+ XML Consortium 音声ポータル実証実験の最終報告 © XML Consortium 2004/05/24 VoiceXML部会 アプリケーション検討WG 渡辺 聡 音声ポータル 音声ポータルとは XML Consortium © XML Consortium 例)「インターネット上の様々な情報を、電話で取り 出すサービスのこと」 アプリケーション検討WGでは... 「音声インタフェースを使った情報配信 型のサービス」と広く定義 サービス状況 2000年頃から、米でサービス開始 2001年から国内でもサービス開始 + 利用の様子(例) XML Consortium vpimage.wmv © XML Consortium VoiceXMLの利用イメージ XML Consortium 電話網 インターネット VXML 実行環境 音声合成 音声認識 音声ブラウザ 音声プラットフォーム ボイスブラウザ © XML Consortium VoiceXML VoiceXML CGI DB コンテンツサーバ (WWWサーバ) コンテンツサーバ WWWサーバ + 実験に至る経緯 音声ポータル普及のための課題検討 XML Consortium 開発者支援の第1ステップ ユーザインタフェース(UI)に問題あり 開発者に音声インタフェース固有のノウハウがない 音声UI知見の蓄積 「音声ポータルの簡易評価方法」の検討 「音声UI上の典型的問題点」の抽出・整理 第2ステップ:蓄積したUI知見の実践的検証 © XML Consortium 実証実験 + 発表の流れ XML Consortium © XML Consortium 実験概要 プロトタイプの開発と改良 評価と考察 ユーザの声(Net&Com2004) 全体まとめ XML Consortium + © XML Consortium 実験概要 実験の概要 [実験の背景] [実験の目的] XML Consortium VoiceXMLを用いた音声による情報配信サービス(音声ポータル)の普及促進。 ユーザインタフェース(UI)知見の実践的検証 音声ポータル簡易評価方法 音声UIの典型的な問題 システム構築プロセスを共有 実際に動いているVoiceXMLシステムを、広く紹介・意見交換 [活動内容] 電話を使った資料検索請求サービス等の実験アプリケーションを構築 参加企業が3チームに分かれて、共同開発 実験企画チーム ・ コンテンツ作成チーム ・技術検討チーム 活動を3つのターンで分けて、それぞれでユーザテスト等により評価・改善 [参加企業] MITシステム研究所、沖電気工業、しーこむ、都築ソフトウェア、トッパン・フォー ムズ、日本テレコム、日立製作所、富士通、富士通研究所 (50音順) © XML Consortium システム構成 HTML XML Consortium 通常のWebアクセス WWWサーバ INTERNET 音声を使った Webアクセス 電話網 音声合成 音声認識 音声プラットフォーム ボイスブラウザ © XML Consortium VoiceXML CGI VoiceXML DB コンテンツサーバ WWWサーバ スケジュール 期間 XML Consortium 03/11~04/04(6ヶ月間)。 3つのターンに区切って実施 03/8 03/9 03/10 03/11 03/12 全体計画・設計 ターン1 © XML Consortium 設計 04/1 04/2 04/3 実験実施 プロトタイプ開発 ターン2 設計 分析 04/5 まとめ ▲Net&Com 2004 試用・改良 ターン3 04/4 設計 分析 評価 分析 XML Consortium + © XML Consortium プロトタイプの開発と改良 XML Consortium コールフロー 検索キー ワード入力 資料検索 検索件数 確認 検索内容 読上げ 送付先確認 送付先指定 送付方法 指定 希望資料 指定 請求情報 確認 メール送信 自由感想 依頼 音声データ 格納 トップ メニュー © XML Consortium 実験紹介文 読上 トップメニューへ VoiceXML部の実装方法 XML Consortium © XML