異文化生活適応とは

経済連携協定による派遣介護従事者の
異文化生活適応に関する研究
Research on the dispatch professional caregiver's life of making
to lection adjustment by economic partnership agreement
早稲田大学 大学院 スポーツ科学 介護マネジメントコース
学籍番号5119A325-5
玄
昌 寿
Ⅰ、要約
本研究では、経済連携協定 (Economic Partnership
Agreement:EPA)により来日している介護従事者の異文化的生活
適応における諸要因に着目である。
「2008年8月から2009年5月に来日している介護従事者」の異文
化生活適応での有効性・妥当性・具体性に基づき、アイデンティ
ティ的な生活観と異文化生活での社会的健康なグローバル化に
よる諸要因を検証することである。
その諸要因を実践的に検証し、その結果に基づき、異文化行
動と行為の相互作用の同要因をKJ法として分析し、異文化介護
従事者たちの生活に取り巻く異文化間適応に関する課題を抽出
することで、今後の政策や実践に資するものとする。
Ⅰ、背景
本研究では,異文化介護従事者の対象に,異文化生活適
応について研究し、具体的に,以下の2つの設問を研究背
景とする。
1)介護従事者が異文化生活適応での問題があるかどうか.
また,あるとすればそれは何か。
2)それは2008年8月からから2009年5月に来日しているイ
ンドネシア、フィリピン人の異文化生活適応をKJ分析調査
することである。
Ⅱ、異文化生活適応の定義
異文化生活適応とは,異なる文化環境の大変な生活下
で心身とも概ね健康で,苛立ちのストレスを感じ,異文
化での健康を含めた日常生活を送ることができ,自他共
にその行動に大幅な生活面でもまずまずの良い対人関係
を保ち,極端なフラストレーションやストレスのない状
態を意味する.
Ⅲ、研究の仮設による目的
1)文化的要因・・・国籍、宗教、人種、地域など
2)社会的要因・・・所属集団と集団の役割、家族など
3)個人的要因・・・年齢、ライフスタイル、職業、個性など
4)心理的要因・・・動機、行動特性、状況認識など
以上の異文化生活適応に関する諸要因をインタビューを通し
て異文化生活適応のKJ法として分析調査検証する。
または異文化介護従事者たちの生活に取り巻く異文化間応に関
する要因を抽出することで、今後の政策や実践に資するものとする。
Ⅳ、研究方法
対象者はフィリピンから2009年5月10日来日人の中から
予備調査に応じた約20人の介護従事者とする。
簡約アンケート調査票またはパーソナルインタビューフ
ローに準じ一人5~10分以内に行う。
倫理的配慮でプライバシーを保護の上で「東京足立区に
ある海外技術者研修センター」で2009年10月1日~30
日に行う。
その内容を各諸要因としてのKJ法として分析検証し、
調査内容を有効性・妥当性・具体性に基づき.KJ法分析し
TAC-24 として検証する。
半構造化のインタビューまだ面接調査を行いKJ法
により分類し、TAC24に基ついて検証した。
2009年10月5日3名7日12名21日4名合計19名
にかけて行った。
• 坂田(1989)によるコーピング尺度(SCS:Stress
Coping Scale)及び神村ら(1995)による三次元モ
デルにもとづく対処方略尺度(TAC24:Tri axial
Coping Scale 24 item version)
• TAC24は,コーピングの分類次元として,「問題焦
点―情動焦点」軸(具体的な問題解決を目指して
いるのか,情動調整を目指
しているのか), 「接近―回避」軸(積極的に関わろ
うとする態度か,距離をおこうとする態度か),「反
応系」軸(機能は認知系か行動系か),という3つ
の軸を設定し、それらの組み合わせから成る8つ
の下位尺度から構成されており、合理的かつ有効
性が高いとされている。
• これらの8つの下位尺度は①情報収集(関与・問題焦
点・行動)、②放棄・あきらめ(回避・問題焦点・認知)、
③肯定的解釈(関与・情報焦点・認知)④計画立案(関
与・問題焦点・認知)、⑤回避的思考(回避・情報焦
点・認知)、⑥気晴らし(回避・情報焦点・行動)、⑦カタ
ルシス(関与・情報焦点・行動)、⑧責任転嫁(回避・問
題焦点・行動)、である。さらにこれらの8因子は、問題
解決に向かい、かつ他者のサポートを利用する性質
である「問題解決・サポート希求」、問題解決から回避
する「問題回避」、肯定的に解釈したり気そらしなどで
情報調整に向かう「肯定的解釈と気そらし」という3つ
の背後的因子によって説明される。8つの下位尺度が、
考えうるカテゴリーをほぼ網羅している点と、3つの背
後因子がそれまでに指摘されているコーピングの3類
型にほぼ相当している点から、TAC24が本研究の分
類目的に最も適していると判断された。
Ⅴ、インタビューの流れ
1インタビュー対象者の抽出 し予備調査(スクリーニング調査)
により、テーマのターゲットに対応したきめ細かな条件で調
査対象者を抽出する。
2インタビュー対象者選定と参加意志・条件確認 予備調査から
抽出された調査対象者に対して、インタビュー前日に直接口
