(5) 「泡イーター® の適用流量について」

(5) 「泡イーター® の適用流量について」
『マルチスワール泡イーター®』および『スリットスワール泡イーター®』の流量形式で
は、「MA*-」、「SA*-」に続く、「MA*-####」、「SA*-####」の『#
###』が、粘度=1(cPs)の流体が、泡イーター前後圧力{圧力損失}=1kgf/cm2)
時に流れる流量、「####(㍑/min)」を表わしております。
前述の作動原理から明らかなように、スワール生成のためにジェットから噴出される
流速が大きい程、気泡の除去効果が大きいため、『泡イーター®前後圧力{=圧力損
失}が許容できるのであれば、形式表示以上の流量で作動させればさせる程』、気泡
除去効果が大きいことが分かります。非常に単純に表現すれば、「####(㍑
/min)」の流量形式の同じ泡イーター®を使用した場合、供給流量をQ(㍑/min)、この
時の泡イーターの圧力損失をΔP(kgf/cm2)としますと、気泡除去効果『ζ』は、以下
の関係で表わされます。
• ζ∝ Q …………………………………………(1)
• ζ∝ (####)・ΔP1/2 …………………(2)
上記の式(2)より明らかなごとく、「ΔP」を管理することにより流量管理して、泡イー
ター®性能「ζ」を直接管理することが出来ます。
ただし、使用流体の粘度が大きくなりますと、速度減衰により、粘度=1(cPs)の場
合よりも除去効果が低下しますので、注意して下さい。
一方、『スクリュー泡イーター®』および『CJV泡イーター®』の流量形式では、それぞ
れの形式表示「MA*-」、「SA*-」に続く、「MA*-####」、「SA*-##
##」の『####』が、凡その最大処理流量、「####(㍑/min)」を表わしており
ます。ただし、この値は、適用流体により異なりますので、実際使用は、これ以下の
流量で使用することが望まれます。