プラント設備、航空設備など総額四三億米ド
ルの大型プラントを導入する構想によって、
成長していた
• 「日中共同宣言」により、貿易、海運、航空、
漁業協定の交渉が順次開始された
6
80年代の中国
• 鄧小平の「築巣引鳳」方針、外国企業に「優
遇・優待」政策を出し、外資を招致した。
就業人数
第一産業
第二産業
第三産業
1972
35854
28283
4276
3295
1978
40152
28318
6945
4890
1982
45295
30859
8346
6090
1990
64749
38914
13856
11979
1995
68065
35530
15655
16880
2000
72085
36042.5
16219.1
19823.4
2005
74647
33441.9
17766
23439.2
2008
75564
29923.3
20553.4
25087.2
2011
76420
26564
22544
27282
7
鄧小平の「築巣引鳳」方針
外幣の準備が少ないため、外国企業と資金を招致するため、近道は「改革・開放」以
外によい方法がなさそう。鄧小平の「築巣引鳳」方針は中国に経済発展を果たす
近道に導いた。
80年代の大きな出来事:
1980年7月武漢製鉄所の熱延・電磁鋼板工場が新日本製鉄の協力で生産開
始;
1981年2月日立製作所が福建省福州市で合併の福日テレビ(福建日立電視
有限公司)を設立;4月日立精機が北京第1機床廠とスライス版の技術提携契
約に調印、工作機械の技術協力設立;
1982年1月中国国際信託投資公司(CITIC)が東京市場で円建て私募債1
00億円発行、1月、ホンダが国営嘉陵機械器廠にオートバイ生産の技術供与、
9月野村証券が外国証券会社としてはじめて北京に事務所を設立
1984年11月サントリーが江蘇省連雲港で「中国江蘇三得利有限公司」を
合併で設立
1985年11月上海宝山製鉄所第1期工事竣工式挙行
1987年北京・松下彩色顯像管(カラーブラウン管)有限公司設立
Etc
8
90年代前半の中国
• 「社会主義市場経済」は「計画」から「市場」へ転換し、
地域経済、産業構造の調整を始めた
• 90年代初めに世界的な対中投資ブームが起こった
• 外資受け入れに関する諸規則が大幅に緩和され、不
動産、流通、金融を中心に第三産業分野への外資参
入が認められ、国内販売の規則緩和などが打ち出さ
れた
• 華南地域から沿海全域と長江沿岸を中心する内陸地
域まで拡大した
• 理由:北部と比べて国有企業が少なく、労働集約的な
組み立て加工生産が集中していたことにある
•
*中国華南エリア(福建省、海南省、広東省)
9
90年代後半の中国
• 90年代半ば以降になると、華南地区に家電、
精密機械、事務機械のもとになる電子部品の
製造や、プラスチックや金属加工産業の集積
が進み、日系企業の進出も増加していた
• 90年代は日中を含めた東アジアにおける貿
易・投資の構造が大きく変化し、域内経済が
緊密化することともに、中国は「世界の工場」
として台頭する条件を醸成した時代であった
10
11
12
90年代初めの世界的な対中投資ブー
ムと中国における日系企業
• 日本は渤海地区、とりわけ遼寧省や大連に
集中していた、縫製、アパレル、電機、電子、
基礎部材の加工貿易が集中した。
13
日本の貿易相手国上位10か国の変遷
•
中国の成長によって、日本輸入国に中国は91年から2位になって、ずっとキープした
14
「世界の工場」の冒頭
• 2000年11月の『日経ビジネス』の記事をきっかけに広がっ
た「中国は世界の工場」という見方であった
• 70,80,90年代のインフラの整備などいろんなことによって
2000年「世界の工場」という生産、輸出が膨大になってい
た。
• 産業構造が大きく変わったのも2000年からのことであった
• 2004年までは労働集約型の沿岸部の工業地帯では「出稼
ぎ労働力の枯渇」は発生し、出稼ぎ労働力不足と賃金上
げで「世界の工場」の優位段々と失い、経済発展に伴い、
生活改善と消費方式の変わる、富裕層の拡大により、「世
界の市場」として大きな市場狙いをされた
15
WTO加盟してから中国産業構造変化及び日本から影響
ーー2000年から外国からの投資比重が増加している
16