頭での参加意思と対象者条件の確認を行う。
3インタビューフロー作成 調査目的に応じて効果的なインタ
ビューのためのフローを作成する。
4インタビュー実施 インタビュー専用会場にて、経験豊富な司
会者を通してインタビュアーにより、調査目的とインタビュー
フローに沿って、実査を行う。
5クライアントの皆様には、別室よりインタビューの模様を観察
いただくことも可能である。
6発言録作成 インタビュー中の調査対象者の発言をマトリック
ス形式でまとめて、対象者発言録を.KJ分析作成する。
(Excel形式)
Ⅳ、パーソナルインタビュー形式
1、利点
①的確な条件設定によるリクルーティングノウハウを駆使し、予備調査(スク
リーニング調査)により抽出した調査対象者一人ひとりに対し、職業経験
や願望に関する意識分析など、より個人的な問題にも深くせまることがで
きるインタビュー手法である。
②パーソナルインタビューは、1人の対象者に対して、インタビュアーがインタ
ビューを行い、より個人的な潜在的心理、態度、感情を掘り下げ、捉える
ための定性調査手法である。
③個人のライフスタイルに関する生活者の深層心理を把握することにより、
生活コンセプト開拓や異文化生活適応の訴求利点等に活かすことである。
④インタビュアーの適切な話題設定や話題のコントロールなどから、定量調
査では捉えることが難しい、生活者のより深層的・内面的な反応が確認で
きる。
⑤個別にインタビューを行うことにより、よりプライベートな内容や正直な意見
など、より個々人の潜在的心理・感情等を掘り下げ、捉えることが可能で
ある。
1、計画及びパーソナルインタビューフロー
①インタビューを行う日:2009年10月1日~10月30日
②インタビューを行う人: 玄 昌寿(Hyun Chang soo) (通訳付)
③インタビューされる人:フィリピン人介護従事者約20人名
④インタビューを通訳補助される人:元介護従事者経験者であるフィリピン女性
⑤インタビューに使うレコター機種:
2、パーソナルインタビューフロー(インタビュー要因種目)
①名前と年齢、職業から簡単に紹介お願いします。
②来日しようとした動機と生活面で何か困ったことはありますか、
困ったことがありましたらそれは何ですか?
ⅰ文化的要因・・・国籍、宗教、人種、地域など
ⅱ社会的要因・・・(職場)集団の役割、友人、親族、家族など
ⅲ個人的要因・・・年齢、ライフスタイル、職業、個性など
ⅳ心理的要因・・・動機、行動特性、状況認識など
③最後に今回EPA介護従事者参加の日本での新生活の心境について残したいメッセージがありましたら
お願いします!
お忙しいところインタビューに協力していただき、どうもありがとうございました!
Plan and personal interview flow
Interviewed day: One in October, 2009?October 30
Interview person: Hyun Chang soo (interpreter assistant)
Interviewed person: Professional caregivers who came to Japan from the
Philippines on May 10, 2009
This time, it interviews it at "Economic partnership agreement: EPA"
professional caregiver Japanese research center. [Me-rize] of Philipino
woman who is former professional caregiver experienced person
It is professional caregiver that answered the interview.
①Please introduce it from the name and the occupation easily.
②What is it if there is having embarrassed whether something (serious thing)
life embarrassed after it comes to Japan on the side (serious thing)?
③Thank you very much when there is a message to be left as EPA professional
caregiver about the frame of mind of the new life in Japan at the end this
time.
Thank you for your cooperation in the interview on your precious time.
Thank you very much when there is other message as EPA professional
caregiver this time at the end.
Thank you for your cooperation in the interview on your precious time.
