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選抜が行われる時期
日本の選抜時期の特徴
①同期で入社したものが競争の母集団
②長期競争→仕事意欲の維持&情報の非対称化防
止のため
③格差が
賃金→資格→役職の順に反映していく。
(ストック型雇用制、p85)
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とある調査の例
大企業2000社を対象とした調査
・昇格等の差をつけない期間
「入社後5年程度」(62.7%)、「7~8年程度」(21.8%)
・昇進選抜の時期
「課長昇進に際して」(45.6%)
上記のような差が出る理由
調査時期が異なる←昇進選抜が2回行われてる可能性あり
今田・平田の「重層型キャリア」
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「重層型キャリア」という昇進選抜方法
3つの側面
①一律年功・・・入社後数年間は、昇進昇格に差をつけない
→従業員の評価を正確にするため
②昇進スピード・・・昇進の有無が現れる。(※まだ、昇格の可能性あ
る)
③トーナメント型競争・・・課長クラス以降の選抜であり、昇進できな
かった者は、同一の資格に滞留する
⇒先の二つの選抜時期が異なるのは(p90の図3-4)
「入社後5~7年」→点A
「課長昇進に際して」→点B
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日本は海外と違って長期の競争
「従業員の育成」は日本に限らず普遍的な問題である。
→だとしたら、国によって違いはでないはず。
※ドイツやアメリカとは大きな差がある(p91)
→なぜ日本だけ長期休暇なのか
~長期の競争のメリット&デメリット~
・メリット:従業員の意欲維持、情報の非対称化の防止(先述)
・デメリット:潜在能力(262の2)のある者の意欲を低下させる。
→実際、アメリカとかイギリスは経営幹部候補生の早期選
抜制度を導入している。
理由→日本の企業は「6」の方を重要視しているから
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比較
日本
他国
• 整理解雇に判例法理の結果、
• 解雇が容易で転職性向が高い
「やめさせにくい社会」
ため、「2」のやる気をあげるの,
が重要。
→「6」の人間層がやる気のない
まま、何年も滞在するようになる。 →やる気のなくした「2」が転職す
るのを防ぐ
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専門職の問題
・「キャリアとポストのミスマッチ」
・管理職を目指してきたものが専門職へ(逆もしかり)
~理由~
・昇格、昇進の遅れによるアンバランスの解消
・また、枠の少ない専門職ゆえにむずかしい。
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