M2 吉田 Sum Product Theoremの応用 ◦ ◦ ◦ ◦ ◦ 組合せ幾何 解析/PDE 数論 群論 Extractor Theory Sum Product Theoremの証明の概要。 ◦ 正確な証明は4章(輪講ではさしあたってパスする) 定理[ES] F=Rとする。 e>0, A Fに対して、 |A+A| |A|1+e又は|A A| |A|1+eが成り立つ。 有限体に拡張したい。 e=1/3で成立 e=1-o(1)で成立すると予想されている ◦ |A|=|F|を許すと、 |A+A| ,|A A| |F|=|A|で都合が悪い。 ◦ AがFの部分体だとA+A=A A=Aで都合が悪い。 定理[BT,K] pを素数、F=Fpとする。 e>0, A F, |A| |F|0.9に対して|A+A| |A|1+e又は|A A| |A|1+eが成り 立つ。 e=0.01で成立 e 0.5でなければならない F2上の幾何を考える。PをF2上のn個の点、LをF2上の n個の直線とする。 I={(l,p)|l L, p P, pはl上にある}の大きさを知りたい。 F=F5 L={y=2x+1} P={(4,4)} |I|=1 0 SPTの登場前 定理[自明] 任意の体Fに対して|I|=O(n3/2) 定理[E] F=Rの時、|I|=O(n4/3) SPTの登場後 定理[BT] F=Fpの時、|I|=O(n3/2-e) dp,l=(点pが直線l上にある時1, そうでないとき0)とす る。 f(l)=SpPdp,l : 直線l上にある点の数 g(p)=SlLdp,l : 点pが乗っている直線の数 | I | f (l ) 1 f (l ) n lL n lL ( lL n pP p ,l (Cauchy-Schwartzから) p ,l lL )( p ,l ) n pP f (l ) 2 p , p 'P lL 2 g ( p ) n | I | n p,l p ',l p p p ' lL p ',l (異なる2点を通る 直線は高々1つ) |I|について解けば|I|=O(n3/2)となる。 全ての方向の長さ1の線分を含む領域で、面積が最 小なものを知りたい(解析やPDEに応用があるらしい)。 直径1の円: p/40.78 高さ1の正三角形: 1/sqrt(3)0.58 定理[B] 全ての方向の長さ1の線分を含む、任意に面 積の小さい領域SR2を作ることができる。 S (Fp)dが全ての方向の直線を含む時、掛谷集合と呼 ぶ。 全てのb Fpd\{0}に対して、あるa Fpdが存在し、任意 のt Fpに対して、a+tb S。 B(d)を|S|=W(pr)の掛谷集合Sが存在する最小のrとす る。 B(d)=dと予想されている。 SPTの登場前 定理[自明] B(d) d/2 定理[W] B(d) d/2+1 SPTの登場後 定理[BT] B(d) d/2+1+10-10 Pを(Fp)d中の点集合、Lを(Fp)d中の直線、 I={(p,d) P L | p L}とすると、|I| |P||L|1/2+|L|。 Pを全ての方向の直線を含む点集合(掛谷集合)、Lを それらの直線とする。 方向は全体で(pd-1)/(p-1)個あるので、|L| (pd-1)/(p-1)。 各直線はp個の点を含むので、p|L| |I| |P||L|1/2+|L|。 |P| |L|1/2(p-1) ((pd-1)(p-1))1/2 pd/2 よってB(d) d/2
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