クラウド

クラウドの一般的なご紹介
2009.10.18
こさっきー
目次
「クラウド、クラウドって、“雲をつかむような”話だねー」
「昔からあったでしょう?そんな話」
「クラウドって、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)と
何が違うのか?」
1.クラウドとは?
2.なぜクラウドって生まれたの?
3.クラウドってナニが新しいの?
4.クラウドのメリット・デメリット
クラウドとは?
・サーバを大量に保有して、利用資源の従量課金制で商売するサービス。
→従来の一般的なIDCが固定課金制であるのと異なる。
・仮想化などにより、複数のサーバを複数利用者で共用するマルチテナント型。
・アプリ開発に有用なサービスを用意しているが、アプリ自体は提供しない。
→従来のASP(シングルテナント型)と異なる。
・利用資源を、サービス稼動中に動的に変動できる(スケールアウト可能)。
従来方式
SIベンダが
インフラ構築
アプリを開発
SIベンダが
アプリを開発
クラウド
ユーザが用意された設定画面で
自分でカスタマイズ
サービス(CRM、メール等)
API(DB、認証、通信等)
基本ソフトウェア(OS、ミドルウェア)
ハードウェア(サーバ、ストレージ、ネットワーク)
HaaS/IaaS
PaaS
(Amazon AWS) (Google App Engine
Microsoft Azure
Force.Com)
SaaS
(Salesforce CRM
Google Apps
Windows Live)
なぜクラウドって生まれたの?
・サーバを大量に保有して、利用資源の従量課金制で商売するサービス。
・仮想化などにより、複数のサーバを複数利用者で共用するマルチテナント型。
・アプリ開発に有用なサービスを用意しているが、アプリ自体は提供しない。
・利用資源を、サービス稼動中に動的に変動できる(スケールアウト可能)。
Google App Engine
①元々、自社でビジネスしてるんだけど、サーバが一杯あって、
これを使って新しいビジネスができないかなぁ?
②どのサーバも常に100%稼動してるわけではないし、空いて
いる資源を切り売りしたらどうだろう?
上記3社が本業をやる中で、オマケ的に発生したサービス
クラウドってナニが新しいの?
・サーバを大量に保有して、利用資源の従量課金制で商売するサービス。
・仮想化などにより、複数のサーバを複数利用者で共用するマルチテナント型。
・アプリ開発に有用なサービスを用意しているが、アプリ自体は提供しない。
・利用資源を、サービス稼動中に動的に変動できる(スケールアウト可能)。
分散データベース技術
従来DB(ACID型)
クラウドでの分散DB(Key-Value型)
Load Balancer
Load Balancer
Web
Web
・・・・
Web
Web
Web
・・・・
Web
スケールアウト可能
スケールアウト可能
AP
AP
・・・・
AP
DB
アクセス集中でDBサーバの
処理性能を超えると破綻
AP
AP
・・・・
AP
DB
DB
・・・・
DB
アクセス負荷の増加に伴い、
DBサーバも増やせる
クラウドのメリット・デメリット
●メリット
・ハードウェアの購入費用、インフラ設定費用などの初期投資が不要。
・サービス運用中のサーバ運用費用が不要。
・急激なアクセス集中で処理能力を上げる必要が出た場合、ハード手配やインフラ設定
などの時間を要さずに、必要に応じて利用資源(CPU、ディスク、回線)を増強できる。
→自社持ちの固定費を、変動費化して、財務状況を改善できる可能性がある。
・自社でのハードウェアの買い替えなしに、最新のITパワーを利用できる。
●デメリット、疑問点
・動作環境がブラックボックスになり、トラブルの原因調査や対処が困難。
・企業データが外部に保管されることになり、情報漏えいなど、セキュリティ面で心配。
・MicrosoftのOS独占以上に、クラウドプロバイダ企業による囲い込みの危険がある。
⇒Google App EngineではGoogle Earthは作れない!
・クラウド側の異常(通信異常、システム異常、企業倒産)で、サービスが利用できなくな
る。
・海外サーバで動作している場合は、通信遅延が発生する。
・他環境に移行する場合に、データの移行が大変(大量データの一括処理が苦手)。
・分散DBは、更新内容の即時反映ができない。クエリ条件も限定される。