本COEの教育事業

21世紀COE「物理学の多様性と普遍性の探求拠点」
「COEとは何か知らんし、何のためかも知らんが、
いつの間にか専攻に、おおきな金がついたようだ、
多いに使わせてもらおう。
ついては、硬いこと言わずに、みんなで仲良く
山分けしよう」
では困る(バブル経済は当面の欲望は満たすかも
知れないが、長い目でみて研究者個人にも本専攻
にもマイナスでしかない)
お
知
COE
そこで30分ほど時間をいただいて
お
願
い
か
本研究教育拠点では、若手研究員を公募します。この制度は、博士
の学位を有する優秀な若手研究者に本拠点で研究を行う機会を提
供し、その研究活動でもって、本拠点形成に多大な寄与をすることを
期待するものです。
2004年度は、約10名の募集を行います。応募者の審査は、本拠点
内の審査委員会において行います。なお本研究員(COE)は、A型:本
COEの基幹プログラムの遂行に直接寄与する(主に実験系研究者)と
B型:基幹プログラムに関連するが、比較的独立で自由な研究も認め
る、の2種類があります。
1.募集人員 約10名
2.研究分野 物理学・宇宙物理学分野
3.応募資格 博士の学位を有するか着任時までに取得見込みの者、
原則着任時に35歳未満(35歳以上の方は受け入れ教官と待遇の
相談をすること)
4.待遇 非常勤職員(講師)=講師(研究機関研究員):給与、月30万
円程度、但し健康保険、通勤費、住居費等の補助はありません。採
用期間は1年ですが、毎年の評価に基づき最長ほぼ3年までは更新
可能です。
留意・注意点
III.報告書の提出義務
I. 全般的注意
教務補佐員、国際学会参加。協同研究。会議開催、その他COEの援助で行った事業に
本COEの事務局は物理教室236号室(TeL 3758)。詳細はホームページ(HP)に
は全て報告書提出を義務づける(書式は「公募案内」)。
また海外招聘研究者には公の
(http://physics.coe21.kyoto-u.ac.jp )。事業案内も常にHP上で更新されるので定期的
談話会をおこなうのを義務とする。 国際会議収録原稿、論文別冊も1部は必ず提出する
にアクセスのこと。特に「公募案内」と「事務連絡」(ユザー名、パスワードは教官)。
こと。これらは研究者の「説明責任」、「目に見える実績」、今後の「事業計画」の参考資料
II.教務補佐員の出張などの制限
として必要である。また評価なき予算配分(ばらまき事業)に堕落させない為の最小限の措
TAは時間雇用の教務補佐員(週19時間以内の勤務、奨学金としての使用は禁止)。時給
置でもある
に上限、勤務時間は1日4時間×週5日。毎月の勤務表(出勤簿)は人事掛に提出。勤務時
間内での、研究会、学会の出張など教務補佐以外の仕事や用件は違法になる恐れがある。
IV.謝辞など
これを防止するため、該当する場合には以下のような報告を毎月23日までに
本COEでサポートを受けた研究論文、研究会は必ずその旨を明記すること。たとえば 投稿
[email protected]
論文には○○ is supported byへ知らせること。
a Grant-in-Aid for the 21st Century COE”Center for
用務先:
(例)
Diversity
and東京大学大学院理学系研究科
Universality in Physics”とAcknowledgeすること。これがないと投稿料な
用務:
(例)「物理学を探る」研究会出席、および研究発表
どの補助はできない。
日程:
(例)10月7日から9日
旅費:
(例)先方負担 科研費 基盤研究c 研究代表者 xxxx先生
V.その他
指導教官は帯同かどうか?
