教育システム若手の会 ポジションペーパー 近畿大学理工学部 講師 越智洋司 1.自己紹介 容姿から学生と間違われることがありますが,若手の会には第 4 回頃から参加しており, 古株です.3 年前に徳島大学から異動して現職です.今回「自分の研究を再定義する」とい うことですが,実は自分のメインフィールドを確立できてないことを自覚しています.今 は教育システムに利用できそうな様々な周辺技術を勉強中で,40 歳くらいまでには確立で きたらなぁと思ってます. 2.研究スタンス 大学教員という立場としては, 「研究を行い論文執筆により成果を社会に公開していくこ と」は責務でありますが,「論文を書くための研究」はしないように心がけています.つま り,研究的な流行のキーワードを連呼し,世間とかけ離れたことを目指すのではなく,世 間のニーズと現状を見据えて現実路線の延長線上にある解を見出していこうと考えていま す.もちろん,「個人的な興味」というのも大切にしたいです. 3.興味あるトピック ○XML・・・データフォーマットとして当たり前すぎて,いまさらトピックというもの でもないですが,教育システムで扱うデータの共通化を視野にいれると常に意識しなけれ ばならないでしょう. ○DI ・・・ いわゆる Dependency Injection.教育システムの共通化,個別化を検討す る上で,注目すべきフレームワークと捕らえています. ○画像・動画処理技術 ・・・この領域はあまり教育システムでは注目されてない気が しますので,ここに研究ネタの匂いがぷんぷんします. 4.研究の概要 現在,指導している学生が取り組んでいる卒業研究のテーマを列挙します. ・ XML 対応 SCORM データベースの開発 ・ データマイニングを利用したプログラミング支援 ・ JABEE 対応学習情報データベースの開発 ・ XML によるハードウェア記述言語 XHDL の提案と開発環境 ・ 講義撮影におけるビデオカメラ制御の自動化 5.自分の研究の定義について とりあえず,今の自分の関心ごとをフォーマットに従いながら書いてみました.まあ見 てのとおり,これが論文になるような「研究」として認められるかは知りません. 誰が 教育システムの開発者,教育システム利用者 状況・環境 教育システムの開発やそれらを利用する 目的 労力をかけることなく開発や利用が行える アプローチ 汎用的なツールやフレームワークの提供,標準的な仕様に準拠 評価基準 ソース改変なしにそれらがシステムに組み込まれる.
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