HTTPプロトコル J2EE I (データベース論) 第9回 / 2004-06-23 お知らせ 第2回レポート課題を出しています。締め 切りは6月30日(水)です。 http://www.wakhok.ac.jp/~tomoharu /db2004/ ここでの内容 URLを理解する。 HTTPの仕組みを知る。 要求 (request) と 応答 (response) ブラウザの動作がイメージできる。 HTTPの動作をのぞいてみる。 HTMLのフォームから入力したデータと、 HTTP の要求 (request) の関係。 JSP と HTTPの要求・応答との関係。 ホスト名とポート番号 インターネットでの通信に必要なもの ホスト名 (= IPアドレス) ポート番号 HTTPだって例外ではない URL http://ホスト名:ポート番号/パス?クエリー ホスト名(= IPアドレス) ポート番号が 80 なら省略できる。 パスは「Webサーバ上のファイルのあり か」 クエリーは、動的なページ作成に使う URL の例 http://www.wakhok.ac.jp/ www.wakhok.ac.jp という「コンピュータ」に 接続 ポートは 80番なので省略している http://www.wakhok.ac.jp:80/ と書いてもよい。 http://localhost:8080/ localhost の 8080 番に接続 HTTP というプロトコル インターネットでの通信方法 (= プロトコ ル) は、RFC というもので規定されている。 HTTP は、WebブラウザとWebサーバの通 信方法について定めている。 HTTP は RFC2616 で規定されている。 HyperText Transfer Protocol (= HTTP) HTTP 最初に、ホスト名とポート番号を使って接 続を確立 「要求」を出して「応答」がくる。 ブラウザが応答の中身を表示する。 http://localhost:8080/example s/jsp/index.html を見る場合 URL を解釈する localhost の 8080 番に接続 「/examples/jsp/index.html をくれ!」 (要求) 「はい、お渡しします」と index.html を渡す (応答) index.html を表示 Webブラウザからの要求(request) 概要 GET /examples/jsp/index.html HTTP/1.1 Host: localhost User-Agent: …… …… …… (リクエスト行) (ヘッダ) (ヘッダ) (ヘッダ) (ヘッダ) (空行) (本文) Webブラウザからの要求(request) リクエスト行 GET /examples/jsp/index.html HTTP/1.1 「GET」 がメソッド メソッドとは、要求の種類の指定 「/examples/jsp/index.html」が対象となる URI 「HTTP/1.1」が HTTP のバージョン Webブラウザからの要求(request) いろいろなメソッド GET POST URI に情報を送信する HEAD URI の内容を取得する URI に関するヘッダ部分のみを取得する などなど Webブラウザからの要求(request) ヘッダ 要求 (request) に必要な関連する情報 Host どの名前のホストにアクセスするか。 User-Agent フィールド名: 値 どんなブラウザを使っているか Referer どのページからやってきたかわかる。(どこからリンク が貼られているかわかる) Webブラウザからの要求(request) 本文 GET では使わない POST で使う HTTP Webサーバからの応答 概要 HTTP/1.1 200 OK Etag: …. Last-Modified: … Content-Type: text/html Content-Length: 7487 <html> …. </html> (response) ステータス行 ヘッダ ヘッダ ヘッダ ヘッダ 空行 本文 Webサーバからの応答 ステータス行 (response) HTTP/1.1 200 OK 「HTTP/1.1」は、HTTPのバージョン 「200」はステータスコード サーバからの応答がどのような種類のものか 「OK」は説明文 ステータスコードについての説明 Webサーバからの応答 ステータスコード 200 番台 -- 要求が正常に処理された 200 OK 成功 400 番台 – クライアント側に問題がある (response) 403 404 Forbidden アクセスを拒否 Not Found 該当するものがない 500 番台 – サーバ側に問題がある 500 Internal Server Error エラー発生 Webサーバからの応答 ヘッダ 応答 (response) に必要な関連する情報 本文に書かれているものがどういった種類の ものか Content-Length フィールド名: 値 Content-Type (response) 本文に書かれているもののサイズ Last-Modified このURIが最後に更新されたのはいつか Webサーバからの応答 Content-Type MIME 型で本文の種類を示す 代表的な MIME型 text/html text/xml text/plain image/gif image/jpeg video/mpeg HTML文書 XML文書 テキスト GIF画像 JPEG画像 MPEG (response) Webサーバからの応答 本文 (response) HTML を取得するのなら HTML JPEG 画像を取得するのなら JPEG HTTP Webブラウザの働き HTTP は要求と応答がペア たいていのWebページは、複数のファイル を含む 1回の要求につき、1つのファイルを取得 画像がいっぱいのWebページ フレームを使ったページ ブラウザは、HTMLを解析する 途中で取得する必要なものを見つけたら、改 めて要求を出す HTTP HTMLのフォーム (1) 画面イメージ Webブラウザから何かを入力してもらうた めに使う。 