p93

インタビュー調査
【教科書第4章 p109-】
第13回
1月19日
調査の目的 日常的な調査も念頭に入れる
インタビュー調査の種類
◎構造化インタビュー
• 調査票調査(サーベイ調査)と同一
面接調査、電話調査
• 比較が可能となる
◎半構造化インタビュー
• 回答を踏まえてより深い探りを入れることが
可能
◎非構造化インタビュー
(焦点化インタビュー)
• 自由回答形式
• インタビューイーは自分の準拠枠に照らして
質問に答えられる
◎グループインタビュー
•
•
•
•
多くの人に同時にインタビュー
グループディスカッション
フォーカス・グループ・インタビュー
共同ナラティブ
集められたデータ
• 「正確な」もしくは「歪曲された」情報の断片で
はない
• インタビューのデーターによって、
調査者は出来事や関係に対する人々の捉え
方およびその理由を分析できる。
3.インタビュー調査の企画
◎質問項目の立て方
• 聞き出したいことを念頭に置いて、尋ね方を
考えておく
• 複数準備しておく
• 大項目は3~5にとどめる
• 迷う質問は2回目以降とする
◎インタビューガイドの作成
• 語ってもらう流れを書いておく
◎人数と回数
• 学術論文では 10~20人程度 1人につき1.5時
間程度2回(できれば3回)
• 1事例を深く調べることもあるが、表面的になる
• 複数事例により比較が可能となり内容が深まる
• 複数回聞くことによって疑問や聞き逃しを確認で
きる
• 多人数とすることは量的調査の発想に繋がる
◎サンプリング
インタビュイーの抽出
• 各種名簿
• 特定者の選定の場合
雪だるま式抽出法
4.信頼関係を導くインタビュー方法
◎どのような人間関係を築くか
○インタビュアーの役割
科学者か友人か
インタビューイーにも権利があることへの配慮
○インタビューアーの属性等
年齢、性別、人種、アクセント
◎インタビューの円滑な実施に
必要な条件
○情報へのアクセス可能性
○インタビューイーの役割の認識
○動機付け
○インタビューをしている自覚
◎ラポールの形成過程
• 不安
インタビューイーの役割が分からない段階
• 探り合い
互いにどのような人物か理解を進める
インタビューがどのように進むか了解
• 協同
互いに相手に期待していることを理解
• 参加
調査者と回答者が自由に会話
◎質問の種類(何を聞くのか)
• 経験・行動を聞く質問(Experience/Behavior
Questions)
• 意見・価値観を問う質問(Opinion/Values
Questions)
• 気持ちを問う質問(Feeling Questions)
• 知識を問う質問(Knowledge Questions)
• 視聴覚の質問(Sensory Questions)
• 背景の質問(Background/Demographic Questions)
【不安】
○質問のまえの前置き(prefatory statements)を
考えておく。
○まず「経験」を聞く。事実
【探り合い】
• 質問の仕方
順序
分かりやすさ
発言を促す
回答の明確化
立場の留意
避けること
【協働】
• 深い探り
【参加】
• ◎ ナラティブを導き出す
社会構築主義
◎逆質問
○調査者に関することの質問
○焦点化された話題についての質問
○相談事
5.その他インタビューのための諸技法
◎アポイントメント
◎訪問
○準備するもの
連絡先 緊急対応
地図
依頼文
謝礼
記録機器
○服装
○時刻
◎テープレコーダー考
•
•
•
•
相互作用 抑圧的 慣れれば?
テープ起し 8-9倍の時間
解釈 会話に集中できる、勝手な言葉を作らない
発話行為にとどまらず表現行為も捉える
ノート
メモから次の質問のヒント
◎事後対応
まずメモの整理
御礼
結果報告
• 場荒らし、場肥やし
時間末レポート
• 半構造化インタビューについて説明するととも
に、講義の内容を踏まえて、その利点につい
て述べなさい。