ノベルゲームに求める システム周り

ノベルゲームに求める
システム周り
M.Mの部屋
M.M
2016/3/26
第10回同人ゲーム制作勉強会
目次
1、自己紹介
2、プレイヤーがノベルゲームに求める物
3、テキスト表示におけるシステム
4、テキスト表示以外のシステム
5、「既読スキップ」から考える周りと差をつけ
るシステムの作り方
6、終わりに
1、自己紹介
1、自己紹介
ハンドルネーム
M.M
趣味
ビジュアルノベル
吹奏楽(楽器はTuba)
DDR
HP
開設年月日
コンテンツ
M.Mの部屋
2006/5/17
Game Review
聖地巡礼
日記
1、自己紹介
レビュー作品の数(2016/3/1現在):317本
(商業:87本、同人:230本)
最近のプレイ本数
2015年…商業:4本、同人:75本
2014年…商業:2本、同人:66本
2013年…商業:3本、同人:40本
→同人多め
1、自己紹介
レビューを書く際に意識している事
・作品のテーマを掴み伝える
→良い悪い、合う合わないでは語らない
・ネタバレ無しとネタバレ有りを区別する
→続編はネタバレ有りのみ
・100点満点で点数化
→シナリオ、音楽のみ10点満点で抽出
・先行版、ファンディスクには点数をつけない
→本作との親和性でA~E
2、プレイヤーがノベル
ゲームに求める物
2、プレイヤーがノベルゲームに求める物
何故ノベルゲームをプレイするか?
・物語が読みたい
・キャラクターを楽しみたい
・音楽を聴きたい
・エロが見たい
→
→
→
→
シナリオ
絵
音楽
全て?
⇒これら「シナリオ」「絵」「音楽」が組み
合わさったのがノベルゲーム。
2、プレイヤーがノベルゲームに求める物
ノベルゲームと他の媒体と比較
【小説】
・シナリオが中心
・音はない
・絵は殆どない
・能動的
・どこでも読める
【漫画】
・絵が中心
・音はない
・能動的
・どこでも読める
【アニメ】
・動きが中心
・音がある
・声がある
・受動的
→他の媒体の良いとこ取りが出来る。
→何を目指すか?
2、プレイヤーがノベルゲームに求める物
2、プレイヤーがノベルゲームに求める物
・シナリオ、テーマ
・舞台設定、ジャンル
・プレイ時間
・キャラクター
・音楽
・絵
…42%
…11%
…7%
…20%
…9%
…11%
シナリオ重視の傾向が強い。
2、プレイヤーがノベルゲームに求める物
シナリオを読んでもらいたい……
・良いシナリオとは?
・万人受けするシナリオとは?
・トレンドなシナリオとは?
・独創的なシナリオとは?
⇒まずはテキストそのものを読んでもら
う事からはじまる。
3、テキスト表示における
システム
3、テキスト表示におけるシステム
テキスト表示におけるシステムとは?
・文字速度
・バックログ
・既読スキップ
・オートモード
・キーボード操作
………
・フォント
・ウィンドウ背景
・スキップ速度
・オートスピード
・マウス操作
⇒全てテキストを表示させる要素
3、テキスト表示におけるシステム
目指したいもの
・読むという動作を阻害する要素は徹底
的に排除する。
・プレイヤーが読みやすい環境を幅広く
調整出来る。
→プレイヤーで千差万別
3、テキスト表示におけるシステム
一つの指標として小説
・自分の好きな速さで読める
⇒テキスト表示スピードの補正幅の広さ
・読み飛ばしても直ぐに戻れる
⇒バックログのし安さ
・目の動きが単一化される
⇒一度に表示するテキスト量の平準化
3、テキスト表示におけるシステム
・文字速度
・フォント
・バックログ
・ウィンドウ背景
・既読スキップ
・スキップ速度
・オートモード
・オートスピード
・キーボード操作
・マウス操作
→
→
→
→
→
→
→
→
→
→
変更の幅が大きい
拘り無ければゴシック体
画面全体に表示される
文字に対して見やすい
※5章で話します
速い方が良い傾向
ハンズフリー
演出、声スキップの選択
SPACEキーの活用
ホイールの活用
これだけ揃えば十分過ぎる
3、テキスト表示におけるシステム
その他基本的な事
・正しい言葉
・誤字、脱字
・適切な改行
・一度に表示されるテキスト量
・会話の一人称は誰か
日本語を正しく扱うという事
4、テキスト表示以外の
システム
4、テキスト表示以外のシステム
目指したいもの
・読むという動作を阻害する要素は徹底
的に排除する。
・プレイヤーが読みやすい環境を幅広く
調整出来る。
→テキストの邪魔をしない
4、テキスト表示以外のシステム
音楽におけるシステム
・音量調整
・効果音調整
・声のある無し
・音楽モード
→
→
→
→
・BGM再生時
→
細かい程良い
細かい程良い
キャラクター別に
曲名が見える
個別、全曲ループ
フェードアウトの方法
ファイル単体の重さ
→耳障りにならない
4、テキスト表示以外のシステム
その他一般的なシステム
・セーブ、ロード
→
→
・選択肢の表示方法 →
・EDリスト
→
→
数は多いほうが良い
セーブした時刻時間、
サムネイルがあると良い
ウィンドウ内は自爆の
恐れ
出来れば画面中央
完全クリアの参考
→テキストをサポートする
4、テキスト表示以外のシステム
ここまでのまとめ
・テキストを読むという事を第一に考える
→プレイヤーの意識を可能な限り邪魔をしない
・システムで作品に対する印象はそこまで変化しない
→ある程度揃っているのが当たり前の時代
・付加機能は重すぎないように
→主張したい演出は勿論歓迎
5、「既読スキップ」から
考える周りと差をつける
システムの作り方
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
「既読スキップ」とは?
