第11回

経営情報論B⑪
情報技術と組織革新②(第9章)
内製か購入か
最近作ったもの
最近買ったもの
3.組織間関係の革新
組織間関係のパターン
前提)企業は、顧客(他企業含む)、仲介企業、協力企業(供給
業者)の間で複雑な関係を構築し、企業活動を遂行して
いる。
山倉(1993)による市場分類組織関係のパターン(表9-1)
• 階層型(クローズド;閉鎖的)
明確な権限によって調整メカニズムで組織間が統合
• 同盟型
階層型と市場型の中間で、協定内容に基づき組織間が
調整
• 市場型(オープン;開放的)
市場での売買取引で、行動が調整される(みんなが対等)
組織間関係のダイナミクス
(組織間関係を規定する要因)
取引コストの観点から(階層型か市場型の組織間関係構築が決定)
経済効率性を考慮して、階層組織を形成し、自前で揃えるか?
外部市場を利用して、購入するか?
※自分で作った方が安ければ、内製し、そうでなけ
れば外部から購入
資源依存の観点から(同盟型;重要なビジネスパートナー)
ビジネスに必要な資源(顧客、部品・原材料、情報システム)への外
部企業への依存度が高いほど、同盟型になるりやすい。
※極端な場合、確実に調達するために、他の企業
を統合することもある。
4.仲介組織の役割期待
仲介組織の機能(他企業および一般消費者との間を仲介する)
• 販売仲介企業(小売企業、通販企業)
メーカーと消費者の間を埋め企業で、メーカーの販売力を強化する
• 供給仲介企業(物流や金融)
宅配や支払などのサービスを請け負う企業
• 情報・コミュニケーション企業(IT企業)
顧客に対して情報提供や顧客のデータベースを構築する企業
組織間情報システムと仲介組織
• 電子的コミュニケーション効果 -伝達コストや時間の削減• 電子的仲介効果 -行動の選択肢拡張、選択プロセス効率化• 電子的統合効果 -関連する部署の結びつき強化※情報化により、問屋や卸などの仲介も「中抜き現象」が顕著になった。