コンサルタント 部会

1.コンサルタント 部会
都築 慎一 部会長
1. Departamento de Consultoria e Assessoria
Presidente: Shinichi Tsuzuki
1
『2008年の回顧と2009年の展望 』
コンサルタント部会発表資料
テーマ: 『マクロ経済 / 2008年金融危機と
2009年展望』
2009年 2月 17日
コンサルタント部会
要約
1.
IMF及び政府、金融界、経済成長見通し
2.
ブラジル政府経済政策
3.
経済動向のポイント
4.
結論
3
コンサルタント部会
IMF09年世界経済成長見通し下方修正
5.1
3.3
2.2
0.5
-0.3
-2.0
先進国平均
世界全体
11月 時 点 の 予 測
新興国平均
修正予測
Fonte: Fundo Monetário Internacional - FMI
4
コンサルタント部会
IMF予想経済成長率
8.5
6.7
6.3
5.1
3.5
3.0
1.8
0.9
-0.3
-0.7 -0.7
-1.6
China
Índia
Brasil
México
Projeção em novembro
Rússia
-0.5
-0.7
EUA
-1.7
Espanha
-0.5
-1.9
França
-0.2
-0.6
-2.0
Zona do
euro
-0.8
-2.1
Itália
-1.3
-2.5
Alemanha
-2.6
Japão
-2.8
Reino Unido
Nova Projeção
Fonte: Fundo Monetário Internacional - FMI
5
コンサルタント部会
国内総生産 - 経済成長率 (%)
注: 2009年-----予想一致していない
2.0
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
0.6
0.4
0.2
0.0
5.7
5.7
5.5
4.3
3.8
3.2
2.7
1.3
2.0
1.1
2000
2001
2002
GDP (US$ Trillion at PPP)
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
GDP growth (%)
Source: Economist Intelligence Unit - EIU and Central Bank of Brazil - CB.
Note: PPP - Purchasing Pow er Parity.
6
コンサルタント部会
ブラジル政府/中銀の主な経済政策
金融緩和による緊急経済刺激策
総額3600億レアイスを超える通貨供給量の増大(直接、間接)
 金融政策
•
•
•
•
基準金利の低減(13,75%
12,75%)
預金準備率の低減
公的金融機関を通じ、運転資金融資、外貨建融資、農業融資、自動車、建
築資材などの消費者融資拡大
住宅取得融資の拡大
 財政政策
•
•
•
•
公共工事への投資拡大
個人消費増大を目的とする税制改正
新規投資への税負担軽減など
2月から最低給与のインフレ以上の増額
社会政策
(R$ 415
R$ 465 12%アップ)
ボルサ・ファミリア(貧困家族助成金)
7
コンサルタント部会
ブラジル経済の動向を考える上でのポイント
ポジティブ・ファクター
1.
個人消費刺激策
金融政策
財政政策
2.
安定した政治情勢
3.
抑制目標内でおさまりそうなインフレ率
ネガティブ・ファクター
1.
失業者増 (資料1*)
2.
支払遅延者(個人 / 法人)増 (資料2*)
3.
工業生産落ち込み / 輸出減少 (資料3*)
4.
銀行融資先 絞込み
8
コンサルタント部会
ブラジル経済の動向を考える上でのポイント
不確定ファクター
1. 米国経済の動向
2. コモディティー国内 / 国際価格の動き(資料4*)
3. 経常収支 / 資本収支は今後赤字基調 ? (資料5*、6*)
4. 大手輸出企業や製造業の経営悪化リスク
5. 為替レート (資料7*)
6. 経済緊急政策と消費刺激効果の時間的ずれの問題
9
(資料1*)
コンサルタント部会
新規雇用者 / 失業者増減
単位:(1000人)
309
295
239
205
283
143
207
203
203
61
-41
-319
-655 *
Dec-07
Jan-08
Feb-08
Mar-08
Apr-08
May-08
Jun-08
Jul-08
Aug-08
Sep-08
Oct-08
Nov-08
Dec-08
Fonte: Deloitte Brazil Research (a partir da consolidação dos dados do CAGED).