2000年から中国の第三産業発展
年
第三産業
交通运输、
卸業
ホテル
仓储和邮政业
小売業
外食
金融業
不動産
其他
2000
38714.0
6161.0
8158.6
2146.3
4086.7
4149.1
14012.4
2001
44361.6
6870.3
9119.4
2400.1
4353.5
4715.1
16903.3
2002
49898.9
7492.9
9995.4
2724.8
4612.8
5346.4
19726.7
2003
56004.7
7913.2
11169.5
3126.1
4989.4
6172.7
22633.9
2004
64561.3
9304.4
12453.8
3664.8
5393.0
7174.1
26571.2
2005
74919.3
10666.2
13966.2
4195.7
6086.8
8516.4
31488.0
2006
88554.9
12183.0
16530.7
4792.6
8099.1
10370.5
36579.1
2007
111351.9
14601.0
20937.8
5548.1
12337.5
13809.7
44117.7
2008
131340.0
16362.5
26182.3
6616.1
14863.3
14738.7
52577.1
2009
148038.0
16727.1
28984.5
7118.2
17767.5
18654.9
58785.9
2010
173596.0
19132.2
35746.1
8068.5
20980.6
22782.0
66886.6
2011
205205.0
22432.8
43445.2
9172.8
24958.3
26783.9
78412.0
2012
231406.5
24959.8
49394.4
10464.2
28722.7
29005.5
88859.9
17
グローバル経済というのは?
• グローバル化経済はよく耳にするが、確かに現在の世界
は連動的に動きが起こっている、日本産商品でも部品は
世界でいろんな国の工場で作られた組立たれている。
• 日本で起こった物事はニュースで流れ、世界中に回され、
皆が共有している。
• グローバル化の流れは誰でも止められない、誰でも影響さ
れている。だが、グローバル化はどこまではグローバル化
といえる、すべてではないでしょう。でもみんなが自分自身
以外また同じのことが持っている、つまりグローバルの身
分である。
• 日本は日本であり、グローバル日本であり;同様に中国も
中国である一方にグローバル中国であり、皆が同じことが
あり、また違う点があり、相互に影響して依存する。
18
中国の産業別で海外に対して純投資金額
指標(対外純投資金額)
对外直接投资純総金額
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
8,780,353
7,465,404
6,881,131
5,652,899
5,590,717
2,650,609
農業、林業、牧業、漁業
146,138
79,775
53,398
34,279
17,183
27171
採鉱業
1354380
1444595
571486
1334309
582351
406277
製造業
866741
704118
466417
224097
176603
212650
電力、ガス及び水の生産と供給
193534
187543
100,643
46807
131349
15138
建設業
324536
164817
162826
36022
73299
32943
交通運輸、倉儲、郵便事業
298814
256392
565545
206752
265574
406548
信息传输、计算机服务和软件业
124014
77646
50612
27813
29875
30384
批发和零售业对外直接投资净额
1304854
1032412
672878
613575
651413
660418
住宿和餐饮业对外直接投资净额
13663
11693
21820
7487
2950
955
1007084
607050
862739
873374
1404800
166780
201813
197442
161308
