雑誌とサイトで 立体的に発信する 2012年6月14日 WEDGE編集長 大江紀洋 WEDGE Infinity編集長 大城慶吾 1.この10年の変化 1.1.経済誌の変化 • 東洋経済最新号 2012年6月16日号 (2012年6月11日発売) • ちなみにWEDGE2月号 (2012年1月20日発売) 1.1.経済誌の変化 東洋経済 2012年 • がん、糖尿・・・ – 個別疾病に強い東経 • 介護、年金、相続・・・ – 「カネ」+「老後」 東洋経済 2011年 1.1.経済誌の変化 東洋経済 2010年 • がん、終末期、うつ、先端医療、認知症・・・ – 医療・介護系がフィーバーした2010年 1.1.経済誌の変化 ダイヤモンド 2012年 • 老人ホーム、病院 – ランキングに強い ダイヤ • 在宅、親、相続・・・ – 「カネ」+「親子」 ダイヤモンド 2011年 1.1.経済誌の変化 ダイヤモンド 2010年 ダイヤモンド 2009年 • 病院、老人ホーム、おひとりさま、介護地獄・・・ – やはり2009~10年に医療・介護系がフィーバー? 1.1.経済誌の変化 東洋経済 2007年 2006年 2005年 2004年 • 2006→07年に大きな変化? 2003年 1.1.経済誌の変化 ダイヤモンド 2008年 2006年 2005年 2007年 2004年 • やっぱり2006→07年に大きな変化? 2003年 1.2.2006→07年って? • 成長率鈍化の始まり • 団塊退職 – 1947~49年生まれが60 歳に到達 • 小泉退場(06.8) • 医療崩壊 – 小松秀樹氏著書(06.5) – 本田宏氏著書(07.9) – 奈良妊婦たらい回し事件 (06.10毎日スクープ) 1.3.WEDGEの医療・福祉系記事 08.12 10.6 10.11 皆保険 救急 終末期 国から袖にされる 三菱グループ 11.3 11.9 12.2 成年後見 生活保護 精神医療 スズキつぶしに 突き進むトヨタ 医療崩壊 医師増員では解決しない 08年6月 リニューアル 1.4.実はまあまあ歴史があります・・・ WEDGE社の沿革 1989年 3月 株式会社ウェッジ設立 4月 月刊誌『WEDGE』創刊 1993年 1月 書籍「単行本」創刊 1997年 7月 『WEDGE』創刊100号 1999年 3月 株式会社ウェッジ創立10周年 2001年 8月 月刊誌『ひととき』創刊 東海道・山陽新幹線グリーン車に搭載 (発行/ ジェイアール東海エージェンシー、編集/ウェッジ) 2003年 4月 『ひととき』一般販売開始 2005年 11月 『WEDGE創刊200号』 2008年 6月 『WEDGE7月号』リニューアル 11月 『ひととき』の発行を株式会社ウェッジに移管 2009年 2月 WEBマガジン『WEDGE Infinity』創刊 2009年 3月 株式会社ウェッジ創立20周年 2.これまでの取材から 2.1.医療崩壊(08年7月号) 2.1.医療崩壊(08年7月号) ■きっかけ 〇各地で「医療崩壊」が叫ばれ、医師不足問題がメディアを賑わせていた時期。 〇医師不足の根本原因は何か? 増員すれば解決するのか? ■取材で印象に残ったこと 【医師】 〇病院を生かすも殺すも、患者次第だ。 〇「たらいまわし」でなく、物理的に受診不能である。 〇軽症の患者ほど、「重たい要求」をしてくる。 〇病院に軸足を置く各科専門医と、地域に軸足を置く「2種類の医師」が必要。 ■オチ 〇フリーアクセス制度の下、患者の「コンビニ受診」の蔓延による、勤務医の疲弊。 〇本当に不足しているのは、初期診療を幅広く行える家庭医・総合医の不足。 〇財源や人的・物的資源は有限。効率的な医療体制を提供するには必須。 →国主導で、家庭医・総合医の育成に舵を切るべきだが、国認定の総合医構想 に医師会は反対し、遅々として進まず。 〇日本の地方分権にあり方に潜む要因として、公共サービスの増減により、税負担が 増減するとの「受益と負担」が一致していないこと。その状況で自治体病院が乱立。一 部では医師の奪い合いも。 ☆有識者論稿を主体にしたため、「現場感」が薄く、取材も「医療」側に偏ったという反省 2.2.