151014_JUKU_BusinessModel

IT企業のビジネスモデルと事業戦略
1
「お客様の3年後に責任を持つ」
3年で何が変わるのか?
2007
2008
2009
2010
2011
2012
2013
2014
2015
iPhone
iPhone
3G
iPhone
3GS
iPhone
4
Phone
4s
iPhone
5
iPhone
5s
iPhone
6
iPhone
6s
iPad
(2010.1)
iPad2
New
iPad
iPad Air
iPad
iPad Pro
Windows Vista
Windows7
Windows8
バルマー
引退
Windows
10
トレンドのメカニズムを知り、未来を予測する
クラウド
IoT
HTML5
ビッグデータ
機械学習
トレンドの表層
トレンドの深層
歴史
メカニズム
コストダウン
技術の継続性
ベンダーの思惑
突然全く新しい技術が開発されることはほと
んど無く、多くは既存技術の改良という形で
技術革新が行われる
標準化・大規模化
ITベンダーは自社の利益のために最
善の戦略をとる
コスト削減
タイミング
顧客ニーズ
オープン化
優れた技術でも、外部の環境が整わな
いために普及しないことがある
顧客ニーズは、ベンダーの思惑と合致
する限り尊重される
これまでのベンダー中心主義に対抗
する新たな動き
歴史的背景から考えるクラウドへの期待
~1964
業務別専用機
1980~
2010~
汎用機
汎用機
汎用機
汎用機
メインフレーム
メインフレーム
メインフレーム
メインフレーム
IBM System/360
PCサーバー
ミニコン
UNIXサーバー
PCサーバー
PCサーバー
業務別専用機
IBM System/360
アーキテクチャ
オフコン
PCサーバー
ダウンサイジング
マルチベンダー
Intel
アーキテクチャ
データセンター
クラウド
コンピューティング
業務別専用機
エンジニアリング
ワークステーション
業務別専用機
PC
PC
PC+モバイル+IoT
歴史は繰り返す
1996年にOracleが発表したDiskless PC。
低コストを売りにSun、IBMがハードウェアの製造を担当したが、Windows95の普
及と共にPCの価格が下がり、メリットを訴求できなかった。
現在のシンクライアント、クラウドコンピューティングを先取りしたとも言える。
https://en.wikipedia.org/wiki/Network_Computer
6
Googleは何の会社なのか?
Googleは何の会社なのか?
• Googleはメディアであり、自らが広告代理店でもある
– 2015年第2四半期の売上高177億ドルのうち、広告収入が
90%
– 2014年の売上高は660億ドル、純利益は144億ドル
メディアとしての戦略
広告代理店としての戦略
集客力を上げる
広告の魅力を上げる
広告が集まり、収益があがる
広告が集まり、収益があがる
魅力的なコンテンツを作って利用者を増やす (様々なサービスを提供)
利用者へのリーチを増やす (モバイルデバイス)
プロファイリング、レコメンデーションなどで広告の精度を上げる
費用対効果がわかりやすい仕組み (入札制、クリック単価)
コンテンツ
(サービス)は
無料でも良い
GoogleがAndroidを無料で配布する理由
GoogleはAndroidを無償でハードメーカーに配布しているが、既に同OS
から開発コストをカバーできるほどの売り上げを得ていると、同社のエ
リック・シュミットCEOが明らかにした。Androidによってモバイルインター
ネットの利用者が増え、それがGoogleの広告収入増につながったた めと
いう。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1010/08/news076.html
同氏は、世界中のAndroidユーザーが10億人に達した時、仮に一人あた
り年間10ドル(約1000円)の広告収益が見込めるとすると、100億ドル
(約1兆円)の収益になるだろうとも語っている。これは年商約210億ドル
(約2兆1千万円)のグーグルにとっても十分大きな収益源になるだろう。
(※為 替1ドル100円計算の場合)
http://octoba.net/archives/20101008-android-news.html
プライベートクラウドは
何故生まれたのか?
クラウドの定義/配置モデル (Deployment Model)
LAN
LAN
LAN
専用回線・VPN
LAN
インターネット
特定企業占有リソース
リソースを
固定割当て
個別企業専用リソース
プライベート・クラウド
バーチャル・プライベート
クラウド(Virtual Private Coloud )
複数企業共用リソース
パブリック・クラウド
ハイブリッド・クラウド
個別・少数企業
不特定・複数企業/個人
クラウド・コンピューティングの起源とGoogleの定義
Google CEO エリック・シュミット 6.Mar.2006, “Search Engine Strategies Conference @
San Jose, CA
「新しいモデルが姿を見せ始めている。データもプログラムも、サーバー群の上に置いておこ
う、という考え方だ。私たちは『クラウド・コンピューティング』と呼んでいる。そういったものは、
どこか “雲(クラウド)”の中にあればいい。必要なのはブラウザーとインターネットへのアクセ
ス。パソコン、マック、携帯電話、ブラックベリー、とにかく手元にあるどんな端末からでも、クラ
ウドは使える。・・・ データもデータ処理も、その他あれやこれやもみんなサーバーに、だ」
提供する側:世界中の複数拠点に分散配置
向
こ
う
側
巨大なコンピューター・システム群
ネットワーク
こ
ち
ら
側
(インターネット)
利用する側:自分専用のシステム
http://www.google.com/press/podium/ses2006.html
「プライベート」なクラウドの登場
パブリッククラウドが抱えるセキュリティへの
懸念に対する回答としてIBMが提唱
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0811/07/news012.html