93814
33901
90852
2674080
2559726
3028070
2047378
2171723
560734
147850
70658
101886
77573
16681
30390
3357
25529
7198
434
14145
271
居民服务和其他服务业对外直接投资净额
89040
32863
32105
26773
16536
7621
教育对外直接投资净额
10283
2008
200
245
154
892
538
639
3352
191
19634
10498
18648
1976
金融业对外直接投资净额
房地产业对外直接投资净额
租赁和商务服务业对外直接投资净额
科学研究、技术服务和地质勘查业对外直接投资净额
水利、环境和公共设施管理业对外直接投资净额
卫生、社会保障和社会福利业对外直接投资净额
文化、体育和娱乐业对外直接投资净额
75
2180
510
公共管理和社会组织对外直接投资净额
19
中国社会の変化(産業、経済において)
世界500強企業日中比べ
中国
日本
1995
3
149
1997
6
126
1999
8
100
2000
11
107
2001
11
104
2002
13
88
2003
12
88
2004
16
82
2005
18
81
2006
23
70
2007
30
67
2008
35
64
2009
43
68
2010
54
71
2011
69
68
2012
73
68
20
中国の海外進出状況
• 中国はWTO加盟してから、一層に加速発展の段
階を入って、2007年から海外進出が最大にな
る。
• 海外進出産業は大体が製造業、採鉱業;
• また海外加工依頼の産業、これの産業の特徴
は技術成熟しているが国内生産能力過剰、海外
市場を開拓する一方、輸出拡大して、国内産業
が高度化される。
• 繊維加工、家電、軽工業、機械、原料薬品など
産業に集中している。
21
中国特徴の成熟な産業及び海外投資の方法
•
•
•
•
グランド投資である。代表的な産業は家電、電子、軽量繊維など産業である。豊な資本を持
ち企業は海外で面積が大きい工業園を設立して、代表的なハイアールである。現在の事典
では海外工場は13社を設立している。TCL、格力も同じ投資モデル、各生産ラインは1億ドル
超え規模になっている。
海外合併である。これは通常の多国籍企業の一貫の戦略、ただ、中国経済の近年の発
展につれ、マネーしていた。石油産業、自動車産業、電子産業などの大手企業は海外企業
と合併により、さらに一歩前にグローバル化の道に足踏み出して、そして、高技術を持つ企
業の合併により、自身企業の発展はステップアップされて、どちらに対しても望ましい結果
である。
研究開発である。中国の本土企業「華為電子」はこの道で成功していた。海外で研究開発
機構は8か所本部設立し、32か支所を設立している。膨大な研究網は企業の成長に技術を
提供して、発展国レベルまでの研究結果は企業の成功を支えていた。
戦略的アライアンスを結ぶ。アライアンスとは、複数の企業が互いに経済的なメリットを享
受するために、緩やかな協力体制を構築すること。1つの企業に統合する必要があるM&A
に比べて、時間・資金をそれほど要することなく進めることができ、思惑が外れた場合の解
消も容易にできる点で異なる。ただし、緩やかな結びつきであるために、アライアンスを構
築した後のコントロールは各企業に委ねられ、シナジー(相乗効果)が当初想定したほど発
揮されない場合もある。企業にとって、ヒト・モノ・カネの資源は有限であり、経営者は、限ら
れた資源を有効に使って企業価値を最大化することを求められている。有限資産であるヒ
ト・モノ・カネを有効に使うために、異なった競争優位性を持った強者同士が組む戦略的提
携(strategic alliance)はお互いの独自性を維持しながら技術面、生産面、販売面などで補
完することができるために成功する確率が高くなる。この1プラス1は2より大きい方法は海
外でよく使われる。現在の日本の電子マネー、小売業、鉄道会社、携帯電話、金融機関の
ケースは中国にもいい案例になる。
22
外国に発展していく傾向の理由
• 理由(1)市場拡大ため
• 中国2012年現在の企業数は8,286,654個、その