国民皆保険(08.12月号) 2.2.国民皆保険(08.12月号) ■きっかけ ・後期高齢者制度騒動を「シルバー民主主義」ではないかと書いた記事を読んだ、ある保 険者からの声 ・「なんでも企業に押し付ける国」「官僚体質が変らない社保庁→協会けんぽ」 「このままでは企業は健保にコミットしなくなるのではないか」 ■取材で印象に残ったこと 【企業健保(単一健保)】 〇数少ない改革者たちとの出会い → 健保に「経営=マネジメント」を! 〇しかしほとんどは「上がりポスト」「2年で交代」 〇貴重な「情報」をまったく活かさず、活かせず ・・・保険が強力な米国と逆 【業界健保】 ○経営者興味なし、まとまらず、結局社保庁OBに頼る ・・・AIJと同様の構図 【社保庁OB】 ○役人の限界、悪循環。「全擬喪」など悪事の数々。 ○社保庁解体の意味とその限界。消えた年金と国民総背番号。 【本省OB】 ○結局「金勘定」。辻褄あわせの保険財政。メタボに込めた想い。 ■オチ ○努力する者報われず。皆保険に持続可能性なし。鍵は「見える化」と「インセンティブ」 ☆医師以外の取材先を増やして見方を相対化、多様化していくことの大切さを再認識。 2.3.救急(10年6月号) 2.3.救急(10年6月号) ■きっかけ •「医療崩壊」号で抱いた崩壊「現場」(救急、産科、小児科)への関心 •「皆保険崩壊」号で抱いた「情報」への関心 •医師会批判記事を読んだ医師から「岐阜プロジェクト」について情報提供 ■取材で印象に残ったこと 【大学病院救急】 ○現場の意欲と疲労感、患者のモラルハザード 【医師】 ○「たらい回しと騒ぐばかりでその後検証しないよね、メディアは」 【消防庁、都】 ○救急隊の情報と医療の情報がつながっていない。転帰不明なのに「○分で医療機関 に運ぶ」という目標設定・・・部分最適と全体最適。 →踊るメディア、踊らせられる政策→検証しないメディア、部分最適する役所 【県】 ○「我々には人事権がない」・・・カネは中医協、ヒトは医局。ヒト、カネなしで「地域医療 計画」策定?そこに「マネジメント」はありえない ■オチ ○資源配分の非効率性を打破するのは「情報」。やっぱり「見える化」と「共有」。でない と制度やインセンティブの設計を間違える。 ☆現場と政策の距離感を痛感。しかし、現場発の「アリの一穴」が悲観を和らげてくれた。 もうトップダウンで解決できる時代は終わったのかもしれない・・と認識。 2.4.終末期(10年11月号) 2.4.終末期(10年11月号) ■取材のきっかけ ○祖母への延命治療を求め続けた祖父。介護サービスを嫌がり続けた祖父。 ○「皆保険崩壊」号以来の保険財政の持続可能性への問題意識。コンビニ受診はやっ たので、次は終末期をやりたい。 ○延命措置に尊厳死。基準も議論もあまり進んでいないことを知り、掘り下げてみよ う! ある勤務医に相談したところ、「大熊由紀子先生にご相談してはどうか」とのお知恵を拝借。ドキドキしながら初め て連絡。すると、「ウェッジを愛読している」との嬉しいお言葉が! そして、新たな「えにし」が! 「病院でチューブだらけ」という悪循環を断たなければ、医療費が膨らむどころか、患者は不本意なまま、体でそ の代償を払うことになる。この状況を変えなければ、との切り口で取材することに決定。 ■取材で印象に残った言葉 【患者・家族】 〇人がどう死ぬか分からず、不安。でも、看取れたことは一生の宝物。 〇迷ったら、勇気を持って一歩踏み出してほしい。 〇(余命4カ月の方から、ある雑誌を指さして)現象の羅列で全然面白くありませんでし た。(ウェッジさんは)いい記事、書いてください。 〇在宅医療には、「うるおいがある」。「大勢で暮らす施設より自宅がいい」。 ○「特養待機って言葉おかしいよ・・待機しているのは本人か?家族では?」にグサリ。 【訪問看護師】 〇何もしていなかった医師が家族が来院すると分かった瞬間に患者に馬乗り、延命 治療のポーズ……これが病院の日常でした。 〇訪問看護の世界に飛び込んだのは、私にとって「懺悔」。 〇治す治療から、人生の終末期を支える医療へのパラダイムシフトが必要。 2.4.