社長の片腕を育てる3つの条件

よい経営のための処方箋その1
社長の片腕を育てる3つの条件
(現場経営者の育て方)
株式会社価創研 代表取締役
鈴木 茂和
(中小企業診断士)
Cell:090-3422-0179
じゆうじんの経営放談 http://www.zujin50.jp/
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社長、御社の経営課題は何ですか?
と質問すると、2人に1人は「人材育成」と応えられます
経営課題についての優先順位 (n=100・複数回答)
人材育成(管理職の能力アップ)
64.0
組織の活性化
57.0
経営管理体制の刷新
33.0
経営ビジョン・経営計画の策定
32.0
27.0
後継者問題(事業承継)
23.0
売上拡大・営業組織の強化
7.0
オーナー経営者の相続対策
販売先与信管理の徹底
5.0
月次決算の早期化
4.0
経営情報システムの公開
3.0
税金対策
1.0
債務圧縮・資産リストラ
1.0
M&A・組織再編
1.0
株式公開
0.0
3.0
その他
0.0
10.0
20.0
30.0
40.0
単位 %
50.0
60.0
70.0
2010年夏期経営トップセミナー
アンケート結果より
P.1
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では、何のための「人材育成」ですか?
期待する効果はどのようなものですか?
意外にも明確な回答は返ってきません!?
ヒト、モノ、カネの中で一番大事なのがヒトだから・・・
もっと能力を高めてもらいたいから・・・
能力開発は必要でしょ、とりあえず・・・
明確な目的意識がないからこそ、常に経営課題の
上位にランキングされながら、いつもその実行が
後回しにされてしまうのです。
われわれは、「人材育成」の目的は
「現場経営者」を育てることであると定義します。
P.2
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なぜ、「現場経営者」の育成が必要なのか?
経営責任が経営トップにあることは明白です。しかし!
全ての事柄を社長ひとりで引き受けることは不可能です。
なぜなら業務内容は日々、高度化・専門化
する傾向にあります。
情報・知識は組織の内外に遍在しています。
従って、それぞれの経営現場に「経営者」が
必要となるのです。つまり「社長の片腕」を
育てることは必須の要件なのです。
P.3
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ではどうすれば、社長の片腕(現場経営者)が育つのか?
社長が不在でも、社長と同じ判断・決定が下せる
社員が大勢いたら、経営力がぐっと高まるのは
火を見るより明らかです。
社長と同じ判断・決定を下すためには、その前提
として、「価値観の共有」が必要です。
デシジョン
ジャッジメント
単なるDecision(決定)でなく、Judgement
(価値観に基づいた判断)ができることが
大切だからです。
P.4
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御社が大切にされているものは何ですか?
創業の思い、製品・サービスに対するこだわり、
日々のオペレーションへの思い入れ、ビジネス
の流儀等、御社が大切だとお考えになる価値観
を明文化し、社員に伝えることから始めましょう。
必要であれば、経営理念、社員信条(クレド)
作成のお手伝いをいたします。
社長の片腕を育てるための「前提条件」を整備しましょう。
P.5
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社長の片腕(現場経営者)が育つ条件その2は?
「価値観の共有」はマインドの話です。
経営の問題解決を図るためには、それ相応の
武器が必要になります。
基礎的な「経営知識」がそれです。
経営を語るためには、「共通言語」としての
経営知識が必要不可欠です。
しかし、ほとんどの社員は、経営について学んだ
ことがないため、この「共通言語」が身について
いません。
P.6
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「共通言語」があって初めて議論が可能になります
皆が同じ言葉で議論ができる、簡単なようで
実はなかなか難しいのです。大切なのは社内に
異邦人をつくらないこと。全員が当事者なのです。
「共通言語」を身につける為に経営ナレッジ研修※
を実施します。単なる座学ではなく、自社に置き
換えて考えることが重要です。
経営への参画意識が、社員のモチベーションを
高めるという副次効果も期待できます。
※経営ナレッジ研修:経営を体得する研修。詳細はお問い合わせください。
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P.7
社長の片腕(現場経営者)が育つ最後の条件は?
それはずばり「実践の場」です。自社に置き換える
という訓練は、実戦に出る前の予行演習です。
「場数」をこなすことで、社長の片腕が育ちます。
たとえ小さくても損益責任を持たせることが大事
です。数字に対する責任が、人を育てます。
人材育成は「コスト」ではなく「投資」です。
この「投資」は早ければ早いほど効果大です。
P.8
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「社長の片腕」(現場経営者)を育てるために(まとめ)
3つの条件
①大切にする価値観を正しく伝える
(経営理念、社員信条(クレド)などの共有)
②経営知識を習得させ、共通言語で議論させる
(経営ナレッジ研修の実施)
③「実践の場」を用意し、場数を踏ませる
(損益責任を与える)
最後までお読みいただきましてありがとうございました。
P.9
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