Consortium -執筆中 データ構成 XML Consortium AUTHOR ◎AUTHOR_ID AUTHOR AUTHOR_SEI_PRON AUTHOR_MEI_PRON COMPANY COMPANY_PRON DOCUMENT ◎DOC_ID TITLE TITLE_PRON SHORT_TITLE SHORT_TITLE_PRON DATE AUTHOR_ID AUTHOR_ID2 AUTHOR_ID3 AUTHOR_ID4 ○PATH KEYWORD ◎PRON_ID WORD_ID WORD ○WORD_PRON ATTRIBUTE DOC_KEYWORD_MAP ◎DOC_ID ◎WORD_ID USERS ◎USER_ID NAME NAME_SEI_PRON NAME_MEI_PRON COMPANY COMPANY_PRON ZIPCODE ADDRESS ADDRESS_PRON TELNO EMAIL EMAIL_PRON EMAIL_MOBILE EMAIL_MOBILE_PRON ※図中下線はテーブル名を表し、◎、○及び●はそれぞれ主キー、一意キー及び外部キーを表す © XML Consortium プロンプトの設計 XML Consortium ・・・・実験紹介は以上 です。では、資料請 求サービスをお受け になるかたは、「つぎ へ」とおっしゃってくだ さい。 また、終了されるか たは「おわり」とおっ しゃって、電話をお切 り下さい。 着信 Barge in こちらはVoice XML部会の音声実験ポー タルです。 サービスを受ける前に、実験の位置付け、 目的などをお聞きになるには、目的、と おっしゃってください。お聞きにならない場 合は、つぎへ、とおっしゃってください。 情報提供 こちらは、資料請求サー ビスです。Voice XML部 会の技術資料、議事録を 検索、そして必要な資料 はお送りいたします。は じめに、検索したい資料 のキーワードを3個まで おっしゃってさい。 資料請求 「キーワード3個まで」 「次へ」 「おわり」 切断 キーワード確認 キーワード検索 検索結果は 1件です。 キーワードに該当する資 料がありませんでした。 検索をやり直す場合は、 「検索はじめ」、ひとつ戻 る場合は「ひとつもどる」 とおっしゃってください。 © XML Consortium 検索結果は 〇△ 件です。 結果を確認しますか? 確認したい場合は、「リスト」 結果をさらに絞り込みたい場 合は、「絞込む」 前の結果に戻りたい場合は、 「ひとつ戻る」 とおっしゃってください。 では、どうぞ。 (資料請求へ) 検索結果1件 検索結果0件 「終了」 切断or TOP 「検索始め」 (資料請求へ) 検索結果複数 「リスト」 (検索結果読上へ) あなたの検索した資料は・・・ こちらで資料を確定する場合は、「リスト」と、 この中からご希望の資料をお選びになる場合は、希望す る資料の番号をおっしゃってください。 あるいは、ひとつ前の検索に戻る場合は、「ひとつ戻る」 さらに絞込み検索を続ける場合は、「絞り込む」 とおっしゃってください。では、どうぞ。 「ひとつ戻 る」 「絞込む」 (資料請求へ) 「ひとつ戻 る」 「絞込む」 (資料請求へ) 検索結果読上げ 「資料番号(3個まで)」 「リスト」 (送付資料決定へ) プロトタイプの問題点 XML Consortium 問題 対処 ■検索部 ・キーワードをうまく言えない ⇒ガイダンスの表現を統一 - 音声認識要求時/失敗時 ⇒検索タスクに主要経路 ・1ターンをシンプルに ■ユーザ確定部 ・多様な入力を受け付けて ⇒認証失敗の無限ループ回避 ほしい ■メッセージ確認部 ⇒ユーザになじみの深い ・とまどう。 メッセージを上手く残せない 留守番電話の録音を模倣 © XML Consortium 対処例:「検索タスクに主要路」 XML Consortium 仮説 : ユーザは一回の検索でOKとなることが多い ⇒ ユーザに極力負担のかからない経路を誘導するフロー設計 ※一番シンプルな経路にユーザを導く ( キーワード入力→(結果確認)→資料決定 ) ※極力、特別な言葉を使わせない (「はい」「いいえ」「決定」など) ※ユーザに一度に多くの選択肢を与えない キーワード検索 検索結果は 1件です。 