終末期(10年11月号) ■取材で印象に残った言葉(続き) 【医師】 〇病院改革には、在宅医療の推進が必要。これは表裏一体の関係。 〇在宅医療を一生懸命やれば、ワークライフバランスが崩れるとの思いを持つ医師が多 い。 〇死を遠ざけ、死と闘う医療より、死を近づけ、満足した死のための福祉サポートが必要。 〇日本人は、自らの死についての自分の意思を積極的に表明すべき。 〇(医療への幻想が社会に蔓延しており)日本人は、医療を宗教化している。 【研究者】 〇近代文化は死を遠ざける文化である。 〇ガンや認知症などの典型的な進行を示すプロセス図が必要。 ■オチ 〇特養待機は依然として多い。在宅を推進していくために、国は、財源や介護・看護ス タッフなどの長期的な要員需給を描き、その育成に舵を切るべき。 〇要介護度の低い高齢者への介護は保険でなく“地域”で担う体制づくりも必要。 〇死や延命治療について、元気なうちから家族と話し合いを。 〇財源も人的資源も有限であるとの原則に立ち返り、これまで「老人切り捨て」との受け 取られ、タブー視されてきた、尊厳死法制化に向けた議論を開始すべきでは? ☆いままで医師や行政など「周辺」ばかり取材していたことを反省。「患者、家族」とくに 「当事者本人」を取材することの大切さと難しさを知る。 ☆編集長から初めてホメられた・・・ 2.5.成年後見(11年3月号) 2.5.成年後見(11年3月号) ■きっかけ ○私たちは「医療専門誌」ではないのに、「皆保険」「救急」「終末期」と、細部へ細部へ 突っ込んでいることへの自己反省。「経済系総合誌」として医療、介護を捉えなければ。 →カネの問題をやりたい。しかし、いわゆる「ハウツー」には陥りたくない。 ○以前、遺産問題として取り上げた「成年後見」がずっと頭の片隅にひっかかっていた。 市民後見人の運動を時々取材していたが、どう取り上げていいかわからず。 ○「終末期」号をやったことで、医療と介護と自己決定と家族・・の軋轢が見えてきた。 →「成年後見」の意味がやっと腹に落ちる。 ○たまたま自らの後見体験を地方紙に書いていた新聞記者に突撃依頼。「書きますよ」 ヤッタ! ■取材で印象に残ったこと ○「私たち家族には私たちの生活がある。母も子供には迷惑をかけたくないと思っているはず。お互 いのニーズを満たしてくれるのが成年後見」 ○「あごを触って窓のほうを指差した。花ですか?と尋ねると、違う、違うと。近くの電気シェーバーを 渡すと、自分でパチッと電源を入れて剃った。これを境に自分を認めてくれるように」 ○「親族後見人の割合はどんどん下がっている。弁護士など専門職も限界が近づいている。今後の 需要増大を考えれば、市民しかない」 ○「市民後見活動に取り組むのは、自分の将来も考えてのこと。幸い、良い関係を維持できている子 供がいるが、子供に頼りきりにならず、適切な第三者の市民に後見人をお願いできる時代が来れば」 ○「後見はビジネスになる」・・・サービス競争になればいいが、下手な設計をすると悪用される ○実際、後見人使い込み事件、家裁の機能不全、任意後見悪用事件など、数々の事件モノ情報も・・ ○「何の面倒も看ない直系親族が本人にカネを使わせない」・・相続制度のモラルハザード ■オチ ○「介護の社会化」「病院から地域へ」→家族に押し付けないためには「後見の市民化」が要るが・・・ ☆「カネ」の問題は一番大事。逃げてはいけない。プライバシーに踏み込む取材の難しさ。 ☆「ある成年後見人の手記」があちこちで評判に・・・実体験に勝るものなし。 2.6.生活保護(11年9月号) 2.6.生活保護(11年9月号) ■きっかけ 〇「日本経済は大阪の二の舞になるのか」(11年1月号特集)の深堀り。 〇不正受給や自立支援強化に向け、生活保護改正案が8月とのタイミング。 〇稼働年齢層の生活保護受給者が全国各地で増加するなか、自立に向けた援 助のあり方とは何か。 〇各地で増加する貧困ビジネスの手口とは。 ■取材で印象に残った言葉 【生活保護受給者】 〇(受給中は)外出も億劫になり、人間的な機能が低下していくことを実感した。 〇一度受給し始めると、やめられなくなる。 〇まさか、自分がなるとは思ってもみなかった。 