・一度読んだテキストを高速でスクロー
ルさせる
→「既読スキップ」の必要性とは?
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
「既読スキップ」の特徴
・時間短縮
・ハンズフリー
・爽快感
→本当にそれだけか?
→デメリットは無いのか?
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
「既読スキップ」に似た機能
・未読スキップ
→全く別物、無い方が良い
・選択肢まで飛ばす
→こちらの方が「既読スキップ」よりも速いのでは?
→選択肢のないタイトルでは使えない
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
「あらすじモード」を知っていますか?
・シナリオをある一定の段落(5~10分程度)で区切り、
あらすじとして数行程度にまとめ表示するもの。
→時間短縮になる
→現在のシナリオを見失わない
→選択肢で止まるので行き過ぎない
→「既読スキップ」に対して
優れている様に見える?
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
「段落飛ばし」を知っていますか?
・シナリオをある一定の段落(5~10分程度)で区切り、
飛ばすか飛ばさないかを問うもの。
→あらすじモードのあらすじ無し版
→更なる時間短縮になる
→選択肢で止まるので行き過ぎない
→やはり「既読スキップ」に対して
優れている様に見える?
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
再度「既読スキップ」の特徴を振り返る
・時間短縮
・ハンズフリー
・爽快感
・なんとなく視覚的に覚えているものが蘇る
・バックログが使える
→この2つが馬鹿にできない
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
代表的なテキスト飛ばしのシステム
時間短縮
ハンズ
フリー
シナリオ
振り返り
手間
○
◎
△
○
選択肢まで飛ばす ◎
◎
×
◎
あらすじモード
△
×
◎
×
段落飛ばし
○
△
△
△
既読スキップ
→何を入れるか?全部入れるのか?
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
以下の様なニーズに何が適切か
例1)セーブし損ねたあの場面(場所はうろ覚え)に戻りたい
既読スキップ
視覚的に場面が流れるから見つけやすい?
選択肢まで飛ばす
あっという間に飛び越えてしまいそう
あらすじモード
シナリオが分かるので狙いを定めやすい?
段落飛ばし
段落名だけだといつの間にか飛び越えて
しまいそう
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
以下の様なニーズに何が適切か
例2)全ての分岐を検証したい(シナリオは特に気にしない)。
既読スキップ
ハンズフリーだけど時間は掛かりそう
選択肢まで飛ばす
最適
あらすじモード
時間が掛かりそう
段落飛ばし
速そうだけどマウス操作が面倒くさい
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
以下の様なニーズに何が適切か
例3)全ての分岐を検証したい(シナリオも思い出しながら)。
既読スキップ
視覚的に場面を見て多少思い出せる?
選択肢まで飛ばす
速いけどシナリオは忘れそう
あらすじモード
時間が掛かるけどシナリオは思い出せる
段落飛ばし
段落名だけではちょっと厳しいか?
5、「既読スキップ」から考える周りと
差をつけるシステムの作り方
考えて欲しい事
・自分の作品を最も効率的にアピールできるシステム
形式はどれか?
→自分の作品の傾向を客観的に把握する
・既読スキップ、選択肢まで飛ばすは何にでも搭載さ
れているシステム。
→これだけでは差はつかない
→システムでプレイヤーを誘導出来る
6、終わりに
6、終わりに
ノベルゲームは無限の可能性
を秘めた表現物
・漫画、小説、アニメのどれも包括できる。
・シナリオ、絵、音が融合される表現物は貴重。
・ノベルゲームを嗜むプレイヤーは思ったより多い
・即売会、DL販売、フリーム、のべるちゃんなどノベル
ゲームを世に出せる媒体が増えてきている。
→是非自分だけのノベルゲームを!
ノベルゲームに求める
システム周り
M.Mの部屋
M.M
ご清聴ありがとうございました
2016/3/26
第10回同人ゲーム制作勉強会