キーワードに該当する資料がありま せんでした。検索をやり直す場合は、 「検索はじめ」、ひとつ戻る場合は「ひ とつもどる」とおっしゃってください。 © XML Consortium 検索結果1件 検索結果0件 検索結果複数 検索結果は 〇△ 件です。 こちらで資料Aを決定しますか? 「はい」、「決定」 「1つ戻る」 (検索キーワード入力へ) 「検索始め」 「いいえ」 (資料請求へ) 結果確認 あなたの検索した資料は・・・ こちらで資料を決定する場合は「決定」、この中からご希望の資料をお選びに なる場合は、希望する資料の番号をおっしゃってください。 また、結果を絞り込みたいときは、「絞り込む」 結果をひとつ戻りたいときは、「 ひとつもどる」とおっしゃってください。 「いいえ」 「はい」 、「確認」 検索結果読上げ 結果確認 結果を絞り込みたいときは、「絞り込 む」 結果をひとつ戻りたいときは、 「ひとつもどる」とおっしゃってください。 では、結果の中身を簡単に確認します か? 「ひとつ戻 る」 「絞込む」 「ひとつ戻 る」 「絞込む」 (検索キーワード入力へ) 「資料番号(3個まで)」 「決定」 (送付資料決定へ) 対処例:メッセージ録音の改善 問題:メッセージをとっさにまとめられない。 XML Consortium © XML Consortium 話す内容をある程度限定 「感想を」⇒「使いづらい点を」 メッセージ録音する旨を、事前に通知(未実装) 問題:録音処理がうまくいかない 日常使い慣れた手続きを模倣 (留守番電話) 始まりきっかけは、ビープ音 録音終了きっかけはプッシュフォン 展示ブースの様子(1/3) XML Consortium + © XML Consortium 展示ブースの様子(2/3) XML Consortium + © XML Consortium 展示ブースの様子(3/3) XML Consortium + © XML Consortium 典型的問題(概要) ■プロンプトに関するもの XML Consortium ・注意して聞いておかないといけない所をわかるようにしてほしい ・プロンプトとして選択肢を示す場合は、簡潔に示してほしい ・プロンプト(列挙/非列挙)に対する発声揺らぎは、吸収して認識してほしい。 ■フィードバックに関するもの ・システム状態・ユーザ可能動作(発話内容/タイミング)を明確にしてほしい ・音声認識がうまく働かないときには、状況に加えて、「どうすべきか」を 教えてほしい ・重要な処理については確認フェーズがほしい ・フィードバックに効果音を導入してほしい ■基本操作に関するもの ・多くのコンテンツで共通な操作(基本操作)は、なるべく広い範囲で言葉を統一 してほしい ・基本操作は、ボタンで代用できるようにしてほしい ・上記操作(正式名称や代用ボタン)を視覚的に確認できる手段がほしい。 ■その他(未分類) ・自分のおかれている状況(位置)をわかるようにしてほしい。 ・考え中にプロンプトを出さないでほしい。 © XML Consortium 出展後の改良 ユーザの感想 XML Consortium © XML Consortium 細かい問題はあるが、概ね目的は達成できそうなシステムである。 改良点 主要路の変更 : 検索結果による条件分岐 6件以上:アクション選択、1-5件:自動タイトル読上げ、0件アンドゥウ キーワードの認識精度低下に対してはユーザの負荷を出来るだ けかけない形で認識結果を確認/確定させる処理を追加 読み上げる情報量を減らす (旧)「~タイトル~作成者~」 ⇒ (新)「~タイトル~」 音量、テンポの修正 prosタグの修正により、音量→UP、テンポ→ゆっくり 音声認識タイミング時の効果音の利用 ユーザの意見を反映したプロンプト検討 プロトタイプ改良版の コールフロー(検索部) 音声認識シーン 音声合成のみ セッション変数操作 着信 外部DB操作 「資料請求」 XML Consortium キーワード入力 「やり直し」 主要路 準主要路 プロンプトで 示す選択肢 プロンプトで示さ ない選択肢 「W3C」 入力確認「W3Cで検索します」 資料検索 2~5件 検索対象 アンドゥ 0件 Short_title読上げ © XML Consortium 「絞込み」 「検索はじめ」 結果(件数)確認 (内容を読上げますか?) 