〇肩身の狭い思いで嫌で嫌で仕方がなかったが、いまは、自由になり、日々、生きてい る実感がする。 【自治体職員やケースワーカー】 〇このままの状態が続けば、生活保護費が防衛予算を上回る。 〇(大阪では)「お母ちゃん、なんで、生活保護とらへんの?」と懇願する小学生まで出 始めている。信じられない世の中。 〇失業=生活保護という(安易な)風潮が広がっている。契機となったのは、厚労省の 通達と、年越し派遣村。 〇貧困ビジネスには(分かっていながら)「手も足も出ない」 2.6.生活保護(11年9月号) ■取材で印象に残った言葉(続き) 【自治体職員やケースワーカー】 〇受給期間が長期化した人に、「働け」「なぜハローワークへ行かないのか」との言葉は 追いつめるだけ。それでは立ち直れない。自立の意味を勘違いしている人が多いので はないか。 〇(厚労省の「運用面で改善できる」との回答に対して) 厚労省自体が既得権 益化していないか。 【研究者】 〇まさかWEDGEが生活保護を特集するなんて。WEDGEなら、「生活保護なんてやめ てしまえ」という主張だと思いました。 〇1人でも多くの方が生保から脱却することで、納税者が増え、長期的に見て、国家とし ての便益は大きくなる。 ■オチ 〇生活保護の目的は、最低限度の生活を保障し、「自立を助長する」こと。 〇だが、セーフティーネットが「底抜け」状態であり、一度転落すると、這いあがるのは 極めて難しい「ところ天社会」。 〇利害調整ができない現在の政治状況では、生活保護の抜本的な改革は、ほぼ不可 能だが、この状況を放置すれば、将来に禍根を残すことになる。 〇人が人らしく生きるために、釧路モデルのような“出番”と“居場所”を、「地域」がいか につくっていくか、が問われている。 2.7.精神医療(12年2月号) 2.7.精神医療(12年2月号) ■取材のきっかけ 〇東大誤請求事件が浮上。〇「精神医療には根拠がない」「情報の非対称性」を盾に、 精神科医が裏でいろいろなことをやっているのではないか? との疑念。 〇一方で、うつ病が増加し、企業からは続々悲鳴が。損失額は2兆7000億円にも。保 険財政へのインパクトもますます大きくなりそう。 〇現場では一体、何が起こっているのか? ■取材で印象に残った言葉 【企業関係】 〇うつ病になる社員は「苦労が足りない」「ストレスに弱い」と見られがち。企業も経営 者もポーズになりがち。 〇傷病手当金を支給する健保組合の財政悪化。現在、メンタル由来の傷病手当金は、 支給額の51%を占める。 【患者】 〇4時間待たされたのに、診療時間はたったの5分。 〇(薬が)効かないと答えると、どんどん薬が足されていった。 〇病院を転々とするも、3年間、薬物療法ばかりで治らず。 〇いい精神科医に出会うことがこれほど難しいとは思ってもみなかった。 〇(一方で)先生と“つながっている”との安心感があった。 2.7.精神医療(12年2月号) ■取材で印象に残った言葉(続き) 【原告】 ○納得していないのにすぐ鎮静剤、医療保護入院。あっという間に電気けいれん。 ○保護入院や拘束の判断権限をもつ「精神保健指定医」に患者は「会ったことがない」 ○本当は医療そのものを訴えたいが、難しいので経済裁判(不正請求返還訴訟)を選 択。本人訴訟でレセプトからカルテまで一人で収集。病院は「取材拒否」 【医師】 〇(SSRIは)「必要」、「不必要」 (休養は)「必要」、「不必要」。 〇良い医師、悪い医師を、どう選別する仕組みを作るのか。 〇あまりにも、EBMに基づいていていない精神医療。 〇医師は薬で儲けているわけではない。通院・精神療法から得ているゆえ、その技術料 に見合うだけの意味のある面接をすべき。 ■オチ 〇定年直前の上がりポストではなく、社内のエース級を配置し、権限を与えて、全社横 断的な業務プロセス改善を。 〇EBMの確立されていない精神医療と診療報酬制度の食い合わせの悪さ。このまま では、薬物療法中心の治療が続けられ、結果として、うつ100万人は「減らない」。 〇標準的な治療法の確立を急ぎ、医師のレベルを一定以上に担保すべき。 〇治療法と治癒率などの“結果情報”が見える化される仕組みを整備すべき。 2.8.発売後の動向 発売後、どのような反響があったのか。