国連森林フォーラムと 生物多様性条約 1. 生物多様性条約とは何か 2. 森林を取り巻く様々な国際的取り決め と生物多様性条約 3. 生物多様性条約の課題 藤原敬 条約の概要 (名称) 生物多様性に関する条約 Convention on Biological Diversity (経緯) 1992/6 作成 ブラジルリオ地球サミット 1993/6 日本が承認 1993/12 条約発効 (締約国数) 184カ国(米国は未締結)(2002年8月現在) (組織) 締約国会合(COP)・科学技術補助機関(SBSTTA) 事務局 カナダ・モントリオール 2002/12/4 生物多様性条約第六回締約国会合 報告会 2 条約の概要(2) • 三つの目的 – 生物多様性の保全 – 生物多様性の構成要素の持続可能な利用 – 遺伝資源利用から生ずる利益の公正衡平な配分 2002/12/4 生物多様性条約第六回締約国会合 報告会 3 条約の概要(3) • 主たる内容 – 一般的措置(国家戦略策定、重要な地域・種の 指定、モニタリング) – 保全のための措置(生息域内保全・域外保全・環 境影響評価の実施) – 持続可能な利用のための措置利益の配分 – 共通措置(奨励措置・研究訓練・教育啓発・情報 交換・科学技術上の協力) – バイオテクノロジーの安全性 2002/12/4 生物多様性条約第六回締約国会合 報告会 4 国際的な森林レジーム形成の取組 「持続可能な森林経営」 政府の役割 80 年 代 90 年 代 21 世 2002/12/4 紀 熱帯林の急速な 減少の調査報告 民間の活動 緊急な援助計画 熱帯林行動計画 不発に終わる 熱帯木材 ボイコット運動 沸騰 地球サミット:「全ての森林の持続可能な森林経営の実現」 森林原則声明・気候変動枠組み条約・生物多様性条約 各国 政策 努力 CSD 個別協定 国際的 な技術 IPF/IFF の 基準 UNFF 強化 政治的合意 生物多様性条約第六回締約国会合 包括的国際森林条約 報告会 認証制度 ラベリング 制度 5 技術開発(規準・監視手法) 森林に関する条約と森林の機能 関連条約 相互関係 包含の程度 Gap Overlap 包括的 部分的 生物多様性1,3 CBD Ramsar No Some ほぼ完全 生産力2 ITTA,WTO,CITES… No? Yes 重複・部分的 水土保全4 CCD,Ramsar Yes No 注目されず CO2 5 CCC No No ほぼ包含 社会的機能6 CCD,ILO… Yes No 部分的 森林の機能 MP基準番号 B.M.G.S.Ruis, ”No forest convention but ten tree treaties”, UNASYLVA, 2002 より作成 2002/12/4 生物多様性条約第六回締約国会合 報告会 6 気候変動条約と生物多様性条約 900 800 C 気候変動条約 B 生物多様性条約 C 200 地球 サミット C B C C C 気象変動:1737回 生物多様性 293回 2002 2001 2000 1999 1998 1997 1995 1994 1992 1991 1990 1990年から現在まで 朝日新聞の記事に 表れた頻度 C C C B B B B B B C C B B B B C C 0 B B 1996 100 1993 記事掲載頻度 C 京都議定書 年 2002/12/4 生物多様性条約第六回締約国会合 報告会 7 国際的な枠組みの比較 生物多様性条約 気候変動 枠組み条約 オゾン層保全のた めのウイーン条約 生物多様性の 保全と利用 温暖化防止 オゾン層の保全 議定書 京都議定書 モントリオール 議定書 達成指標 温暖化ガスの 排出量 フロン等の排出量 達成期限 2012年 1996年 途上国の 措置 先延ばし 別スケジュール 目的 2002/12/4 生物多様性条約第六回締約国会合 報告会 8 具体的に求められる明快な指標 • 持続可能な森林経営の基準 – 森林認証基準 • FSCの日本基準 • 「緑の循環」認証基準 – 地域森林計画の作成ガイドライン • 国別生物多様性指数の可能性 – 森林と森林以外の多様性の差異 – 生物多様性損失指数 • http://homepage2.nifty.com/fujiwara_studyroom/ka dai2-3/ELB/ELB&cbd.htm 2002/12/4 生物多様性条約第六回締約国会合 報告会 9
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