「いいえ」 「はい」 「いいえ」 検索対象 初期化 6件以上 「一つ戻る」 1件 検索対象 保持 アクション確認(結果を絞込みたい時は、…) 「いいえ」 資料決定(こちらで決定しますか) 「はい」 「決定」、番号による指定 + デモ:プロトタイプ改良版 33件 31件 31件 31件 12件 トップページ XML Consortium 「VXML」 「技術」 © XML Consortium 「SALT」 絞込み結果=12: タイトル読上げする か確認 入力確認「W3Cで検索します」 認識ミス: プロンプトの変更 (KWの例示) 絞込み結果=0: 自動的にアンドゥ キーワード入力 「技術」 「製品」 資料検索 結果(件数)確認 (内容を読上げますか?) 「絞込」 「絞込む」 絞込み結果=2: 自動的にタイトル 読上げ 「絞込む」 Short_title読上げ 資料決定(こちらで決定しますか) 資料送付処理 + 改良例: プロンプト検討 プロンプト設計の考え方 XML Consortium 現象 原因 Retry ①音声認識側の準備不足(対象 NoMutch等 語リストが貧弱) ②ユーザの勘違い(あさってな語 を発声) ③言い淀みや、雑音の影響 NoInput ①何を言ってよいかわからない (Timeout) ②いうべき単語は分かるが、アク 何も発声し ションがわからないため言い切れ ない ない ③発話タイミング・レベルが合って いない 対処レベル(ポジティブ)※ 1)単にもう一度発声を促す。 2)対象語の一覧もしくは例を示 す。 3)発声例を示す 対処レベル(あきらめ)※ 4)「これでいいですか」と誘 導 5)脱出方法を示す 6)強制遷移 7)通話切断 対象語とそのアク 1)対象語の一覧もしくは例を示 4)「これでいいですか」と誘 ションをよりわかり す。 導 やすく示すとともに、 2)対象語に対応したアクション 5)脱出方法を示す 音声検出条件を緩 を分かりやすく示す 6)強制遷移 和する。 3)音声検出条件の緩和 7)通話切断 イニシャル ○件の資料があ ります。これらの タイトルを確認し ますか? Retry ■レベル1 1)「いいえ」といった事を 想定 結果を絞り込みたいときは 「絞り込む」、一つ前に戻り たいときには「1つ戻る」と おっしゃってください。では どうぞ。 適用例 対象語 結果確認(2 「はい」 件~) 「決定」 <読上げるか 「いいえ」 どうか判断> © XML Consortium 対処方針 より具体的に対象 語を示唆するととも に、発声例を示す。 問題 ・決定の意味が わからない。 ・いいえというと どうなるのかが わからない TimeOut ■レベル1 ○件の資料についてタイトル を読上げる場合は「はい」と、 検索をしなおしたり絞り込んだ りする場合は「いいえ」とお答 えください。 XML Consortium + © XML Consortium 評価と考察 プロトタイプの 評価方法 XML Consortium 1.利用シナリオの想定 どんなユーザが、どんな目的で VPを利用するかを想定する 2.試用タスクの決定 この調査では、VPに電話をして、 具体的に何をしてもらうかを決定する 3.試用者の確保 上記1.、2.にふさわしい試用者を確保する。 © XML Consortium 4.試用(タスクの実行) VPを、タスクに沿って試用してもらう。 操作中、使い勝手についての感想を 口走ってもらい、観察者がメモをとる。 5.問題点の整理(インタビュー) 観察者は、幾つかの視点から、 「使い勝手」についてインタビューし、 問題点を整理する。 タスク タスク1 XML Consortium タスク2 © XML Consortium 「W3C」に関する資料を取り寄せてください 「VoiceXML」の「仕様」に関する資料を取り寄せてください タスク3 下記(リスト)の目次を持つ文書(1ファイル)を、適切な検索キー ワードを用いて探し出してください 組み込み系音声システムとは? 