本事業はより高いレベルの研究教育の拠点を目指す ことを明確にうたっている。 皆さん
教務補佐員の採用には正確な履歴書が必要(テンプレートは「公募案内」)、学内手続き
は「金がついたからおおいに使おう」ではなく、何をどのように実践するのが拠点(COE)形成
に約2週間かかる。
給与は「給与振込申出書」が必要 (用紙は21COE事務局)
になるか考え、提案し、何よりも実行力を見せてほしい。それらを本COEで優先援助したい。
経過
PDFの条件については多くの意見あり、10月1日開始とすると
詳細を決める時間がないのでとにかく募集案内を先行しよう。
8月7日
〆8月31日
(学振とほぼ同等)
平行して、可能な案を検討する。
人事関係 担当(植村さん)と小山勝二の話し合い (2003/9/01)
研究員(COE ) 非常勤職員: 講師(研究機関研究員)
縛り: 週19時間以内、4000/1hour (これで約33万円/1月)
保険には入れない。交通費は公平簡略化のため出さない。
手続きに約2週間を考慮する(履歴書 他)
(文科省研究振興局 通達)
TA 非常勤職員 (教務補佐員)
縛り 週19時間以内 (4時間×5日)
保険はつかない、交通費はださない。
履歴書のみ必要 (学内手続きに約2週間かかる)
本COE事業の対象者はスタッフ100名。院生(博士)100名と巨大
な人数である。従って本事業の業務が多岐かつ膨大にわたる。
事業推進にあたり、すでに1部の教官や事務官、秘書へ過大な負
担が集中しているが、労力を平均化するため、各位の協力をお願い
したい(サービスはtakeだけでなく、少しでもgive してほしい)。
最低、
1. 提出書類などは誤りなきよう細心の注意を払うこと。
2. 事務書類、報告書などの提出期日は厳守すること。
3. 大抵の情報はHPにあるので、個別の問い合わせは控えること
これらを平気で破る誠意なき教官や院生へのCOE援助は中止する。
例えば
世界の知の集約基地、世界への知の発進基地を内外に明確にアピールする
国際会議の主催
Stellar-Mass, Intermediate-Mass, and Supermassive Black Holes
日時: 2003年10月28日(火)-31日(金)
場所: 京都国際交流会館(京都市左京区)
基礎物理学の意義、成果などの文化の一端を担い社会への説明責任をはたす
ような市民講演会など社会活動
第1回 市民講座「宇宙の神秘に迫る~宇宙科学最前線~」
日時: 2003年12月6日(土) 午後1時ー5時
会場: 京都市青少年科学センター
講演プログラム: 特集テーマ「目で見えない宇宙の探求」
教育目標
TA
事業組織
21世紀COE「物理学の多様性と普遍性の探求拠点」の手引き
(主に院生むけ、暫定版103.10.15、 改定 03.10.20
本COEの教育事業(計画調書から抜粋)
本COEの教育理念 (計画調書の要約)
本COEは最先端研究の実践環境こそ、最大の教育を提供
1.院生には在籍中に最低1回は国際会議で英語での口頭発表させ
その援助をおこなう。
すると考える。国際性と国際競争力ある研究、それを担う研
2.英語による講義、セミナーを導入する。博士論文は英文で書かせ
究者養成、若手教育を特に重視し、海外共同研究、研究交
Web等で世界の目にふれるようにする。
流、国際会議等の実施と若手の国際会議派遣を恒常化す
3.国際共同実験(研究)は寝食を共にする程緊密であるが故に実験
物理学若手の最適な研究者養成の実践教育として捉え支援する
る。英語によるゼミや研究発表を多用、若手、院生の研究支
4.博士院生を対象に大幅なTeaching Assistant (TA、正式には教
援事業を大幅に導入し、創造性と表現能力に優れた若手研
務補佐員)を導入し、その活動を適時評価しつつ恒常的な活性化
究者を養成し、その世界的な供給源をめざす。
を促す。これは学部学生への少人数教育のみならず、後輩への
指導で院生自身の物理学の正確で深い習得につながる。
本COEの評価と意味
以上の観点から、本COEは「目に見える」活動や成果を重視する。
本COEは2年後に中間評価(ヒヤリング)があり、それが以後の
例えば海外旅費援助は院生の国際性養成を意図しているが、ポスタ
予算配分に直接影響する。
ー発表はフリーパスなので大きな評価にはならない(今回は援助する
本COE終了後も、評価にもとずく競争的予算環境は強まる。本COE
が、参加院生は日本人だけでたむろせず、一人でも外人のなかに
がどれだけの実績を残すかは物理学・宇宙物理学専攻と基礎物理
とびこみ、英語で議論してほしい)。目に見える評価は口頭発表や招
研究所の将来に大きくかかわるのである。
待講演であろう。だから本COEでは学振であるなしに関係なく口頭発
たとえば教務補佐員で実のある教育改革や改善ができれば、そ
表や招待講演者への補助を最優先する。「院生では口頭発表や招待
れを根拠に次の予算要求、より恒常的な物理教育改革が進められ、
講演に選ばれるのは無理」という声も聞くが、現在で無理ならCOE
物理学・宇宙物理学の将来を(もっと大きくは日本の基礎科学の)将
の期間内(5年)には、多くの院生が堂々と口頭発表や招待講演でき
来の展望をひらく。
るようなレベルに向上する努力を博士院生、指導教官両方に期待し
たい。研究・教育の現状維持に甘んずるのではなく、より高いレベル
参考: 明日、 結城文科審議官(No3の高官)が視察(H14年分)にくる。 対象COEでは刊行した全て
の資料、シンポジウムの資料集めをした。
の拠点目指すことが本COE事業の目的だからである。
文科省の担当役人はCOEのホームページをよくみている(斉藤先生談)。