HTMLのフォーム (2) HTMLのソース <p>姓名を入力してください:</p> <form method=“get” action=“name.jsp”> <p>姓: <input type=“text” name=“familyName” /></p> <p>名: <input type=“text” name=“givenName” /></p> <input type=“submit” value=“実行” /> <input type=“reset” value=“キャンセル” /> </form> フォームとプログラム 「実行」ボタンが押されると、HTTPの要求 を用いて、フォームに入力したデータがプ ログラムに渡される。 プログラムに渡すときは、次のメソッドを使 う。 GET POST POSTメソッドによる処理 (1) HTMLのソース <p>姓名を入力してください:</p> <form method=“post” action=“name.jsp”> <p>姓: <input type=“text” name=“familyName” /></p> <p>名: <input type=“text” name=“givenName” /></p> <input type=“submit” value=“実行” /> <input type=“reset” value=“キャンセル” /> </form> POSTメソッドによる処理 (2) 要求の内容 POST /test/name.jsp HTTP/1.1 …… …… Content-Length: 35 (←空行) familyName=maruyama&givenName=fujio (←本文の内容が「クエリー」) POSTメソッドによる処理 (3) クエリーの内容 familyName=maruyama&givenName=fuji o familyName の値が “maruyama” givenName の値が “fujio” パラメータと値の間を “=” でつなぐ パラメータと値の組み合わせを “&” でつな ぐ POSTメソッドによる処理 (4) プログラムの処理後の画面 name.jsp を呼び出している GETメソッドによる処理 (1) HTMLのソース <p>姓名を入力してください:</p> <form method=“get” action=“name.jsp”> <p>姓: <input type=“text” name=“familyName” /></p> <p>名: <input type=“text” name=“givenName” /></p> <input type=“submit” value=“実行” /> <input type=“reset” value=“キャンセル” /> </form> GETメソッドによる処理 (2) 要求の内容 GET /test/name.jsp?familyName=maruyama& givenName=fujio HTTP/1.1 …… …… If-Modified-Since: Sun, 19 Jan 2003 00:39:50 GMT GETメソッドによる処理 (3) リクエスト行とクエリーの内容 GET /test/name.jsp?familyName=maruyama& givenName=fujio HTTP/1.1 リクエスト行にクエリーが置かれている。 プログラム名 “name.jsp” の後に “?” があり、 その後にクエリーが続く。 GETメソッドによる処理 (4) プログラムの処理後の画面 URL に クエリーが含まれる。 POSTとGETの使い分け (1) POSTを使う場合 POST 通常はPOSTを使う。 GETメソッドでは、送るデータ量に制限がある。 GETメソッドでは、改行を渡せない (=掲示板 では使えない) GETメソッドでは、パスワードは送れない (= 見えてしまうから) POSTとGETの使い分け (2) GETを使う場合 GET クエリーがURLにでているので、ブックマーク に保存したり、リンクをはったりできる。 例えば、Google の実行結果にリンクを貼った りする。 POSTメソッドだとこうはいかない。 JSPと要求・応答 要求の処理には、request という変数を使 う。 request.getMethod() request.getRequstURI() request.getProtocol() request.getRemoteAddr() 応答の処理には、response という変数を 使う。 JSPを使ったクエリーの処理 <%= request.getParameter("familyName") %> getParameter というメソッドを使って、 familyName パラメータの値を取得する。 GET でも POST でも利用できる。
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