FAN通信 Facilities Associate Network APR 2008 vol.73 (配信先：2,471名） 株式会社リンクプレイス 発行人：佐藤 浩也 編集長：澤田 玲子 〒104‐0061東京都中央区銀座3‐7‐3 銀座オーミビル Tel. 03-3538-8667 Fax. 03-3538-8668 E-mail. [email protected] Facilities Associate Network〔FAN〕 は、リンクアンドモチベーショングループがお取引をさせて頂いている企業の経営者・ファシリティ 関連のご担当者等を中心に構成されているネットワークです。この「ＦＡＮ通信」にて、様々なプロジェクト事例を発信させて頂きますの で、ワークプレイスづくりのヒントとしてお役立て頂ければ幸いです。 （佐藤） プロジェクト グリー株式会社 事例 紹介 ～ 急成長を支えるプラットフォーム ～ 日本におけるSNSの草分けであり、また 次世代のウェブを開拓するパイオニアと してユーザーが楽しめるサービスを作り 続けるグリー様。今回、オフィス拡張のた めの移転プロジェクトを、約4ヶ月に渡って お手伝いさせて頂きました。 （望月） 【プロジェクト概要】 ・内容：オフィス拡張移転 ・プロジェクト期間： 2007年12月～2008年3月 ・入居坪数：390坪 ・業務範囲：プロジェクトマネジメント およびデザイン業務 FAN通信 Facilities Associate Network オフィス移転の背景 グリーは2004年の設立以来、急激なスピード でサービスを拡大し、2008年2月には自社が運 営しているSNS「GREE」会員数が400万人を突 破するなど、急成長を遂げている。 今回、更なるサービス規模の拡大に伴う人員 増強に対応する為、当初の約2.5倍の面積のオ フィスに移転することを決定した。 本プロジェクトにおけるテーマ 今回のプロジェクトは、インターネットの革新に 貢献するサービスを提供し続けるグリーの企業メ ッセージを体現すること、また熱意あふれる社員 達がユニークなサービスを開発し続けられる環 境として、コミュニケーション活性化の仕掛けを 構築するという、2本の柱で進められた。 ●自社のメッセージを体現する ブランディングメディアとしてのオフィス ●コミュニケーション活性化の 仕掛けとしてのオフィス テーマに基づいた具体的施策 【エントランス】 ●『GREEらしさ』を追求したデザイン オフィスの顔となるエントランスや来客エリアの ミーティングルームを中心に、空間全体のイメー ジから一つ一つのマテリアルの色、形、質感 まで『GREEらしさ』を体現する為、デザインに は徹底的にこだわった。例えばエントランスは SNS「GREE」と同様の心地よさを表現する為 に、曲線の形を多用し、柔らかさを表現した。 また、徹底的に白にこだわり、上品で透明感 のある空間に仕上げた。その結果、エントラン ス自体が自社らしさを発信する空間に仕上が っている。 ●社内コミュニケーションを活性化する仕掛け 社内コミュニケーションは企業の成長に不可 欠な要素である。反面、成長に伴うオフィス拡 張は必然的に席が離れるなど、物理的に個々 人のコミュニケーション機会が減ってしまう。 そこで執務エリアのメイン動線上にミーティン グスペースを配置することにより、社内コミュニ ケーションを活性化する仕掛けとした。 また、このエリアの床・壁・柱はグリーンの色で 統一した。これは元気で且つ優しい印象を与え るので、気軽に使える雰囲気を演出し稼働率を 上げることを狙った。更に、この色を取り入れる ことで、広い執務空間を引き締め、もともとこの ビルの弱点である下がり天井で圧迫感のあるエ リアを逆手にとり、シンボリックな空間として演出 する、という相乗効果ももたらしている。 1
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