*年末一時被雇用者の解雇を含む
10
(資料2*)
支払遅延企業
対前年同時期増減率(年初からの累積ベース) (%)
コンサルタント部会
16.8
16.3
14.5
12.0
9.6
9.3
4.8
6.5
2.7
2.6
2.3
1.3
1.7
2.1
-0.3
-1.3
-2.5
Jan-06
Jun-06
Nov-06
Apr-07
Sep-07
Feb-08
-2.7 -2.1
Jul-08
Dec-08
Fonte: Deloitte Brazil Research (a partir da consolidação dos dados do Serasa).
11
(資料3*)
コンサルタント部会
工業生産指数
月次ベースの変動(%)
4
2
0
-0.59
-2
-4
-6
-8
-10
-12
-12.38
-14
Dec07
Jan08
Feb08
Mar08
Apr08
May08
Jun- Jul-08 Aug08
08
Sep08
Oct08
Nov08
Dec08
Fonte: Deloitte Brazil Research (a partir de dados do Instituto Brasileiro de Geografia e Estatística- IBGE).
Nota: Índice de base fixa mensal com ajuste sazonal.
12
(資料4*)
コンサルタント部会
コモディティー指標(12品目平均)
単位: 2006年= 100
250
Jun
225
+27%
200
175
150
Nov
125
-13%
100
75
50
25
0
D
2001
D
2002
Non-fuel price
D
2003
D
2004
D
2005
D
2006
D
2007
D
2008
D
Fuel (energy)
Fonte: Fundo Monetário Internacional - FMI
13
コンサルタント部会
(資料5*)
国際収支(2008年)金融危機前/金融危機後(億ドル)
第3/四半期(7~ 9月)
∆ 59,70
第4/四半期(10 ~12月)
∆ 54,59
83,25
602,15
518,90
∆ 152,81
9,86
51,20
470,82
419,62
∆ 119,29
13,48
資本収支
直接投資
対外直接投資
対内直接投資
102,77
99,69
∆ 68,29
141,31
∆ 170,98
91,60
∆ 50,50
142,09
間接投資
その他の投資
その他の収支
37,73
∆ 11,07
30,90
∆ 159,42
∆ 107,57
経常収支
貿易収支
輸出
輸入
サービス+所得収支
経常移転収支
外貨準備高
(9月末) 2.065
2009年1月
∆ 5,18
97,88
103,06
(12月末) 1.938
出所: ブラジル中央銀行
14
(資料6*)
コンサルタント部会
ブラジル直接投資の推移
単位: US$10億ドル
47.7
45.1
34.6
16.6
18.1
18.8
15.1
10.1
9.9
5.3
-5.3
-5.1
2002
8.2
4.9
2003
2004
Investimento Externo Direto
Investimento Indireto
直接投資
間接投資
出所: ブラジル中央銀行
2005
2006
注: 2008年 7 ~ 9月
10 ~ 12月
2007
2008
14.1
14.3
15
(資料7*)
コンサルタント部会
為替の変動
2.7
R$ 2,337
31/12/08
2.5
2.3
2.1
1.9
1.7
1.5
Jan-06 Mar-06 Jun-06 Sep-06 Nov-06 Feb-07 May- Jul-07 Oct-07 Jan-08 Apr-08 Jun-08 Sep-08 Dec-08
07
Fonte: Deloitte Brazil Research (a partir da consolidação dos dados do Banco Central do Brasil - BC).
16
コンサルタント部会
結論
ブラジル金融機関はダメージがあまりないものの、実体経済
への影響は輸出、特に工業製品 /半製品の輸出落ち込みに
顕著に現れてきている。
世界経済全体の悪化から特に穀物を除き、輸出の大幅な減
少は避けられないため、国内消費の回復に期待せざるをえ
ない。
続く
17
結論
1.
ブラジルは先進諸国に比べ国内需要の落ち込みは限定
的とする見方も多い。 次々と打ち出される政府の金融政
策、財政政策が第2半期には消費の回復につながり、雇
用の悪化に一定の歯止めがかかることを期待したい。
2.
ここしばらくは企業の収益環境は悪化するであろうが、内
需の低迷を背景に企業は急ピッチで生産 / 在庫調整を進
めていることから、今後収益を生み出す構造改革の成果
が出ることを期待したい。
18
コンサルタント部会
不況も またよし。
不況の時こそ会社の問題がよく見える。
(松下幸之助氏語録より)
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