うち内資企業法人は8,043,201個、外資企業法
人は130851個。
• 膨大な内資企業は市場拡大ため、国内激しく競
争を優位した企業は国内市場だけではなく、世
界市場向け姿勢が持つべき時代になった。
• 世界経済危機の起きた2008年においても、中
国の対外直接投資額(フロー)は、559億ドルと
2007年の265億ドルから約1.9倍に拡大して
いる
23
中国の金融業とリース・ビジネスサー
ビスの成長が著しい
24
• 先進国に対する中国の対外直接投資の特徴
として、技術や経営のノウハウ、ブランド、販
売ネットワークなどの取得を目的としている点
が挙げられる
• 2000年以降、中国メーカーは技術とブランド
を確保するため、先進国の大企業に対する
M&Aを増加させている
25
26
理由(2)流通を短縮して、利益が拡大できる;
グローバル経済化進化の結果は国境を越えることである
• 中国の「走出去」政策は中国の第10次五か年
計画で始め提出した。
• また、中国の第11期全国人民代表大会第3回
会議(2010年3月5日)における2010年の施
策方針においても、「走出去」戦略の実施を掲げ、
①海外へ生産能力を移転することを奨励、
• ②合併・買収の後押し、海外における資源の互
恵協力の深化、
• ③海外工事の請負と海外労働の質の向上、など
について強調している
27
理由(3)
海外工場を持つイーコル海外市場シェアが獲得する
• 海外市場の開拓は各産業あるいは企業に一
番肝心すること。
• 国内が順調している企業が海外進出すると
いろんな難問が直に襲われる。
• グローバル経済化のみんなはまたそれぞれ
の身分を持ち、この問題を超えれば、海外市
場進出はまず次のステップに進める。
28
中国は近年の発展によって投資、
外貨準備、金融の強み
29
• 発展している中国は近年において、特に200
1年末WTOに加盟して、海外から中国への
生産工場の移転が加速し、貿易黒字が拡大
しつつある
• また2006年に日本を上回り、世界一の外貨
準備保有国となっている
30
中国の外貨準備高
現在の中国は日本を抜け、外貨準備はこんな持つことは中国
対外投資力の有力な説明になっている
31
日本と中国現在時点の資本、投資の比較図表
ーー主要国におけるPE投資の状況(10億ドル)
(出所)年金シニアプラン総合研究機構「プライベート・エクイティに関する調査研究」
32
図表
対内直接投資(フロー)のGDP比の国際比較
(出所)内閣府「平成22年度 年次経済財政報告」
33
図表 対内直接投資(ストック)のGDP比の国際比較
(出所)内閣府「平成22年度 年次経済財政報告」
34
• 3つの図表は中国と日本の投資面の比べで
ある。これはほぼ中国の対外投資に対しての
強みが見えるでしょう。40年の間に中国はい
ろんな変化が起き、70年代の外国の依存を
求め、現在の膨大の資本をもち、外国に進出
している勢いは明らかである。
35
終わりに
•
•
•
•
現在中国は日本企業を買収する主要な案例は以下の通り:
2002年1月 アキヤマ印刷機械を上海電機集団が買収され
2004年 上海電気集団は工作機械メーカーの池貝を買収し
2006年 太陽電池メーカーのサンテックが日本の中小太陽電池
メーカーのMSKを買収し
• 2009年 蘇寧電器が日本の家電量販店のラオックスを買収し
• 2010年 山東如意科技集団はアパレルメーカーのレナウンの筆頭
株主となり
• 2011年 NECのパソコン事業が中国のレノボの合併事業となり、
事実上レノボの傘下に移った。
36
• 40年の発展で中国は70年代の計画経済体制か
ら、80年代の「改革・開放」、90年代の「市場経
済」に転換し、2000年代のWTO加盟を通じて、
段階的な発展を遂げた。2000年代半ば以降は
次々と先進国を抜け、現在の世界に中国経済の
動きは世界経済牽引する、グローバル経済化、
中国は大きな存在である。
• 今後経済においてまたいろんなできことがあり、
日中経済はアジア圏に大きな影響をもたらし、パ
トーナであり、競争関係であり、遠い目を見ると
中国の影響は日本の影響より大きくなる。近隣
国として日中経済はさらにつながりではないで
しょうか
37
ご清聴ありがとうございます
ご指導よろしくお願いいたします
38