sympo021203 - 地球惑星科学科

基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
インターネットを利用した研究公開と
科学報道に与える影響
北海道大学理学研究科地球惑星科学専攻
惑星大気物理学研究室
中神 雄一 [email protected]
Mosirプロジェクト
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
Mosir(モシリ)プロジェクトの概要
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mosir/



学生ボランティアが運営
インターネット上でのマルチ
メディア配信技術の習得、運
用
- Streaming(realsystem)
- DVTS
2000/07 発足
研究室からの成果公開
- セミナー公開
- フィールド紹介番組
- 双方遠隔授業
双方向遠隔授業 (10/30)
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
目的
サイエンティフィックな立場から…



知的財産の社会的共有の促進
研究現場からの成果公開技術のノウハウ蓄積
- 廉価に簡便に
新たな手法を用いることによる課題の提示
- 何が求められ、何を発信できるのか?
- 一研究室レベルでどこまできるのか?
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
Contents
1,これまでの成果
2,インターネットを通じた研究公開
3,科学報道に与える影響
4,これからの科学報道
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
これまでの成果


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セミナー公開 (Real)
研究紹介番組
・ 有珠山取材レポート (Real)
「有珠山」
・ 流氷取材レポート(Real)
「オホーツク 氷海の不思議」
双方向遠隔生中継授業 (DVTS)
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
セミナー公開
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~sinra/



目的
- 議論の過程をそのまま
公開.
特徴
- 研究現場の価値観,知
見をダイレクトに提供可.
作業日数
- 即日
森羅万象セミナー 2002/04
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
有珠山取材レポート
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mosir/work/2002/usuzan/
目的
- 地球科学的に興味ある対
象をWebとビデオを組み合
わせて公開
 特徴
- フィールドでの解説を重視
- 現象と知識の融合
 作業日数
- 企画から公開まで約半年

html
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
流氷取材レポート
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mosir/work/2002/clione/

研究活動そのものに着目
- 論文紹介
- データの処理法/解釈

多くの研究者が出演
- 研究者の人間像にも焦点
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
双方向遠隔生中継授業
http://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~mosir/work/2002/kamokata/
岡山県立鴨方高等学校
「宇宙の科学」の授業
 高校と連携し教材 / 資料
作成
 DVTS (Digital Video
Transport System) を使用
 JGN (Japan Gigabit Net
work) を使用
 対話性を重視した授業

基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
授業の評価
本当に授業を受けているみた
遠隔授業は満足できましたか?(回答数80)
4% 1%
14%
45%
36%
期待以上
期待ほどでは
まあ期待以上
期待以下
期待通り
いだった.
とても楽しくて不思議な気分
でした.
今度,鴨高に来て直に教えて
ください!
良い緊張間でいつもより勉強
する気になった.
分からないことがあったらそ
の場で解決できて良い.
この授業(「宇宙の科学」)を受
講していて良かったです
10/24 朝日新聞(岡山版)
中国新聞 (井笠版)
11/3 朝日新聞(北海道版)
マスコミの反応
室蘭民報 2002/05/15
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
インターネットを通じた研究公開
• これまでの研究公開
研究者
論文
ミスマッチ
研究のエッセンス
マスメディア
翻訳
社会
障壁
基礎科学の広報と報道に関するシンポジウム
インターネットを通じた研究公開
• 膨大な科学的知見が直接
社会へ
研究者
• 研究成果を発信者の責任
の下,正確に伝達可能
• マルチメディア利用で研究
者の価値観,自然観も伝達
• 時間的,場所的制約からの
解放
マスメディア
社会
科学報道に与える影響
• 研究者は本来の意味での
情報発信者になり得る
研究者
• マスメディアは受信者として
情報の取捨選択に迫られる
マスメディア
社会
これからの科学報道


