非常用炉心冷却システム(ECCS)が起動。

福島の第一原発事故:概要
・地震によって原子炉が緊急停止。
→非常用炉心冷却システム(ECCS)が起動。
・5,6号機の電源は確保された。4号機は定期検査中。
・受電鉄塔が倒壊=外部電源の供給不能。
• ディーゼル発電機が津波で浸水→給水ポンプを作動
できず。
• 原子炉(GE製)の電圧が440Vで、電源車と合わなかっ
た。1~4号機
• 水の蒸発、燃料棒の露出と融解
• 水蒸気が燃料棒を覆う合金・ジルカロイと反応
→水素ガス→ベント(圧力容器から逃がす)
→水素爆発
福島第一原発:事故の経過(1)3月11日
・地震 pm2:46~(宮城・福島県沖130キロ、深さ24キロ、マグニ
チュード9.0)
→原子炉緊急停止→1号機だけの非常用復水器が自動起動した
が、11分後、誤って手動で停止。
(東電の火力12機、水力22機が停止)
・非常用炉心冷却システム(ECCS)が起動。
・受電鉄塔が倒壊=外部電源からの供給不能。
(当時約6,350人が作業中。8ヶ月前に高台の免震重要棟が運用
開始。現地では吉田昌郎所長が指揮。1~5号機はGE社製。第一
原発6機、第二は4機)
・津波 pm3:27(高さ4m、次いで15m)防潮堤(高さ10m)
・非常用ディーゼル発電機が浸水。(第一の6号機1台と第二の3
台の発電機は残り、5,6号機の電源は確保。4号機は定期検査中)
→1~4号機→給水ポンプ作動せず。
・原子炉(GE製)の電圧が440Vで、電源車(自家発電)と合わず。
(東電は電源車6台と自衛隊の1台の出動要請)
・pm 3:42 吉田所長、緊急事態の可能性をFaxで東電、経産省へ)
事故の経過(2)3月11日~12日
(後で分かった。pm5 炉心の頂部露出。Pm:5:50 放射能漏れ始まる)
(TV電話会議システム、インターネットが使用不能。衛星電話6台)
・pm7:03 原子力緊急事態宣言。
・pm8:50 福島県庁が2キロ圏内の避難指示。
・pm9:23 政府3キロ圏内避難、10キロ圏内は屋内退避。
・電源車:電圧が合わない、ケーブルがない、倉庫の鍵がない。
・pm11:49 1号機タービン建屋内で放射線量↑
・12日:1号機は注水していたと考えた。格納容器の圧力↑
2号機は注水なしだが、圧力は異常なし。
(隔離時冷却系)
(ベントは放射能をまき散らすが、圧力容器の破裂防止に必要)
・水の蒸発、燃料棒の露出と融解→水蒸気が燃料棒を覆う合金・ジルカロイ
と反応→水素ガス発生→水素ガスのベント(格納容器から逃がす)を準備。
・注水の準備
・圧力抑制室、格納容器→それぞれから配管(弁3種)→排気筒
・図面から圧力抑制室の空気作動のハンドルを手動で開けられる?
・am3頃~ 1号機のベントに取りかかる。
事故の経過(3)12日
・am6:14 菅総理ヘリで現地へ。吉田所長2時間半指示だせず。
・決死隊2班、放射能高くて近づけず。仮設コンプレッサー。
・pm2 1号機ベント→白煙、格納容器の圧力低下。
→1号機、水素爆発(3/12, pm3:36)建屋が破壊
1-2号機の間、1万mSv/hr
海水注入の準備、開始→吉田所長は中止命令に従わず。
pm6:25 避難を半径20キロに拡大。
(3/13)
3号炉では隔離時冷却系19時間で停止。
ディーゼル駆動の消火ポンプで注水できず。
am8:41 3号炉建屋ベント
am9:08 自動車のバッテリーを集めて電源とし、逃し安全弁を開放
消防車による防火水槽(淡水)の注水、後で海水に切り替え。
(3/14, am11:01) 3号機、大爆発=MOX燃料
→4号機、燃料プールで水素爆発。3/15, am6)
2号機の隔離時冷却系が停止。
(3/15, am6:14)
2号機、圧力抑制プール付近で爆発。大量の放射能が漏れた。