情報モラルデザイン A班第4回 B班第4回 著作権の問題 吉田 知的財産権と倫理 知的財産権 – 著作権、特許権、商標権、意匠権など 情報の価値を法で保障する – 著作権法、特許法、商標法、意匠法など 倫理的ないみ – 他人の創造や信用、労苦などへのただ乗りを防 止する→公正の実現 – 社会の産業や文化の発達を促進→幸福の実現 著作権 思想や感情を表現したもの(著作物)の使用 について作者の独占的な権利を認める – 公表、複製、上演、放送、翻訳、編集、貸与など 届出不要で作者の死後50年間認められる これによって作者の創作意欲を高め、社会全 体の文化水準の向上を促す – 著作権法 http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html – 文化庁による解説サイト http://www.bunka.go.jp/1tyosaku/frame.asp%7B0fl=list&id=1000002923&clc=1000000081%7B9.ht ml 特許権 すぐれた発明を保護する 特許庁へ出願→審査→権利取得という手続 きが必要 研究開発への意欲を高め、産業・技術の発 達を促す→社会幸福の実現 – 特許法 http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S34/S34HO121.html – 特許庁による解説 http://www.jpo.go.jp/seido/index.htm デジタル化著作物 コンピュータの発達によるデジタル著作物の 登場 – プログラム、データベース、テキスト、音楽、画像、 映画などなど コピー、流通されやすい:それを前提とした利 用形態 著作権と衝突と著作権をめぐる論争 著作権はまだ有効なのか? オープンソース・プロジェクト – 著作権の保護によって創作を促すのではなくむし ろ自由な利用によって創作が促されると考える – リナックス フリー(無料)のオペレーティング・シ ステム – ストールマン オープンソースを進める教祖的 ハッカー – クリエイティブ・コモンズ レッシグを中心とした国 際的な自由利用文化推進プロジェクト 著作権はまだ可能か? 個人のPCでいくらでも簡単に複製・編集で き、インターネットを通じて発信できてしまう デジタル著作物の時代。複製や編集、発信 の社会的コントロールは可能なのか? – – – ブログや掲示板、wikiなどでの大量、匿名の創 作行為 CD-R、DVD-R、大容量HDによる複製 Napster、Winnyなどのファイル交換 関連文献 『マルチメディアと著作権』中山信弘(岩波新書) – ちと古い(1996年)ですが一番よくまとまっていてお勧め 『著作権の考え方』岡本薫(岩波新書) – 著作権改正に関わった著者の見解・苦労・自賛話 『リナックスの革命』ペッカ・ヒマネン(河出書房) – リナックスを生み出したハッカー的な文化の紹介 『クリエイティブ・コモンズ』レッシグ、他(NTT出版) – クリエイティブ・コモンズ推進グループによる紹介と分析 ディベート論題 a. ソフトウェアは著作権ではなく特許権で保護するべきである。 • b. 知的財産権でソフトウェアを保護することは、豊かな情報社 会を築くために必要である。 • c. いまやソフトウェアについては保護はかえってよくないという見解の 検討 違法性を考慮しないとしたら、ソフトウェアをコピーして友達 にあげることは倫理的に正しい。 • d. どちらかで保護するとして考えてください ひとまず現時点での法律を忘れて原点にもどって考えてください 著作権法を整備するかしないかは、各国の自由である。 • 著作権法はアメリカやヨーロッパ、中国など各国の思惑によって、 かなり人為的に決定されています。
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