研究者側
- 研究成果の解放,社会的共有の加速
- 社会に受け入れられやすい表現の模索
マスメディア側
- 賢明な受信者たれ
・ 専門の修行を積んだ人材の登用
- 社会の求めに応じた正確で的確な情報発信
- 研究者の良きパートナーとして連携して科学
普及
地球惑星科学の特徴
身近な自然現象を対象としている
様々な知識の融合から新たな自然観を創造
- 幅広い知識が必要 ⇒ 知識共有の必要性
- ダイナミックな自然観の創造過程自体も興味深い
一般社会との繋がり
- 防災
- 人類が共有するべきグローバルな自然観を提供できる
- 個人の知的好奇心の対象となり得る

エキサイティングで魅力あふれる
知的生産現場の最前線!
これまでの研究公開
公開対象を限定
- 学会発表の時間的,場所的制約
- 分野間の成果共有が困難
感性的情報の欠落
- 論文,Webでの文字情報への変換
- 意図した情報が伝わらない
一方通行
問題点
- 有用な研究成果を享受できるのは一部の人に
限られ知的財産として十分に活用されていない.
IT が提供する解決策
情報の解放
- 低コスト,技術の簡便化で誰もが発信者に
- ブロードバンドで大量の情報も伝達可
マルチメディア
- 文字以外のメディアも複合的に扱える
- 視聴覚に訴える効果的な情報伝達可
双方向的な情報伝達
- 適切な情報を与えることができる
的確に情報が伝達することで,正確に理解され
知識共有が促進される.
動画を利用する利点
時間的、場所的制約からの解消
- フィールドの様子を公開できる
- 貴重な記録をそのまま保存
時間軸を持つメディア
- 時間変化する現象も理解しやすい
- 時間軸をキーとして他のメディアと統合可能
対話的環境
- 自然なコミュニケーション環境を提供
- 臨場感
4,意義


異分野間交流の促進
研究の向上
- 研究成果の相互比較,再評価
- 幅広い視野をもたらす

研究成果の社会への還元
- 研究者の自然観、価値観の伝達が容易に
- 成果の知的財産としての有効活用
動画をネットワークで流すには
 回線別帯域
- モデム 28-56 kbps
- ISDN 64-128kbps
- LAN
10-100Mbps
 動画像のデータ量
- DV画像
- MPEG1
50 Mbps
1.5 Mbps
- MPEG2 4-9 Mbps
- ストリーミング
メディア 数十-数百kbps

専用回線以外ではDV画像の配信は困難.

インターネット上の動画の配信にはストリーミング
メディアが適している.
4,ストリーミング技術




音声や映像を受信しながら再生.
ダウンロードは行わない.
専用のソフトウェアが必要.
ライブ中継も可能.
4,realsystem

OSに依存しない
- Win,Mac,UNIX系に対応
RealNetworks社が無償提供.
- エンコーダ : realproducer
- サーバ
: realserver
- デコーダ : realplayer

再生まで

~Webとの連携~
メタファイル
- 動画ファイルの場所を記述.
再生までの流れ
(1) wwwサーバにメタファイル
を要求.
(2) メタファイルを返信
(3) Playerの起動、メタファイル
の受け渡し.
(4) 動画配信要求.
(5) 動画ファイル配信
(6) バッファリング / デコード /
再生

Realsystemの例.他のストリーミングシス
テムも同様.
手順と使用機材
① 画像、音声収録
② キャプチャ- 画像音声をPCへ取り
込む.
③ エンコード
④ 編集
⑤ サーバ
- rmファイルの保管/配信
システム1 : DVTS
• Digital Video Transport System
(WIDEプロジェクトが開発)
• DV画質を劣化させることなく
伝送.
• 片方向30Mbps以上の帯域が
必要.双方向ではこの倍.
• 現状では専用線が必要.
システム2 :JGN
• Japan Gigabit Network
• 総務省が管理する実験線.
• 札幌-鴨方間1,400km.
[協力]
- 大型計算機センター
- (株)ネクステック
- 倉敷芸術科学大学
- 笠岡放送「ゆめネット」
配線図 : 送信側
• カメラを講師用,モニター用で
切り替え.
• 一台のカメラで撮影/再生を切り
替えてDVテープの映像も配信.
• 音声は別系統から入力
• 送信画像も録画可能
配線図2 : 受信側
• 受信画像も録画
• 電脳大飯店のスピーカを
使用.