音声技術の現状の限界および今後の課題 組込み機器のマルチメディア対応音声システムについて 組み込み機器へのVoiceXMLの適用について 組み込み用音声認識/合成エンジンの紹介 組み込み系音声システムの製品紹介 組み込み系音声システムの現状と今後の展開について 評価項目 本評価で利用した10項目 XML Consortium (参考:ニールセンの10項目) ①各ガイダンスの中で、不要と感じた情報、不自然と感じた情報はありましたか? ②意味のよくわからない言葉や表現がありましたか? ③対話を進めていく中で、以前に聞いた情報を覚えていなかったためにうまく話せない ところがありましたか? ④同じ言葉で違う事を意味しているように聞こえたりなどで、ガイダンスを聞いていて 混乱する事はありましたか? ⑤システムの反応がない/システムの作業状況が分からなくて、何をすればよいか戸 惑ったりする事はありましたか? ⑥「エラー」or「意図しない終わり方」をしましたか?あれば、箇所を教えてください。そ れは何で起きたと考えられますか? ⑦意図しない場所に移動してしまい、「脱出」をこころみたシーンがありましたか?その 時、非常口はうまく見つかりましたか? ⑧はじめて使った際に、何をすればよいか分からなくなったりなど、ガイダンスで説明不 足だと感じる事がありましたか? ⑨システムが要求する各コマンドの意味はすぐ分かりましたか? ⑩提供されたマニュアル(取扱説明書)は明確で要点を得たモノでしたか? © XML Consortium + インタビューシート(例) XML Consortium 項目 © XML Consortium コメント 1.各ガイダンスの中で、不要と ・ 1 回目は、も っ とくわしくガイダン 感じた情報、不自然と感じた情 スがあっ ても 良いと思っ たが、2 回 報はありましたか? 目以降はなくても よ いと思う 部分 ( 例: K e ywo r dの説明ほか) が あっ た 2.意味のよくわからない言葉 ・ 「 戻る 」 という のは、ど こ に戻る や表現がありましたか? かがわから なかっ た。「 絞り込む 」 等と比べて一般的す ぎる 。「 も う 一度」 とかでも よ いのでは。 3.対話を進めていく中で、以前 ・ 検索結果をも う 一度確認したい に聞いた情報を覚えていな 場合、聞き返せない。しかも 読む かったためにうまく話せないと のが早い。 ころがありましたか? 4.同じ言葉で違う事を意味して ・ sh o r t _t it le ( ター ゲ ット資料と同 いるように聞こえたりなどで、 じかど う か?) ガイダンスを聞いていて混乱 ・ 「 戻る 」 と「 検索始め 」 の違いが する事はありましたか? よ くわから ない。 点数 4 3 3 3 各項目ごとに、インタビュー結果と点数を記入 + 評価指標 評価指標として「目的達成可能性」を用いた XML Consortium 目的達成可能 : ユーザがシステムの利用目的を達成できると感じること。 本システムでは「所望の資料を手に入れられる」こと。 © XML Consortium 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 = = = = = 全く問題ない 問題はあるが許容範囲 問題はあり,目的達成可能だが,修正が好ましい 問題あり、修正しないと目的達成不能 修正以前の問題である 評価結果 XML Consortium 項目 5=全く問題ない、 4=問題はあるが許容範囲、 3=問題はあり, 目的達成可能だが, 修正が好ましい、 2=問題あり、 修正しないと、 目的達成不能、 1=修正以前の問題である。 ※目的達成可能 : 本システムでは「消耗の資料を 手に入れられる」こと © XML Consortium 初心者 熟練者 1.不要・不自然な情報を入れない 3.0 4.3 2.意味不明の表現を使わない 2.7 4.7 3.記憶の負荷を減らす 3.7 3.3 4.混乱するガイダンスを入れない 3.7 4.3 5.システム状態を通知する 3.0 3.3 6.意図に反するエラーや遷移防止 2.3 4.0 7.