よい経営のための処方箋その1 社長の片腕を育てる3つの条件 (現場経営者の育て方) 株式会社価創研 代表取締役 鈴木 茂和 (中小企業診断士) Cell:090-3422-0179 じゆうじんの経営放談 http://www.zujin50.jp/ Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. 社長、御社の経営課題は何ですか? と質問すると、2人に1人は「人材育成」と応えられます 経営課題についての優先順位 (n=100・複数回答) 人材育成(管理職の能力アップ) 64.0 組織の活性化 57.0 経営管理体制の刷新 33.0 経営ビジョン・経営計画の策定 32.0 27.0 後継者問題(事業承継) 23.0 売上拡大・営業組織の強化 7.0 オーナー経営者の相続対策 販売先与信管理の徹底 5.0 月次決算の早期化 4.0 経営情報システムの公開 3.0 税金対策 1.0 債務圧縮・資産リストラ 1.0 M&A・組織再編 1.0 株式公開 0.0 3.0 その他 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 単位 % 50.0 60.0 70.0 2010年夏期経営トップセミナー アンケート結果より P.1 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. では、何のための「人材育成」ですか? 期待する効果はどのようなものですか? 意外にも明確な回答は返ってきません!? ヒト、モノ、カネの中で一番大事なのがヒトだから・・・ もっと能力を高めてもらいたいから・・・ 能力開発は必要でしょ、とりあえず・・・ 明確な目的意識がないからこそ、常に経営課題の 上位にランキングされながら、いつもその実行が 後回しにされてしまうのです。 われわれは、「人材育成」の目的は 「現場経営者」を育てることであると定義します。 P.2 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. なぜ、「現場経営者」の育成が必要なのか? 経営責任が経営トップにあることは明白です。しかし! 全ての事柄を社長ひとりで引き受けることは不可能です。 なぜなら業務内容は日々、高度化・専門化 する傾向にあります。 情報・知識は組織の内外に遍在しています。 従って、それぞれの経営現場に「経営者」が 必要となるのです。つまり「社長の片腕」を 育てることは必須の要件なのです。 P.3 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. ではどうすれば、社長の片腕(現場経営者)が育つのか? 社長が不在でも、社長と同じ判断・決定が下せる 社員が大勢いたら、経営力がぐっと高まるのは 火を見るより明らかです。 社長と同じ判断・決定を下すためには、その前提 として、「価値観の共有」が必要です。 デシジョン ジャッジメント 単なるDecision(決定)でなく、Judgement (価値観に基づいた判断)ができることが 大切だからです。 P.4 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. 御社が大切にされているものは何ですか? 創業の思い、製品・サービスに対するこだわり、 日々のオペレーションへの思い入れ、ビジネス の流儀等、御社が大切だとお考えになる価値観 を明文化し、社員に伝えることから始めましょう。 必要であれば、経営理念、社員信条(クレド) 作成のお手伝いをいたします。 社長の片腕を育てるための「前提条件」を整備しましょう。 P.5 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. 社長の片腕(現場経営者)が育つ条件その2は? 「価値観の共有」はマインドの話です。 経営の問題解決を図るためには、それ相応の 武器が必要になります。 基礎的な「経営知識」がそれです。 経営を語るためには、「共通言語」としての 経営知識が必要不可欠です。 しかし、ほとんどの社員は、経営について学んだ ことがないため、この「共通言語」が身について いません。 P.6 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. 「共通言語」があって初めて議論が可能になります 皆が同じ言葉で議論ができる、簡単なようで 実はなかなか難しいのです。大切なのは社内に 異邦人をつくらないこと。全員が当事者なのです。 「共通言語」を身につける為に経営ナレッジ研修※ を実施します。単なる座学ではなく、自社に置き 換えて考えることが重要です。 経営への参画意識が、社員のモチベーションを 高めるという副次効果も期待できます。 ※経営ナレッジ研修:経営を体得する研修。詳細はお問い合わせください。 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. P.7 社長の片腕(現場経営者)が育つ最後の条件は? それはずばり「実践の場」です。自社に置き換える という訓練は、実戦に出る前の予行演習です。 「場数」をこなすことで、社長の片腕が育ちます。 たとえ小さくても損益責任を持たせることが大事 です。数字に対する責任が、人を育てます。 人材育成は「コスト」ではなく「投資」です。 この「投資」は早ければ早いほど効果大です。 P.8 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved. 「社長の片腕」(現場経営者)を育てるために(まとめ) 3つの条件 ①大切にする価値観を正しく伝える (経営理念、社員信条(クレド)などの共有) ②経営知識を習得させ、共通言語で議論させる (経営ナレッジ研修の実施) ③「実践の場」を用意し、場数を踏ませる (損益責任を与える) 最後までお読みいただきましてありがとうございました。 P.9 Copyright ©2013 kasoken Co.,Ltd All rights reserved.
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