資料1 政府情報システムのコスト削減の 取組状況について 2016年3月30日(水) 内閣官房 情報通信技術(IT)総合戦略室 政府情報システムの運用コスト削減見込額の推移 ■政府情報システム全体の削減見込み額に係る年度推移は次のとおり。 【平成28年3月末時点(未定稿)】 単位(億円) 4,000 3,500 3,000 原則として平成25年度における政府情報システムの運用コスト(約4,000億円※) 及びシステム構成を基準としてコスト削減の取組を検討・実施 ※ただし、システム個々の事情により平成25年度以外の運用コストを基準値とする場合 がある。 現時点の削減見込額は、現段階の数値であり、今後の検討状況によって変動すること があり得る。 2,500 2,000 2,141 1,500 1,606 1,000 1,108 703 500 0 24 2013年度 146 122 2014年度 388 242 315 405 2015年度 2016年度 2017年度 497 535 2018年度 2019年度 3,935 2,868 年 間 運 用 コ ス ト 削 727 減 見 込 額 2020年度 1,067 年 間 運 用 コ ス ト 削 減 見 込 額 の 累 計 額 2021年度以降 1 政府情報システムの運用コスト削減見込みの状況 ■運用等経費50億円以上の政府情報システムに係る削減見込みは次のとおり。 【平成28年3月末時点(未定稿)】 順 位 府省名 情報システム名 (参考)平成27年10月末時点 平成25年度 運用等経費(A) 現時点の 削減見込額(B) (単位:百万円) (単位:百万円) 現時点の 削減割合 削減見込額 (単位:百万円) 削減割合 1 厚生労働省 ハローワークシステム 47,251 15,537 34.2% 15,537 34.2% 2 厚生労働省 記録管理・基礎年金番号管理システム 46,164 25,100 45.6% 25,100 45.6% 3 厚生労働省 年金給付システム 32,740 4 財務省 国税総合管理システム(KSKシステム) ※オープンシステム等を含む 30,201 9,697 30.9% 9,664 30.8% 5 法務省 登記情報システム 21,454 7,377 33.0% 7,280 32.6% 6 経済産業省 特許事務システム 15,547 4,795 28.0% 4,795 28.0% 7 法務省 出入国管理システム 10,043 3,130 31.2% 3,130 31.2% 8 防衛省 陸自業務システム (陸自補給管理システム) 8,178 3,044 29.9% 3,044 29.9% 9 総務省 総合無線局監理システム 7,662 610 20.6% 610 20.6% 10 財務省 国税電子申告・納税システム(e-Tax) 7,160 2,347 32.8% 2,282 31.9% 11 厚生労働省 労働基準行政情報システム・労災行政情報 管理システム 5,926 2,036 30.2% 2,036 30.2% 12 法務省 地図情報システム 5,821 1,989 34.2% 1,955 33.6% 13 財務省 官庁会計システム 5,009 1,419 30.5% 1,419 30.5% 243,157 77,081 30.6% 76,852 30.5% 合 計 ― (調整中) (調整中) 注) ・現時点の削減見込額は、原則として、H25年度の運用等経費を基準値として検討を行ったものであるが、個々のシステムの事情によりH25年度以外の運用等経費を基準値とする場合がある。 (現時点の削減割合は、補正後の運用経費から算出したものであり、(A)と(B)を単純に除算した結果と合致しない。) ・「年金給付システム」の削減見込額については、平成27年度から業務・システム改革に向けた調査・分析に着手する計画としており、現時点で削減見込額を明示することは困難なことから、調整中としている。 ・「陸自補給管理システム」は、他システムとの統合によるコスト削減を図りつつ、新たに「陸自業務システム」として運用を行う予定である。 ― 2 (参考)コスト削減計画における削減観点項目一覧 経費項目 削減観点 A1 サーバの統合や削減 A2 端末の統合や削減 A3 専用機器の標準機器へのリプレース A4 周辺機器の削減・機種統一等 ハードウェ A5 システムアーキテクチャの変更 ア・ A6 ソフトウェアの集約や削減 ソフトウェア A7 オープンソースソフトウェアの活用 ハードウェア・ソフトウェアの保守条件の見 A8 直し 機器やソフトウェア単位での保守対象等の見 A9 直し A10 レンタル契約の見直し アプリケー ション 運用業務 端末の全体構成、使用率、ピーク特性等を把握した上で、不要な端末削除や同一端末への機能集約を行 う。 特定の情報システムのみで利用可能な専用端末、専用プリンタ及び専用通信機器などの機器類を、一般 に市場で調達可能な標準製品にリプレースする。 プリンタ等の周辺機器について、使用率、ピーク特性等を把握した上で不要な機器の削除、機種統一等 を行う。 メインフレーム型のシステムアーキテクチャを刷新し、 Web サーバ型などに変更する。 サーバや端末等における市販ソフトウェアの利用状況を調査し、ライセンス数の見直し等を行う。 オープンソースソフトウェアへの代替可能性を検討し、ソフトウェア利用に要するコストを削減する。 保守時間帯、保守実施方法等の条件を見直し、過剰な条件を修正することで保守費用を削減する。 保守費用/借料の比率確認、細かな構成機器に対する保守の見直し、予備機のハードディスクへの保守 の見直し、業務利用しないソフトウェアの保守の見直し等を行う。 長期にわたってレンタル契約を締結している場合に、買取り又はリース契約等への変更を行い、全体経 費を削減する。 B1 保守実績の把握による工数精査 利用頻度の低いアプリケーションプログラム B2 の廃止 B3 システム管理対象データのスリム化 アプリケーションプログラムの保守条件の見 B4 直し B5 保守作業の効率化 アプリケーション保守に関する作業実績を確認し、必要に応じて工数や生産性を見直す。 C1 運用実績の把握による工数精査 運用に関する作業実績を確認し、必要に応じて工数や生産性を見直す。 C2 運用業務の効率化、一元化 複数システムでの運用一元化や、オペレータの集約等、各種作業の見直し等により、運用業務の効率性 を高める。 リリース作業、帳票印刷、データ入力等の業務ピーク特性を把握し、運用作業のピークを平準化するこ とで運用業務全体の工数を削減する。 東日本大震災以降、各府省の業務システムのバックアップ体制の充実が図られたが、冗長化・BCP 対策 が過剰と思われるケースも散見されるので、可用性要件とコストの実態を把握し、適正化を検討する。 C3 運用作業のピーク平準化 C4 冗長化・BCP対策の適正化 サービス利 D1 用料 そ ネットワー D2 の ク D3 他 施設 D4 関連経費 見直し例 サーバの全体構成や使用率、ピーク特性等を把握した上で、サーバの統合や削減等を行う。 アプリケーションの機能単位等で利用状況を調べ、利用頻度の低いアプリケーションプログラムを廃止 する。 保存期限を超えたデータを削除する、媒体に退避する等の対策により、管理対象データをスリム化する。 保守時間帯、保守実施方法等の条件を見直し、過剰な条件を修正することで保守費用を削減する。 テスト工程の手順や環境の見直し、OS バージョンアップ対応の効率化等の工夫により、保守作業を効率 化する。 サービス内容の見直し ASP、SaaS、PaaS、ホスティングサービス等について、利用実績等を勘案してサービスの必要範囲を す。 ネットワークの統合 ネットワークの全体構成や使用率、ピーク特性等を把握した上で、ネットワークの統合や削減等を行う。 ネットワークの保守条件の見直し 保守時間帯、保守実施方法等の条件を見直し、過剰な条件を修正することで保守費用を削減する。 データセンタの統合や条件見直し 複数データセンタの集約、政府共通プラットフォームへの移行等を検討し、データセンターへの経費を 削減する。 研修、ヘルプデスク、コールセンタ、監査、情報セキュリティ検査等について、実施回数、実施内容、 実績等を勘案して範囲を見直す。 D5 関連経費の見直し 3
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