脱出時の非常口明確化 2.7 4.0 8.十分な説明 4.7 4.0 9.コマンド語の自明性 3.7 4.3 10.マニュアルの判り易さ 3.0 4.3 平均 3.3 4.1 本システムは「目的達成可能」なシステムである。 ただし、特に初心者に対しては、いくつかの改良が好ましい。 修正が好ましいポイント 初心者に対して XML Consortium © XML Consortium 誤認識等による、意図せぬ遷移等を極力起こさせない 音声検出タイミングの最適化 連続音声認識のショートカット化 キーワード数の拡充 音声合成音がききにくい 話速の再度みなおし(一貫性の視点から) 録音音声の利用 熟練者に対して 記憶負荷の低減(検索キーワード,検索結果) 検索状態情報の問合せ手続きの定式化 バスケット機能の付加 蓄積ノウハウ(UI知見)の検証 典型的問題点 XML Consortium © XML Consortium 概ねユーザコメントとを網羅していた。:妥当性確認 特に、ユーザコメントを咀嚼する際、有効性を発揮 ただし、一般的問題点であるため、アプリケーション依存で 対処方法が異なる。利用方法に注意が必要。 簡易評価方法 システムのUI的弱点を抽出できた。:有効性確認 経験のない評価者でも実施でき、リーズナブル(時間面、 コスト面)な方法であることを確認。 詳細、特に各項目の具体化については今後の課題。 またタスク決定に関するガイドラインは別途必要。 + 音声検索について XML Consortium © XML Consortium 今回は比較的小規模の「資料請求」システムについ て取り組んだ。 別のタイプの音声検索を考えた場合、+αの工夫を する必要があるであろう。 大規模検索; 有料コンテンツサービス; 情報検索; + やり残した事項 「音声による情報提示」追求 XML Consortium 音声で情報提示する際の、情報粒度と提示時間の関係 「実験紹介ガイダンス(短・中・長)」(録音音声)でトライ ユーザコメントを収集するに留まる 評価文脈が広く、評価の視点を絞りきれなかった。 「キーワードの拡充・網羅」 © XML Consortium 音声検索の重要な問題;語彙だけでなく発音も ユーザ試用から収集し、拡充を試みる 新規キーワードは殆ど得られず。 「VoiceXML部会の資料請求」に対して、キーワードが思 いつかない 一般的なコンテンツでの試みが好ましい 実験まとめ XML Consortium © XML Consortium WG活動で蓄積してきたUI知見/「典型的問題点」 をベースに、「資料請求」システムを構築した。 同様に蓄積してきたUI知見/「簡易評価方法」を用 いて、システムのUI評価を行った。 その結果、構築したシステムは「目的達成可能」な レベルであることがわかった。 また、評価によって、初心者・熟練者に対してさらに 改良すべき箇所を抽出できた。 「典型的問題点」については妥当性を、「簡易評価 方法」については有効性を、それぞれ確認できた。 XML Consortium + © XML Consortium ユーザの声(Net&Com2004) -アンケート結果紹介- XML Consortium Net&Com2004 来訪者像 © XML Consortium 52 専門セミナー事前登録者より。ユーザ系43%、ベンダ系57% 来訪者のプロフィール(1) XML Consortium Q.「音声ポータル」/VoiceXMLをご存知でしたか? 大体知っていた 20% よく知っていた 2% 全然/ほとんど知らな かった 48% 名前は聞いたことが あったが、内容は知ら なかった 30% 8割近くが、今回初めて音声ポータル/VXMLを具体的に知った。 © XML Consortium 来訪者のプロフィール(2) XML Consortium Q: あなたが「音声ポータル」に関わる場合、どのような立場になりま すか? コンテンツ提供者として 9% その他 6% サービス運用者として 9% 利用者として 36% 企画・提案者者として 40% 新規サービスとして、音声ポータル/VXMLに関心を持つ人が多い © XML Consortium 利用したいシーン Q.