Ⅵ、KJ法
1)KJ分析のモデル
①KJ分析とは、多変量データに潜む共通因子を探り
出すための手法といえる。
②KJ分析は要約のための手法であり、KJ分析を使う
目的には2つのものがあるといわれている。
a、少数の説明要因に話をまとめるため 。
b、(調査対象者の)回答の奥に潜む要因をまとめ
るため 。
1.KJ分析のモデルと基本式
KJ法(-ほう)とは、文化人類学者川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータ
をまとめるために考案した手法である。データをカードに記述し、カードをグループ
ごとにまとめて、図解し、論文等にまとめてゆく。KJとは、考案者のイニシャルに因
んでいる。共同での作業にもよく用いられ、「創造性開発」(または創造的問題解
決)に効果があるとされる。
川喜田は文化人類学のフィールドワークを行った後で、集まった膨大な情報を
いかにまとめるか、試行錯誤を行った結果、カードを使ってまとめてゆく方法を考
え、KJ法と名付けた。またチームワークで研究を進めてゆくのに効果的な方法だと
考え、研修方法をまとめ、『発想法』(1967年)を刊行した。それ以降、川喜田が企
業研修や琵琶湖移動大学などで指導を行い、普及を図った。
次第にKJ法の名称も一般化し、企業研修や学校教育、各種のワークショップなど
様々な場面で広く用いられるようになった。(大学で経営工学などを専攻するとカ
リキュラムの中で集中的に取り上げられることもある)
フィールドワークで多くのデータを集めた後、あるいはブレインストーミングにより
様々なアイディア出しを行った後の段階で、それらの雑多なデータやアイディアを
統合し、新たな発想を生み出すためにKJ法が行われるのが一般的である。
多くの断片的なデータを統合して、創造的なアイディアを生み出したり、問題の解
決の糸口を探ってゆく。プロセスそのものは川喜田二郎の著作に明確に記されて
おり、一見シンプルで容易にみえる。しかし、プロセスの随所で細かい注意が必要
であり、実際に使いこなすためには訓練が必要である。
2)KJ法の進め方キーワード:KJ法
KJ法は4ステップからなる。
・カードの作成
1つのデータを1枚のカードに要約して記述する。
・グループ編成
数多くのカードの中から似通ったものをいくつか
のグループにまとめ、それぞれのグループに見出
しをつける。
・図解化(KJ法A型)
・叙述化(KJ法B型)
様々な用途に合わせて色々なサイズのカードが用
意されている。
「KJ法」の引用元:wikipedia/2009年4月8日時点
•
• 注意点KJ法
• 上記のようにKJ法は様々な場面で用いられており、正しく学
んだことがない人が教育・指導していることも多いと言われ
る。インターネット上にあるKJ法の解説にも不正確なものが
散見される。
「KJ法」は(株)川喜田研究所が商標登録し、正規の教育・コ
ンサルティングを行なうための認定を行っている。また、コン
ピュータで使えるソフトウエアで、KJ法を使えると称したもの
が配布・販売されているが、名称の許諾をKJ法本部(川喜田
研究所)[http://www.kj-method.jp/]から受けていないものは
不当に使用していることになる。([http://www.kjmethod.jp/not-kj-soft 参考ページ])
参考文献KJ法
・ 川喜田二郎 『発想法 ? 創造性開発のために』中公新書
1967年 ISBN 9784121001368
・ 川喜田二郎 『続発想法 - KJ法の展開と応用』中公新書
ISBN 9784121002105
KJ法
個人のアイディアの整理 集団の意思統一に有効 釣った魚を並べることに
よって、頭の中のイメージの網目を紙上に再現するテクニック言語化した
イメージを並べてみることにより、イメージ相互間の関係を見つける頭脳の
内部では連想によってあらわされていたものである。紙上にお魚の配置図
を作り上げたとき、ある程度自在に操作できるものとなる。
アイディアを紙片に書く・・・グループのディスカッション紙片を書くことにより
メー
ジの言語化
ばらまいて眺める・・・本質的関連のある紙片同士はおの
近づいて見える・・・<カルタとり>。
(縁の深い紙片の集団ができてくる)
近くに並べなおす・・・
枠で囲む表題をつける(まとめる)・・・①すべての紙片を何らかの形で位置づ
ける。
②紙片を捨てない。
大きな図表ができるKJ法A型・・・アイディアが一目で見渡せる。図を見なが
ら口頭で説明をしてよくと、筋の通った文章がひとりでにできてくる。
(KJ法B型)
参考資料:川喜多二郎:「発想法」「新・発想法」「KJ法の展開と応用」中
央新書
Ⅶ、参考資料
1)岡浩一朗:中年者における運動行動の変容段階と運動セルフ・エフィカシー の関
係、2003;50:208-215
2)外国人受け入れ現場は不安と歓迎「毎日新聞2008年4月25日」
3)ストレスの科学と健康:共立出版2008年1月
4)対人ストレス過程における対人ストレスコーピング:加藤司著:ナカニシ出版2007
年2月
5) 『外国人介護福祉士導入をめぐる論点誤解から理解へ』小川全夫(山口県立大学
