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考え合う技術Ⅱ
〜口頭による発表・文章による表現〜
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今日の内容
 1.本番発表のために①:内容を練り上げる
• ストーリーを語ろう
• どう語るか?(ストーリーの作り方)
• どんな発表を期待しているか?
 2.本番発表のために②:形式を把握し、形を整える
• 発表の基本的な形式/全般的・技術的な注意点
• 実際にPowerPointを使ってみる
 3.発表要旨の作成について
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1.本番発表のために①
内容を練り上げる
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ストーリーを語ろう①
 「ストーリー」というものが必要な場面がある。
 例えば…
• プロポーズをした相手に
「なぜ私と結婚したいの?」
と聞かれた時、
そこでは一体どんな回答が
求められているだろうか?
 「望ましい点・好ましい性質」といった単純な理由を列
挙するだけでは、相手を納得させる理由にはならない。
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ストーリーを語ろう②
 おそらくそこで求められているのは、
「他ならぬ〈あなた〉でなければならない」理由。
• 「あなた」に関する「私」にしか語れないストーリーが、
そのプロポーズの理由になっていなければ、相手は納得し
て結婚してくれないのでは?
 この授業の本番発表でも、基本的には同じような「ス
トーリー」を考えて、自分の言葉で語り出してほしい。
=「これから大学で学ぼうとしている」他ならぬこの自分を、
相手に理解・納得させるようなストーリー。
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どう語るか①:ストーリーの基本的な枠組
 「過去・現在・未来」の形式
• 「過去」にあった色々な出来事が「現在」につながってい
て、「未来」もその延長線上にある。
• それが一つの筋(ストーリー)となって提示されると、他
者に理解や納得を与える。
 普段は意識せずとも、誰でも何らかの「自分のストー
リー」をすでに(ぼんやりとであれ)持っているはず。
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どう語るか②:ストーリーの要素を探す
 ストーリーは様々な要素(ネタ)から構成されている。
• 過去:時代背景、自分の育った地域や自然環境、身近な人
達からの影響、メディアからの影響、学校の雰囲気、印象
深い出来事、当時好きだったモノ・コト、当時抱いていた
将来の夢 等々
• 現在:現在の時代状況、自分がいる環境、大学内・外で取
り組んでいる活動、入学後の様々な出会い、授業等で実際
に学んでいること、現在抱いている将来像 等々
 「現在の自分」を形作っていると思えるような、こうし
た様々な要素・ネタを思いつくままに挙げてみよう。
• それらが「現在の自分」にどうつながっているのか・なぜ
大事なのか(自分にとっての意味・理由)も一緒に考える。
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どう語るか③:ストーリーの構想を練
る
様々な要素・ネタの間には、
相互につながりがあるはず。
ストーリーの構想:
列挙した要素・ネタを並べてみて、
その中に一つの筋・つながりを見つける作業。
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どう語るか③:ストーリーの構想を練
る
各要素間のつながりを
「過去・現在・未来」の時間軸の
中で捉え直してみよう。
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どう語るか④:ストーリーの構成を考える
どの要素をどういう順番で採りあげて説明すれば、
自分の主題がより理解し納得してもらえるか、をよく考える。
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全体的にはどんな発表を期待しているか?
 自分が進もうとしている専門分野の中身の話だけではなく、
「それと自分との関係」を、自分の言葉で語ろう。
 一連の作業を通じて、自分自身を振り返ってみる機会にしよ
う。
• 色々な要素が全体としてひとまとまりになって「現在の自分」を
形作っていることを、ストーリーの形で語ってみる。
• そこから今後の一歩も見えてくる(はず)!
 「発表者の熱意」は自ずと伝わる。自分を信じて頑張ろう!
 ただし、ここで語ったストーリーはあくまでも「現時点」で
のものであり、決定版・最終版では決してない。
──物語は今後も続く…。
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2.本番発表のために②
形式を把握し、形を整える
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本番発表の形式について
 発表の基本的な形式
• 授業1回につき3人発表。
• 一人あたりの発表時間は12分。
• PowerPointで作成したスライドを使って発表
(その他、黒板を使ったり、現物を持ってきて見せたりす
ることも可)
 聴く側の学生に求められること
• 発表後、積極的に質問を出す(傾聴が必要!)
• 各発表者に対してフィードバックシートを記入(自分も皆
からもらえる)
• 他の人の発表も参考にして、自分の発表を磨く/反省する。
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全般的な注意点
 別途配布した「本番発表に望む前に」も参照。
 慣れていない人は、口頭発表の元になる原稿を作ることが望
ましい。
• ただし、実際の発表で手元の原稿ばかり見て、聴衆を見られない
という事態は避けたい。そのためには事前の練習が非常に大切!
 「出典」を明示する必要性
• 誰かの文章や画像・グラフなどを引用する場合、その出典を明示
する(インターネットのサイトの場合は、url 情報も載せる)
 リハーサルの重要性
• 原稿・スライドができただけでは準備はまだ終わりでない。
• 鏡の前に立って、時間を測りながら(できれば録音もして)繰り
返し練習しよう(特に時間管理は難しいので注意)
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技術的な注意点
 基本的には、自分のPCを教室のプロジェクターに接続
してプレゼンテーションを行なう。
 事前の機材チェック
• 自分のPCがVGA端子での映像出力に対応
しているか要確認。
*右の画像はいずれもwikipedia項目
「VGA端子」から。
http://ja.wikipedia.org/wiki/VGA端子
• Macの場合は、VGA接続アダプターを教員の方で用意。
 最悪の事態に備えて、USBメモリ等にデータ(pptxファ
イル)を入れて持ってくることを推奨。
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実際にPowerPointを使ってみる
 PowerPointを起動 →「新規作成」
• 既成の「テーマ」を利用するのが便利。
*「テンプレートから新規作成…(mac)」「インストールされて
いるテーマ(win)」から自分の好きなものを選ぶ(後から変更可)
 最初のスライドにタイトルと自分の名前を記入してみる。
 次に目次を作ってみる。
• 「新しいスライド」をクリック →「タイトルとコンテン
ツ」を選ぶ → 出てきた画面に文字入力
 基本的な作業:新しいスライドを追加 → 内容を入力
• ワードから文章をコピー&ペースト、文字の体裁の調整、
画像の貼り付け、SmartArtの活用、など色々試してみよう。
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3.発表要旨の作成について
口頭発表との違い
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本番発表後の課題
 発表者は本番発表後に「発表要旨」の提出を求められる。
• 形式・分量:A4用紙1枚に800〜1200字程度
• 「本番発表の内容を文章化した原稿(発表要旨)」として
書くこと。
• 締切:後でお知らせします。
• 提出方法:後でお知らせします。
 提出された要旨は教員が添削。
• 場合によっては書き直し・再提出をしてもらうことも。
• 最後に全員の要旨をクラスで共有する予定。
 細かな注意点は、配布資料を参照。
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要旨執筆にあたっての注意点
 要旨と口頭発表の違い:言葉だけで伝える必要性
• 口頭発表なら、その場で補足説明もできるし、身ぶり・手
振り・声の調子等々で、何かが伝わることもある。
• それに対し、要旨は「熱意」だけでは伝わらない。
• 誰が読んでも分かるように書かねばならない。
 文章全体の論理的なつながりを冷静に考えよう。
• 段落を適切に分け、構造化し、話の展開を追いやすくする。
(☓ 段落分けなし、単なる箇条書き、など)
• 紛らわしい表現になっていないか?
• 専門用語を補足説明なしで使っていないか?
等々
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