新編日語第四冊 第18課 徐福渡海のナゾ (言葉と表現) 1 第18課のポイント ~にまで ~ところはない ~すえに ~めく ~は疑いない どれだけ~かわからない ~のみならず、~も ~(た)ところ(が) ~見分けがつく 名詞+にとどまらず 2 1、 ~にまで 【意味】極端の例を表す。 わたしたちが夢にまでみていた日がやってきました。 子どもにまでばかにされている。 勉強だけではなく、私たちの生活にまで、いろいろ面 倒を見てくれた。 一番いいお友達にまで裏切られてしまった。 3 2、~ところはない 【意味】漢文の訓読で連体修飾語の「所」の打ち消し。 无所不…。 彼は物知りで、文学、歴史、政治、経済のことなど知 らないところはない。 何も悪いことはやっていないから、人の目をはばかる ところはないんです。 失敗は成功の母ですから、失敗を恐れるところはない。 4 3、 ~すえに 【意味】 いろいろ~~した後、とうとう最後に。 「ある経過を辿ったあとで最後に」の意味で使われるこ とが多い。書き言葉的。 長時間の協議のすえにやっと結論が出た。 よく考えたすえに決めたことです。 大型トラックは1キロ暴走したすえにようやくとまった 帰国するというのはさんざん迷ったすえに出した結論で す。 二人はさんざんけんかしたすえに分かれることにした。 5 4、 ~めく 【意味】 「~らしくなる」「~らしく見える」 「十分に~ではないが、~の感じがする」。 彼の作り物めいた笑いがきになった。 どことなくナゾめいた女性がホールの入口に立っていた。 真由美はいつもなぞめいたことを言っては周りの人を困ら る。 日ごとに春めいてまいりました。その後お元気でいらっし いますか。 6 5、 ~は疑いない 【意味】 (その事の事実、成立、正否などについて)ど の点から考えても疑う余地がまったくないことを表す。 疑う所はない。 このようなコンディションなら金めーダル獲得は疑いない。 考古学者は発掘してきたものから判断して、5千年前 の文物であることは疑いないと言った。 指紋と血液の鑑定の結果、殺人犯はあの人であること はうたがいない。 7 6、どれだけ~かわからない 【意味】どんなに~か知れない。 少しでも子供にいい生活を送らせるために、彼女はど れだけ辛抱と苦労をしたかわからない。 もし実現したらどれだけいいかわからない。 こんな博学な人間になるまでどれだけ努力を払ったか わからない。 8 7、 ~のみならず、~も 【接続】 体言・連体形・助詞。 【意味】それだけでなく、更に。「も」と付け加えるのに用 いる。書き言葉的。 彼は本から知識を得るのみならず、いろんな所に出かけ て実践からも知識を得ているのです。 若い人のみならず、老人や子供たちにも人気がある。 戦火で家を焼かれたのみならず、家族も失った。 この不景気では中小企業のみならず、大企業でも経費を 削る必要がある。 私立大学のみならず、国立大学でも学費の値上げは避け られない。 9 8、 ~(た)ところ(が) 【接続】 動作を表す動詞連用形につく。 【意味】後に続く事柄の成立や発見のきっかけを表す。 前後に来る事柄には直接な因果関係はなく「~ したら、たまたま/偶然そうであった」という関 係である。 山川さんなら分かるだろうと思って聞いてみたところ が、彼にも分からないということだった。 10 山で採ってきたキノコが食べられるかどうか、 食品研究所に問い合わせてみたところ、食べ られないことが分かった。 留学について父に相談してみたところ、父は喜んで賛 成してくれた。 先生にお願いしたところ、さっそく承諾のお返事をい ただきました。 11 九、~見分けがつく 【意味】見て区別することができる。 品質の見分けがつかないので、だまされたのだ。 人の皮肉めいた話を聞いても見分けがつかず、本気に なって信じてしまう。 暗くて顔の見分けがつかない。 子供でもこのくらいの善悪の見分けがつく。 12 10、名詞+にとどまらず 【意味】ある事柄が~という狭い範囲を超えて、より 広い範囲に及ぶという時につかう。 (地域や時間などを表す名詞を受けて)その範囲に は収まらず、それだけではなくという意味を表す。 大気汚染による被害は、老人や幼い子供にとどまらず、 若者たちにまで広がった。 彼のテニスは単なる趣味にとどまらず、 今やプロ級の腕前です。 田中教授の話は専門の話題にとどまらず、いろいろな 分野にわたるので、いつもとても刺激的だ。 13 その流行は大都会にとどまらず、地方にも広がって いった テレビの悪影響は子供たちにとどまらず、大人にまで 及んでいる。 彼は自分の専門知識にとどまらず、専門以外の知識に まで幅広く勉強していた。 14
© Copyright 2024 ExpyDoc