データで読み解くと…… 駅売店等の販売部数 成年後見 生活保護 新幹線からの持ち去り部数 うつ 終末期 販売面でも、医療・福祉系特集の反応が良いことが分かる。 また、親の終末期医療を考えている団塊の世代も多いことも関係したのか、新 幹線からの持ち去り部数では、「家で老いて家で死ぬには」を掲載した10年11 月号が多いことが分かる。 3.WEBでの発信 3.1.「WEDGE Infinity」について 3.1.「WEDGE Infinity」について 3.2.WEBの波及力 検索エンジンの効果 「うつ100万人」 は減らない 環境テロリスト 日本に続々上陸中 検索エンジンに取り上げられることで、関連情報に、直リンクの記事(=Infinity のPVにカウントされる)が掲載され、多くの読者がInfinityに流入。 ここで新規開拓読者を発掘できるという効果も。 3.2.WEBの波及力 3.2.WEBの波及力 3.2.WEBの波及力 3.2.WEBの波及力 3.2.WEBの波及力 3.2.WEBの波及力 3.3.WEBの波及力(特に医療系について) Infinityの医療記事について① 3.3.WEBの波及力(特に医療系について) Infinityの医療記事について① ◆WEDGE Opinion 出産時の事故から身を守る 重度脳性麻痺とずさんな医療 2012年02月06日(Mon) 勝村久司氏(産科医療保障制度再発防止委員) 出産時の医療事故で赤ちゃんが重度脳性麻痺になった場合に補償される産科医療補償制度が 始まって3年。原因分析から得られた教訓とは。 これから子供を産む人に是非知っておいて欲しい現状。こういう事も少 子化対策の話の中で聞こえてきても良いのに。 出産なんて死ぬ事ないとか軽く思ってる人が結構いるけど、やっぱり命 がけだと思う。知ってると知らないじゃ全然違う。 女性は知識を持って己と子どもを守るべし 3.3.WEBの波及力(特に医療系について) Infinityの医療記事について② 3.3.WEBの波及力(特に医療系について) Infinityの医療記事について② ◆地域が主役の「在宅ケア時代」 患者にとって必要な「医療と介護の連携」とは? 2012年05月18日(Fri) 秋山正子 氏(ケアーズ白十字訪問看護ステーション 代表取締役・統括所長) 病院中心から患者中心の医療へ――。近年、「在宅ケア」の機運が高まっている。そのために必 要な「医療と介護の連携」のあるべき姿とは何か。 WEDGEが医療について取り上げてくれたの、初めてくらいじゃないかし ら。今号もとても中立的で好感。 医師が患者と看護士に対して絶対権力を持っている現行体制では対等 連携は不可能!父母と叔母の三事例でよくわかった 今見ました。ありがとう!24時間の訪問介護も経験したけど、夜中は時 間2500円だし日中の介護も加えると凄い金額だったよ。要介護状態に ならない様にする事が重要かも。 3.3.WEBの波及力(特に医療系について) Infinityの医療記事について③ 3.3.WEBの波及力(特に医療系について) Infinityの医療記事について③ ◆医療を変える「現場の力」 自分の病気を仲間と研究 べてるの家の「当事者研究」 2012年05月17日(Thr) 神保康子氏(ライター) 精神疾患は医者が治すもの――。そんな常識を覆す「当事者研究」という取り組みがいま、日本 各地で行われている。最前線の現場を紹介する。 統合失調症やうつ病、発達障害などと診断されている人たちが自分を診 断し、語るライブ。おもしろい! 興味深い。患者がそれぞれ孤独のなかで苦しんでるなか、斬新な発想 かも。 この言葉に集約されていると思う。/「辛いという言葉が自分の辞書から 消されていた。でも書き加えた」 3.3.WEBの波及力(特に医療系について) Infinityの医療記事について④ 3.3.WEBの波及力(特に医療系について) Infinityの医療記事について④ ◆WEDGE Special Report 「うつ100万人」は減らない 2012年03月16日(Fri) 海部隆太郎氏(ジャーナリスト)+WEDGE編集部 「苦労が足りない」「ストレスに弱い」と見られがちなうつ病患者。