(1) GPS掩蔽データ解析アルゴリズム開発 ②1次元変分法による 気温・水蒸気解析ソフトウェアの開発 古本淳一、I.V.S.Reddy、林寛生、津田敏隆 京都大学生存圏研究所 村山泰啓 情報通信研究機構 瀬古弘、小司禎教、國井勝 気象研究所 小澤英司 気象庁 今年度のとりくみ • GPS掩蔽から得られた屈折率プロファイルに対して1次元変分法(1D-Var)を適用し て気温・水蒸気を導出する。 • 変分法解析に必要な第一推定値には、数値予報モデルの予報値や他の衛星 データなどが必要である。 昨年度までは日本周辺域での解析に着目しMSM予報値を初期値とした推定手 法を開発したが、全球にわたって得られるGPS掩蔽データを活用するため今年度 はさらにGSM予報値を第一推定値とする変分法手法を開発した。 • • 2006年9月~2007年6月までのGSM予報値(モデル面データ)のモデル面値を入手 した。これを用いた変分法解析を現在進めている。得られた結果とラジオゾンデ 観測の差は、UCARがNCEP/GFSを第一推定値として解いた変分法結果より小さ かった。 • FSI及び変分法のデータ解析結果を公開するべくデータベース用のファイルを作 成している。 COSMICによるGPS掩蔽データの1D-Var解析 • 第一推定値として、GSM予報値からCOSMICによるGPS掩蔽イベントと同時同地点 のデータを切り出して用いた。現在までに2006年9月~2007年6月のGSM予報値 データを入手している。 • GMSの予報変数(気温、対数比湿)に合わせるために変分法の状態変数及び観 測、アジョイント演算子を改変した。また背景誤差として気象庁が同化用に用いて いるGSMの予報値誤差を用いた。 • 観測値としてUCARが解析するFSI解析結果を用いた。UCARが公開するリアルタイ ムプロダクトを観測値として用いて1.5ヶ月の変分法解析を行った。さらに現在ポ ストプロダクトデータを用いて10が月分のデータ解析を進めている。 • 解析を自動的に進めるためのバッチプログラムを開発した(with 富士通FIP) • 変分法解析を行いデータベースを作成中 (with Reddyさん) • 2006年9月~2007年7月 • 2007年7月以降 変分法解析状況 COSMICによるGPS掩蔽データの1D-Var解析(2) Linuxサーバ(geoss1.rish.kuins.net) 入力データ生成 データ転送 プログラムの投入 公開用NetCDFファイルの作成 京大大型計算機センター 多数のスカラCPUからなる大型計算機 1CPU 1プロファイル解析を割り当てる 京大RISH Linux サーバ (geoss1) 京大大型計算機センター FUJITSU Primepower HPC2500 変分法解析結果と西太平洋域の気球観測の比較 水平距離差300 km以内、時間差2時間以内 の同時観測数 Ponape Island 水平距離差:280 km 時間差:1時間 RISH:red UCAR:blue 17 5 9 7 16 18 Truck Island RISH:red UCAR:blue • • 変分法解析結果はラジオゾンデ観測とよく一 致した UCARの解析結果には高度6kmで気温差が 見られる 水平距離差:50 km 時間差:1.1時間 ラジオゾンデとの統計比較 • 太実線:解析結果, 細実線: 第一推定値 • 赤: rish, 青:UCAR データベースの公開に向けて UCARが公開するポストプロセスデータ(atmPrf)を利用してデータベースを作成する • FSI解析データ:ポストプロセスデータの入手できる2007年12月まで • 変分法解析データ:GSMデータ入手済みの2006年9月~2007年6月 NetCDF Climate and Forecast (CF) Metadata Convention (CF規約)にのっとった NetCDFファイルを作成。 netcdf 2006.244 { dimensions: float q(event, z) ; q:long_name = "specific humidity" ; q:units = "kg/kg" ; q:standard_name = "specific_humidity" ; q:coordinates = "lon lat time" ; q:valid_range = -99998.f, 99998.f ; q:missing_value = -99999.f ; event = UNLIMITED ; // (1125 currently) z = 100 ; variables: float event(event) ; event:long_name = "GPS occultation event number" ; float z(z) ; float ref(event, z) ; z:long_name = "height" ; z:units = "km" ; z:standard_name = "height_above_sea_floor" ; ref:long_name = "refractivity" ; ref:units = "N" ; ref:coordinates = "lon lat time" ; ref:valid_range = -99998.f, 99998.f ; ref:missing_value = -99999.f ; short gpsid(event) ; gpsid:long_name = "GPS satellite ID" ; short leoid(event) ; float tan_lon(event, z) ; leoid:long_name = "LEO satellite ID" ; tan_lon:long_name = "tangent point longitude" ; tan_lon:units = "degrees_east" ; tan_lon:coordinates = "lon lat time" ; tan_lon:valid_range = -99998.f, 99998.f ; tan_lon:missing_value = -99999.f ; double time(event) ; time:long_name = "GPS time" ; time:units = "seconds since 1980-01-06 00:00:00" ; time:standard_name = "time" ; time:valid_range = 0., 999999999. ; float tan_lat(event, z) ; float lon(event) ; tan_lat:long_name = "tangent point latitude" ; tan_lat:units = "degrees_north" ; tan_lat:coordinates = "lon lat time" ; tan_lat:valid_range = -99998.f, 99998.f ; tan_lat:missing_value = -99999.f ; lon:long_name = "latitude" ; lon:units = "degrees_east" ; lon:standard_name = "longitude" ; lon:missing_value = -99999.f ; lon:valid_range = -99998.f, 99998.f ; float lat(event) ; lat:long_name = "longitude" ; lat:units = "degrees_north" ; lat:standard_name = "latitude" ; lat:missing_value = -99999.f ; lat:valid_range = -99998.f, 99998.f ; // global attributes: :Conventions = "CF-1.1" ; :institution = "RISH, Kyoto Univ./NICT" ; :history = "Wed Feb 20 22:35:24 2008 by J. Furumoto" ; } float temp(event, z) ; temp:long_name = "temperature" ; temp:units = "K" ; temp:standard_name = "air_temperature" ; temp:coordinates = "lon lat time" ; temp:valid_range = -99998.f, 99998.f ; temp:missing_value = -99999.f ; 提供:堀之内さん 生存圏データベースによるデータ公開 • 生存圏データベースを用いたデータベース公開 • Gfdnavi:Geophysical fluid data navigatorを用いた公開
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