大学院健康福祉学科教授、九州大学アジア総合政策センター協力教員)
6)2008年版高齢者社会百書(内閣発表)hwww.fukusi.com
7)『(うつ)問題対応マニュアル』大分県精神保健福祉センター及び大分県こころの健
康づくり部会
8)外国からの看護師、介護福祉士の来日「産経新聞2008年11月22日」
9)『ストレス診察ハンドブック』(河野、永田他)メティカル・サイエンス・インターナショ
ナル出版社第2版
10)平成19年版高齢社会白書
11)異文化ストレスと心身医療(筒井):新興医学出版社、牧野真理子著者
12)異文化ストレスとの遭遇編集:福田勇夫
13)ストレスマネジメント実践マニュアル(嶋田ら)
14) 『異文化観教育研究入門』,玉川大学出版部.『社会心理学小辞典』,
15)厚生労働省政策レポート(高齢者の住まい)
16)ストレスに負けない生活:薩摩書房2007年8月著
17)ストレスを低減する認知的スキルの研究:風間書房2007年2月
18) 『高齢者への介護における ストレスに関する研究(職業としての介護者を対象と
して)』近久ら(2003年)
19)『石田一宏:現代のストレスと神経疲労 』大月書店(2000)
20)『現代のエスプリ』至文堂,』久保田真弓(1999)
21)日本語教師の異文化適応と社会・文化的要因,『異文化間教育』12号,(1999),
異文化接触の心理学,星野命編
22) 『現代のエスプリ異文化間ソーシャル・スキル・トレーニング』渡辺文夫編至文堂,
No.299: 高橋純一,渡辺文夫,大渕憲一(編)(1998)
23)異文化教育と自己への洞察について,渡辺文夫編『現代のエスプリ』至文堂,
No.299:p.89-99---(1998)
24)『現代のエスプリ』至文堂,161: p.83-101. 命編『現代のエスプリ』至文堂,161:
P5-29池沢佳菜子(1998)
25) 『現代のエスプリ異文化との対応のしかた』星野命編至文堂,(編)(1997),
26)SPSSによる統計処理の手順』東京図書.岩淵千明(編)(1997)
27)『人間科学研究方ハンドブック』ナカニシヤ出版.丹羽進(1996)
28)「異文化間能力」測定の試み,渡辺文夫編『現代のエスプリ』至文堂,No.299: 斎
藤耕二(1996)
29)『異文化コミュニケーション・ハンドブック』有斐閣.石村貞夫(1995),
30))異文化間メンタルヘルスの現在,秋山剛編『こころの科学』日本評論社1月号:
p.14-22
31)『異文化間関係学の現在』金子書房,(1992),
32)『異文化体験の心理学 青年文化から異文化体験まで』川島書店.高井次郎(1992)
33)日本科学学会編 ストレスを科学する 大日本図書(1992)
34)『日本科学学会編:ストレスを科学する大日本図書(1992)
35)異文化衝突悩み相談室1~3,『クロスロード』
36)異文化教育の方法,渡辺文夫編『現代のエスプリ』至文堂,No.299: p.22-31.山岸みどり,
井下理,渡辺文夫(1992),
37)荒木美奈子(1992),Culture shock and a Peace Corps
38)ストレスの心理学:実務教育出版1991年11月著
39)『平成3年度「異文化間コミュニケーション」研究会成果報告書』
40)『異文化適応行動論』高文堂出版社西田 司(1986)
41)『異文化社会適応の理論ーグローバル・マイグレーション時代にむけてー』
ハーベスト社水上 徹男著(1996)
42)『データの処理と解析』福村出版.河合隼雄(1980),在外日本人の適応・不適応について
の臨床心理学的調査,星野命編
43)『現代のエスプリ』至文堂,Kidder, L.H. (1951), Research Methods in SocialRelations, Holt,
Rinehart and Winston.小林哲也(1980),
44)『文化変容の理論と概念ーアカルチュレション、アシミレイション、インテグレイションー』
ハーベスト社水上 徹男著『日本都市社会学会年報』第13号(1995)
45)『適応の条件:日本的連続の思考』,講談社(1980)
46)星野命編『現代のエスプリ』至文堂
47)カルチュア・ショック,星野命編、南場隆也(1989),
(1980b)
48)海外在留邦人の不適応現象―文化摩擦の精神医学的研究,『精
神医学』医学書院,第22巻9号、(1980c)
49)先進国と発展途上国における日本人の不適応現象の比較,至
文堂,(1984)
48)留学生の問題―日本への留学生について,『社会精神医学』7
巻1号,
50)『外国人介護職と異文化間ケアーフィリピンの日本人高齢者施
設の経験からー』小川玲子(九州大学アジア総合政策セン
ター准教授)
51) 『エスニック・マイノリティが支える多民族社会の高齢者ケアーカ
リフォルニアの施設事例が日本に示唆するものー』大野俊(九州
大学アジア総合政策センター長・教授)
52)労働力調査(総務省)
エスニック・マイノリティが支える多民族社会の高齢者ケア
ーカリフォルニアの施設事例が日本に示唆するものー 大野俊
(九州大学アジア総合政策センター長・教授)
要約
多民族社会アメリカの高齢者介護施設では、異文化・異民族間のケアが早くから実践されている。筆
