メーリングリストを使用した活動報告が ボランティアの参加回数に与える

2007.10.19
メーリングリストを使用した活動報告が
ボランティアの参加回数に与える影響
上原 誠子
※ボランティアコーディネーターって何? ←要用語説明
1
問 題
論文に書く際に、社会化した論述をすること
• NGOにおけるボランティアコーディネーターは、
業務に集中する時間的余裕が無い
• 多くの予算をボランティア業務に確保出来ない
• ボランティアの活動参加・継続率が低い
(現地に行った事の無い者からボランティア行動を
引き出しにくい)
2
目 的
• メーリングリストを使用し、活動報告を送信
する事によって、ボランティアの活動参加回
数の増加に影響を与えられるか研究する。
• 新規ボランティア群からの行動生起,維持に
対して,活動報告の送信が影響を与えるか考
察する。
3
方 法
• 対象者
2006年度に使用していたMLに関する情報の掲載
2007年度メーリングリストの登録者46名
(20歳-45歳,男性17.5%:女性82.5%)
(新規ボランティア群:22名)
新規ボランティア群
2007年度よりボランティアメーリングリストに登録した者。
ボランティア情報を受けとること、活動に参加する経験を持たない者。
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• メーリングリスト
freemlサイトを利用し、MLを開設した。
登録・退会手続きは実験者のみが行った。
メッセージの投稿は基本的に実験者が行ったが、
早急に事務局連絡が必要な場合は、フィールド先の
職員も利用した。
5
• 研究対象団体
NPO法人格を有した,中規模NGO団体
• 対象場面
場面ⅰ:イベント活動,場面ⅱとして日常作業,
場面ⅲ:研修を選定した。
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• 実験期間
平成18年11月1日~平成19年10月31日
• 実験方法
場面間多層ベースラインデザイン
7
•
ベースライン条件
活動予定の情報送信のみ。
(記載内容:活動日時、場所、時間、作業内容)
•
介入条件(活動後報告条件)
←タクト?
ベースライン条件と同様な活動予定の情報
送信と、活動後2日以内に活動報告を送信
した。
8
•
介入条件(活動報告内容)
対象場面ⅰ:イベント当日の会場の様子、
物販販売個数、
収益の数値・使途。
対象場面ⅱ:処理個数/終了作業内容、
作業から得られる利益
(換金額・業務目標)
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•
介入条件(介入時期)
対象場面ⅰ:2007年6月12日
対象場面ⅱ:2007年7月4日
※ フィールド研究における日付の掲載方法 ※
10
結 果
•参加者数の推移
新規ボランティア郡の参加者累積記録
新規ボランティア群からの参加者の活動参加回数
活動に参加できなくても、返信率は良くなったか?
参加予約をしていても、来れなくなった人はどうなったか?
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母集団が変わるので%で記しましょう!
参加者数の推移
• ベースライン条件
場面ⅰ:平均3.5人
場面ⅱ:平均2.7人
場面ⅲ:平均2.4人

介入条件
場面ⅰ:平均5人
場面ⅱ:平均3.3人
参
加
人
数
(
人
)
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
11/1
参
加
人
数
(
人
)
12/1
1/1
2/1
3/1
4/1
5/1
6/1
7/1
8/1
9/1
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
11/1
参
加
人
数
(
人
)
場面ⅰ イベント
10/1
場面ⅱ 定例活動
12/1
1/1
2/1
3/1
4/1
5/1
6/1
7/1
8/1
9/1
10/1
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
11/1
場面ⅲ 研修
12/1
1/1
2/1
3/1
4/1
5/1
6/1
日時
7/1
8/1
9/1
10/1
12
新規ボランティア郡の参加者累積記録
• ベースライン条件
3名の参加者
こちらも母集団変わるよね!
介入2
15
14
介入1
13
• 場面ⅰ介入~場面ⅱ介入
0名の参加者
12
11
10
9
8
7
6
5
4
• 場面ⅱ介入後
6名の参加者
3
2
1
0
2007/4/1
2007/6/1
2007/8/1
2007/10/1
(仮) 図2 新規ボランティアの活動参加累積記録
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新規ボランティア群からの参加者の
活動参加回数
参加回数11回:1名
参加回数4回:1名
参加回数1回:5名
参加回数2回:3名
(仮)新規ボランティアの活動参加の総回数
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考 察

MLを用いた活動報告の介入効果が認められた要因

新規ボランティアの参加者に与えた影響
• 本研究と先行研究の関係
• 本研究の問題点
• 今後の課題
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文献
京都市市民活動総合センター指定管理者・特定非営利活動法人
きょうとNPOセンター(2007)NPO・市民活動ハンドブック 京都市文化市民局市民
生活部地域づくり推進課
日本ボランティアコーディネーター協会 ボランティア基本指針
桜井 政成 (2007)
ボランティアマネジメント-自発的行為の組織化戦略- ミネルヴァ書房
桜井 政成 (2002)
ボランティアの組織行動とボランティア・マネジメント
:参加動機と活動継続要因への注目
桜井 政成 (2005)
ライフサイクルからみたボランティア活動継続要因の差異.
The NonprofiUKeview,Vol.5, No.2, 107-113
島宗 理 (2000) パフォーマンス・マネジメント
―問題解決のための行動分析学―.米田出版
島宗 理(1999) 組織行動マネジメントの歴史と現状とこれからの課題
行動分析学研究 Vol.14, No.1, 4-14
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