ポーズだけになっている企業の うつ病対策では、社会的損失は増すばかりだ。 大企業にも精神論に行きつく上司が多いのですね。百歩譲って「元気」の問題 だとしても「元気」が出ない原因があるんだけどね。 医者によって差があるのはキツイなぁ。うつ状態のときは医者を選択できるだけ の行動力なんて無いし。 病院に行くのちょっとためらってしまうな… 記事が古いように感じるね。本当に取材したの? 矢継ぎ早の毎回同じ質問が繰り返されるだけの短時間診察。そういう仕組みな のかと納得してしまった 3.4.紙とWEB どう戦略を立てていくか WEDGE誌とWEDGE Infinity これからの戦略 1.WEBのパワー:「波及力」と「蓄積」 〇twitterやFacebook、あるいは検索エンジンでの掲載などで、「秒単位」で、「全世 界」に、拡散・波及が可能。 〇1カ月で入れ替わる雑誌と違い、Infinityは、記事が蓄積され、いつでも、どこでも、 読むことが可能。 2.WEBの弱み:「埋没」→リアルとの連動 〇WEBには大量の情報があり、たいがい埋没する。 ○ 雑誌販売(店頭、宣伝)の訴求力を使う必要あり。 ↓ 「紙が前提、WEBは付け足し」の時代から「WEBのために紙を使う」時代へ 3.紙とWEBを連動させてトータルで存在感のあるメディアに ○ 「『うつ100万人』は減らない」では、本誌+WEBがうまく連動。紙も売れ、WEBも認 知度UP。クロスメディアは今後も続けるが・・・ ○今後は、 WEBには、さまざまなテーマでもっと情報を蓄積していくことが必要。キー マンとなる書き手の存在が不可欠。 ○WEBで蓄積、紙で火をつけ、WEBでさらに波及させる。 WEDGE Infinityをトリガー にして、医療「村」だけに留まっている議論を、より多くの読者に届けたい。 4.経済誌としての視点 4.1.財政赤字 断トツの日本(グロスの政府債務対GDP比) 4.2.日本はなぜ破綻しないか 国内消化説 年金 海外 日銀 生損保 銀行 IMF 4.3.あと10年もつかどうか WEDGE 2010年8月号 4.4.社会保障が最大の原因 政府債務増の要因分析 • 社会保障は給 付が負担より 多すぎる IMF 4.4.社会保障が最大の原因 政府支出項目 • 公共投資 はもう「悪」 ではない 社会保障 公共投資 IMF • 「1兆円削 減」の小泉 社会保障以外 政権も実 際は削減 できてない 4.4.社会保障が最大の原因 • 「他を削れ」のウソ • 社会保障は、国家の 責務として劣位では? 財務省 4.5.医療費なら増えていいのか 国民医療費 厚生労働省 • 金額もGDP 比も伸びすぎ 4.6.医療費はもう「保険」とは呼べない 国民医療費負担割合 患者負担 他 14% 国庫 25% 9兆円 公費負担 13.5兆円 地方 12% 4兆円 被保険者 29% 事業主 20% 平成21年度:36兆円 (37.5%) 4.7.医療への疑問の原点 • 300億カットのために800億払う? WEDGE2009年12月号 4.7.医療への疑問の原点 • オンライン反対、 レセコンでカルテ 作成・・・ WEDGE 2010年4月号 4.7.医療への疑問の原点 • 電子カルテの完全実施が必要では WEDGE 2009年12月号 4.8.私たちの想い 二項対立、二律背反を超えられるか – 財政制約と社会保障水準 • • • • 経済と福祉、カネと幸せ 「大きい政府」か「小さい政府」か・・なのか? 資本主義と社会主義 増税だけでは済まない コントロールからインセンティブへ – 政策と現場 • 中央集権かアリの一穴か • システムか思いのある個人か • ロジックか体験談か – ウォッチドッグとセンセーショナリズム(ジャーナリズムって??) • • • • • • 秩序の構築は? 社会的責任は? 売れればいいのか? マクロとミクロ 編集者と記者の両立 問題意識と現場取材の往復 わらしべ長者戦法 記事は通信簿 「面白いからいいじゃないですか」? 結論を出すことから逃げない
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