者はカリフォルニア州の主要都市で、最も高齢化したエスニック・マイノリティである日系人向けの施設
を視察・調査した。そこでは、フィリピン人移民、ヒスパニックなどのマイノリティが日本人移民や日系人
を世話し、文化や言語の違いを克服しようとするケアの試みが見られた。公的介護保障制度が整わな
いアメリカで、介護職は専門職補佐の低賃金労働になり、一般的にエスニシティなどの違いに十分配慮
する余裕はない。そうした環境下での施設ケアは、移民の出自国の言語よりも感性や過去のケア経験
などが重視される傾向が見られた。こうした経験則は、インドネシアやフィリピンから介護・看護労働者
の受け入れを始めた日本にも示唆を与える。
1. はじめに
日本とインドネシア政府間で締結された経済連携協定(EPA) の「自然人の移動」条項にしたがって、インドネシ
ア人看護・介護労働者の日本への送り出しが2008年8月より始まった。フィリピンでも、日本とのが2年余りに
わたる上院での長い審議を経て同年10月に批准され、翌春以降、看護・介護労働者を日本に送り出すことに
なった。人口の21%以上が65歳以上という「超高齢社会」に突入した日本では、今はまだ人員が限定的な海外
人材が将来的には看護・介護の人手不足解消の「切り札」になるとの期待感がある一方、日本人ケア労働者
の労働条件悪化、ケアの質の低下などを懸念する意見もある。また、ケアする側とケアされる側の双方に、言
語や文化の相違を根拠にして「日本人でないと日本人のケアはできない」という日本人特殊論的な「信仰」も
根強い。1 こうしたステレオタイプの見方は、日本社会の民族的均質度が相対的に高いという事情のほか、日
本のこれまでの外国人労働者受け入れが、一般市民には「顔が見えない」製造現場中心で、医療や福祉の分
野はこれまでほぼ「鎖国」状態だったことにも起因する。日本同様に少子高齢化に向かう欧米諸国や近隣アジ
ア諸国を見渡すと、1980年代以降、病院、介護施設などのケアの現場に外国人労働者を積極的に導入してい
る国が多く、各国とも様々な問題を抱えながらも、その克服策を模索している。本稿は、日本政府がEPAに基づ
く外国人ケアワーカー受け入れで最重要視している言語や文化の諸問題を念頭に置きながら、異文化・異民
族間ケアが広範に実践されている米国・カリフォルニア州主要都市の高齢者施設で2008年11月に実施した
フィールド・ワークの報告である。2 ここでは、日本のEPAに基づく外国人ケアワーカーの受け入れが当面、在
宅ケアを想定していないことなどから施設内でのケアに焦点を当て、在宅ケアについては取り上げない。
1 一例を上げると、在京のNPO$法人「高齢社会をよくする女性の会」が2006年、全国各地の同会の会員を通じ
て、要介護者やその家族を対象に実施した調査(回答数784票) によると、外国人の介護職についての設問で
は、要介護者の回答者の約58%が「言葉や文化の違いがあるので、原則的に日本人が良い」と回答。要介護
者の家族は、この回答率が約48%で、「施設職員なら(外国人でも) 良い」という回答も41% (要介護者は37%)
あった(高齢社会をよくする女性の会2006)。
2 本調査は、日本学術振興会科学研究費補助金の基盤研究「アジア系日系『帰還』移民のアイデンティティと
市民権に関する研究」(研究代表・大野俊、平成20年度、課題番号19530443) と、九州大学の学内競争資金「教
育研究プログラム・研究拠点形成プロジェクト(通称P&P) アジア総合研究」の「日本の労働市場開放をめぐる
国際社会学的研究―介護・看護分野を中心に」(研究代表・大野俊、平成21年度)の資金を活用して実施され
た。
3 カリフォルニア州の在宅ケアの制度、労働者の事情などについては、‘DOYL& Timonem(2007、牧田2006、安
里・牧田2007などを参照されたい。
4 在宅保健エイドと正看護師に並んで増加率が高いのは、ポスト・セカンダリーの教師である(2007)。
•
2. 危機に立つアメリカの高齢者とケアワーカー
アメリカは現在、全人口3億423万人のうち、65歳以上の高齢者は3869万人で、高齢化率は127%。これは日本の1990年時
点の数字に近く、先進諸国の中では最も低い。建国以来、世界中から多数の若年移民を受け入れてきたアメリカ社会のダイナ
ミズムの反映でもある。ただ、この大国も国民の長寿化などに伴い、急速な勢いで高齢化が進んでいる。米政府の予測では、第
2次大戦後生まれのベビーブーマー(1946年~64年生まれ) の全員が高齢者になる2030年には、人口3億7350万人中、7209万
人と、国民のほぼ5人に1人(高齢化率193%) が高齢者になる。しかし、その後の高齢化は顕著には進まず、20年後の2050年で
も高齢化率は202% (人口4億3901万人中、8855万人) とほぼ横ばいで推移すると予測されている(U・S Census Bureau2008)。こ
のうち、日常生活を送る上で他者の支援を必要とする高齢者は2003年時点で約600万人いた(Smith,Kristim and Reagen
Baughman,2007)。こうした要介護・要支援の高齢者数はその後、急増し、現場で介護労働に従事する「ダイレクト・ケアワーカー
