7.情報検索の特徴と技法 (1)情報検索の種類 Information retrieval (IR) 1.文献情報と事実情報 文献情報の検索(Document Retrieval) ある分野、ある著者等に関しどんな文献があるか を検索する。 事実情報の検索(Fact Retrieval) 物質の質量や、物理的・化学的・機械的性質など の数値情報、原料の生産高、商品情報、企業情 報など、さまざまな事実に関する情報の検索。 2.情報検索の時代的遡及による種類 • 遡及検索(Retrospective search) あることがらについて、過去にさかのぼって検索する。研 究の初期や周辺的なテーマなどの検索のとき、その分野 について歴史的に見通す必要があるときに行なう。 • カレントアウェアネス(Current awareness search) あるテーマについて、新しい情報を検索する。 • SDI(Selective Dissermination of Information)(選択的情 報提供サービス) 知りたいテーマについて、検索内容をあらかじめ登録して おく。そのテーマについて定期的に検索して、利用者に 検索結果を報告する。カレントアウェアネスの1つ。 索引言語 Indexing language 索引言語の種類 • 自然語 同義語や同形異義語の統制を行わない。 多くは、タイトル や抄録中の語をコンピュータが自動的に採録する。 索引者が独自に付与する場合もある。 語尾の統一など若干の統制を行う場合もある。 • 統制語 「本」という概念は、本、図書、書物、書籍、冊子、というように 種々の名辞で表現される。索引時にこれらを、例えば「図 書」という名辞に代表させて与えておくと、同じ概念のものを まとめて検索することができる。これを統制語による索引語 付与という。 統制語の辞書 統制語を用いるには辞書が必要である。 • キーワードの場合 件名標目表(図書館で用いられる) シソーラス (抄録索引界で用いられる) • 分類記号の場合 分類表 分類記号は統制語の一種と考えられる。
© Copyright 2024 ExpyDoc