研究中間発表(2005.7.29) MARLPORL SNMP概要 SNMP(Simple Network Management Protocol) TCP/IPネットワークにおいて、ルータやコンピュータ、端末など、 ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で監視・制御 するためのプロトコル。 TCP/IPのアプリケーション層で実装される。 制御の対象となる機器はMIBと呼ばれる管理情報データベースを 持っており、管理を行なう機器は対象機器のMIBに基づいて適切な 設定を行なう。 SNMPエージェント・・・MIBを持っているネットワーク機器 SNMPマネージャ・・・ SNMPでもってMIBの値を問い合わせる機器 SNMP仕組み □主な機能 ・マネージャからエージェントに情報を要求 ・マネージャからエージェントに情報の更新を要求 ・エージェントがマネージャに機器の状態変化を通知 (Trap通信) □通信ポート TCP161、 UDP161 SNMPプロトコル TCP162、 UDP162 SNMP TRAP □SNMPエージェントの種類 Windows XP Windows-SNMP Linux net-SNMP MIB概要 MIB(Management Information Base) SNMPで管理されるネットワーク機器が、自分の状態を 外部に知らせるために公開する管理情報ベース。監視 対象機器にあり、SNMPのエージェントはこのMIBの内容 から現在の機器の状態を判断する。 MIBの情報は、オブジェクトと呼ばれる単位で、ツリー構 造でもって管理。 それぞれを「オブジェクトID(OID)」で 識別。ツリーの階層ごとに枝番を割り当てる形式で採番 されている。 MIB定義 ■MIBの定義 ・MIB1・・・RFC 1156で規定 114種類の管理対象オブジェクト 8個のグループに分類 (System、Interface、Address Translation、IP、ICMP、TCP、UDP、EGP) ・MIB2・・・RFC 1213で規定(現在では一般的) 171種類の管理対象オブジェクト 11個のグループに分類 (System、Interface、Address Translation、IP、ICMP、TCP、UDP、EGP、OIM、 Transmission、SNMP) MIB2の情報 □MIBの定義 1 System 機器のシステムに関する設定 2 Interface 機器の保有するハードウェアインターフェイスに関係する設定。 3 Address Translation 4 IP プロトコルの使用に関する設定 5 ICMP ICMPの動作に関する設定 6 TCP TCPの動作に関する設定 7 UDP UDPの動作に関する設定 8 EGP EGPの動作に関する設定 9 OIM CMOTに関する設定 10 Transmission データ転送に関する設定 11 SNMP SNMPの動作に関する設定 MIB ツリー構造 root iso(1) org(3) dod(6) internet(1) directory(1) mgmt(2) experiment(3) private(4) enterprise(1) mib2(1) alaxala(21839) system(1) interface(2 ) at(3) ip(4) icmp(5) tcp(6) udp(7) snmp(11) transmission(10) sysDescr(1) sysObjectID(2) PPP(23) FR(32) RS232(33) ospf(14) bgp(15) rmon(16) SNMPの仕組み PC1 (サーバー) GetRequest GetResponce 192.168.0.100 PC2 MIB 参照 GetRequest GetRequest GetResponce 192.168.0.101 PC3 参照 GetRequest GetResponce 192.168.0.102 参照PC4 MIB MIB (クライアント) GetResponce 192.168.0.103 PC5 参照 MIB SNMPの利用方法 □取得情報 ・CPU(使用率、ユーザ時間、システム時間) ・ハードディスク(容量、空き容量、使用量) ・メモリ(実メモリ、空きメモリ、キャッシュメモリ) ・負荷(過去T分間の平均負荷) □利用方法 ・マネージャ側で、Javaによりエージェントにrequest信号を送る。 ・JavaAppletを用いてエージェントの取得情報をまとめる。 ・必要ならばJavaApplet内に、取得した情報、特に、CPU、メモリなどをグ ラフによりモニタリングする。 ・TRAP信号を用いて、エージェント側からのアクションを起こす。 今後の課題 □3次元画像の再構成 ・ Takeを用いて、投影データを作成する。 ・ その投影データをフィルタリング、逆投影し、画像に出力 □CORBAの利用 ・ 2次元CT画像を用いて、データ転送をCORBAを用いて行う。 ・ 3次元画像のプログラムはC言語で、SNMPのプログラムはJavaで書 かれているので、データの互換性が必要となってくる。CORBAを用い ると、C言語、Java言語のデータの方を変換するのに適している。 □SNMPのグラフ化、アプレット化 ・ SNMPから取得した情報を視覚的に分かりやすく、モニタリングする。
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