(direct-care worker)」の団体の連合体「Direct care Alliance」(直接ケア同盟) のホームページでは、ダイレクト・ケアワーカーは
1500万人以上のアメリカ人の生活や健康に寄与し、2050年までにはサービス受給者は2倍近い2700万人に急増する、という
(Direct care Alliance 2008)。ダイレクト・ケアワーカーとは、在宅保健エイド(home health aid)、公認看護助手( certifed nursing
assistant=CAN)、個人付添人(personal attendant) など、施設や自宅で高齢者や障害者の介護など生活補助にあたるケアワー
カーの総称である。その数は全米で200万人以上だが、高齢化の進展に伴って、今後、求人需要は急速に膨張する。米国労働
省の推計では、2004年に62万4000人だった在宅保健エイドは2014年には97万4000人に、2004年に145万5000人だった看護助
手と付添人(病院の雑役係を含む)は2014年に178万1000人に急増する。このほか、2004年に239万4000人だった正看護師は、
その10年後に309万6000人の雇用が見込まれている。この間の在宅保健エイドの増加率は56%、正看護師は294% で、全職
種の中で最も高い(Pearson Education,Inc.,2007)。4米国のケアワーカーの特徴は、女性が全体の89%と圧倒的に多く、女性労
働者の民族構成では黒人、ヒスパニック(ラテンアメリカ系)、アジア系などのマイノリティが49% (全職種では女性労働者の
30%) と、半数を占めていることであるSmithとBaughman( 2007:21)。ケアワーカーの人種化() は、「有色ダイレクト・ケアワー
カー全国組合()」という名の有力全国組織が結成されていることからも伺える。マジョリティの白人がこの職業を敬遠するのは、
劣悪な労働条件が主要因とみられる。5と(Smith and Baughman2007:22) によると、ダイレクト・ケアワーカーの平均時給は
926ドルで、全女性労働者の平均時給(1346ドル) の7割にも満たない。6 2005年時点の家族の平均年収は、全女性労働者が5
万8000ドルに対し、ケアワーカーはその半分の2万9770ドルで、ほぼフルタイムで働いているにも関わらず、ケアワーカーの約
5分の1は「貧困層」7 に属すという。「ワーキング・プアの典型職」とみられがちなことから、海外生まれの移民(全体の20%) を
含むエスニック・マイノリティが集中し、学歴も高卒以下が62% (全米の女性労働者では37%) と、比較的低学歴層が多数なの
が現状である(ibid)。アメリカの介護労働者が劣悪な労働条件に置かれる背景には、公的介護保障の整備を怠ってきた政府の
姿勢がある。クリントン政権下で浮上した国民皆医療保険構想では在宅介護サービスを全国民に保障するとの提案が行われ
た。しかし、1994年に構想が頓挫し、以後、公的介護プログラムの創設や拡充が本格的な政策課題として取り上げられたことは
ない。このため、現在も介護サービスの費用負担は私費が基本で、資産を使い果たして自己負担できなくなった段階で初めてメ
ディケイド( Medicaid;低所得者向けの医療保障制度) でカバーされる(伊原2002:190‒91)。必然、要介護の高齢者も、彼らの入
所施設も、ケアワーカーの賃金を抑制せざるをえない状況に置かれている。
3. 高齢化が進むカリフォルニアのアジア系移民
•
カリフォルニア州は、全米で人口増が最も著しい州だが、高齢者の増加も顕著である。カリフォルニア州
高齢局によると、60歳以上の州民の人口は、1950年の160万人から、半世紀後の2000年には約3倍の470万
人に膨らんだ。市民の高齢化が本格化するのはこれからである。第2次大戦後の出産ラッシュ時に生まれた
ベビーブーマーが今後、60歳以上に達するからだ。2010年までには640万人(全州民の約16%) が60 歳以上に
なる(!2001)。カリフォルニアは戦前、戦後を通じて、海外からの移民を最も多数受け入れてきた州でもある。こ
の移民第一世代が高齢者の仲間入りし、現在、高齢者人口の約20%を占めている。この大多数は英語能力が
十分でなく、2000年のセンサス調査では、65歳以上の高齢者の169%が「限られた英語能力」しかないと報告さ
れている()。移民がアメリカ移住後に身につけた第二言語の英語の能力が高齢化とともに衰えて遂には「抜け
落ち」、出自国の第一言語しか話せなくなる「母国文化回帰」の状態にあるお年寄りも多い。8カリフォルニアの
移民の特徴は、アジアからの移民の数も割合も大きいことだ。高齢者も同様である。アジア系高齢者(65歳以
上) は2000年時点で高齢州民の約1割を占める35万余り。商業が発達するサンフランシスコ市では、この割合
は37% (高齢者10万6111人中、3万9058人) にもなる(!2001)。この中で、華人などと並んで有力なアジア系アメ
リカ人が日系人("!) である。日系人の移住の歴史は明治時代にさかのぼるほど長く、「フロンティア一世」と呼