利用したいシーンは? 80 音声ポータル 聞くだけの場合 XML Consortium 70 60 50 40 30 20 10 0 外出時(駅等 © XML Consortium 外出時(電車の中) 外出時(歩行中) 車の中で 家庭で 職場で 非公的シーンでの利用ニーズが、意外と高い。 音声に向く/向かないサービス Q. 音声ポータルに向くと思うもの、向かないと思うものを教えてください 70 非業務系のサービスが「向く」印象を与えている XML Consortium 60 向くと思うもの 向かないと思うもの 50 40 30 20 10 英 語 学 習 ー ム ゲ 内 料 ・カ タロ グ 請 求 サホ ゚ー トセ ンタ 占 い ・診 断 ク イ ズ ・雑 学 約 ラン 案 資 レス ト ケ ット 予 内 チ 案 え 案 換 り 乗 道 内 報 ス ュ ー ニ 株 価 ・残 速 高 理 管 庫 在 B アク セス 子 メー ル読 上 げ © XML Consortium 電 D 内 社 見 積 も り シス テム 0 う 身 近 な © XML Consortium ク 他 そ の 置 で ア 装 セ ス で こ と あ る よ い こ と る こ と 白 い こ 味 面 意 報 が 得 れ れ ば 情 も い くて っ て な う ま 込 き る ち 文 字 を 打 槌 を 楽 に 相 気 し い と ・楽 と き る う 自 こ と い こ と 段 で アク 手 れ な 然 な が 疲 目 話 と い 用 」で 利 こ ら 「な が 対 セス で き る こ XML Consortium 話 と い 電 と 音声ポータルのメリット Q.「音声ポータル」のよいところはどこだと思いますか? 0 10 20 30 40 50 60 70 80 58 21 47 11 7 67 62 6 通常いわれるメリットに加え、「文字入力不要」「ながら利用」を支持 + ユーザの声(まとめ) ビジネスとして XML Consortium 利用者として © XML Consortium ユーザ系企業が意外と多い(セミナー):業務システム、コンシューマー サービスが目ついた 8割近くが、今回初めて音声ポータル/VXMLを知った 新規サービスとして、音声ポータル/VXMLを見ている人が多い 非公的シーンでの利用ニーズが、意外と高い。 非業務系のサービスが「向く」印象を与えている 通常いわれるメリットに加え、「文字入力不要」「ながら利用」が支持 される ニーズのありそうなサービス(例) 家庭 X 非文字入力 職場 X ながら利用(非身体拘束) XML Consortium + © XML Consortium 全体まとめ 活動成果 XML Consortium © XML Consortium VoiceXMLを使った目的達成可能な「資料請求」シ ステムを実現 UI知見の検証 「典型的問題点」の妥当性確認 「評価方法」の有効性確認 システム構築プロセスの共有 メンバ間で役割を分担し実行 特に、改良・評価の手順を具体化 音声ポータル/VoiceXMLの普及促進 各種セミナ/展示会等での直接対話による紹介 メールマガジン等で呼びかけ、オンラインでの紹介 今後に向けて 得られたノウハウを開発者・企画者向け書 籍としてまとめ、VoiceXML/音声ポータルの、 さらなる普及を図る。 UI知見、開発プロセス等 得られた知見に基づき、標準化(W3C等) への要求を検討する。 他のXMLシステム・ユビキタスシステムとの 連携の中で、新たな音声応用システムを 形を実現する。 XML Consortium © XML Consortium 活動を振り返って(感想) 専門分野や立場の異なるメンバで、一つの 実験を遂行できたのは有意義であった。 多くのユーザの方と、システム試用を通して ディスカッションをできたのは貴重であった。 音声アプリケーションのニーズを改めて確 認できた。 今回の成果を更に展開し、音声応用シス テムの市場を広げていく。 XML Consortium © XML Consortium
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