ばれる戦前移住の一世は今はごく少数である。生存者は100歳前後の超高齢になっている。その子孫の日系
二世も60~80代の高齢者が大半である。その一方で、アメリカへの移住熱が高いフィリピン人、韓国人などと
違って日本人はニューカマーが少ないことから、アジア太平洋系アメリカ人の中で日系人は最も高齢化したエ
スニック・グループになっている。9近年、こうした一世、二世の日系人を主な対象にした介護施設の開設が相
次ぎ、サンフランシスコとその周辺の湾岸エリアだけで、大小20前後の施設が営業している。10 これらの施設
では、フィリピン人移民労働者が日系人・日本人11の利用者のケアにあたる光景が日常的である。この現場で
は、日本とのの取り決めにしたがって、2009年から毎年、入国してくるフィリピン人ケア労働者(看護師と介護
士) が日本人高齢者の世話をする場面で起きそうな問題が先取り的に見られる。
5 白人が介護・看護労働を敬遠しがちな要因に、世界中からの移民受け入れで有色人種が激増したアメリカ社
会の多民族化の進行を挙げる関係者もいる。カリフォルニア州のある高齢者施設管理者からは「有色人種()
はケアしたくない、という意識が白人にはある」という趣旨の意見が聞かれた。
6 ダイレクト・ケアワーカーの平均時給は、勤務場所によって幾分、異なる。と(2007:22) によると、病院は1106ド
ル、ナーシング・ホーム(看護機能を有す高齢者入所施設) は913ドル、在宅は850ドルである。
7 「貧困層」の収入レベルは国によって異なるが、米国では、4人家族の世帯年収が2万ドル以下(2006年度の
場合) の世帯を指す。2005年度の米国の国内貧困率は126% (堤2008:14)8 高齢化した移民が受入国でマス
ターした第二言語の能力を喪失したり、母国の食事しかできなくなったりする「母国文化回帰」現象は、世界各
地で見られる。筆者は2004年、滞在中のオーストラリア・キャンベラで高齢者施設3ヵ所を訪問したが、一度は
マスターしていた英語をしゃべれなくなり、出自国の言語しか口にしない移民一世の高齢者を何人か目にした。
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ここでアメリカの高齢者人口と介護対して述べて見ると現在、全人口3億423万人のうち、65歳以上の高齢者は3869万人で、高齢化率は127%。これ
は日本の1990年時点の数字に近く、先進諸国の中では最も低い。建国以来、世界中から多数の若年移民を受け入れてきたアメリカ社会のダイナミ
ズムの反映でもある。ただ、この大国も国民の長寿化などに伴い、急速な勢いで高齢化が進んでいる。米政府の予測では、第2次大戦後生まれのベ
ビーブーマー(1946年~64年生まれ) の全員が高齢者になる2030年には、人口3億7350万人中、7209万人と、国民のほぼ5人に1人(高齢化率
193%) が高齢者になる。しかし、その後の高齢化は顕著には進まず、20年後の2050年でも高齢化率は202% (人口4億3901万人中、8855万人) と
ほぼ横ばいで推移すると予測されている(U・S Census Bureau2008)。このうち、日常生活を送る上で他者の支援を必要とする高齢者は2003年時点で
約600万人いた(Smith,Kristim and Reagen Baughman,2007)。こうした要介護・要支援の高齢者数はその後、急増し、現場で介護労働に従事する「ダ
イレクト・ケアワーカー(direct-care worker)」の団体の連合体「Direct care Alliance」(直接ケア同盟) のホームページでは、ダイレクト・ケアワーカーは
1500万人以上のアメリカ人の生活や健康に寄与し、2050年までにはサービス受給者は2倍近い2700万人に急増する、という(Direct care Alliance
2008)。ダイレクト・ケアワーカーとは、在宅保健エイド(home health aid)、公認看護助手( certifed nursing assistant=CAN)、個人付添人(personal
attendant) など、施設や自宅で高齢者や障害者の介護など生活補助にあたるケアワーカーの総称である。その数は全米で200万人以上だが、高齢
化の進展に伴って、今後、求人需要は急速に膨張する。米国労働省の推計では、2004年に62万4000人だった在宅保健エイドは2014年には97万
4000人に、2004年に145万5000人だった看護助手と付添人(病院の雑役係を含む)は2014年に178万1000人に急増する。このほか、2004年に239万
4000人だった正看護師は、その10年後に309万6000人の雇用が見込まれている。この間の在宅保健エイドの増加率は56%、正看護師は294% で、
全職種の中で最も高い(Pearson Education,Inc.,2007)。米国のケアワーカーの特徴は、女性が全体の89%と圧倒的に多く、女性労働者の民族構成
では黒人、ヒスパニック(ラテンアメリカ系)、アジア系などのマイノリティが49% (全職種では女性労働者の30%) と、半数を占めていることである
SmithとBaughman( 2007:21)。ケアワーカーの人種化() は、「有色ダイレクト・ケアワーカー全国組合()」という名の有力全国組織が結成されているこ
とからも伺える。マジョリティの白人がこの職業を敬遠するのは、劣悪な労働条件が主要因とみられる。(Smith and Baughman2007:22) によると、ダ
イレクト・ケアワーカーの平均時給は926ドルで、全女性労働者の平均時給(1346ドル) の7割にも満たない。 2005年時点の家族の平均年収は、全
女性労働者が5万8000ドルに対し、ケアワーカーはその半分の2万9770ドルで、ほぼフルタイムで働いているにも関わらず、ケアワーカーの約5分
の1は「貧困層」 に属すという。「ワーキング・プアの典型職」とみられがちなことから、海外生まれの移民(全体の20%) を含むエスニック・マイノリティ
が集中し、学歴も高卒以下が62% (全米の女性労働者では37%) と、比較的低学歴層が多数なのが現状である(ibid)。アメリカの介護労働者が劣悪
な労働条件に置かれる背景には、公的介護保障の整備を怠ってきた政府の姿勢がある。クリントン政権下で浮上した国民皆医療保険構想では在
宅介護サービスを全国民に保障するとの提案が行われた。しかし、1994年に構想が頓挫し、以後、公的介護プログラムの創設や拡充が本格的な政
策課題として取り上げられたことはない。このため、現在も介護サービスの費用負担は私費が基本で、資産を使い果たして自己負担できなくなった
段階で初めてメディケイド( Medicaid;低所得者向けの医療保障制度) でカバーされる(伊原2002:190‒91)。必然、要介護の高齢者も、彼らの入所施
設も、ケアワーカーの賃金を抑制せざるをえない状況に置かれている。 このように日本も異文化的な問題を解決してアジア諸国の受け入れを大幅
に米国のケアワーカーの特徴のように、女性が全体の89%と圧倒的に多く、女性労働者の民族構成では黒人、ヒスパニック(ラテンアメリカ系)、アジ
ア系などのマイノリティが49% (全職種では女性労働者の30%)に示すように日本もどこからの異民族介護従事者の受け入れ姿勢を心構えで行か
ないといけないと思う。
• 『横浜市と川崎市は、フィリピンとインドネシアから高齢者介護に携わる人材を
受け入れる特別養護老人ホームを支援する方針を固めた。都市部では介
護福祉人材が深刻な不足をきたしている。自治体が積極的な受け入れ姿
勢を示すことで、少子高齢化が進む中、将来の介護福祉人材の安定確保
を目指す渡航費と日本語研修費は日本政府が負担する。『政府は08年
度予算案に、フィリピンからの派遣も含め関連費用として約19億円を計上し
ている。』(神奈川新聞2008年03月09日)。
次に「不利な条件や差別の壁」だ。その一つが、国家資格取得の高いハー
ドル。2008年の介護福祉士国家試験合格率は50・4%と半分程度。まだ外
国人の受験は少ないが、日本語での受験は外国人にとって不利になると
言われている。「フィリピン人が資格を取得しても、活動の場は施設だけで、
在宅介護は禁止される。日本人でも同様だが、福利厚生など生活支援の
欠落も課題として残る」。それは日本の 資格取得のため三年間の研修を
積む施設就労では、対応は受け入れ施設に任されており、教育を無視し
労働力だけ搾取する悪質な事業者出現の懸念も指摘する。
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Ⅲ、異文化生活適応の文化的要因
1、国籍、宗教、人種、地域など
2、地域共同体文化の未成熟
Ⅳ、異文化生活適応の社会的要因
1、社会文化的要因
2、家族中心主義及び家族イデオロギ
3、所属集団と集団の役割、家族など
Ⅴ、異文化生活適応の個人的要因
1、年齢、ライフスタイル、職業、個性など複雑性の関係要因
2、提供者の(人材の不足)関係要因
Ⅵ、異文化生活適応の心理的要因
1、動機、行動特性、状況認識など
ⅰ文化的要因・・・国籍、宗教、人種、地域など
ⅱ社会的要因・・・所属集団と集団の役割、家族など
ⅲ個人的要因・・・年齢、ライフスタイル、職業、個性など
ⅳ心理的要因・・・動機、行動特性、状況認識など
パーソナルインタビューフロー内容
1)計画及びパーソナルインタビューフロー
①インタビューを行う日:2009年10月1日~10月30日
②インタビューを行う人: 玄 昌寿(Hyun Chang soo)(通訳付)
③インタビューされる人:フィリピンから2009年5月10日来日した「東京足立区にある海外技術者研修センター」約20人のフィリピン介護従事者たち
④インタビューを通訳補助される人:元介護従事者経験者であるフィリピン女性(48歳)の藤原ネニータさん
⑤インタビューに使うレコター機種:
2)インタビュー要因項目
①名前と年齢、職業から簡単に紹介お願いします。
②来日しようとした動機と生活面で何か困ったことはありますか、
困ったことがありましたらそれは何ですか?
③最後に今回EPA介護従事者参加の日本での新生活の心境について残したいメッセージがありましたらお願いします!
お忙しいところインタビューに協力していただき、どうもありがとうございました!